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やはりジブリの本当の天才は、宮崎ではなく 高畑さんであった!
http://www.asyura2.com/13/music13/msg/297.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2013 年 11 月 23 日 16:18:08: tZW9Ar4r/Y2EU
 


本日、かぐや姫の物語 を観てきた。


間違いなく、日本アニメ史上の最高傑作である。


先日、私は、ジブリの本当の天才は、宮崎ではなく、
高畑さんである!


と断言したが、


これをみて、あらたに確信した。


ぜひ、皆さん、映画館に行って欲しいと思います。
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. BRIAN ENO 2013年11月23日 17:01:34 : tZW9Ar4r/Y2EU : k5mG1bcH3g
簡潔に言うと、

宮崎アニメは子供向けである
(まあ、大人も十分に楽しめるが・・)

かぐやは、大人向けである

※小学生が観ても、たぶん、高畑監督の意図は、
 理解できないだろう
※大人でも、監督の意図を理解できない人間は
  大勢いる・・そんな作品である

人間はこの世に生を受けたら、
どのように生きるべきか

幸福とはなんぞや

人間はどうあるべきか

そういったことを観客に問う

物語であった・・


02. チベットよわー 2013年11月24日 06:15:47 : Xy93FIMaJupUQ : XuzoPAkQQk
日本アニメ史上の最高傑作、ですか・・・・・なんか最近ENOさんのカリスマ的な断定発言に
不思議と説得させられそうな私。

アニメが日本の文化の宝庫であり、それを代表するジブリの存在価値については
わかるのだが、個人的には好きになれない。どの作品もプロジェクトとして完成させる実能を問う
段階から一歩進んで文芸としてみてみると実に、実に、つまらない。唯一ましなのは
当時商業としても超ヒットした千と千尋だったかもしれない。

当時、家の子供が帰ってきて永六輔のご細君から、「千と千尋の主人公にそっくりだ」と
いわれたことを自慢していたことがあった。私は「そっくりとか・・・・そういうことじゃなくてね、
あなたは俺と知り合ったことで神隠しショーの虫かごに入れられてしまったんだよね・・・・まあいいけど」
と脳裏に言葉を送る。まただ。


>人間はこの世に生を受けたら、
どのように生きるべきか
幸福とはなんぞや
人間はどうあるべきか

梶原一騎さんが言ってた。それがアニメの世界には今でもある、と。
稚拙な手段ではあるかもしれないが、それを作り手は一番大事に
しているという自負をもって仕事をしているのだ、と。

