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総額1300億円 豊洲新市場に大手ゼネコン連合入札不調の衝撃
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2013/11/19 日刊ゲンダイ
ゼネコン連合が総額1300億円の巨額工事を「安すぎる」と退けた。東京都はきのう(18日)、築地の中央卸売市場の移転に向け、豊洲新市場の建設工事の入札を実施した。すると、主要4施設のうち3施設で、都の予定価格と参加業者の見積もりが釣り合わず、落札なしの「入札不調」に終わったのだ。
「都は2016年2月の新市場完成を目指しています。工期の都合上、再入札では予定価格を引き上げるしかなさそうです」(都財務局関係者)
入札不調の3施設とは新市場の青果棟、水産仲卸売場棟、水産卸売場棟。都の予定価格は順に約160億円、約260億円、約208億円だった。唯一、関東建設を代表としたJV(共同事業体)が落札した「管理施設棟」(約70億円)を含めると、建設費の合計は698億円に上る。
入札に参加したのは3施設とも1つのJVのみ。青果棟は鹿島、仲卸棟は清水、卸棟は大成を中心とした各JVで、大林組や竹中工務店など計21社が連なっている。
「豊洲の予定地では、今も深刻な土壌汚染の対策工事が続いています。当初は今年3月終了の予定でしたが、地盤改良がはかどらず、来年3月まで延長された。工費も当初から約32億円上積みされ、総額574億円に膨らみました」(臨海部開発問題を考える都民連絡会・市川隆夫事務局長)
◇五輪予算の大膨張は確実
汚染対策を請け負ったのは青果棟、仲卸棟、卸棟の土地の順に鹿島JV、清水JV、大成JVと、建物の入札先と見事にリンクする。工事費は合わせて1272億円。ゼネコン連合はキチンと整えてきた「お膳立て」をあえてひっくり返したわけだ。
「これだけ巨額な工事の入札不調は、聞いたことがありません。採算割れの背景に最近の資材価格の高騰と、職人不足による人件費高騰があるとはいえ、ゼネコン各社は巨額工事ほど、採算度外視で取りにいくのが長年の慣習でした。発注自治体のメンツや今後の付き合いを尊重してきたからです。今回の入札不調はゼネコン連合の“挑戦状”と見るべきです。来年以降、五輪施設の建設ラッシュでも、完成を急ぐ都の足元を見て、建設費値上げを突きつける構えです」(法大教授・五十嵐敬喜氏=公共事業)
すでに五輪会場となる「武蔵野の森総合スポーツ施設」でも、最初に実施した7月の入札は不調に終わった。都はゼネコンの見積もりに応じれば、事業費が今年度予算の枠を超えるため、10月の2回目の入札で歩道橋移設など「付帯工事」を外した。それでも予定価格は約10億2500万円増で、総額168億円で竹中JVなどが、やっと落札。付帯工事の発注は来年度以降に先送りだ。
「都は五輪施設の建設費を総額4554億円と見積もっていますが絶対にこの範囲では収まりません。五輪施設と工事需要を食い合えば、ますます被災地復興も遅れることになります」(五十嵐氏)
猪瀬都知事は「復興五輪」を掲げているが、いよいよ真逆の現実が見えてきた。
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