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「天皇のお言葉」 カット―故意か過失か  前澤 猛
http://www.asyura2.com/13/hihyo14/msg/296.html
投稿者 ダイナモ 日時 2014 年 1 月 17 日 19:20:36: mY9T/8MdR98ug
 

  読売新聞の 「12月の読者相談」 欄(2014年1月12日)に、次の記述が見られた。
  「…陛下が記者会見で、憲法に規定されている 『天皇は、国政に関する権能を有しない』 との条項の順守を念頭に天皇としての活動を律していると明言されたことに、 『感動した。ますます陛下をお慕いする』 との声も寄せられました」

  この上記の明言≠ヘ、天皇が80歳の傘寿を迎える12月23日のために、事前にメディアに配布された 「お言葉」 に関するもので、 その要約は、同日、放送、新聞で一斉に報道された。上記の読者の声は、その報道に基づいている。 しかし、実は、天皇の憲法に関する発言は、もう一つあり、その方が重要な内容を含んでいたといえる。 しかし、読売は記事本文にその部分を掲載していなかったから、読者の声もそれには触れようがない。

  省略された重要な発言内容
  天皇は、宮内記者会の初めの質問 「80年の道のりを振り返って特に印象に残っている出来事や、傘寿を迎えられたご感想、 そしてこれからの人生をどのように歩もうとされているのかお聞かせ下さい」 に対して次のように述べられていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  …戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、 今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、 深い感謝の気持ちを抱いています。また、当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います。…

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  読売は一面で、この部分を、以下のように端折って報じた。
  「戦後、平和と民主主義を守るべき大切なものとして、憲法を作り、荒廃した国土の復興に尽くした人々に 『深い感謝の気持ち』 を示された」
  記事は、「日本国憲法を作り」 に続く 「様々な改革を行って、今日の日本を築きました」 という部分と、 「当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います」 と述べられた部分とを、ばっさり削ってしまった。

  実は、NHKは、更に思い切った要約をした。上記、「憲法」 と 「知日派米国人」 に触れた部分を全部カットしてしまった。 要約というより削除といえるだろう。

  因みに、この 「憲法と改革」 の部分を、朝日新聞は1面で、毎日新聞は二社面(26面)の 「記者会見でのご発言・要旨」 で、 それぞれ報道している(読売は10面の 「全文」 に掲載)。 結果論としても、筆者の知る限り、この省略部分が極めて重要な意味を含んでいることに異論を唱える人はいない。

  たとえば、出版編集者は、こういっている。
  「この部分がすっぱりカットされたのは、やはり問題だと思います。在位している天皇の発言としては、相当政治的に踏み込んでいて、 踏み込んでいること自体、かなりインテンショナル(意図的)なご発言のように思います」

  省略に意図はない?
  なぜ、二種類の 「天皇の発言」 が生じたのだろうか。そして、NHKや読売は、どうしてこのような重要な部分を省略したのだろうか。 それは当然の疑問といえる。はたして意図的なのだろうか、あるいはこの部分の重要性を軽視した過誤によるものだろうか。

  私の質問に対してNHKは次のように答えた。
  「今回の会見は天皇陛下がこれまでの80年を振り返ると共に現在の気持ちを述べられたものでした。 テレビではお気持ちの部分を中心にお伝えし、放送尺(放送の枠)の関係で、憲法に触れられた部分は入りませんでした」
  お言葉は全文3000字に及び、NHKはそれを3分の1の900字弱に要約した。そして、「意図的な扱いはなかった」 という。

  メディアの編集・報道は、読者・視聴者に対して 「アジェンダ・セッティング機能」(Agenda-setting function=議題設定機能)を持っている。 つまり編集や報道の仕方によって読者・視聴者の思考や言動を、一定の方向へ向かわせること、言い換えれば世論を誘導する力を持っている。

  「客観的事実」 に政治的色彩が・・・
  今回の発言について、財界人の一人は 「政治から完全に距離を置く従来の平成天皇のスタイルから離れて、かなり踏み込んでいる」 と感想を述べた。
  朝日の 「天声人語」(12月30日)は、この発言部分を引用し、それに続けて 「いま 『戦前回帰』 への懸念が膨らむ。 特定秘密保護法が成立した」 と述べている。

  天皇には政治的な権能はない。それを前提にする限り、護憲派であれ改憲派であれ、この発言に天皇の 「政治性」 を汲み取るのは筋違いで、 単に 「客観的事実」 を述べられたまでだ、と受け止めざるを得ない。
  しかし、政治環境が変われば、「客観的事実」 の方が、政治的な色彩を帯びてしまう。 例えば、東條英機の合祀以来、靖国神社に参拝しない天皇一家の強固な 「平和的意思表示」 と、 参拝することを英霊に対する尊崇とする安倍首相とその内閣の 「政治的姿勢」 とは、対極に立っていることになる。 言い換えれば、安倍首相が 「戦後レジームからの脱却」 を強調すればするほど、天皇の今度の発言は、 相対的に、「戦後レジームの肯定」 と受け止められるのを、否定できない。

