ＨＩＶ汚染血液製剤はＦＤＡの係官黙認の上にアメリカから輸出されていた

　エイズウィルスに汚染された血液製剤を製造販売していたアメリカの製薬会社であるカッター社などがアメリカで加熱製剤を製造開始後も非加熱製剤の在庫処理のためにアメリカ国外へ輸出をしていました。そして、驚いたことに、薬などの監督官庁であるＦＤＡの係官が非加熱製剤の販売を取りやめるという自主規制が守られていず、輸出が継続していることに気が付き、カッター社などに注意をし、その際、注意があったことは表ざたにしないで内密にして欲しいと製薬会社に言ったということです。なお、この係官はアフリカなどへワクチンを広めたということでその功績を表彰されているということです。係官としては善意でやったのかもしれませんが、実際には、エイズを日本をはじめとしたアジアへ広め、そしてひょっとしたらアフリカでの大流行の原因の一端を作ったのかもしれません。
ソースは次の記事です。

Contaminated haemophilia blood products
http://en.wikipedia.org/wiki/Contaminated_haemophilia_blood_products

2 Paths of Bayer Drug in 80's: Riskier One Steered Overseas
http://www.nytimes.com/2003/05/22/business/2-paths-of-bayer-drug-in-80-s-riskier-one-steered-overseas.html?src=pm&pagewanted=2

Dr. Harry Meyer, 72; co-developed measles vaccine
http://community.seattletimes.nwsource.com/archive/?date=20010824&slug=obit24m 　

コメント

01. taked4700 2014年7月06日 06:02:18 : 9XFNe/BiX575U : m4z22kitlE アメリカ国内で非加熱製剤からエイズ感染の危険性があると確認され、加熱製剤への切り替えがされたのですが、その時に、そもそも、非加熱製剤の在庫をすべて処分するべきでした。それを命令しなかったＦＤＡに責任があることは明らかですが、訴訟沙汰にはなっていない様子です。 更に、非加熱製剤の危険性が明らかで業界による自主規制で販売をしないとなっていたものがその約束が守られず日本などへ輸出が続いてい、それをＦＤＡが把握をしても、公表しませんでした。業界に内密に処理しろと警告しただけです。 これについては、カッター社だったかどうか忘れましたが、非加熱製剤にエイズ感染の危険性があると日本からの商品回収をしようとした会社があったのです。つまり、ＦＤＡ係官の要請は、そういった表立った動きをするなという意味だったと思えます。

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