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「JR北海道」を嗤えない日本の「現実」 成瀬裕史(JanJanBlog) 
http://www.asyura2.com/13/hasan82/msg/728.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 9 月 30 日 00:06:00: igsppGRN/E9PQ
 

「JR北海道」を嗤えない日本の「現実」
http://www.janjanblog.com/archives/101051
2013年 9月 29日 22:44 成瀬裕史 JanJanBlog


■「過激派分子」の工作か!?

 JR北海道の「不祥事」が止まらない…。

 9月24日、菅官房長官は、JR北海道が線路異常を放置していた問題について、「極めて悪質性がある。組織、体質的な問題もあるのではないか」と記者会見で厳しく批判した。

 JR北海道では、2011年の5月、トンネル内で特急列車が炎上、乗客248名が自らの判断で非常ドアを開けて外へ避難。間一髪で死者は出なかったが、煙を吸った39名は病院へ搬送という「重篤事故」を起こし、国交省から「事業改善命令」を出され、社を挙げて「安全確保」に取り組んでいた筈だったのだが…。

 その後も2012年には脱線事故が相次ぎ、2013年には1月に走行中の特急車両の「ドアが開く」という「重大インシデント(事案)」を皮切りに、2月、3月、4月には特急車両で「発煙」、
5月と7月には特急車両で「出火」という「重大インシデント」が発生している。
(原因はいずれもエンジンのオイル漏れらしいが…。)

 加えて7月には、特急列車の配電盤からの「出火」事故も起きている…。

 「社内に“過激派分子”でもいるのではないか?」
とさえ思ってしまいそうな、「重大インシデント」の“頻発”ぶりである…。

 これ以外にも、7月には運転士が「覚せい剤」取締法違反容疑で逮捕。
9月には運転士が操作ミスを隠すためATS・自動列車停止装置をハンマーで破損…。

 「不祥事」の“オンパレード”である…。

■「脱線事故」で判った“中堅社員”不足

 そんな中、この9月19日に道南の七飯町で発生した「脱線事故」から明らかになった、「レール異常の放置」問題…。

 国交省の「特別保安監査」等により、約270か所でレール幅の異常が「放置」されていた実態が明らかとなったが、その「ずさんな実態」の背景には、社員の「いびつな年齢構成」がありそうだ…。

2011年の特急“炎上”事故を受けた「安全報告書」P15の社員年齢構成によると、http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/safe/safety/pdf/safetyreport2011.pdf
40代の中堅社員層が、他の年代の1/3以下と、極端に少ない。
いわゆる「働き盛り」「戦力」がいないのである…。 

 地元紙の報道によると、「保線」部門の社員は、2011年の特急“炎上”事故を受けて増員されたものの、定年後の再雇用や新入社員が増え、実際の「戦力」は不足のままという。

 さらに人員不足の中、「検査周期の厳守」だけは強いられ、補修する前に検査だけが繰り返されるという「本末転倒」の悪循環が続いていたという…。
 

■「人員整理」と「財務改善」の末に…

 JR北海道は、1987年に旧国鉄からの「民営化」によって誕生したが、開業当時は余剰人員を抱える中、社員の新規採用を極端に抑えていた。
 それが現在の40代の“底”につながっている…。

 また、民営化後は、売上増に向けて各種「営業」に力を入れるようになり、保線社員も『ビール列車』などに駆り出されていたという…。

 また、JR北海道は、地方ローカル線を多く抱え、慢性的な「赤字体質」を抱えており、民営化当時から「経営安定基金」の運用益による「赤字穴埋め」が続いており、本州のJR各社よりも「営業圧力」は強かったものと思われるが、
路線に「ドル箱」を持たず、札幌以外は「過疎化」で駅前開発もままならぬ中、「経費削減」圧力だけが強まっていったのではないか…。

 かつて、冬の北海道では、大雪や猛吹雪で道路が寸断する中、JRの運行は確保され、「冬こそJR」と信頼されていたが、現在では、保線人員削減の余波か、大雪となるとポイントの除雪が間に合わず、乗客の多い札幌周辺でも、すぐに「運休」になってしまうという…。

 「運休」で乗客に“迷惑”をかけるよりも、保線人員削減による“財務改善”が優先されるという、何よりの「証左」ではあるまいか…!?

