★阿修羅♪ > 経世済民84 > 418.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
米英理論に頼らない経済成長モデルは何か 仏経済学者・オルレアン氏の現実的な貨幣論(ZAKZAK) 
http://www.asyura2.com/13/hasan84/msg/418.html
投稿者 かさっこ地蔵 日時 2013 年 12 月 13 日 10:21:28: AtMSjtXKW4rJY
 

金融主導型に代わる経済成長モデルを追求するオルレアン氏=東京都内(田村秀男撮影)


http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20131213/ecn1312130728000-n1.htm
2013.12.13 「お金」は知っている


 経済学といえば、英米流新自由主義が世界の圧倒的主流だ。政府の規制は邪魔で自由にすれば、経済はダイナミックに成長するという。モノ・サービスについては、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)のように、関税や制度の障壁を除去する考え方が世界の主要国で受け入れられている。

 対照的に金融の方は自由化が行き過ぎたために、米国の住宅ローン証券化商品などを膨張させ、バブルを引き起こし、2008年9月にはリーマン・ショックという市場未曾有のバブル崩壊につながった。

 しかし、規制はほどほどにして、巨大化した金融資産の市場を元通りにする政策が主流になっている。代表的なのが、「量的緩和」政策で、中央銀行がおカネを刷って、金融資産を買い上げ、国債相場を安定させ、株価を引き上げる。国債金利、つまり長期金利を引き下げ、さらに株価の上昇に気を良くした消費者が消費を増やせば、実物投資も増えるので、景気がよくなるという算段だ。量的緩和政策はいわば、金融主導型経済モデルを温存するわけである。

 これに対して、金融規制強化を唱え、金融主導型に代わる経済成長モデルを追求する経済学派がフランスにある。その学派を代表するフランス政治経済学会のアンドレ・オルレアン会長(近著『価値の帝国』=藤原書店)が最近、来日したので、都内で意見交換とあいなった。

 ――日米欧の量的緩和政策をどう評価するか

 「リーマン・ショック後の衝撃を和らげたという点では評価できるが、経済成長を促すかどうか疑問がある。量的緩和が対象とする金融市場は巨大化し過ぎて、経済成長の障害になっている。量的緩和で増発されるマネーは金融市場の内部にとどまり、投機に向かう力を増幅させ、新たな金融危機を起こし、実体経済にとっては逆効果になりかねない」

 ――量的緩和によって、カネが株式市場に流れ、米国や日本では株価が上昇している。株価上昇によって、米国では設備投資や個人消費が押し上げられているように見える。日本では日銀の「異次元緩和」で株価が上がっているが、私は日本では株価上昇による景気押し上げ効果は米国ほど大きくはないとみる

 「株高によって消費が増えるという資産効果は大きくないと、私は思う。株価上昇で低コストの資金調達が容易になるはずだが、多くの経営者の関心は企業規模の拡大よりも自社の株価に向けられ、リスク(損失の危険)がある分野には投資しなくなっている」

 ――金融主導に代わる経済モデルをどう考えるか

 「国によってやり方は異なるが、フランスの場合、国内投資を重視、中小企業への投資を増やすべきだ。産業発展に特化した民間銀行も必要だ」

 氏のおカネ、すなわち貨幣論は現実的で、米英の机上理論の解釈に明け暮れる日本の経済学者にはない知的刺激を強く受けた。(産経新聞特別記者・田村秀男)


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2013年12月13日 10:43:39 : SrmPqLSMME

そもそも 公共投資を、無駄、バラマキ、と悪玉視するのが、

ぽんぽん的な間違いだね。

 小さい政府より大きい政府、国家の役割を重視なければならない。


02. 2013年12月13日 11:05:43 : l3AlcBLG3A
Rリフレ+公共事業は結構ですから

03. 2013年12月13日 11:34:26 : SrmPqLSMME

愚民どもが、バラマキだの、無駄だの、甘い汁だの、

  グローバル企業に買収されたマスゴミやテレビ芸者にだまされとる。

  愚民は、ほんとに愚かだ。


04. 2013年12月13日 11:55:33 : nJF6kGWndY

>金融主導に代わる経済モデルをどう考えるか
>国内投資を重視、中小企業への投資を増やす

誰が、どうやって?

>氏のおカネ、すなわち貨幣論は現実的で、米英の机上理論の解釈に明け暮れる日本の経済学者にはない知的刺激を強く受けた

笑える


05. 2013年12月13日 12:08:49 : SrmPqLSMME
>金融主導に代わる経済モデルをどう考えるか
>国内投資を重視、中小企業への投資を増やす
誰が、どうやって?
ーーーーーーーーーーーーーー

政府に決まってるじゃないか、馬鹿か

公共投資だ、大きい政府だ。
そのための金の刷り増しだ。


06. 2013年12月13日 12:23:49 : nJF6kGWndY
>>05

低知能には皮肉が理解できないらしいw


07. 2013年12月13日 19:11:49 : 1hQnF7NqSg
デフレ・インフレという現象の原因は、基本的には貨幣数量の多寡とは関係がない。 国内需要が大きくて供給能力が不足すればインフレ、需要が大きくないのに供給が過大であればデフレになる。 金融業は本来は産業に対する資金融通のサービスを提供するものである筈だが、現在の金融市場原理主義は自分たちが主役になれると誤解している。 現在の経済不況の原因は、この金融市場原理主義とグローバリズムにあることは明白。 元々製造業を中心とした産業は製品開発・生産の技術が根幹にあるが、技術は必ず他国に流出する。 先に産業革命を成功させたイギリスが、その技術がまずドイツに流出し、結果として競争に敗北した。 ヨーロッパに産業技術は次にアメリカに流出し、更に遅れて日本にも流出した。 近代工業国として遅れて登場したアメリカ・日本がトップを争い、現在はそれがチャイナにまで至ったと言う事。 いくら異次元緩和だのQEだのと言って、通貨発行を増やしてみても、基本的には過剰な供給がある限りデフレは克服できない。 TPP・FTAなどは、関税を殆どなくせば新しい需要が喚起できると錯覚しているだけのこと。 この状態で金融緩和などまったくの見当違いだろう。 そう思うが如何?

08. 2013年12月14日 06:37:26 : sUpHQ8Q75g
>>07
> 金融業は本来は産業に対する資金融通のサービスを提供するものである筈だが、現在の金融市場原理主義は自分たちが主役になれると誤解している。

基本同意だが
油堕菌どもは百年以上掛けて主役の座をもぎ取ったと言える

油堕菌にとっての大きな節目はクリントン政権のグラススティーガル法廃止だ
クリントンは同法廃止を拒んだためモニカルインスキー事件で散々攻撃され
署名すると油堕菌マスゴミの攻撃は止んだ
同法廃止によって油堕菌の金融暴力は際限無く拡大し
無数の人々を陥れることで利益を極大化してきた

人間が正気を取り戻すためにはこの間違いを巻き戻さなきゃならん
つまり金融会社の自己資金による取引の全面禁止で
ボルカールールの基本的な考えだが
自己資金取引を一部認めたり導入が延期されるなど骨抜きにされた気がする
さすがは人間の最大の敵である油堕菌だ
やつらを絶滅させるまで地球上は平和にならんだろう


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民84掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