後に梶原さんが暴力事件を起こしたのは純文学の売れっ子と
比較されたことが原因だったという・・・・・・・



03. BRIAN ENO 2013年11月24日 17:34:21 : tZW9Ar4r/Y2EU : k5mG1bcH3g
この物語には、
数々のテーマがある・・

その中のテーマのひとつを以下に書いてみる・・


月の世界である罪を犯したかぐや姫・・

罰として、
不浄なる世界である地球に島流しになる・・


不老不死の平和で穏やかな月の世界。
この世界には、
地球で跋扈するところの争い、
憎悪、
騙し、
殺戮など、
邪悪なものは存在しない・・


しかし、
不浄なる地球は争い、
権力に対する渇望、
底知れぬ物欲、
憎悪、
殺戮が支配する混沌とした世界であり、
聖なる月世界とは正反対の様相を呈する・・

しかし、その不浄なる地球には、
月の世界にはない、
草や木、
美しき海や山、
虫やけもの、
そして、
心やさしき愛すべき人たちもいる・・。

そして、心やさしき、
よき人々は、
草や木を慈しみ、
美しき海や山を愛し、
虫や獣と共存し、
子どもを愛し、
親を愛し、
家族を愛し、
恋人を愛する・・


その月の世界の住人から見れば、
不浄なる人間であっても、
不浄なる地球であっても、

権力欲や、ささいな欲望や、
ある種の脅しに屈したり、
金に惑わされなければ、

心やさしく、
本来の人間の在り方である、
良き生き方ができる、 
良き人間でいることができる・・


ちょっとした勇気を持つだけで、
それが、地球の誰にもできることなのであるが、

そのように、
生きるのは、言葉ではいたく簡単だが、
そのことをなすのは、なかなか、難しい・・
それが人間であり、地球の悲しい法則である。

しかし、本来のあるべき人間の姿に回帰する、
その可能性はゼロではない・・


その可能性に賭けたのは、
皮肉にもこの不浄なる地球に住む人間ではなく、
月の世界の罪びと、
かぐや姫であったのである・・・・

しかし、
彼女の賭けとねがいは、
叶うことなく・・無残にも・・
人間の邪悪な欲望によって
敗北し、破たんする・・

彼女の望みやねがいや賭けは、あっけなく敗北し、
破たんしても、
彼女は、なおも、頑なに希望を持ち
地球を愛し、
人間を愛し、
父を愛し、
母を愛する・・

月の住民であるハズのかぐや姫が、
地球の誰よりも人間らしい、
人間の本来あるべき姿をねがい実践する・・。
彼女が本当の人間になる悲しみの瞬間である。

月の住民(使者)から、

「けがれた地球なんぞに、いてもしょうがないだろう!」

と、冷ややかに諭されるが、

かぐや姫は、

激高して

「けがれてなんか、いない!」

と大声で泣き叫ぶ!

ここで、涙しない観客がいたとしたら、

その人は、まだ、人間になっていないのであろう・・。

簡単に言えば、この「かぐや姫の物語」は、
この地球と言う唯一無二のかけがえのない地球と、
すべての生命を生み、育む大自然。
唯一無二の人間・・
そして、この人間の愚かさを、
地球人以外の宇宙人(かぐや姫)によって、
警告させた物語であろう・・
この物語は古典だが、
当時は、
(というか今も状況は全く変わっていない)
(今も、何も変わっていないが、)
(むしろ、ヒロシマ、ナガシキ、フクシマをみるまでもなく、悪化の一途を辿っている)
欲に目がくらんだり、
権力に目がくらんだり
金に目がくらんだり
女に目がくらんだり
そして、本来の人間の有るべき姿を
見失い、忘却し、
不幸になっていく
愚かな輩が大勢いた・・
彼らに対する警告の書である・・。
警告の書の古典なのである。


最後に、
この物語には、
不思議な
「わらべうたが何度も何度も流れる・・」

悲しい曲でもなし、
楽しい曲でもなし、

この世の普遍的な真理を淡々と、
奏でるような、

不思議なわらべ歌・・
と歌詞である・・

このわらべ歌を聴くたび、
なぜか、私は泣けた・・


エンドーロールをみて驚いた・・・

この曲の作詞作曲は高畑勲であった・・


天才 高畑勲 の真骨頂 である。

私は、高畑監督が、普通の人が、生涯をかけて、ひとつの普遍的な真理を見つけられるか?どうか?だと思うような「普遍的な真理」を、さらりと、語る・・。そのところに、彼の天才を見たのである。(残念ながら、テレビやメディアの露出は圧倒的に宮崎が多いが、宮崎の言葉から、今まで、世の中の普遍的な真理を語るような言葉を、一度も聞いたことがない。)この普遍的な真理を語る「わらべうた」と「わらべうたのメロディー」も、生涯をかけて、ひとつ書けるかどうかの歌詞とメロディーなのだが、こちらは、天才が、生涯をかけて、ひとつかけるかどうかの「わらべうた」なのである。


04. 2013年11月25日 09:36:06 : jRvaRRWMzs
いやぁ、素晴らしい。
タイのThe Nation のウェブログに再転載させてもらいました。

で爺


05. BRIAN ENO 2013年11月25日 10:35:11 : tZW9Ar4r/Y2EU : k5mG1bcH3g
ありがとうございます。

ただ、私の能書き等は、
どうでもいいですが、

まずは、映画を観ていただければ幸いです。

原作に忠実に作ったらしいので、

とにかく、高畑監督の演出は、
天才的です・・

最初から、最後まで、
心奪われてしまいました・・

隣で、一緒に観ていた家内の話では、

私は、恥ずかしいことに、
ずーっと、泣いていたようです・・
うれし泣き、かなし泣き、感動泣き、
怒り泣き、あきれ泣き、
「泣き」といっても、
ひと種類、二種類ではないのだなあ〜

