★阿修羅♪ > 経世済民83 > 152.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
コラム:米財政混乱でFRBが払うツケ=嶋津洋樹氏  アングル:米財政問題は企業にも影響、利益見通し引き下げか
http://www.asyura2.com/13/hasan83/msg/152.html
投稿者 SRI 日時 2013 年 10 月 11 日 22:34:36: rUXLhToetCnYE
 

コラム:米財政混乱でFRBが払うツケ=嶋津洋樹氏
2013年 10月 11日 18:35 JST
嶋津洋樹 SMBC日興証券 シニアマーケットエコノミスト(2013年10月11日)

米国では、2014会計年度予算と連邦債務の上限引き上げをめぐり、政府と議会との対立が続いている。今のところ、実体経済への影響は軽微とみられるが、金融市場は不安定化し、それが政治的な先行き不透明感とあいまって企業や消費者のマインドを圧迫していると考えられる。今後、時間が経過するにつれて、実体経済への悪影響も顕在化する可能性が高い。

ルー米財務長官が今月1日にベイナー下院議長(共和党)へ宛てた手紙によると、米財務省がデフォルトを回避するために実施している緊急措置は遅くとも今月17日には尽きるという。それ以降は、手元に残った約300億ドルでしのぐことになる。米議会予算局は米政府の1日あたりの平均的な税収を70億ドル、経常的な支出を100億ドルと試算。社会保障関連や国債の利払いなど、経常的な支出以外で緊急性が高く必要不可欠な資金も考慮すると、どんなに切り詰めたとしても1カ月を過ごすのがせいぜいだろう。その先には、米国債のデフォルトという事態が控えている。

こうしたなかでも市場参加者がパニックに陥っていないのは、米国のデフォルトは「絶対にあり得ない」と信じて疑っていないことに加え、「万が一」の場合でも米連邦準備理事会(FRB)が救済措置を講じると考えているからだろう。

もちろん、米国のデフォルトが実際にどのような影響をもたらすかを想像することは不可能に近いが、市場参加者はすでに米国の財政政策をめぐる混乱がFRBに資産購入(いわゆるQE)の継続や拡大を迫る可能性を意識し始めている。それは、FRBが政治の失敗に対応させられている姿を浮き彫りにするだろう。

<「雇用の最大化」期待が生むモラルハザード>

中央銀行の目的は、適切な金融政策の運営を通じて「物価の安定」を図ることだと筆者は理解している。金融政策の独立性は、そのために不可欠な制度だ。主要先進国で、この2つを備えない中央銀行は1つもないだろう。しかし、社会が複雑化するなかで物価の安定と金融政策の独立性の両者を達成することは困難になっている。このことは、世界の主要中銀がリーマンショック後に果たした役割の大きさをみれば明らかだ。中央銀行の目的達成を重視する姿勢が、金融政策の独立性を浸食するという事実は皮肉である。

FRBと同じことは欧州中央銀行(ECB)にもいえる。ギリシャに端を発した欧州債務危機は、欧州各国の政治家が同国の救済に二の足を踏んだこと、そしてギリシャが危機の原因となった財政政策の見直しに抵抗したことで深刻化。ECBは市場参加者が通貨ユーロの存続を疑い始めたことを受けて、国債買い入れプログラム(OMT)を創設し、その火消しに回った。ECBは、欧州各国の政治家が財政政策の統合に消極的だったことで生じたツケを払わされているといえる。ECBが域内各国に構造改革を促すとともに財政統合に積極的な姿勢を示すのは、ツケが膨らむことへの警戒心の表れだ。

ただし筆者は、独立性の浸食という点ではFRBのほうがECBよりも深刻な立場にあると懸念している。というのも、FRBが「物価の安定」に加え、「雇用の最大化」という責務を抱えているからだ。FRB自体が認めている通り、「雇用の最大化の水準は主に労働市場の構造やダイナミクスなどの非金融要因で決まる」というのが一般的な理解だ。にもかかわらず、「雇用の最大化」の責務を抱えるのは、得意ではないことをできると言っているに等しいだろう。しかも、リーマンショック後のFRBはそれが得意であるかのように振舞ってさえいる。

オバマ米大統領は9日、イエレンFRB副議長を次期議長に指名。イエレン副議長はバーナンキ議長の金融緩和策を理論的な側面などから支えており、市場参加者の間では今後も「物価の安定」よりも「雇用の最大化」に軸足を置いた政策運営が続くと期待されている。そうした期待は、米労働総同盟産別会議(AFL・CIO)のトラムカ議長が、オバマ大統領のイエレン氏指名を待たずに支持を表明したことで、さらに膨らんでいるといえるだろう。主に非金融要因で決まる「雇用の最大化」の達成を期待されたイエレン次期議長の船出は波乱が予想される。

