★阿修羅♪ > マスコミ・電通批評14 > 711.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
無料で良質なネットニュースが読める時代は終わる ネットジャーナリズムの光と影 奥村倫弘
http://www.asyura2.com/13/hihyo14/msg/711.html
投稿者 rei 日時 2015 年 6 月 11 日 12:35:17: tW6yLih8JvEfw
 

ネットジャーナリズムの光と影 奥村倫弘
【第3回】 2015年6月11日 奥村倫弘 [ワードリーフ 代表取締役社長]
無料で良質なネットニュースが読める時代は終わる
 ネットメディア、とりわけインターネット上のニュースを作る生産サイドは、情報の収益化に苦戦しています。そのため、前回お話ししたように「なんてことのない記事」を配信することで、新しい収益源を求めるという流れも出てきました。

 一方で、「価値ある記事は有料にすることで収益化できるのではないか」という希望も出てきています。もし、これが成功すると、何年か先に歴史を振り返ったとき「ユーザーが無料で良質なニュースを読めたのはここ20年間の、まれな時期だった」ということになるかもしれません。

ついに全国5紙が有料デジタル化


電車での新聞チェックも紙面ではなく、スマートフォン上でするのが当たり前になる日も近い?
 毎日新聞社が6月1日、電子新聞「デジタル毎日」を始めました。月額3200円の有料サービスです。これで、朝日新聞や日本経済新聞をはじめ全国5紙の有料版が出揃ったことになります。毎日新聞や朝日新聞、日本経済新聞では、「ネットである程度の記事本数は無料で読めるけれど、もっと読みたい場合は料金を支払ってください」という方式をとっています。これを「メーター制課金」と呼びます。

 日本経済新聞は、ウェブサイトを持っていますが、記事の見出しをクリックしてみると「この記事は会員限定です」と書かれていて、最後まで読むことができません。月10本まで無料で閲覧できますが、もっと読もうとすると有料プランに申し込まないといけません。朝日新聞も同じ仕組みを導入していて、1日3本までが無料、対価を支払うと何本でも読めるようになっています。

「デジタル毎日」でおもしろいのは、速報や社説、コラム、写真などはメーター対象外としていることです。斜に構えた見方をすれば、速報はすでに世の中にありふれており、値が付かないコモディティー商品となってしまっているということでしょう。

初めて無料のネット記事を配信した
朝日新聞の功罪

 日本で初めてインターネットに新聞記事を無料で掲載したのは、朝日新聞が運営していたアサヒ・コムだと言われます。1995年のことでした。今でも、新聞業界の関係者に話を聞くと「『ニュースは無料で読めるもの』という意識を世間に根付かせたのはアサヒ・コム(現・朝日新聞デジタル)だった」と強烈な後悔と恨み節が聞こえてきます。

 もっとも、いまでも速報を配信するメディアがネットから一斉に記事を引き上げれば、悔しい過去を取り戻せるかもしれません。しかし、「どこかの社が裏切りかねない」(全国紙メディア担当者)という疑心暗鬼が支配しており、簡単に引き上げられない状態なのです。

 もっともアサヒ・コムがやらなくても、いずれどこかの新聞社がインターネットに記事を無料で公開していたと思いますが、このことがインターネットのニュースを広告に過度に依存する構造を作ってしまったことは否定できません。新聞の収益というのは、広告と販売(つまり購読料)という両輪で成り立っているのに、アサヒ・コムは、ネット黎明期早々に片方の車輪をはずしてしまったのです。

 メディア業界では、その“過ち”を取り返そうとばかりに、広告収入だけでなく、課金収入によってもビジネスを成立させようと努力しています(できれば紙を購読してほしい)。うまく行っているかどうかはともかく、産経新聞のiPad版である「産経新聞HD」や読売新聞の「読売プレミアム」もそうでしょう。ユーザーにお金を払ってもらうのは簡単なことではありません。