心の揺れ動き、
心を奪われると
涙が、流れるのですね・・

子どもたちと、翁が、

かぐや姫のよちよち歩きの頃、

かぐやひめをはさんで、

子どもたちが、「たっけのこ!」

とやじると

翁は、負けじと、それに対抗し、

ヤジ合戦・・

この何気ない、

翁と子どもたちの

ヤジ合戦・・

だけでも、

映画一本分の心の揺さぶりが、
あり、こらえきれず、涙するありまさま・・

キジを捕獲するときの、

すてまつとかぐやの連携・・

ひとつのアニメの中に、
万華鏡のような感動のドラマが、
次から次へと、
走馬燈のように
湧き出てきます・・。

>タイのThe Nation のウェブログ

とは、なんでしょう?

高畑監督は、

日本の絵画は、描写を作画の基調や目的としていて、
描かれた絵画の背景に、
作者の主義主張等は、
ない・・

と言っていましたが、

かぐや姫の物語の絵には、

日本の絵画にない、
作者の主義主張が、
溢れんばかりに
含まれていました・・

書きたいことは、
多々ありますが、

あまり、先入観を持たれると、
映画を純粋に観れないと
思うので、

白紙の状態で
観ていただいた方が、
良いと思います。

すでに、結構書いていますが・・・・


06. BRIAN ENO 2013年11月25日 11:30:41 : tZW9Ar4r/Y2EU : k5mG1bcH3g
今回の高畑作品と、俗に言う、宮崎作品・・の違いが良くわかった・・

宮崎作品は、
既に書いたが、
基本は子供向けであり、

宮崎駿の「少年の心」が、創造した作品である。

言葉は、悪いが、宮崎駿少年の自我の延長線上の幻想の世界を
作品にしたものである・・
もっとことばは、悪くなるが、
宮崎駿少年の自己満足の賜物
だと思う。

ただ、芸術は、これでいい
このアプローチでいいのである。

先日も、ドラエモンの作者のところで、
自分のエゴを表現できないような人物が、
フィクションはかけない云々・・

と、伝説の雑誌編集者が言っていたが、
それでいいのである・・

しかし、高畑さんの作品は、

高畑勲の「大人の心」が、想像した作品である。

そして、彼の場合、
自我の延長という範疇を著しく逸脱している・・

自我の延長や、自我の拡大ではなく、

むしろ、その反対、真逆である。

この世の、この世界の、
この宇宙の、人生の・・
普遍性を、作品に叩きこんでいる・・


宮崎→宮崎個人の、主観の願望やら、主観の延長やら、拡大やら
   普遍性を追求したものではない

高畑さん→高畑さん個人の自我や主観を飛び越えて、
     世界や、人生や、生命や、人間、その他の普遍性を極める
     為の表現作品・・それが、高畑作品である・・

宮崎作品は、幅広い層の支持を得られるだろう
だれもがもっている少年少女の純粋な心をくすぐるのだから

高畑作品は、この「かぐや姫の物語」にしても、そうだが、
お子様には、理解できない代物である・・

少年少女の幼き心をくすぐることが、
目的ではない

この世の普遍性を追求し、表現する物語である。

この作品、二十歳くらいでも、理解できないかもしれないな・・。

月の使者が、
やってくる時の
音楽も・・

驚愕の音楽である・・

そして、
使者に弓を射る・・が

その弓は・・

◎×△になる・・

そして、人間たちは、△ ◎〜

西洋の監督なら、

圧倒的な科学力と軍事力を背景に

地球人をコテンパンにたたきのめす
演出をするだろう・・

高畑さんは、

そんな、幼稚な演出はしない・・

あれだけ、悲しい場面なのに、
絶望の真っただ中なのに、

柔よく剛を制す

ではないが、

我々観客の心をズタズタに傷つける演出は
一切しないのである・・

ただ、この素晴らしい演出に、
圧倒されてしまうのであるが・・・・・。

 


07. 2013年11月25日 21:38:38 : T4So79Ke3A
こっちで海賊版を探しますか(笑)

見てないけどなんかわかる。

娘には全てのことを見てほしいよね。いいことも悪いことも。
ほんでもって、充足した人生を送って欲しいね。後で、後悔しないようにね。
この3分間の予告を見てそう思いましたな
そう感じさせる力があるのよ、この映画は、多分。
泣ける。

で爺


08. BRIAN ENO 2013年11月26日 14:59:04 : tZW9Ar4r/Y2EU : k5mG1bcH3g
ところで、
タイでは、
なんだか、
今、騒ぎが起きているようですね?

タクシンの妹が、トップなんですか?