このように考えると、主に金融要因で決まるとされる「物価の安定」の達成も困難との見方が多いなかで誕生した黒田日銀は、FRBやECBよりも恵まれている。安倍首相は就任当初、日銀法の改正を主張し、「物価の安定」を日銀の目標とするように迫った。そのことが日銀の独立性を脅かしたとの批判も多い。しかし、日銀の置かれた環境は、金融政策で可能なこと以上の責任を負わされつつあるFRBやECBに比べ、独立性を強める機会が残っているという意味で幸運だ。

筆者は、金融政策の独立性は法律に定めるだけで担保されるものとは捉えていない。FRBもECBも与えられた目的を達成し続けたことで、国民からの信頼に裏づけられた本当の意味での独立性を獲得した。だからこそ、国民が政治的な失敗などへの対応も期待するのである。しかし、バーナンキFRB議長やドラギECB総裁がたびたび指摘する通り、金融政策は魔法の杖ではない。すべての期待に応えようとすれば、いずれ弊害が生じるだろう。FRBが米国政治の混乱を受けて、資産購入の規模縮小を先送りするとの見方にはモラルハザード的な危うさも見え隠れする。

バーナンキ氏からイエレン氏に議長が交代するFRBの本当の課題は、金融緩和策の縮小が内外経済に与える影響ではなく、際限なく拡大する期待への対応だと筆者は考えている。

*嶋津洋樹氏は、1998年に三和銀行へ入行後、シンクタンク、証券会社へ出向。その後、みずほ証券、BNPパリバアセットマネジメントを経て2010年より現職。エコノミスト、ストラテジスト、ポートフォリオマネージャーとして、日米欧の経済、金融市場の分析に携わる。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE99A05F20131011

 


 


 
アングル:米財政問題は企業にも影響、利益見通し引き下げか
2013年 10月 11日 14:08 JST
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 今週から始まった米企業の第3・四半期決算発表シーズンでは、政府機関閉鎖と連邦債務の法定上限引き上げをめぐる問題に関する経営者の発言が最大の注目材料だ。投資家はこれに基づき、財政運営をめぐる政治対立が、今後の企業業績にどの程度の影響を及ぼすのかを探ろうとしている。

カルバート・インベストメント・マネジメント(資産額約130億ドル)の株式部門最高投資責任者(CIO)、ナタリー・トゥルナウ氏は財政問題について、現時点で数量化するのは難しいが経済や企業業績にマイナスの影響があるのは間違いないとの見方を示した。

同氏は「政治対立が解決されるまでは、ある程度の設備投資や新規雇用が先送りされるかもしれない」と述べた。

既に企業はダメージを受けており、政府との取引比率が大きい防衛や医療などのセクターは最も痛手が大きい。ゴールドマン・サックスは対政府売上高が少なくとも全体の20%に上る企業を列挙しているが、その多くは防衛・医療関連だ。

米国防総省に対する最大の兵器システム供給業者であるロッキード・マーチン(LMT.N)は、政府機関閉鎖によって約2400人を一時帰休させるとしている。

管理医療保険サービスのヒューマナ(HUM.N)とヘルス・ネット(HNT.N)は、軍人家族へのサービス提供契約において政府からの支払い遅延が起きる事態に直面していると表明した。

投資家にとって最大の懸念は、企業が第4・四半期の利益見通しを下方修正して、それが今年の株価上昇を一段と抑えてしまうことにある。

S&P総合500種.SPXは10日に大きく上昇したが、政府機関閉鎖開始以降ではなお1.5%下落した状態にある。年初来では18.1%の上昇。

BNYメロン・ウエルス・マネジメントのレオ・グロホウスキCIOは「利益をめぐる不透明感の存在が、当面警戒的であるべき理由だ。われわれは企業が示すガイダンスを注視していく」と話す。

これまでのところは利益見通しに財政問題が与えた影響は小さい。トムソン・ロイターのデータでは、S&P500種構成企業の第4・四半期増益率の最新予想は10.8%で、1日時点の予想は10.9%だった。

それでも多くの投資家は、米経済成長がまだ加速していない点を踏まえると、企業利益に関するこうした第4・四半期と来年の市場予想は楽観的過ぎると考えている。米連邦準備理事会(FRB)も9月に今年と来年の国内総生産(GDP)成長率見通しを引き下げた。