新聞社の強みだった
「3種の情報」の価値が失われている

 私は、情報には3つの種類があると思っています。

 一つは「消費する情報」です。余暇などの時間で自分の心を満たしてくれたり、気分を発散してくれたりするような情報です。たとえば、映画や小説、ガイドブックなどです。映画を見終わったあと、小説を読み終わったあとに、「見てよかったな」「読んでよかったな」と満足することを期待してユーザーはお金を支払います。芸能人のスキャンダルや事件・事故も、ここに分類される情報かもしれません。

 二つ目は「投資する情報」です。その情報を買うことで、支払った金額以上のお金が戻ってくるような情報です。一番分かりやすい事例は、日本経済新聞の記事です。ビジネスパーソンであれば、誰もが読んでいるとされる経済紙で、業界ごとに深く取材された記事の数々や、スクープ記事によって、同紙を読んでいないライバルに差を付けたり、あるいはビジネスで共通の話題を提供してくれたりする必読の新聞と位置づけられています。株の売買指南のほか、競馬場の情報屋の情報もここに分類できます。

 三つ目が「公共の情報」です。人の生命や財産、生活、健康に直結するような情報です。NHKの報道や教養番組に対する受信料、新聞の1面に掲載されているような情報です。新聞の部数が減ったり、「市政だより」にお金を払いたいと思えなかったりと、このカテゴリが最もお金を支払うモチベーションに欠くかもしれません。

 紙の新聞では上記の3つをうまく組み合わせて販売してきました。「消費情報」であるテレビ欄や人生相談、「投資情報」である株価情報、「公共情報」である政治の動向や社会問題などです。これらは新聞紙としてパッケージで販売されていましたが、ネットに新聞の情報が掲載されるようになると、パッケージは崩れ、それぞれバラバラになってしまいます(アンバンドル化)。

 新聞社にとっては悪いことに、インターネットが普及する過程において、テレビ欄はテレビ自身のなかに機能が取り込まれました。人生相談は「Yahoo!知恵袋」「大手小町」、株価情報は証券会社が自ら発信するアナリスト・レポートにとって代わりました。読売新聞社が運営する「大手小町」は「消費する情報」として競争力を持ち、スマートフォン向けに有料サービスを展開していますが、こうした成功例はまれで、ネット時代になって新聞社の得意分野が次々と陥落していったのです。

情報にお金を払わない人は
「なんてことのない記事」しか読めなくなる

 すでに速報が無料で流通しているなか、3つの情報をそれぞれ横断する形で、新聞社や出版社のコア・コンピタンス、つまり他社では真似できない自分たち自身の強みは何かと考えた時に、残ったのは時事問題にプロの視点を提供する「論評」と「解説」、そして社会の不正を告発したり、世に出ていない事象を世に問うたりする「スクープ」でした。これは伝統的な報道機関にとっての「虎の子」です。出版社が発行する雑誌で言うと、見開きで展開される鮮やかな図表だったり、企業の年収ランキングだったり、路チュー動画だったりします。

 すべての記事をインターネットに無料で公開したら、新しい「課金ビジネス」が成り立ちません。そういうわけですから、日本経済新聞や朝日新聞をはじめ、ほかの出版社もニュースキュレーションアプリやウェブポータルに記事を配信しているものの、新聞紙や雑誌に掲載されている記事すべてがネットに配信されているわけではないのです。

 マスメディアとなったキュレーションアプリが、インターネットにおいて圧倒的な流通力を持っていることについては、前回見てきたとおりですが、有料記事を圧倒的な販売力で売りさばいてくれるプラットフォーマー(圧倒的な流通網)がない以上、新聞社自身が設定する有料版という“囲い込み”は、プラットフォーマーに依存しないビジネスとも言え、一縷の望みをつないでいます。

 実際、プラットフォーマーに依存しなくても、日経電子版は、有料会員が40万人を突破したと報道されています。朝日新聞デジタルも有料会員数が23万人に達し、次は50万人を目標に入れていると伝えられています。