 9月の脱線事故の直前、8月17日には道南の八雲町で倒木に貨物列車が衝突し、脱線事故が発生。
 前日のゲリラ豪雨で川が氾濫。応急措置で土嚢を積んだが再度の氾濫で土砂が流され、線路が一部、宙吊りとなっていた。

 さらに翌18日には、復旧後の臨時特急列車が、南隣の森町で線路上で土砂崩れを発見し、緊急停止した。
 乗客約360人が徒歩で避難する際、80代男性が雨にぬれて体調不良を訴え病院に搬送された。

 ゲリラ豪雨後の氾濫・土砂崩れが懸念される中、「営業最優先」で十分な監視も無く「運行再開」を強行した末の、「重篤事故」一歩手前の「脱線」「緊急停止」であった…。

 なお、一連の不祥事発覚の元となった七飯町の「大沼駅」は、この森町の「緊急停止」現場の南、すぐそばである…。

■日本中の職場で「JR北海道」現象!?

 しかし、このJR北海道の「人員・経費削減」と「財務最優先」の姿勢は、今日、我々の身近な企業・職場で「蔓延」しているのではあるまいか…!?

 職場に若手がいない中、50代の職員が新人がやるような仕事をこなしたり、逆に若手社員とバイトしかいない営業現場があったり…。

 職員体制を充実させて売上げを伸ばすよりは、派遣職員で人件費を抑え、手っ取り早く「利益向上」を目指す…。

 事務や接客などは、それでも良いのかもしれないが、鉄道会社の保線や車両整備などの「技術職場」が、それで済む筈はない…。

 「財務改善」のため、バブル崩壊以降、新規採用を殆ど控えていた日本の多くの職場で、これから10年後、全職員の1/3を占める50代の職員がそっくり辞めた後、「最少数派」の現・40代の職員たちは、職場の“技術”や“ノウハウ”を果たして引き継いでいけるのだろうか…?

■経営陣“刷新”が必要なのは?

 政府は28日、国交省による「特別保安監査」の終了を受け、JR北海道に対し、社長以下の経営陣の刷新を図る方向で検討に入ったという…。

 「ずさんな安全管理体制を続けた責任」を重く見て、経営トップの交代は避けられないと判断したようだ…。

 「経費削減」と「財務優先」で「安全性」が蔑ろにされて「重篤事故」が発生した後も、「ずさんな安全管理体制を続けた」のは、今回のJR北海道だけではあるまい…。

 そう、今も全国民、いや全世界の「安全」を脅かしている、東京電力による「福島第一原発」事故である…。

 「津波」による「全電源喪失」の危険性が想定されていたにもかかわらず、「財務優先」のため、防潮堤の整備はおろか、非常用発電機の増設さえも行われていなかった。

 同じ「福島第一」でも、6号機は冷却に海水を使わない空冷式の非常用ディーゼル発電機と電源盤を海抜13メートルの高台に増設したことで津波の難を逃れ、6号機とつながった5号機を含めて冷温停止が可能となった…。

 事故後も、汚染水タンクを「コスト優先」で耐久性の劣るボルト式で済ませ、汚染水漏れを引き起こし、汚染された地下水が海へ大量に流出することが懸念される中、「莫大な費用がかかる」ことを理由に、一向に根本的対策を打とうとしなかった「東京電力」の経営陣…。

 政府が「経営陣の刷新」を検討するのは、「こちらが先」なのではあるまいか…。

 東京五輪に向けて、全世界に対し、「汚染水はコントロールされている」と高らかに宣言した安倍総理。
 しかし、民主党が福島県で開いた会合で、東電役員から次の発言が飛び出した。

「コントロールするという手当てはしております。ただそこの想定を超えてしまっているのは事実です」
「今の状態は申し訳ありません、“コントロールできていない”と我々は考えています」

 「安倍」総理が、この件での「名誉挽回」を期して望んだ「福島第一」事故現場の視察でも、
何と防護服の名札が、「安部」晋三となっていた…。

 この映像を見た国民、あるいは全世界の人々は、「安倍総理は決して東電をコントロール出来ていない」ことを悟ったのではあるまいか…!?

