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トランス脂肪酸、米が使用禁止 「心臓発作を予防」:FDAはごく少量でも危険という見解:“マーガリン大国”日本は?
http://www.asyura2.com/13/health16/msg/196.html
投稿者 あっしら 日時 2013 年 11 月 11 日 03:58:44: Mo7ApAlflbQ6s
 


 植物性油に水素を添加することで生成されるトランス脂肪酸が含まれている主な食材は、マーガリン・ファットスプレッド・ショートニングである。(バターにも天然のトランス脂肪酸が少量含まれている)

 今なおバターよりマーガリンのほうが身体に良いという“信仰”が残っている日本では“トーストにバター”という人も少なくない。
 一昨年から昨年にかけてのバター供給不足時にも騒ぎが大きくならなかった背景には、そのような食生活の実態があったはずだ。

 トランス脂肪酸を含む油脂は、常温でも液化せず酸化による劣化も遅いという特性から、コスト面だけでなく、食感と保存性を高める目的で、菓子類やフレンチフライなど揚げ物を中心に加工食品で広く使われている。

 日本政府は、数年前に欧州諸国でマーガリンに含まれるトランス脂肪酸の規制が行われたときほぼ無視という態度を採ったが、今回はどうするのだろうか?


 転載するNHKオンラインの記事の生ぬるさを見ると、政府は、今のところ禁止に動く気がないということだろう。

 末尾に示す論考で、科学ジャーナリストの松永氏は、トランス脂肪酸摂取量が日本人と欧米人では大きく違うということを根拠に、トランス脂肪酸をそれほど気にすることはない考えを示している。

 しかし、米国マグドナルドがフレンチフライの揚げ油をキャノーラ油に変えたり(日本マクドナルドは従来通りショートニング使用)、ニューヨーク市がレストランでのトランス脂肪酸の使用禁止を定めたりしたこともあって、「米国民のトランス脂肪酸摂取量は2003年の1日当たり4.6グラムから12年には1グラムに減った」(日経新聞)という。
 日本は、トランス脂肪酸の規制がないまま、この10年間パン食やケーキなどの消費が増えていることから、逆に摂取量が増加しているはずだ。

 摂取量の増減はともかく、転載する記事にはっきりとは書かれていないが、CNNやABCのニュースに拠れば、FDAは、トランス脂肪酸の摂取はごく少量でも危険という見解を示している。
 レストランや総菜などでの材料偽装表示も問題だが、日本政府も、「不可欠な栄養ではないし健康効果も分からないため、その安全水準は現在ない状態」(WSJ)というトランス脂肪酸に関する見解を示すべきであろう。


※ トランス脂肪酸に対する突出した批判を批判した論考

科学無視のトランス脂肪酸批判
思わぬ弊害が表面化
日本人への影響は?
2012年06月01日(Fri)  松永和紀 (科学ジャーナリスト)

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1932?page=4

 この論考の締めくくりとして書かれている「食生活が乱れ、油ものたっぷり、お菓子パクパク、という生活を送っていたら、トランス脂肪酸も飽和脂肪酸も、摂取量が跳ね上がります。冠動脈疾患もですが、肥満による生活習慣病、がんリスクの上昇なども招きます。
 トランス脂肪酸を注意する前に、適切な量を食べ、栄養バランスに気を配るのが先決。食生活全体に関心を持ち適度においしく食べて、健康な毎日を!」という意見には異論はない。

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トランス脂肪酸、米が使用禁止 「心臓発作を予防」 [日経新聞]
2013/11/8 9:54

 米食品医薬品局(FDA)は7日、一部の菓子類やマーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸の使用を段階的に禁止すると発表した。この措置により「年間2万件の心臓発作を予防でき、心臓疾患による死者を7千人減らせる」としている。
 FDAはトランス脂肪酸を「食用として安全と認められない」と暫定的に判断した。60日間の意見聴取期間を経てこの判断が最終的に確定すれば、許可を受けた場合を除き使用を原則禁止する。食品業界には激変緩和措置として一定の猶予期間を与える。
 FDAによると、トランス脂肪酸は血中の悪玉コレステロールを増加させ、心臓疾患のリスクを高めるという。米国の食品業界や飲食店ではすでに使用をやめる動きが広がっており、米国民のトランス脂肪酸摂取量は2003年の1日当たり4.6グラムから12年には1グラムに減った。(ワシントン=芦塚智子)