  波風を立てない深慮から?
  NHKの人事や放送内容に対する安倍内閣の介入が指摘され、懸念されるいま、NHKが、それを恐れていないといえるだろうか。
  以下の、友人(元大学学長)の考察が、「臆病なメディア」 の在り様のすべてを語っているのかもしれない。彼女はこういっている。

  「戦後、日本国憲法ができたときの精神は天皇発言の通りでした。しかし、憲法改正の動きが出て来たこのいま、 そうした憲法制定時の見方を述べることは 『護憲の立場』 を表明することになります。 NHKの関係者は発言の意味をそう読んで、あえて波風が立たないようにカットしたのでしょう。天皇には、『言論の自由』 はないということですね」

  上記、いろいろな事実と見解を総括して、財界人もこう述べた― 「僭越ですが、私もご友人と同じような考えに至りました」。 はたして、皆さんの見方はどうでしょうか。

  「表現の自由」 制約の旗振り
  ここまで書いて、ジャーナリストとしては悲しむべき次のニュースに接した。
  <「菅官房長官は、14日午後の記者会見で、特定秘密保護法の施行に向けて、 特定秘密の指定や解除などの統一基準を検討する有識者会議の座長に読売新聞グループ本社の会長兼主筆を務める渡辺恒雄氏を起用し、 今月17日に初会合を開くことを明らかにしました>(1月14日夜、NHKニュース)。

  渡辺氏は、「特定秘密保護法」 の前身といえる 「国家秘密に係るスパイ行為等の防止に関する法律案」 (通称 「スパイ防止法案」)が議員立法として国会に提出された1985年以来、この種の機密保護法制定に意欲を燃やしてきた。 同時に、憲法改正に執心し、読売新聞による憲法改正試案すら公表してきた。今回の諮問会議の座長就任は意外ではない。

  しかし、主要メディアの主筆(編集・論説すべての総括最高責任者)としては、あるべきジャーナリズムの対極に立つことになる。 言い換えれば、「報道の自由、情報の公開」 の制約に助力することになり、それは同時に 「表現の自由」 を根幹とする現憲法の否定につながる。
  こうした主筆をトップに置く読売新聞が、 半世紀を越える現憲法下での政治・社会体制(安倍首相が否定的にいう 「戦後レジーム」)を肯定的にとらえた天皇の発言 【(日本国憲法を作り)様々な改革を行って今日の日本を築きました】 をカットしたのは、決して軽率な過誤ではなく、深慮ある意図的な編集による、 と受け止められて当然といえるだろう。
(2014年1月15日記)



http://www.news-pj.net/npj/maezawa/20140115.html  

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コメント
 
01. 2014年1月17日 20:30:28 : 2D6PkBxKqI
平成天皇は子供の頃から革命を何よりも恐れていたのは有名な話

ころされたくないから良い人みたいに振舞っているだけ

まあ、知恵遅れだから人がいいというのもあるけどね。


02. 2014年1月18日 23:01:49 : ZADBnyVp3E

>>01さん

  今上天皇を平成天皇と言ってはいけません、昭和天皇も亡くなってから昭和天皇なのです。

 それはともかく、過失のわけが無い故意に決まっている。


03. 2014年1月19日 00:11:53 : 2D6PkBxKqI
> …戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、 今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、 深い感謝の気持ちを抱いています。また、当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います。…

当時の知日派の米国人というのはライシャワーの事だね:


アメリカの国立公文書館で発見された「米国陸軍軍事情報部真理作戦課『日本プラン』」

日本プラン」は1941(昭和16)年12月、すなわち日本軍の真珠湾攻撃の直後に作成が開始されたもので、「天皇を平和の象徴(シンボル)として利用する」戦略が明記されていた。すべての戦争責任を、「軍部」に押しつけて天皇を免罪し、「象徴天皇制」のもとで日本を占領支配するという計画を立てていた。1942(昭和17)年5月には「皇室に対するすべての攻撃は避けられなければならない」とする「英米共同指針計画」を出し、皇居への爆撃の禁止命令を厳格に実施させた。戦後駐日大使となったライシャワーはその当時、「日米戦争勝利後の“ヒロヒトを中心とした傀儡(かいらい)政権”」を提言し、「天皇は100万の軍隊駐留に匹敵する」と主張していた。

三井、三菱、住友、安田の4大財閥は、太平洋戦争中の4年間に重工業においては全国投資額に占める割合を18・0%から32・4%にふやし、金融では25・2%から49・7%へと急膨張を遂げており、「三菱は戦争のたびに大きくなった」と三菱電機社長はのべている。

