軽自動車税の増税　新規購入者の地方税高くし差別を作る理由
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131222-00000008-pseven-soci
週刊ポスト　2014年1月1・10日号

　さる12月12日、自公政権は与党税制大綱を決定し、「消費税の軽減税率導入」や「軽自動車税」の増税を盛り込んだ。そのやり方は、国民全体の利害をより公平な方向に調整するというものではなく、「既得権を持つもの」と「持たぬもの」の差別を広げる方向で決められた。

　典型が軽自動車税の増税だ。「地域の足」となっている軽自動車には、毎年7200円の保有税がかかるが、それを1.5倍の年額1万800円に引き上げることになった。問題は増税の対象が、「2015年4月以降」に購入された新車からと定められたことだ。

　自動車関連諸税には購入時に一度だけ課税される取得税と、毎年課税される保有税がある。取得税であれば以前買った車までさかのぼって増税することはできないから、新たに購入した車から上げるという理屈は成り立つ。

　しかし、軽自動車税は毎年支払わなければならない保有税で地方の財源となっている。同じ車種に乗っているのに、2015年4月以降に買った人は毎年の地方税（軽自動車税）が高く、それ以前に買った人は低いという税制上の新たな差別をわざわざつくり出そうというのである。

「交通の便が悪い農村部などでは家族全員が通勤の足に軽自動車を使い、一家に3〜4台というケースも珍しくない。そうした世帯の負担がいっぺんに重くならないように、すでに保有している人の税率は据え置くことにした」（自民党政調関係者）

　という説明だが、言い換えれば、軽自動車を一律に増税すれば反発が強まるから、すでに軽自動車を保有している者だけに税率を据え置くという新たな「既得権」を与え、不満をそらそうということだ。国民を“持てる者”と“持たざる者”に分けて互いを反目させる分断統治の発想である。

　こうして国民の間に不要な既得権が増え、公的差別が拡大しているのだ。

コメント
01. 不眠症 2013年12月22日 08:02:50 : nYRH.ca0zYtKk : mBqEoVAF7k 　トヨタ系列ダイハツ不買を販売店頭で店長等に宣言しよう！ 　『裏切り者め！政商トヨタ、ダイハツ、日野は国賊メーカーだ！ 　　軽自動車いじめ増税に加担した天誅を執行する！』と叫んで、 　買うなら反対貫徹したスズキ等を選びましょう。
02. 2013年12月22日 08:13:17 : BDDFeQHT6I 日本にしか無く日本で最も売れている軽自動車の税金を上げるのは日本の自動車産業を外資に売り渡す準備、次は軽自動車そのものを無くす方向に向かう。 アメリカの車が売れないと言う、アメリカの自動車産業の問題を日本の自動車産業に押し付けるアメリカの思い上がりに迎合する売国奴政権のやることは日本の産業が衰退するようなことばかりだ。
03. 2013年12月22日 09:11:43 : 1geRdsjJSg アメリカはピックアップトラックは無税で、しかも輸入に関しては関税率25%をかけて保護している。そうでもしないとアメリカ人ですらアメリカ製自動車は買わないのに、どうして日本のような世界一の自動車製造国で売れるものか。
04. 2013年12月22日 21:03:18 : dNO75SbmVM マスコミは東京のことしか報じないないから、増税しても東京で街角インタビューしても「しかたがない。」って答えが出るんだろうな。 極端に言えば成人の人数分の車が必要な地方は苦しみ、完全に車離れになった東京にとっては大勢としてどうでも良い話。 地方は切り捨て、東京の繁栄だけを見ていると言うこと。 東京オリンピックも地方は関係のない話で、資金も人もより東京に集中するから、逆に迷惑なだけ。
05. 2013年12月22日 22:42:08 : Y7jSSXbgtw 　　我々はカネ持ちのための政治家です、貧乏人は相手にしません　←　自民党
06. 2013年12月23日 00:00:13 : PuHohLT5cM 政党じゃなくて、その下で実務を担当しているものの高額なる収入を維持するために行われる増税。 でも、そう長くは続かない。 人口が減少していく未来において、公務員だけが高給をむさぼることなどできるはずもないから。
07. 2013年12月23日 06:31:05 : 0DvJg8GiRk ふざけんな自民党 ふざけんな米国
08. 2013年12月23日 08:44:47 : wPJaODjlt6 アメリカの車、魅力ないな。　デザインは変だし、燃費は悪いし、故障はするしで、日本では使えない。 アメリカは多分、軽自動車を日本から無くして、東南アジアのどこかで作った小型車を日本に売りつけようとしているのだ。　そのうち、アメリカのメーカーがインドネシアかタイで製造した小型車が日本で走行している時代が必ず来る。家電なんかと同じで、安かろう悪かろうの時代がやってくる。 日本の良いところは小さくて優れたものを作ること。軽自動車はぜひ進化させて日本だけでなく世界中で走ってほしい。でも、それは、アメリカの自動車メーカーにとっては悪夢なのだ。

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