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0800L_Y3A101C1CR0000/

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米FDA、トランス脂肪酸の安全性否定へ転換―禁止に向かう公算 [WSJ]

 米食品医薬品局(FDA)は7日、食品に含まれるトランス脂肪酸が一般的に安全とは考えられないとの決定を初めて下した。従来の姿勢を大きく転換するもので、心臓発作や脳卒中の一因と疑われるトランス脂肪酸が今後使用禁止となる可能性も出て来た。

 ニューヨーク市やシアトルなどの地方自治体ではトランス脂肪酸使用禁止に向けた動きが相次いでいる。近年ではマクドナルドを始め大手食品メーカーやレストランチェーンで、トランス脂肪酸を含む焼き物や冷蔵パン生地、冷凍食品などを避ける動きが相次いでいる。

 FDAのマーガレット・ハンバーグ局長は「潜在的有害性を持つ人工トランス脂肪酸の消費量は米国内で過去20年間減少してきたが、現在でも健康に対する大きな懸念を抱かせるものだ」と述べた。さらに同局長は、摂取量を一段と削減すれば年に2万件の心臓発作と7000人の死者を減らせる可能性があると指摘した。
 部分硬化油などとも呼ばれるトランス脂肪酸は、植物性オイルを固めるために水素を添加して作られる。約1世紀前に初めて調理に使われたが、焼き物や揚げ物のパリッとした食感を保ち、日持ちを良くする効果がある。
 FDAの食品部門トップのマイケル・テーラー氏は、トランス脂肪酸がケーキの糖衣などを作るのに特に便利な物質であると説明した。

 FDAは今回の決定に対し、食品メーカーや関連企業・団体に60日間の意見表明する機会を与え、その後に安全性についての最終的な決定を下す。
 この間にメーカーなどから寄せられる意見が、食品にトランス脂肪酸の使用を禁止するまでの時間的猶予についてのFDAの考え方に影響を与える可能性を持っているが、ハンバーグ局長もテーラー氏も、最終的に米国の食品にトランス脂肪酸の使用を禁止するという決意は強固とみられる。

 ニューヨークに本拠を置くトゥーロ・カレッジの代表で心臓専門医のアラン・カディッシュ氏は「今回の決定は病気のリスクを低下させる合理的で、しかも大胆な決定だ」と評価した。さらに「このリスクについては、これまで有意義な議論がされており、大半の専門家が、(トランス脂肪酸摂取が)心臓病リスクを高めていると認識している」と述べた。
 トランス脂肪酸は牛乳や肉などの動物性食品には天然に含まれるものもあるが、消費される大半のものは人工的に作られたものだ。この脂肪酸の摂取は、悪玉LDLコレステロールの増加と関連があるとされている。

 数十年前までは不飽和脂肪であるトランス脂肪酸は多くのマーガリンに含有され、ラードやバターなど動物性飽和脂肪に比べ健康的であるとして奨励されていた。しかし1970年代以後、研究者はトランス脂肪酸と心臓病の関連に疑いを強め、調査を進めた。
 こうした流れの中で大きな影響力を持ったのは、米国医学研究所が2002年に発表したリポートで、トランス脂肪酸の危険性を厳しく警告し、摂取量をできる限り少なくすべきと提言した。
 リポートは「トランス脂肪酸は不可欠な栄養ではないし健康効果も分からないため、その安全水準は現在ない状態だ」と指摘、ただ、当時多くの食品に使用されていたため直ちに全面的に禁止することは「非現実的だ」としていた。

http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304218104579184331810559094.html

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トランス脂肪酸、米国で禁止へ−FDAが動脈硬化リスク指摘[ブルームバーグ]

  11月7日(ブルームバーグ):米食品医薬品局(FDA)は7日、クッキーやクラッカーなどに使われているトランス脂肪酸には動脈硬化のリスクがあり、全般的に安全だと認識することができないとの暫定的な判断を示した。
FDAは判断は最終的なものではないとしながらも、トランス脂肪酸の事実上の禁止につながる可能性があると説明。1940年代から商業的に幅広く使われてきた食材が米国から段階的に締め出されることになる。
ハンバーグFDA局長は電話会見で、何も最終決定されていないが、「ほぼ確実にこの方向だ」と言明した。
マクドナルドなどの食品店チェーンは、心臓病につながるコレステロールに関係しているとしてトランス脂肪酸の使用をすでに取りやめているが、FDAは依然としてスナック食品や焼き菓子、植物性ショートニングなどに一般的に使われていると指摘している。
米食品メーカーのゼネラル・ミルズは、業界はここ数年トランス脂肪酸への依存を減らしていると説明。同社広報担当のクリスティー・フォスター氏は、「大きな展開だ。食品各社は迅速にFDAの要請を検討し対処しなければならなくなる」と指摘。米国で小売りされている同社の商品については、「すでに9割超で『トランス脂肪酸ゼログラム』との表示がなされている」と語った。