トムソン・ロイターによると、来年全体の増益率は11.4%と見込まれているが、米企業の過去4四半期の平均増益率は4.1%で、売上高の伸びは1.3%にすぎない。

フィデューシャリー・トラストのマイケル・ムラニーCIOは「GDP成長率が上向き始めるまでは、たとえ売上高目標が下げられたとしても達成されるとは思わない」との見方を示した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのアナリストチームが記したノートによると、政府機関閉鎖が2週間続けば第4・四半期のGDP成長率は0.5%ポイント押し下げられる。

これはそれほど大きな数字ではないが、政府機関閉鎖によって生み出された不透明感は消費者信頼感に打撃を与える恐れもある。

BOAメリルリンチの株式ストラテジスト、ダン・スズキ氏は「消費者信頼感が低下し始めれば、消費全般に悪影響が広がりかねない。株式市場において消費者の動向に左右されやすい分野にとってリスクであり、この分野についてわれわれは既にいささか警戒心を持っている」と指摘した。

(Caroline Valetkevitch記者)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE99A04A20131011  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2013年10月11日 23:13:42 : nJF6kGWndY
>金融政策は魔法の杖ではない。すべての期待に応えようとすれば、いずれ弊害
>FRBが米国政治の混乱を受けて、資産購入の規模縮小を先送りするとの見方にはモラルハザード的な危うさ

米国は多民族の移民国だから、実態はEUのように複数の格差のある国家が州として一つになったようなものだ

その結果、底辺層への社会保障を、なかなか手厚くできないし、内政において政治が機能麻痺になり、

本来、物価に責任を負うべき中銀(FRB)に雇用の責任まで負わせることになる
(ただし、これは政治が機能せず、中銀が政治利用されている多くの国家にも共通している)


さらに、こうした国の常として、外部に敵を求めて、ムダな紛争に金と人をとられることにもなり易い


債務上限を一時的に引き上げても、根本的な問題の解決にはなっていないから、また投機のネタとして現れてくるのは確実だが

それもまた欧州や日本など、どこの国でも共通した問題でもある


02. 2013年10月12日 00:01:30 : niiL5nr8dQ
米国債の元利支払いが滞った場合のみ、デフォルトと判断=フィッチ
2013年 10月 11日 12:28 JST
[ニューヨーク 10日 ロイター] - フィッチ・レーティングスは10日、米国債の元利の両方、またはどちらかの支払いが滞った場合にのみ、デフォルトと判断すると説明した。

フィッチは以前、国庫資金が枯渇するとされる10月17日より前の「適切なタイミング」で、債務上限が引き上げられなければ、米格付けの「引き下げ方向での」見直しを正式に開始する、と表明していた。

フィッチは今回、格下げに至る流れについて、さらに詳しい説明を行った。それによると、債務上限が期限内に引き上げられなければ、「短期的なデフォルトリスクの高まり」を反映する「レーティング・ウォッチ・ネガティブ(RWN)」に指定することを検討するという。

ただし、連邦政府職員の給与など、政府へのモノやサービスの供給に対する支払いが広範囲、かつ長期的に遅れるケースは「デフォルトに当たらない」。米国債の元利の両方、またはそのどちらかの支払いが滞った場合にのみ、米国がデフォルトに陥ったと判断するとしている。

フィッチの現在の米国債格付けは「AAA」。見通しは大手3社で唯一「ネガティブ」で、これは2011年11月から変わっていない。
 
トップニュース
焦点:年金基金への過剰接待、監視委が摘発強化
北京市、過熱懸念で土地区画入札を延期
はごろも、「シーチキンマイルド」672万缶を自主回収
コラム:米財政混乱でFRBが払うツケ=嶋津洋樹氏


 


 


 
米ミシガン大学消費者マインド指数:10月速報値75.2に低下 
  10月11日(ブルームバーグ):10月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は75.2と、前月の77.5から低下した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は75.3だった。
原題:Michigan Consumer Sentiment Index Falls to 75.2 From 77.5(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Ben Schenkel bschenkel@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Chris Wellisz cwellisz@bloomberg.net
更新日時: 2013/10/11 23:00 JST

 


 


2013年 10月 11日 13:12 JST
米政府機関閉鎖で共和党への見方が過去最悪に=WSJ/NBC世論調査 
By NEIL KING JR 米連邦政府機関の一部閉鎖に至った政治責任は民主党より共和党にあると考える米国人が多いことが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とNBCニュースが共同で実施した世論調査で分かった。また、政治闘争は米経済に悪影響を及ぼしていると多くの人々が考えている。