で、タクシンを無罪放免にして、
タイで復活させようということに、

国民が反対しているということなんですか?

もし、よかったら教えてください!


09. 2013年11月26日 17:44:09 : ZkD0emgj8M
これは、説明し始めるとすごく長くなるのですが、
基本的には、王党派と括弧つきの「民主派」との対立ですね。

今、選挙で勝った「民主派」が政権をとっていますが、
この政権が、現首相の兄で、現在、亡命中のタクシン元首相
(汚職防止法で禁固2年の判決を受けています)を、
帰国させるために、恩赦法を通そうとした。
それに、王党派が猛反発して、現在の事態になっています。

タクシンの場合、貧困層に人気があるのは事実だし、
また、選挙で選ばれ、軍によるクーデターで政権を負われた
という意味では「民主派」のシンボルではありますが、
一方で、首相をしていた時に、一族の利益のために、度が過ぎた
利益誘導を行ったことで、批判を浴びている人物でもあり、
その意味で、単純に、民主派VS保守派の図式で割り切れない面が
あるのですね。

今回、恩赦法で、タクシンの確定した刑期を帳消しにしようとしたことは、
反タクシン派にとっては、一族支配のために国法を踏みにじる暴挙と
映ったわけです。また、普段は傍観している中間派の一般市民も、
一方で民主主義の原則を支持しながら、そこまでやるのは、
「やりすぎだ」ということで、彼らもデモを一定程度支持しています。
それで大規模デモが起こったわけですね。

デモに危機感を覚えた現政府は、恩赦法を一応お蔵入りさせたのですが、
反対派はそれでも収まらず、法案反対から倒閣にデモの目標が
変わりつつあるのが今の段階です。
おそらく、解散総選挙になるんじゃないですかね。
解散しなければ、混乱が拡大すると思います。

私の娘(カミさんの連れ子ですので、純粋なタイ人です)は、
王党派の影響の強い国立大学に通っているので、今、デモに参加しています。
私自身は、今回のデモには否定的で、守旧派の最後の抵抗に過ぎないと
思っています。かといって、タクシンを民主主義のヒーローとして、
持ち上げる気もありません。
彼は、南タイのムスリム弾圧や、強権的な麻薬取締りで、
警察や軍による数千人単位の恣意的な殺害行為を起こした政権の
責任者でもありますしね。

こういうこともあって、娘に全てのことを見て欲しいという、
コメントをしたわけです。(笑)デモにしても、彼らの前面に掲げる「大義」
と後ろ側の薄汚い権力争いの側面を両方見て欲しいと思いますね。
タイのデモは死人がでますから(この数年の騒動でデモ参加者が、
100人近く死んでいます)、ヤバイ状況になったら、とめるつもりですが。

それでは


で爺


10. BRIAN ENO 2013年11月27日 09:33:00 : tZW9Ar4r/Y2EU : k5mG1bcH3g
詳しい説明、誠にありがとうございます。

>反対派はそれでも収まらず、法案反対から倒閣にデモの目標が
変わりつつあるのが今の段階です。

それって、王党派の工作員が暗躍して、
デモ等を背後で煽っていたり、
デモ屋(プロ)を雇っていたりとかは、
ないのでしょうか?

>王党派の影響の強い国立大学

教科や教科書等に王党派が、
正当でありタイの正統の一族であるべき云々
のような、恣意的な表現等はあるのでしょうか?

王党派=守旧派

タイの事には、無知なんですが、
タクシンは、大富豪という印象があります。

彼は、もともと、何者なんでしょうか?

成り上がりですか?

それとも、貴族か何かで、
銀行家として、海外の金融勢力の
操り人形なのですか?

そもそも、王党派というのは、
日本で言えば、天皇陛下を頂点とする皇室の連中の
ような集まりですか?
莫大な資金力や、
王党派がその勢力を維持するための
資金源としている巨大なビジネスがあったり、
するのでしょうか?