 電力会社関係者や経団連などから「政治献金」を受ける自民党をはじめ、電力総連や連合から「支持」を受ける民主党が、「東電をコントロール出来ない」ことは「自明のこと」かもしれないが…。

 「経営陣の刷新」が本当に必要なのは、実は、我が国の「政権」そのものかもしれない…。


成瀬裕史記者のプロフィール
1960年生まれ。北日本の一地方在住。一次産業を主とする“地方”の復興のため、明治維新から続く中央集権・官僚主導の国家体制の“CHANGE”を志す。


 

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コメント
 
01. 2013年9月30日 10:01:30 : nJF6kGWndY

地方のJRは地域独占で、国の保護を受けているから腐っている

今後も、よほど国家と地域が衰退するまで変わらないだろう


02. 2013年9月30日 10:04:03 : nJF6kGWndY

本来なら、中核路線を残し、全部廃線にして、道路とバスへの投資に一本化していれば、もっと国民負担も小さくて済んだ

電力と同じ構図


03. 2013年9月30日 10:29:55 : pZ5j3pgFE6
>>02
その考え方では四国にJR線は残りません。北海道はまだ貨物のために鉄道が
必要ですが、経済効率のみで言えば札幌周辺を除いてみんな廃止でしょう。
冬の北海道は道産子でも事故を起こすような危険な峠道があちこちにありますので
JR特急は真冬が混むと言われます。どうするんでしょうね。

東日本大震災で幹線道路も被災し高速道が封鎖されたために石油類の流通が止まって
しまったのは記憶に新しいです。これを救ったのがかろうじて維持されていたJR
の路線網。国鉄時代に長大な貨物列車に合わせて作られた設備が残っていたため
になんとか臨時の石油列車を走らせることができました。

JRの路線網を維持するのは一種の「国防」。
兵隊さんだけが国を守っているのではないんですよ。


04. 2013年9月30日 10:40:44 : 0ErA27b4hk
>>03 それはおかしい

結局、道路か鉄道かどちらかを残せばよい。
経営から見れば、爺さん婆さんの過疎の村に鉄道を残すのは間違い。
鉄道は儲かる路線だけを残し、廃止すればよい。
過疎の地域にしがみつきたい者は残し、嫌なら都市の公共住宅に移動してもらう他はない。


05. 2013年9月30日 12:48:58 : W0sVakGGow
>>04
警察や消防に「採算」という概念があるか、ということですわ。
さらには自衛隊・軍隊なんて単なる金食い虫。70年近く実戦がないんですよ。
残すにしても災害救助隊として再編した方がよほど効率的ですけどねえ。

日本では停電がないことを水や空気みたいに当然だと思っていますけど、
そんな国は世界中で日本だけです。日本の新しいビルやマンションは、
停電が全くないことを大前提に受水槽や高置水槽を設けないのが普通になりました。
貯水槽の管理にかかるコストが不要になり水質も安定しますので。

でも、こういうビルでは停電したとたんに水が出なくなります。
シャワーで泡だらけになっていたとしても・・・

日本の電力は確かにバカ高いけど、安定性はピカ一。

鉄道の場合、日本ほど「採算」を重視している国は世界中どこにもありません。
一般道路や水道と同様の「ライフライン」という考え方が世界の常識です。
米国は、元々私鉄しかなかったのにアムトラックという公社を作って旅客鉄道の
事実上の国有化をしています(1970年代の話)。


06. 2013年9月30日 13:02:31 : 0ErA27b4hk
>>05
もし過疎で沿線人口が1/10になっても鉄道を残すの?
残さないでしょう、その時には自動車道路もなくすでしょう、おそらく早ければ20年後のことかもしれない。現在の70歳は90歳になる、この老人が鉄道に乗るために駅まで歩くのか?そういう過疎の村に誰が住むのか?
過疎化は、都市化と一緒に進むものでしょう。