原題:Trans Fats Face U.S. Ban as FDA Deems Ingredients Unsafe(2)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ワシントン Anna Edney aedney@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Reg Gale rgale5@bloomberg.net
更新日時: 2013/11/08 14:56 JST

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MVXHJW6K50YY01.html

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米 トランス脂肪酸使用規制へ [NHKオンライン]
11月8日 15時25分

マーガリンなどに含まれ、取りすぎると心筋梗塞などのリスクを高めるとされる「トランス脂肪酸」について、アメリカのFDA=食品医薬品局は、「安全とは認められない」として使用の規制に乗り出す方針を明らかにし、今後アメリカ国内の加工食品などで使用が禁止されることになりそうです。
トランス脂肪酸は、マーガリンや揚げ物などに使われる油に比較的多く含まれる脂肪分で、取りすぎると心筋梗塞や動脈硬化の危険性を高めると指摘されています。
このトランス脂肪酸についてアメリカのFDA=食品医薬品局は、7日、最新の科学的な証拠に基づいて検討した結果、「食品への使用が安全とは認められない」として規制に乗り出す方針を明らかにしました。
今後60日間、業界団体などから意見を募ったうえで規制の開始時期など具体的な内容を決めるとしていますが、アメリカ国内の加工食品などへの使用が原則として、禁止されることになりそうです。FDAは今回の規制で、年間2万件の心臓発作を防ぎ、心臓病による死者が7000人減ると見込んでいます。
アメリカでは、ニューヨーク市などですでにトランス脂肪酸の使用が禁止されているほか、自主的に使用を控える大手ファストフードチェーンなども出ていますが、冷凍の加工食品などには、まだ多く使われています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131108/k10015905131000.html


 

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コメント
 
01. 2013年11月11日 09:36:32 : e9xeV93vFQ
【第37回】 2013年11月11日 笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]
健康のためのヨーグルト、空腹ジョギングに要注意
男性が意外と知らない食べ物の常識・非常識
 つい先日、思わずメモをしてしまった肉食男子の名言があった。

「食物繊維は肉でとる!!」

「…それって、ただの筋だよね?食物繊維ではないよね?」とおもわず笑ってしまった。確かに、筋っぽい肉を食べれば、なんだか食物繊維がとれたような気になるのもわからないでもない。けれど…食品成分表を開いてみても肉類の食物繊維の欄にはやはり「0」ばかりが並んでいる。

 もちろん、こんなふうに認識している人は少ないとしても、「食物繊維が豊富な食品は?」と聞かれたらどうこたえるだろう。また、食物繊維が不足すると便秘になるのはよく知られているが、それがやがて「痔」という症状まで引き起こすことを認識している人はどれくらいいるだろうか。

 この連載をよく読んでくださっている方にはもうお馴染みの、という感じだが、食物繊維には不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があり、それぞれ働きが異なっている。「食物繊維は肉でとる!」ではないが、繊維というと筋状のものを想像してしまいがち。しかし、ネバネバなもの、水に溶けるタイプのものまで、いろいろある。

 たとえば、こんにゃくに代表されるグルコマンナン、こんぶやわかめなどの海藻類に多いアルギン酸、果物に多いペクチンなどの食物繊維は水溶性食物繊維で、高脂血症・高血圧の予防、血糖の上昇を抑制、発ガンのリスクの軽減、などの働きがあげられる。一方、不溶性の食物繊維には豆類や穀類のセルロース、穀類のふすまなどにあるリグニン、ごぼうなどのイヌリン、カニやエビの殻のキチンなどがあり、便秘や大腸がんの予防、有害物質の排泄作用、あごの強化、虫歯の予防、などの働きがある。

 便秘のときには食物繊維を、と一言でいっても、食物繊維が含まれるものならなんでも良いというのではなく、不足しているものを補うことが大事である。一般的に、食物繊維は意識していないと不足しがちだ。「日本人の食事摂取基準」(2010年版)では、今後5年間の成人の食物繊維目標量を男性1日19g、女性は1日17g以上としている。きちんと形と量がある排便が定期的にない場合には、体はもっと必要としていると考えて良いだろう。

