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「インフレで、生活が苦しくなる」は本当か (東洋経済) 
http://www.asyura2.com/13/hasan84/msg/379.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 12 月 11 日 08:22:00: igsppGRN/E9PQ
 

同じものを買うのなら、安い方がよいのだが…(都内の家電店で 撮影:田所千代美)


「インフレで、生活が苦しくなる」は本当か
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131211-00026039-toyo-bus_all
東洋経済オンライン 12月11日(水)8時0分配信


 「インフレが日本を救う」という本コラムに対して、眉をひそめる方が多いのではないだろうか? 

 一般の消費者の感覚からすれば、安くモノを購入できることはありがたい。筆者も、同じものを買うのであれば、できるだけ安く買うため、店を選ぼうとする。そして、企業も、製品価格を下げることを通じてモノを多く売ろうと、企業努力を重ねる。そうした家計や企業の行動の積み重ねの結果、モノの価格が下がっているのであれば、むしろ望ましいことのようにもみえる。

■ インフレとは、サービスを含めた一般物価が上がること

 2012年末に誕生した、安倍政権は、デフレからの脱却を掲げた。同政権が掲げるアベノミクスによって、景気も戻っている。ただ、食料品やガソリンなどの値段が上がっており、かえって人々の生活が苦しくなっている、などとメディアで報じられている。インフレになることで、日本経済が本当に良くなるのかと疑問に思われる方も多いのではないか? 

 多くの人々が抱いている、そうした感覚は、理解できる。ただ一部のモノの価格が上がることは、現在、安倍政権が目指そうとしている「インフレ」とは異なることである。インフレとは、我々の身近なモノだけではなく、いわゆるサービスを含めた消費活動全般の価格の動きである。サービスとは、例えば外食、旅行、フィットネスクラブなどの月謝、そして家賃などが含まれる。サービスを含めた価格全般は「一般物価」という。

 1990年代半ば以降、日本が苦しんできたデフレという現象は、サービスを含めた一般物価が長期にわたって下がっている状況である。つまり、インフレになるということは、サービスを含めた一般物価が上がることである。そして、サービス価格の変動には、サービスの提供に従事する、我々労働者の給料の動向が密接に関連する。

 「インフレは日本を救う」とは、「賃金を含めた一般物価が上昇する状況に正常化する」ことで、日本経済の閉塞感がぬぐわれる、というのが真の意味である。実際に、戦後、長期間のデフレが続いている経済大国は、世界を見渡しても日本だけなのである。他国と同じように、一般物価が上昇するような状況となれば、再び多くの日本人の年収が増え続け、生活の豊かさを高められる、ということなのである。

 それでは、なぜ日本だけで、賃金を含めた一般物価全体の価格が過去20年弱にわたり下がり続けているのか? これについては、さまざまな見方がある。ここでは、インフレ、デフレという経済現象を、「お金(マネー)」という存在を含めて、経済活動を俯瞰することを通じて考えてみよう。

■ 「モノ、サービス、ヒト」と「マネー」との相対的なバランス

 「モノやサービス、そしてヒト」という経済価値は、マネーによって値付けされていることは明らかである。このようにみると、一般物価とは「モノ、サービス、ヒト」と「マネー」との量の相対的なバランスで決まる側面があることがわかる。

 「モノ、サービス、ヒト」の量に対する、「マネー」の量との相対的な変化によって、インフレとデフレが起きるということである。この「相対的な量の変化」を、より理解いただくために、天秤を使ってイメージ図で示してみた。

 図の左側の秤には、モノ、サービス、それらを提供するヒトが乗っている。そして、右側の秤には、お金(マネー)が乗っている。物価の変動、つまり、インフレやデフレという現象は、この両者のバランスが変わることによって起きるのである。

 この天秤の動きを想像すると、経済全体に存在するお金(マネー)が、モノやサービスなどに対して多いのか少ないのかというバランス(相対的な量の変化)が、一般物価の変化をもたらすことがイメージできるだろう。

 例えば、市場に出回るマネーが少なくなり、モノやヒトに対してマネーが相対的に減る(希少になる)のでその価値が高まり、天秤のバランスが変化する。左側の秤が下がり、モノやヒトの価値が下がる。つまりこのとき、デフレ(一般物価の下落)が起きる。