 こうして1945(昭和20)年までの15年戦争で、日本の人民大衆は320万人以上が殺され、日本の都市の大部分は焼け野原となり、親兄弟、息子を殺され、家屋敷、家財道具を空襲で焼き払われて失い、塗炭の苦しみを味わった。だがこの戦争で、三井、三菱などひとにぎりの独占資本はボロもうけし、天皇を頭とする支配階級はアメリカによりすがり、アメリカの日本占領支配の下請機関となって生きのびた。そして戦後61年たった今、世界でもまれにみるアメリカの従属国家となっている。
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/320mannninngakorosaretadainizisekaitaisenn.htm


要するに、平成天皇は共産革命を何よりも恐れているので、日本が永遠にアメリカの植民地であって欲しいのさ:

マサチューセッツエ大教授のジョン・Dダワーは米国の公文書館で天皇ヒロヒトの発言を見出した。


@ 天皇は「日本人の心にはいまだに封建制の残澤がたくさん残っている。それも根こそぎにするには長い時間がかかるから占領は短かすぎない方がいい」といった。

A「神道を奉じる分子とその同調書は反米的だから警戒を要する」といった、というものである。


ヒロヒトの発言は決して日本国の象徴たるものにふさわしいといえない。まさに偽帝の言というべきである。
http://www.snsi-j.jp/boards/sirogane/152.html


04. 2014年1月19日 09:33:43 : 2D6PkBxKqI
革命に恐れおののいていた天皇一族


梨本宮伊都子妃の日記

梨本宮伊都子妃の日記が死後発表された。梨本宮伊都子妃は昭和51年まで生き、死後、この日記は発表された。よく発表したもんだと思う。プライベートに書き綴ったものを遺族が発表したのだ。ここまで書いていたら普通なら発表しない。あるいは、この部分は省略するか、あるいは発表する前に破り捨ててしまうか。それをしなかったのは大変な勇気だと思う。


伊都子妃が、「日本ももうだめだ」と考えたのが昭和33年11月27日だ。その4ヶ月前、その皇太子さまも、絶望的な気持ちになっていた。「おことば」はこうだ。

 『昭和33年7月14日。
 きみ、きっと、これが僕の運命だね。
 明仁皇太子』

 どんな運命かというと、「暗殺される運命」だ。島田の「解説」には、こうある。

 『この日、イラク国王ファイサル二世は、軍部のクーデターと民衆の蜂起により暗殺された。ご学友の橋本明氏がたまたま御所に招かれていて、一緒にお茶を飲んでいると、侍従から報告があったという。

 「皇太子はその瞬間、蒼白になり、手にしていた紅茶が入った茶碗を膝の上に落として、数秒だったが、口をおききになれなかった」が、自分を取り戻してこう発言されたそうだ。まだ美智子妃の実家、正田家が婚約を固辞していた頃だ。二十二才で暗殺された国王の不幸を他人事とは思えなかったのだろう』


(3)「浩宮の代で最後になるのだろうか」と悲しいおことばを

 昭和33年というのは、1958年だ。60年安保闘争の直前だ。左翼の力が強かった時だ。「天皇制打倒!」を叫ぶ人々も多くいた。そうした日本の風潮も知っていたのだ。そこにイラク国王の暗殺の報だ。

 しかし、ご学友が遊びに来てる時にわざわざ、こんな事を報告するなんて、侍従もおかしい。島田はさらにこう続けている。

 『のちに、戦後初の国賓として来日し、鴨猟で接待したエチオピア皇帝ハイレ・セラシェも亡くなり、イランのホメイニ革命によりパーレビ王朝も打倒され、アジアからは続々、王制が消えてゆく。

 長男浩宮が生まれると、明仁皇太子は学友たちに「浩宮の代で最後になるのだろうか」といったという』
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/2207/2005/shuchou0822.html


05. 2014年1月19日 09:45:22 : 2D6PkBxKqI
要するに、天皇一族は自分達のちっぽけな命が惜しくて、アメリカに日本を売ったんだ。

天皇の事を日本人の味方だと思っちゃいけないよ。

天皇一族は一重瞼だけど、これは黄砂適応と言って、華北に住んでいる漢民族の特徴なんだ。

つまり、天皇は元々は朝鮮の38度線近くの寒村で細々と生きていた鏡を崇拝する漢民族の傍流で、朝鮮での勢力争いに負けて九州の日向まで逃げてきたんだな。

だから、天皇一族にとって日本人は単なる被支配民族なんだ。

氏姓制というのはカースト制で、氏姓を持つのが朝鮮からの帰化人、持たないのが日本人(縄文・弥生人の子孫)

身分差別制度を敷いて、人数の少ない朝鮮からの帰化人を日本人と混血しない様に守ったんだね。


06. 2014年1月20日 20:28:11 : uO5xns7LQo
賎人が妬みで国体を貶めたら外患罪だろ。

日本を滅ぼすための歴史を嘘で書換えるな、米の買弁だろうが。

過去の事実を自分が、さも観てきたような捏造を止めろ。

それとも内乱罪か。


07. 2014年1月20日 21:53:43 : 2D6PkBxKqI
昭和天皇も平成天皇も天皇一族が朝鮮人だと自分で言ってるけどね

顔見れば典型的なチョン顔だろ


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