 でも、だからといってサプリメントなどで単一の食物繊維をとっても、この様々な働きをカバーしきれない。また、摂りすぎれば、鉄・カルシウム・亜鉛などのミネラルの吸収を妨げることになるので、できるだけ多品種の食品から摂るのが良い。いずれにしても、筋があるからといって食物繊維をとった気にならなければいいのだが…。

 便秘気味の人は痔を引きおこしやすいが、そんな痔には「魚」も効果あり、だ。これは、便が硬く、スムーズに排泄できない人も然り。便をスムーズに排泄するためには、適度な脂分が必要だが、その脂分は決して揚げ物や肉の霜降りなんかではない。なぜならば、それらは飽和脂肪酸を多く含み、腸内環境を悪化させてしまうから。でも、魚、特に、今よく見かける秋刀魚のような青魚に含まれる魚油は排便の際の潤滑油になってくれる上に、ビタミンは肛門周辺の皮膚や粘膜を丈夫にしてくれる。

 といったときに、最近ブームなのか、と思うくらいよくみかける魚肉ソーセージ。ちょっと健康を意識している独り暮らし層にすごくウケが良い。もちろん、たまにのことなら気にしない。でも、冷蔵庫にいつもおいてあることを推奨するくらい良いのだろうか。

体に良いと思って摂られている
カット野菜、ヨーグルトの常識

 また、コンビニなどの「カット野菜」についてはいろんなところで結構様々なことが言われているように思う。鮮度を保つために薬品漬けになっているなど言われたりもするが、私自身、実際に見たわけではなく、どれだけの時間水にさらしているかもわからないので、水溶性の栄養がどれくらい抜けたかは定かではない。でも、確実に言えるのは、野菜類はカットされた先から急速に鮮度と栄養価が落ちる、ということ。できれば、あとは食べるだけ、の状態のものよりも、1/2カットにされている野菜、くらいで止めてほしいが、「摂らないよりは摂った方が良い」とは思っている。不溶性食物繊維を補うことの恩恵はあるはずだからだ。

 ただ、割高なカット野菜に投資してまで野菜を摂ろうとしたとき。ドレッシング事情についても再確認したい。「いかにも良さそう」なノンオイルドレッシングやカロリーハーフには、スクラロースやステビアなどの人工甘味料がよく見られる。人工甘味料の裏側については、ダイヤモンド・オンラインの連載「カロリーゼロにだまされるな」でよく知ることができる。確かに、高カロリーのものはよくない。だからといって、人工甘味料を多用したものを日常的に「カロリーが少ないから安心」と口にするのは非常に心配だ。

 そして、若い世代や家族がいる男性では朝に食べる習慣がよくみられるヨーグルト。ヨーグルトこそ、「体に良いと思ってとっているものは?」という質問でよく答えに出る食べ物かもしれない。でも、ヨーグルト、と名がついていればどれも得られるメリットは同じ、とは思わない方が賢明だ。市販の「フルーツヨーグルト」、「プレーンヨーグルト」や「ヨーグルトドリンク」は同じラインにあるものではない。果汁、くらいならいいが、ここにも、酸味料、スクラロース、ステビアなど、カタカナの原材料が多く羅列されている。

 個人的には、ヨーグルトでいえば、原料に「生乳」とだけあるものを選ぶようにしている。スーパーで選ぶとしたら、「小岩井生乳100%ヨーグルト」が手に入りやすいかもしれない。ちょっと割高だが、「身体のために」と思って買うものは、本当に身体に良いものを選びたい、と思う。

空腹の朝ジョギングに潜む危険性
寒い季節は心筋梗塞、脳梗塞の恐れも

 また、気温が低くなってきて気になるのは朝ジョギング。冬の前の凛とした空気の中を走るのは気持ちが良い。ただ、食べてすぐには走れないし、だからといって、その食事の時間まで計算して早起きするのは負担だし…と、飲まず食わずの状態で走っている人が本当に多い。でも、本人にその意識はなくても、睡眠をはさんだ長時間欠食の空腹の状態で走り出すと、血糖値が急に下がるので身体に負担がかかりやすい。せめて、バナナ1本でも、果物1つ分くらいのエネルギー補給をしてから動き出そう。どうしても無理!なときでも、せめて水分補給はお忘れなく。それも、牛乳やスポーツドリンクではなく、寝ている間に失われた水分を補えるような、本当にストレートな水が良い。

