経済運営で窮地の習近平国家主席（共同）

http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20131211/frn1312111205003-n1.htm
2013.12.11

　中国経済の先行きがいよいよあやしくなってきた。中国国家統計局が発表した１１月の工業生産は前年同月比１０・０％増と４カ月連続で１０％台だったものの、伸びは１０月の１０・３％より鈍化した。

　政府主導で成長率を維持するために鉄道建設など公共投資にカネをつぎこんでいたが、これが息切れしたことが減速の要因とみられる。１０日始まった中国共産党・政府の中央経済工作会議は景気の安定が主要議題となりそうだ。

　１〜１１月の固定資産投資は前年同期比１９・９％増と、１〜１０月の２０・１％より減速。鉄道や水利施設などの建設投資のほか、製造業の設備投資も鈍化した。

　「影の銀行」問題や地方政府の巨額債務などの火種を抱えるなか、投資主導の景気持ち直しで過剰生産能力が拡大すればその反動で経済が急失速する恐れも指摘されており、政府が公共投資を抑制したとの見方もある。

　一方で、１〜１１月の不動産開発投資は１９・５％増と伸びが加速し、住宅バブルの過熱をうかがわせている。中国政府は経済のかじ取りで厳しい立場に追い込まれている。

フォローアップ:

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