画像を拡大する
image
AFP/Getty Images
記者会見に臨むジョン・ベイナー下院議長(10日)
関連記事

米共和党の新たな動きの5つの要因―政府機関閉鎖で
米共和党、債務上限の6週間引き上げを提案へ
米政府、「危険な」選択迫られる恐れ=財務長官
オバマ大統領、予算問題で共和党に圧力―債務上限の短期上げなど提案
 米国人800人を対象に実施された調査によると、オバマ大統領と議会共和党が泥沼から抜け出す道を見つけ出すことに確信を持っている人々はわずかで、10人のうち8人近くが米国は間違った方向へ向かっていると回答した。これは過去最悪の調査結果となった2008年のリセッション(景気後退)以降で最も高い数字だ。 

画像を拡大する
image
WSJ/NBCの最新世論調査結果
 共和党全体に対する見方は、WSJが1989年に調査を開始して以来、最悪となった。共和党に対する否定的な見方は肯定的な見方の2倍を超えた。一方、民主党に対する見方は肯定・否定がそれぞれ約40%でほぼ拮抗した。

 全体では、回答を寄せた人の53%が政府機関の一部閉鎖の責任は共和党にあると考えており、オバマ大統領に責任があるとの31%を上回った。前回、政府機関の閉鎖に至った17年前のクリントン政権時代よりも共和党にとって厳しい結果となった。

 現在の財政問題をめぐる政治闘争については、回答者の70%が国益より党のアジェンダを優先したとして議会共和党を批判した。別の設問では、51%がオバマ大統領は国益より自身のアジェンダの方を気にしていたと回答した。共和党が政府機関の再開や債務上限の引き上げに同意しない限り共和党との協議を拒否するとした大統領の姿勢については、意見が二分された。40%が大統領の立場に賛成だと回答した一方、43%は反対だと回答した。

 また、回答者の過半数に当たる63%が、議会が連邦債務の上限引き上げでまとまらない可能性があることは「現実的で深刻な問題」だと回答した。

 共和党支持者は政府との戦いをどう進めるべきかについて意見が分かれている。共和党員の3分の1以上は共和党議員の手法を認めておらず、40%近くが共和党議員は国益よりも党のアジェンダを優先していると回答した。

 同時に、保守派の草の根運動「茶会党(ティーパーティ−)」寄りの回答者は、茶会党の目的には与しない他の共和党支持者に比べ、共和党を好意的にとらえている。

 世論調査は7日から9日にかけて実施され、誤差はプラスマイナス3.4%。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702303836304579128423156286520.html?mod=WSJJP_hpp_MIDDLENexttoWhatsNewsThird


 

013年 10月 11日 09:01 JST
米共和党の新たな動きの5つの要因―政府機関閉鎖で

 米政府機関の一部閉鎖のドラマは、数週間にわたる党派対立を経て、緩和の兆しが見えてきた。もちろん収束には程遠く、ホワイトハウスは下院共和党の最新の提案―政府機関閉鎖はそのままだが、政府債務上限について6週間に限定して引き上げるーを受け入れない可能性がある。とはいえ、今週に入って共和党側に変化が生まれた。ベイナー下院議長(共和、オハイオ州)の胸中は分からないが、共和党の新たな動きの底流にあるとみられる地殻変動の5つの要因を分析する。

▽世論

 硬直的なのは、少しも良くない。世論調査では、共和党の評判が非常に悪い。9日公表されたAP通信の調査では、「政府機関閉鎖では共和党が悪い」との回答が62%に達した。これは、共和党が引き続き否定しがたく厳しい状況にあることを示している。

▽反発

[image]
Associated Press
共和党のクルーズ下院議員
 忘れてならないのは、民主党と共和党との対立が始まったきっかけは、2,3人の共和党保守系上院議員が期限内の今年度予算案の採決を、オバマ大統領が推進した医療保険改革法(オバマケア)に対する国民投票に仕立て上げたことだった。その中心となったのが、テッド・クルーズ(テキサス州)、マイク・リー(ユタ州)の両議員だった。共和党議員の多くは、政策よりも戦術を優先させたと受け止めていら立ち、非難し始めた。元共和党上院議員候補のダン・リリエンキスト氏は10日、「リー氏は、米国上院における彼の影響力を台無しにする自己犠牲的行動に出た」と皮肉った。経済団体も、かつては支持していた共和党への批判の声を強め、活動を活発化させている。

▽ポール・ライアン

[image]
Getty Images
共和党のライアン下院予算委員長
 共和党の財政政策の立案者であるライアン下院予算委員長は、オバマケアをめぐる攻防が激しくなる中で、公には沈黙を保ってきた。彼は、民主、共和両党は長期的な米国の財政問題について話し合うべきだと思っていたが、オバマケアが争点を奪ってしまったといら立ちを募らせた。そして突然今週になって新聞への投稿で、オバマケアには言及せずに、和解申し入れのような事態打開案を提示した。彼は、時機をうかがっていたのではないかと思わざるを得ない。

