年金支給の開始を80歳、90歳にしたら？〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131123-00000003-sasahi-soci
週刊朝日 　2013年11月29日号

「伝説のディーラー」こと藤巻健史氏は、モルガン銀行時代の同僚、小塩隆士・現一橋大学経済研究所教授の勉強会で年金の話を聞き、こんな提案をする。

＊　　＊　　＊

　目から鱗（うろこ）だったのは、半分、雑談的になってきたときに発言された以下の話である。「年金は年金保険と言うけれど、おかしいですよね。保険とは、火事とか地震とかの事件が起きた時だけに支給されるもの。ところが年金だけは65歳になると事件でもないのに全員がもらえるのですよ」

　そうしたら、ある方から、「昔は65歳まで生き延びること自体が事件だったからですよ。長生きすると生活費が枯渇して大変ですよね。だから、『65歳まで生きてしまった』という事件に対して保険がおりたのです」と言われたそうだ。

　年金制度がスタートした時は人口が増えていたから、全員をハッピーにさせうるのが年金制度だったという。それが少子化時代の到来で、年金もゼロサムゲーム（一方が勝てば他方が負け、双方の得点の合計が常にゼロになるゲーム）になってしまった。スリム化という大改革をしない限り、高齢者世代が勝って次世代が負けるのだから、世代間格差が一層激しくなってしまうそうだ。

　そこで考えた。国が保障するのは80歳や90歳からにするのはどうだろう。まさに「長生きした時の生活費を確保する」という保険本来の目的に戻すのだ。全員が保険金をもらえるわけではないから、掛け金は大幅に安くなるはずだ。

　その年齢になるまでが不安ならば、自己責任で民間の保険を掛けておく。その保険には政府が税金を使って補助をする。これはどうだろう？　今まで掛けすぎた保険料は一時金で返金し、新たな保険の保険料に充ててもらう。大胆すぎますか？　暴論ですか？　私は、世代間格差が極大化して制度が崩壊するのを座して待つよりはいいと思っている。

コメント
01. 2013年11月23日 12:17:52 : 0dswR9YxAQ ネコババせず、自分の資産を扱うように緊張感を持って慎重に投資していれば決して足りなくならなかった はず。２５年近くも保険料を支払っても一円ももらえず早死にしてしまった方、杜撰な計算で、掛けた年数が足りないと間違われて泣き寝入りしたまま死んで行った方々もたくさんおるのですよ。国民は日々学習していることを為政者は忘れてはなりません。
02. 2013年11月23日 12:34:21 : nJF6kGWndY >年金支給の開始を80歳、90歳にしたら？ 所得補償のための年金保険としては完全に無意味になる いずれにせよ年齢を問わず、生活保護や年金、医療はBIに一本化し、財源は税のみ 特殊事情（難病、障害など）があれば、追加支給するシステムにすべきだろう その方が徴税コストも管理コストも激減でき、 所得の捕捉さえ、総背番号で、厳密に行えば、不正もできなくなる
03. 2013年11月23日 18:18:02 : BDDFeQHT6I 収入も保有資産も無くなったら生活出来るだけの金額（今の月６〜７万円じゃ話に成らない）を支給することにすれば保険の意味も満たすし年金制度も維持出来るんじゃないのか。 払い損の人も多くなるだろうが、払ったでけで年金を受け取れない人はそれだけ運が良くて幸せなんだと思えば良いことで、何かみんなが元を取らないと納得しないと考える必要は無いだろう。
04. 2013年11月23日 19:04:06 : aQq0UGoaxY 積み立てた年金を政府が利子を付けて返却してくれるなら、後は好きにしていいよ。 なんでもやってくらはい。
05. 2013年11月23日 22:47:04 : gEng2DFuy2 モルガン銀行の同僚同士で好き勝手なこと言ってくれるね 　 稼ぎのない年寄りはタヒねってか… 　 さすが選ばれし１％の言い草だ 　 他者に対するいたわりも、基本的人権も欠片もないんだな
06. 2013年11月24日 00:22:05 : 3PJAqRzx3M >いずれにせよ年齢を問わず、生活保護や年金、医療はBIに一本化し、財源は税のみ BI程度で本格的な病気の医療費ははらえないよ。
07. 2013年11月24日 14:00:49 : QBrYpzDGwo 世の中、頭脳労働者だけで成り立っているわけではない。 　　本来は物々交換の際の媒介として発明された貨幣を、欲張って「貨幣を以って貨幣を増やす」などという、金融ギャンブルの世界に棲息する藤巻氏らのような人ばかりでは、建物一つ建ちゃあしない。 　　重労働者があってこその世の中であり、６０歳は身体的にも衰えが始まる頃である。彼らが疲れ果てた人生の一区切りを年金で過ごすことがそんなに罪深いこととは思えないが。 　　それより、折角の原資を預かりながら、遠い将来の支払いだとして湯水の如くに使ってしまった統治機構の作為が、今の年金問題の発端ではないのか。 　　　官僚の天下りも全て止め、公益法人やら特殊法人やらを立ち上げて生涯に何度も退職金を受け取るような高級公務員が国家予算を牛耳る仕組みに対して批判をまずすべきではないのか。 　　　しかも国民はタダで年金支給を受けているわけではない。少ない賃金の内から何十年も支出して来たのであり、いざという際の保険、などという性格のものではない。国が制度を作り、義務的に預けていた大事な虎の子である。 　　　散々国民を煽ってバブルを発生させ、個人投資家を奈落の底に突き落とした金融ギャンブラーが、金融ギャンブルに手を出さず国に年金資金を預けていた国民の年金受給について何か言うなら、まずは政府年金管理機構の仕事の杜撰さを批判してからであろう。 　　　最も言いやすい所へ矛先を向けるなら、それは有用な批判とは言い難い。
08. 2013年11月24日 21:16:38 : WAGcXS3j2Q ０７さん 全くあなた様のおっしゃる通りです。あなたのようなカキコミに出くわすと、阿修羅も捨てたものではないと思うのです。
09. 2013年11月25日 10:14:52 : AzFTyrGV82 思い切って年金制度を全廃し、過去の積み立て分を払い戻せ。 老後生活は自己責任ね。 年金にタカル公務員業者を一掃しよう。 生活保護は現物支給ね、貧困ビジネスを撲滅しよう。
10. 2013年11月25日 18:19:29 : F1Sr2Hx0Nj サラリ−マンが４０年も働いて、収めてきた年金が９０歳からしかもらえない、それ ってサギだろ、犯罪行為だ藤巻寝言いうんじゃねえ。 金融ばくち業界人藤巻の発言はこのていど、人のことなどどうでもいい自分さえよけ れば。

11. 2013年11月27日 21:39:15 : RnyJdshqD2 このおっさん、 金融、保険業界のセールスマン。経歴がそのもの。金儲けだけが生きがい。 市場が全て、金融が全て。単純無比。

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