 ユーザー1人あたりの売上額を意味する「ARPU(アープ)」という言葉があります。一般的な広告によるARPUは、非常に低く、これでビジネスを成立させようとすると薄利多売の戦いを強いられます。しかし、課金によるARPUは広告と比較にならないほど高いので、有料版はぜひ挑戦したいビジネスなのです。

 しかし、いくら1人あたりの課金による売上額が高くても、結局は人数の掛け算で売上の総額が決まってくるのですから、有料版を買ってくれそうな見込み客を連れてこないといけません。その手段のひとつが「メーター制課金」なのです。ユーザーが「このメディアの記事は面白いな。もっと読みたいな」と思ってくれれば、お金を支払ってくれるはず。そう考えています。

 つまり、メディア各社は、薄利多売的に閲覧数を集めて広告売上を立てるというビジネスモデルから足を洗い、本来、それぞれのメディアが発信すべき価値ある記事を生産するという、原点回帰を始めようとしています。新聞社だけでなく、ウェブ専業メディアでも、東洋経済オンラインの編集長からNewsPicks編集長に移籍された佐々木紀彦さんは「PV至上主義」を捨てると立ち位置を明確にし、有料会員獲得への道を模索しています。

 もし、有料課金モデルが主流になってくると、インターネット上で無料で読める有益な情報がどんどん減っていくかもしれません。実際は、バランスで成立することになるでしょうが、広告に匹敵するかそれ以上に課金が儲かるのであれば、課金ビジネスに軸足を移さない理由がないからです。すでに日本経済新聞やウォール・ストリート・ジャーナルの記事は、実質的に購読料を支払わないと読めなくなっています。

 これから先、情報にお金を払う余裕のないユーザーが無料で手に入れられるのは、メディア各社が報じる断片化された「速報」か「なんてことのない記事」。その一方で、お金を出す余裕のあるユーザーだけが、「良質で見返りのある世の中のためになる記事」を手にするようになるかもしれません。少なくとも、ニュースキュレーションアプリだけで情報収集をしていると、得られない種類のニュースがあることは間違いないのです。

 日々の仕事から解き放たれた休日、そんな夢を見たのでした。
http://diamond.jp/articles/-/73029?page=2
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2015年6月11日 19:43:00 : Q2oM2mxzx6
来る前に 磨きかけよう リテラシー

2. 2015年6月13日 18:16:53 : GpYSA1qr2Y
新聞丸ごと購読なんて紙媒体の時と一緒。
ある記事を各社がどう扱っているかには興味があっても
何社もと契約するもあり得ない。
信頼性のあるキュレーションをやってくれる会社に
お金を払いたい。現状じゃ厳しいかもしれないが…。
洗脳記事ならお金貰っても拒絶。
まあ、全ての前提はやはり自分のリテラシーを上げること。
確かに、これしかないよね!

3. 2015年6月15日 23:44:40 : GU2ko8NJKs
御用談合うそつき記者クラブ新聞が 価値ある情報 ですか。

あまり笑わせないでいただきたい。


4. 2015年6月21日 00:08:46 : j7O5TzP0kw
来る前に 鍛えておこう 英語力

5. 2015年6月23日 00:07:12 : 9uYL08tYmM
>無料で良質なネットニュースが読める時代は終わる

良質なネットニュースなどどのくらいある?

「御用談合うそつき記者クラブ新聞」にさえも顔を出せない3流物書きの
巣窟だろう。


6. 2015年7月05日 23:10:36 : 7HilabSL2U
大西議員の事ここぞとばかり叩いて、してやったり顔してるあほTVの報道番組あるけどわたしにはお前らの顔が本当に醜く見えます。

7. 2015年7月05日 23:13:12 : 7HilabSL2U
↑ちなみに23時のウジTVだ。
もう一回幼稚園から学びなおして来いと言いたいレベルでした。
汚いから朝日と一緒に消えろ。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > マスコミ・電通批評14掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
マスコミ・電通批評14掲示板  
次へ