07. 2013年9月30日 20:56:53 : A4fYmD1Y0y
>>06
そうならないように舵取りをするのが政治家と官僚の仕事なんだけどねえ。

道路も残せないほどの過疎って、知床半島レベルですよ。

日本のあちこちがそんな状態になったら、それこそ自衛隊に林業部隊でも作って
森林保全に従事させないと国土が崩壊してしまいます。

まあ、このまま消費税を10%以上に上げてTPPに参加して米国の言いなりを続けたら
本当にそうなるかもね。


08. 2013年9月30日 22:24:06 : 3PJAqRzx3M
>>04,06

そういう過疎に工場ができて転勤になったらどうする?
土地が安いから意外とそういう事例はある。


09. 2013年9月30日 23:14:23 : 0ErA27b4hk
>>07 08
過疎になったら政治家も官僚も、はいサヨーナラです。票にもならない、天下りもできない、どうして真面目に対策するのか?
企業進出?当然に土地はただ、従業員寮も作ってあげるさらに消費地までの輸送費に補助金を差し上げましょう、それでも企業は来ない、そんな過疎地に労働者が来てもらうには相当の給料を払わないとね、それも税金で払うのですか?
素晴らしい政策、対策ですね、涙が出ます。

10. 2013年9月30日 23:19:26 : pbGtlhns2o
うちは国鉄一家だったからJRの現状についてはよく知っているが、国鉄末期からJR移行後まで新規採用を停止していた。JRに移行してからも会社によって違うが、新規採用を抑制して職員数の自然減を図っていた。これにより50歳前半から40歳代の職員が極めて少なく、会社の中心になるべき世代がいないのである。30歳代や20歳代は多いよ。でも彼らの先輩がいない。このため、技術や技能の継承が全然できていない。とにかく人件費を減らせと新規採用抑制したツケが回っていると言える。

JR本州3社は新規採用を早くから再開したから問題は少ないが、3島会社やJR貨物は団塊の世代が引退するところまで新規採用を増やさなかった。まってましたとばかり、鉄道が好きな若者が入ってきてくれたのだが、こんなに仕事が過酷なのかと挫折して退職していく。会社の経費で動力者操縦免許を取得したのに、深夜の運転ばかりで身体が疲労困憊して、給与は安いものの食っていくことはできる地方私鉄への転職が後を絶たない。せっかく費用をかけて免許を取得させても、人材が流出してしまっては、何のための新規採用なのか。

●北海道だけど、自動車だけにしたらどうなるか、下のyoutube動画を見て判断してください。

=超怖かった日勝峠=十勝編
http://www.youtube.com/watch?v=SCH39LEqFew

冬の日勝峠
http://www.youtube.com/watch?v=BKeyQinmMLI

アップロード日: 2011/01/03

2010年12月31日撮影、日高から清水側へ走行し3倍速に編集してます。
併走している高速道路が吹雪により通行止となった為に、しょうがなく走行。
冬期間の日勝峠は何回通っても怖いです。

峠の頂上に近づくにつれ天候が悪化、8:08辺りが峠の頂上です。吹雪いていますが、­まだ視界が有るだけましだったかもしれません。

国道274 日勝峠2
http://www.youtube.com/watch?v=6X0TKxhVOtE

国道274 日勝峠3
http://www.youtube.com/watch?v=QT_DiyVsnUA

R274 日勝峠4
http://www.youtube.com/watch?v=_PeXhofSA6E

●ニュージーランドは全般にオーストラリアより南極に近いですが、それでも雪はあまり降りませんね。クインズタウンの街中で8月に3日〜4日くらい積もりますけど。山の方はスキーが楽しめます。

では北海道のJRの動画です。

JR北海道785系の陰からDF200(壮大な警笛あり)「HD」
http://www.youtube.com/watch?v=zBIqySxxrXI


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