 朝は血圧が上がりやすい上に、寒い時期はただでも血圧が高くなりやすい。そんなときに、脱水状態で血液がドロドロした状態で走り始めるのは、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす恐れがある。日中の運動時もだが、寝起きのジョギングの際はいつも以上に水分補給に気をつけてほしい。

 男性は極めるとマニアックさが半端ではないので、時にはポカンと空いた口がふさがらないくらいの健康情報を披露してくださる方もいる。良いと聞いたらすぐその健康情報にはまりがちな女性と違って、その情報周りのことを調査したり比較してから始めるあたりも特徴的だ。でも、一般的には馴染みがないせいか、やはり知識量に差が出やすい分野が食かもしれない。

 過去には大丈夫といわれてきた添加物が実はよくなかった、ということもあるし、2、30年前には、「食べ物のカスで栄養的価値がない」といわれてきた食物繊維は、今では、国民のだれもが認識している“体に良いもの”である。今ある常識がどう変わるかはわからない。でも、だからこそ、特定のものに偏ることなく、バランスよく、おいしく楽しく食べていきたいものだ。

◆編集部からのお知らせ◆

当連載の著者・笠井奈津子さんが赤坂サカス徒歩1分の場所にカウンセリングルームを開設。リラックスする空間で、食事カウンセリングを受けられます。詳しくはこちらへ



[12削除理由]:無関係な長文多数

02. 2013年11月11日 09:51:16 : e9xeV93vFQ
【第902回】 2013年11月11日 週刊ダイヤモンド編集部
医師会配慮で自虐的販売規制
医療用大衆メタボ薬の悲惨

店頭では「認定薬剤師にお気軽にご相談ください」というポスターやチラシがあっても、「条件」をクリアして購入できる客はほとんどいない
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 大正製薬と日水製薬が今年4月から発売した中性脂肪異常改善薬「エパデールT」がまったく売れていない。当初は「適正使用調査」という名目で薬剤師の問診や症例報告などを義務づけて発売されたものだが、9月までに両社合わせて、300例を厚生労働省に報告した後、全国一斉発売というスケジュールだった。

 しかし、現時点でまったく届かず、「年内に300例集めるのは絶望的」(関係者)という。早くも業界内では「全国一斉発売は無理」との声が聞こえてくる。

 エパデールTは、持田製薬が医療用医薬品として製造販売していた高脂血症・閉塞性動脈硬化症治療剤「エパデール」を大衆薬に転用した薬剤。いわゆる、「スイッチOTC」と呼ばれる薬の一つだ。

 生活習慣病を対象とした医療用医薬品を日本で初めて大衆薬に転用した薬として、鳴り物入りで発売された。厚生労働省としては医療費削減の“切り札”として、大衆薬業界や薬局側でも話題の新製品として、期待されていた。

極めて厳しい購入条件

 それがなぜ、まったく売れないのか。理由は明白だ。購入のハードルが極めて高いからだ。

 まず、発売している店舗数があまりにも少ない。大正製薬で定めた講習を受講して試験をクリアした認定薬剤師がいない店は販売できない。大正製薬によれば、認定薬剤師は全国で約4000人に対し、店舗数は約1800店。単純計算すれば満遍なく認定薬剤師を配置できそうなものだが、実際には偏りがあり、基準をクリアした店舗は首都圏に集中している。

 次に問題なのは、「購入条件」の厳しさだ。血液検査を受けて、中性脂肪値が一定基準(150ミリグラム/デシリットル)以上と異常値ではあるが、医師の診断で、「すぐに通院して治療するほどではない」という人でなければ購入できない。しかも、初回に購入して3カ月後には、再度の血液検査が必要になる。

 つまり、医師の受診は必須であり、なおかつ「症状は異常だけれど、わざわざ通院するほどではない」と医師に告知された、極めて限定された人しか購入できないのである。

 加えて値段は、医療用より、大衆薬のエパデールTのほうがはるかに高い。

 なぜ、これほどまでも売れない、極めて“自虐的”な仕組みをつくってしまったのか。

 それは、日本医師会の強力な反対によるものだ。エパデールの対象になるような生活習慣病の患者は、医師にとっては長期に通院して、薬を処方する“常連客”だ。エパデールが「アリの一穴」となり、なし崩し的に生活習慣病治療薬の大衆薬への転用が進むことを恐れたのだ。