▽ジョン・ベイナー

[image]
Associated Press
共和党のベイナー下院議長
 彼は、共和党議員に対し打たれ強いことを見せつけてきた。今回彼は、共和党保守派を民主党の頑強な反対の前に力尽きるまで自由に行動させ、けしかけることまでした。これによって、ベイナー氏は彼に敵対的だった保守的な草の根運動「ティーパーティー(茶会)」と共闘する保守派から高い評価を得たようだ。そのため、保守派は債務上限の短期引き上げ案について、彼らの望んでいたものからは程遠いものであったとしてものむ可能性がある。

▽恐れ

[image]
Agence France-Presse/Getty Images
 もちろん共和党議員の中には、債務不履行に陥っても仕方がないと思う者もいれば、財務省が設定した10月17日の債務上限引き上げの期限は絶対的なものではないともっともらしく言う者もいる。しかし、ほとんどの金融関係者、大手企業の経営者、さらには多くの議員は、どんな形のものでも債務不履行に陥るかもしれないとの見通しにうろたえている。米国債が難攻不落であることが、米国のグローバルな優越性の大きな支えなのだ。10日、米国株式市場は上昇したものの、金融システムには緊張の兆候が強まっている。

関連記事

・米共和党、債務上限の6週間引き上げを提案へ

・ベイナー米下院議長、民主党との直接交渉に前向き

・民主党に幅広い財政協議を要求=米下院議長

・オバマ大統領、政府機関閉鎖は「共和党製」と非難

・米財政協議に妥協の機運うかがえず、市場はデフォルトも視野に

・米予算案めぐる対立に関するQ&Aと注目すべき今後の日程

・米債務上限問題、過去の経験から得られるもの


03. 2013年10月12日 01:55:21 : niiL5nr8dQ
訂正:米ミシガン大消費者信頼感は1月以来の低水準、財政問題圧迫
2013年 10月 12日 01:05 JST
[ニューヨーク 11日 ロイター] - ロイター/ミシガン大学が調査した10月の米消費者信頼感指数(速報値)は75.2に低下し、1月以来9カ月ぶりの低水準となった。政府機関の一部閉鎖が景気見通しへの重しとなった。

エコノミスト予想の76.0も下回った。

調査責任者のリチャード・カーティン氏は、指数は3カ月連続で低下したものの、比較的小幅なペースでの低下にとどまっていると指摘。政府機関閉鎖の長期化をめぐる懸念が、所得やインフレに関する楽観的な見方によって一部和らいでいることが背景とみられる。

同時に、財政協議の行き詰まりが長引けば、消費者信頼感がさらに悪化する可能性があるとの見方を示した。

米財政問題は現時点で、消費者の景気や家計をめぐる現状評価よりも、今後の見通しに影を落としている。

消費者期待指数は63.9と、予想の67.5を下回り、年初来の最低水準となった。

景気現況指数は92.8に上昇(訂正)し、予想の91.0を上回った。

1年インフレ期待は2.9%、5━10年インフレは2.8%と、そろって前月から低下した。

*第7段落の景気現況指数について、92.8に「低下」から「上昇」に訂正します。

9月の米ミシガン大消費者信頼感確報値、5カ月ぶり低水準 2013年9月28日
9月米ミシガン大消費者信頼感指数速報値、金利上昇で落ち込む 2013年9月14日
米ミシガン大消費者信頼感8月確報値は82.1に低下、予想は上回る 2013年8月31日
8月の米CB消費者信頼感指数、予想上回る 2013年8月27日


 

 


 
ブラックロックCEO:米10−12月は軟調、債務問題合意でも 
  10月11日(ブルームバーグ):米ブラックロック のローレンス・フィンク最高経営責任者(CEO)は、議会が債務上限引き上げで合意し、借り入れ権限が延長されても、第4四半期(10−12月)の米経済は「非常に弱くなる」との見通しを示した。
フィンクCEOは11日、ワシントンでの会議で「小売売上高が打撃を受けるほか、同四半期への取り組み方という観点で米企業経営者にも痛手となる」と述べた。
原題:BlackRock’s Fink Sees Poor U.S. Fourth Quarter on DebtDebate(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Alexis Leondis aleondis@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Christian Baumgaertel cbaumgaertel@bloomberg.net
更新日時: 2013/10/12 00:51 JST


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

このページに返信するときは、このボタンを押してください。投稿フォームが開きます。

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

 次へ  前へ

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民83掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民83掲示板
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