 反対に、右側の秤においてマネーが増えることで(マネーは希少ではなくなり)、価値が低くなる。そうなると、反対側の秤が上がるわけで、モノやヒトの価値が上がる、つまりインフレが起きるのである。

 そして、マネーを作る権限を独占しているのが、中央銀行(日本の場合、日本銀行)である。マネーの量を操作する中央銀行の金融政策が、一般物価に大きな影響を及ぼす構図がクリアになるだろう。こうしたメカニズムを前提にすると、インフレと称されるガソリンや食料品などの「個別価格の変化」と、「一般物価の変化」とは次元が異なる現象であることもご理解いただけるのではないか? 

 もちろん、現実の経済やインフレ動向には多くの要因が影響するし、先の天秤の動きですべてが説明できるほど単純ではない面もある。中央銀行の金融政策が、マネーストック総量にどの程度するかなど、議論が分かれる点もある。

 だが、天秤が示した、インフレ・デフレという一般物価の変化の本質を踏まえれば、アベノミクスとして掲げられる「第一の矢」である金融政策が、「年収300万円時代到来」などと下がり続けた我々の日本人の年収を含めて、上昇させることがわかるだろう。つまり、インフレが実現することで、我々日本人の生活は楽になるのである。

村上 尚己


 

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コメント
 
01. 2013年12月11日 10:01:12 : nJF6kGWndY
>インフレが実現することで、我々日本人の生活は楽になる

生産性が上がらなければ、一般労働者の実質賃金は上がらないし

少子高齢化が進むから逆に下がる

特に、高所得サラリーマンを中心に負担が大きく上がる

ただし超富裕層は除く


02. 2013年12月11日 15:37:42 : g0fv4yrSBY
1989年のベルリンの壁崩壊で、東西冷戦が終わった。

この事実は、ロシア、中国等の東側の経済圏が資本主義社会に参加することを意味
している。
つまり、中国、ベトナム等の易い労働力賃金が潤沢に存在するのであって、日本の
高賃金労働力は、その賃金まで徐々に収斂されていく過程で今の日本の労働力賃金の低下の状況がある。

この執筆者は政府役人の御用評論家であろうが、この状況下でインフレになっても
日本の労働者の賃金はあがるわけがない。
企業は易い賃金を求めて海外に出ていけばすむだけである。

このようなインフレ待望論で得するのは、物価連動で予算を獲得する役所の論理で
あり、インフレ分だけ予算が増加するのを目論でいるのにすぎない。

庶民は100円ショップを物色し、1円でも易い生活必需品で必死に生きているのに
随分と庶民を馬鹿ににした記事である。


03. 2013年12月11日 22:43:51 : aHlGAterf6
何がいいたいのかさっぱりわからない投稿文。

内容がまったくない。

何とか安倍を応援したいということだけはわかる。


04. 2013年12月12日 01:09:29 : D71jIMQgBY
このような陳腐な経済論をのせるようでは東洋経済も落ちたものである。
これを書いた人は全く現実の経済現象を認識していない。経済学の教科書を丸写ししたような幼稚な論である。 

05. 2013年12月12日 09:42:29 : TGZjS8iB2r
う〜ん?マネーの供給量で物価が変動するのはそうだけど、日本においてはここ十数年の動きをみると一概にそうともいえないね。

何故なら、「サービス」の価格は微妙に上昇し続けている一方で、「財」の価格は大きく下落しているからね。仮にマネタリーな要因のみで一般物価の下落が生じているとすると、「財」・「サービス」のどちらの価格も下落してないと辻褄が合わない。故に、物価下落の要因をそれだけに求めるのは無理がある。

>つまり、インフレが実現することで、我々日本人の生活は楽になるのである

インフレで生活が楽になるなんてことはあり得ない。実質消費の低下によって家計は痛むし、それが企業にも波及して経済は悪くなる。


06. 2013年12月12日 12:31:02 : AX8YdY3X8A
いま世界的におきているのは、中国の賃金コスト上昇や資源高によるインフレ。
これが日本におきたところで、企業の経常利益が増え、賃金上昇につながるのかは、はなはだ疑問。このコラムは、なにをいっいるのか? 今の世界経済危機が起こる前の経済的理念をかたってどうするの?

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