 そこで、医師会側はエパデールTの発売を渋々認める代わりに、“乱用”を防ぐために、極めて異例の「適正使用調査」を実現させた。

 医師会は既得権益を守りたい。一方の製薬業界は、立場上、医師会に逆らうことはできない。そこには、生活者側の視点、利便性というものが配慮されている気配はない。

 (「週刊ダイヤモンド」編集部 山本猛嗣)

[12削除理由]:無関係な長文多数

03. 2013年11月14日 00:25:40 : niiL5nr8dQ
2013年 11月 13日 15:52 JST
心疾患リスク軽減のための治療戦略変更へ―30年間で最大のシフト

By RON WINSLOW
 コレステロールを特定の目標値に抑えることで心臓発作リスクを軽減する現在の戦略が、新しい臨床ガイドラインによって放棄されようとしている。過去30年近くの心血管疾患の予防法での最大のシフトだ。

 このシフトの結果、高脂血症に使用されるスタチン剤の治療対象となる米国人の数は2倍以上になる可能性もある。


New clinical guidelines for reducing heart-attack risk will help change how doctors decide who should be on statin drugs. Who's now considered to be at high risk? WSJ's Jason Bellini has #TheShortAnswer. Image: Getty
 新ガイドラインでは、よく知られた分かりやすい現行指針の放棄が奨励されている。LDL(悪玉)コレステロール値を100未満(ハイリスクの人は70未満)に抑えるという指針だ。これは、現在の予防策の中心をなしている。新ガイドラインでは、この現行指針の代わりに、医師は患者のリスクをより幅広く評価し、4つのリスク区分のうち1つにあてはまる患者にスタチンを処方するよう求められる。

 狙いは、最も高い効果を得られる患者をより効率的にスタチン治療に向かわせること、そして、発作リスクの予測でそれほど信頼できない比較的恣意(しい)的な治療目標から患者を引き離すことにある。

 ガイドラインを執筆した諮問委員会の委員長で、ノースウェスタン大学ファインバーグ医科大学院の教授を務めるニール・J・ストーン博士は「われわれは最も適切な治療に焦点を置いて、幅広い患者の心臓発作や脳卒中を予防しようとしている」と話した。

 心血管疾患は西側諸国で最も多い死亡原因だ。米国では毎年約60万人、つまり4人に1人がこれで死亡している。脳卒中では毎年約13万人の米国人が亡くなっている。

 数々の研究結果は、スタチンが心臓発作や脳卒中のリスクを低減することを示している。しかし、特定の目標値達成のメリットを示す確固たるデータはない、とストーン博士は話した。

 ノースウェスタン大学予防医学部の責任者で、ガイドライン作成委のメンバーでもあるドナルド・ロイドジョーンズ博士は、LDL値を抑えることが重要な目標であり続けるものの、焦点はスタチン投与がLDL値に与える影響ではなく、スタチン投与によって実現し得るリスク軽減に置かれると話した。

 この新ガイドラインは、米心臓病学会(ACC)と米心臓協会(AHA)と共同で作成された。心臓医たちは、これが医師と何百万人もの患者との会話、つまり心臓発作や脳卒中のリスクを低減する最適法をめぐる会話を大きく変えると予想する。

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新たな臨床ガイドラインでは、コレステロールを特定の目標値に抑えることではなく、患者を4つのリスク区分に分類し、スタチンを処方させるよう勧告している。
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 ガイドラインに挙げられているリスク区分には、@心臓発作、脳卒中ないし心血管疾患の主要な症状の既往歴がある患者、ALDL値が190ないしそれ以上の患者(遺伝的要因によるものが多い)、B糖尿病の患者、C向こう10年間で心臓発作を起こすリスクが7.5%に及ぶ40〜79歳の患者――の4つがある。この新たなリスク点数は、現行のガイドラインの水準より低い基準で、コレステロール値、喫煙の状況、血圧、それにその他の要素を考慮に入れている。

 すべてのリスク区分該当者には高度ないし中程度のスタチン服用が勧告される。LDLを約30%ないし50%強削減することを目指した服用だ。ガイドラインが完全に履行されれば、スタチン服用対象に含まれる人数は2倍以上の3000万人強に増えることになるだろう、と執筆者たちは述べた。

 新たなアプローチが医薬品業界に及ぼす当面の影響はわずかにとどまる公算が大きい。入手可能なスタチンの1種類を除く全ては、リピトール(Lipitor)を含め、特許が失効しており、安価なジェネリック医薬品(後発品)として入手可能だ。

 英製薬大手アストラゼネカのクレストールは残された唯一のブランドのスタチンであり、市場で最も強力だ。今回の勧告で販売量が押し上がる可能性がある。米製薬大手メルクのゼチーアは非スタチン系の高脂血症治療薬であり、ヴィトリンの中に入った成分でもあるが、販売上打撃を受ける可能性がある。それは、患者がスタチン治療の勧告水準を守れない場合を除いて、悪い疾患リスクを軽減すると証明されていない薬成分を摂取しないよう、ガイドラインが推奨しているからだ。ゼチーアはLDLを低下するが、悪い疾患を軽減することは示されていない。

 しかし、新ガイドラインの支持者と批判者はともに、患者と医師を混乱させ、理解しやすくて成功する処方戦略を中断させるのではないかと心配している。スタチンは、唯一の要因ではなかったものの、研究ではこのスタチンが導入されて以降20年間、心血管疾患からの心臓発作や死亡が大幅に軽減されたことが示されているからだ。

 ガイドライン執筆者たちは、現行の数値目標はツールとして余りにぶっきらぼうであるため、変更が必要だったと指摘する。こうした目標は臨床実験で試されたことはないが、証拠を再検討した結果、それらは一部の患者にとって治療不足、他の患者には治療過多になり得ることが示唆された。

 例えば、LDLが180という高リスク患者で、スタチンを使って90に抑えると、大幅にリスクが軽減される。ただ、現在のガイドラインの下では、この患者は70にまで到達していないことで治療が失敗したとみなされる可能性がある。医師たちは、スタチンだけで目標に達しない患者に対して非スタチンの治療薬を追加的に処方するのがしばしばだ。しかし、さらに20ポイント減らすことがリスクの有意義な減少をもたらすとの証拠は一切ない。

 同様に、ノースウェスタン大学のロイドジョーンズ博士によれば、比較的高齢で他のリスク要因を抱えているものの、LDLが99にとどまっている患者の場合、スタチンが相当大きな恩恵をもたらす。にもかかわらず、現在の処方戦略では見逃される可能性があるという。

 イェール大学の心臓医Harlan Krumholz博士は、コレステロールを含んだ血液脂質の用語に言及しなから、スタチンは「脂質の値がどんなものであれ、有効に機能するようだ」と述べた。同博士はガイドラインの執筆者ではないが、これまで予防の重要な柱としてLDL目標を排除するよう主張している。同博士は「数値を知るのは、リスクを理解するのに有効だが、結果を改善させる戦略として、それを求めることは有効でない」と語った。

 LDLの目標値は、全国コレステロール教育プログラム(NCEP)が心臓の健康のため、1985年に設定した。そして、スタチンがLDLを低下させるだけでなく、心臓発作や脳卒中の予防にも有効との研究が出され、1990年代半ばには主流の治療法になった。ある研究で、スタチンの高度な服用と心臓発作の一段の減少に関連性があることが示されたため、「低ければ低いほど良い」というのがLDLのマントラ(金科玉条)になっていた。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304698204579195032180752064.html?mod=WSJJP_hpp_MIDDLENexttoWhatsNewsThird


 


2013年 4月 08日 13:03 JST
赤身肉のカルニチン、実は健康に悪い―心臓疾患リスクに

By MELINDA BECK
[image]
Bloomberg News
 医師たちは長年、赤身の肉に含まれる飽和脂肪とコレステロールが心疾患リスクを上昇させると考えてきた。しかし、医学誌「ネイチャー・メディシン」の論文は別の犯人を挙げた。それはカルニチンだ。カルニチンは赤身の肉に多く含まれる化合物で、ダイエットサプリメントとしても販売されているほか、栄養ドリンクにも添加されている。

 カルニチンは通常、体内で脂肪酸を細胞に運搬するのを助ける。エネルギーとして利用されるようにするためだ。しかし、米クリーブランド・クリニックの研究チームはヒトとマウスの両方を対象にした実験で、消化管内にいる特定のバクテリアがカルニチンをTMAO(トリメチルアミンN-オキシド)と呼ばれる別の代謝物質に変え、これがアテローム性動脈硬化という動脈硬化の一種を促進させることを発見した。

 クリーブランド・クリニック・ラーナー研究所で細胞分子医学の責任者を務めるスタンレー・へーゼン博士率いる同チームは、心機能検査を受けた2595人の患者の記録を分析した。チームは血中のTMAOが多ければ多い人ほど、心血管疾患、心臓発作、それに脳卒中を発症したり、死亡したりする可能性が高いことを発見した。

 これまで長年にわたり多くの研究者が赤身の肉や加工肉の消費と心血管疾患や特定のがんとの関連を指摘してきた。例えばハーバード大学公衆衛生大学院が昨年出したリポートによると、1980年以降に追跡した看護師8万3000人と男性の医療従事者3万7000人のうち、赤身肉の消費水準が最も多かった人々の死亡リスクが最も高く、赤身肉の消費量を1回分(1サービング)増やすと、死亡リスクが13%上がった。

 一部の研究者は、こうした死亡リスクの上昇は、赤身肉の中の飽和脂肪とコレステロールですべて説明できるリスクよりも高いと考えてきた。

 そこでへーゼン博士は、カルニチンがその死亡リスクを増大させるとの仮説を立てた。同博士は「動脈を詰まらせるのにコレステロールは依然として必要だが、TMAOはコレステロールの代謝のされ方を変える。まるで照明の調節スイッチのように、だ」と述べ、「これにより、悪玉コレステロール(LDL、コレステロールの一種)の水準が同等だが、心血管疾患を発症する人としない人がいることを説明できるかもしれない」と付け加えた。

 同博士によれば、意外な発見の1つは、長期的な食事パターンが消化管内のTMAO生成バクテリアの量に影響を与え、ひいてはリスクを増幅させることだった。研究によると、長期間何でも摂取する雑食性の人が8オンス(約226グラム)のステーキとカルニチンのサプリメントを摂取すると、バクテリアとTMAOの水準がともに大幅に上昇した。しかし、完全菜食主義者が自発的に同じ食事とサプリメントを摂取しても、TMAOとバクテリアの量は全く増えなかった。

 へーゼン博士は「完全菜食主義者は基本的にカルニチンを消化する能力を失っている」と指摘した。

 この研究は、米国立衛生研究所から資金援助を受けたものだが、赤身肉を最低どのくらい食べてもTMAOの値が上昇するのか査定していない。また、この代謝プロセスを止めるために赤身肉をどれくらい長期にわたって控えなければならないのかについても調べていない。へーゼン博士は「われわれは(赤身の肉を控えるべき期間が)1週間より長いが、1年よりは短いだろうと承知している」と述べた。

 同博士らは、こういったバクテリアが心疾患リスクにどれほど影響をもたらすかについて研究している。同博士は「将来的には、心臓にやさしいヨーグルトやTMAOの生成を妨げる薬品が開発されるかもしれない」と話した。

 これに対し、精肉業界団体は、赤身肉と心血管疾患との関連を疑問視している。今回の研究では長期的に摂取したものを思い出すよう人々に求めているため、内容が不正確だとの観点からだ。

 サプリメントとしてのカルニチンは、米食品医薬品局(FDA)から「一般的に安全とみられる」と指定されているが、長期的にその安全性を調べた研究はほとんどない。2006年のリスク評価によると、1日2000ミリグラムのカルニチンを6カ月間摂取しても、有害事象は確認されなかった。

 サプリメントの広告はカルニチンが活力を高めるとうたっており、とりわけ持久力を要するスポーツで、激しい運動の後の回復を助けると述べている。一部の広告は、腹部の脂肪減少、体重減、それに脳機能の向上を助けるとまで主張している。

 サプリメントと栄養ドリンクの業界団体「Council for Responsible Nutrition」の副代表ダフィー・マッケー氏は、今回のネイチャー掲載の研究論文結果が「新しく浮上し始めたばかりの仮説」だと述べた上で、研究者らがマウス、バクテリア、それにヒトのバイオマーカーを用いた小規模の研究で大きな結論を導き出していると批判した。

 同氏は「食事の一部分、ないし1つの分子がヒトの健康問題に責任があるという考え方には疑問の余地がある」と述べた。

 へーゼン博士は一部の栄養ドリンクについて、1缶に含まれるカルニチンの量がポーターハウスステーキ(サーロインを大きく切った最上のビーフステーキ)の1枚に含まれる量を上回る場合があると指摘し、「10年、20年、30年と摂取した場合に何が起こるかを懸念している」と話した。

 同博士によると、ヒトは通常食事を通して大量のカルニチンを摂取しており、サプリメントとして取る必要はないという。カルニチンはナッツ、豆、野菜、それに果物にも少量含まれている。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323366004578409601491494018.html

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