私には

大富豪(タクシン一族)対王党派(王族、その取り巻き)

結局は、双方、庶民の味方とは程遠い連中にみえるのですが・・

タイの普通の人たちは、
どのように考えているのでしょうか?


>こういうこともあって、娘に全てのことを見て欲しいという

やっと意味がわかりました。

私は、書きませんでしたが、

不浄で、殺戮、騙し、争い、裏切り、憎悪が跋扈し、
地球と言う不浄な世界を支配している・・

だが、だが、そんな不浄な地球にも

美しき海があり、
美しき山があり、虫が鳴き、
全てを悟った獣がいる

そして、支配や金や欲望に関心のない、
心やさしき、愛すべき普通の人々が、
この不浄な地球を支えている・・
大多数が、そんな、人々なのである・・
(純粋な故、簡単に、権威に翻弄される弱い一面も確かにあるが・・)

悪しき不浄な地球の歴史は、
今後も続くだろう・・

だからこそ、
金や物欲や憎悪に囚われない、
惑わされない

何気ない日々や
に幸福を感じ
何気ない日常に
幸福を感じ
何気ない普通の隣人を愛し
良き生き方を、
模索し、
身近な所に幸福を見つけろ!
幸福は身近な所にしか存在しない!
人間の本来あるべき姿を実践せよ!

というのが、
またひとつの、
高畑さんの言いたかったことだと思っています!


11. 2013年11月27日 14:29:43 : b60upmGRpg
もちろん美しいものもいろいろ見てもらいたいですが、たまたまその時、どの段階でデモに行くことを止めさせるか考えていたので・・・(笑)今はまだカーニバルみたいな雰囲気ですが、それでもデモ隊に手榴弾が投げ込まれる事件が起きたりしてますし。突然、武装集団が現れて、銃撃戦が始まり、阿鼻叫喚の場と化すなんてことも、ありえない話じゃないですから。前の赤シャツのデモの時がそうでした。

こちらには非常に厳しい不敬罪が存在しますので、あまりはっきりした事は報道されませんが(私も書けませんが)、反タクシン派が、王室を中心とした旧体制の維持を目的とする勢力であることは確かですね。軍、官僚、資本家、政治家、言論界のエリートたちが、タクシン派、反タクシン派に分かれて、国庫という利権を求めて争っている。民衆は彼らの政治ゲームのコマとして使われている感じですね。彼らが背後にいて、金や人を出すから、これだけの規模のデモになるわけです。

私が一番、嫌悪を感じるのは、こうやってデモを扇動して混乱を作り出し、政府を挑発して、デモの参加者を殺させることで、政権の崩壊に持ち込もうとする指導者たちの手法ですね。これは、完全にパターン化していて、両派ともそうですな。吐き気がするようなマキャベリズムであることはモチロンですが、こんな手法で政権を奪取しても、また、相手側に同じことをやられて、もとの木阿弥になることは自明のことなのにね。

今回は、事態がそこまで悪化することなく、エリートたちが、解散総選挙かなにか、適当なところで手を打って、無意味な犠牲が出ないようにして欲しいと切に願ってます。

で爺


12. BRIAN ENO 2013年11月27日 14:55:13 : tZW9Ar4r/Y2EU : k5mG1bcH3g
監視が厳しい中、回答ありがとうございます。

>軍、官僚、資本家、政治家、言論界のエリートたちが、タクシン派、反タクシン派に分かれて、国庫という利権を求めて争っている。民衆は彼らの政治ゲームのコマとして使われている感じですね。彼らが背後にいて、金や人を出すから、これだけの規模のデモになるわけです

この辺は、世界共通の支配の縮図のようですね・・

話は、変わりますが、

一般的なタイ人は、
先の大戦時、日本のアジア諸国への関わりに関して、
どのように思っているのでしょうか?

中国や朝鮮半島のような認識なのでしょうか?

あと、
ベトナム(ベトナム戦争で戦火にまみれ、共産化したと言う意味で)
カンバジア(ポルポトによるジェノサイドが行われたという意味で)
ミャンマー(長きに渡り軍事政権が継続しているという意味で)

普通のタイ人は、どのように考えているのか?
もしよかったら、
時間のある時で結構です。

簡単に、ご教示いただけたら幸いです。


13. 2013年11月28日 11:19:00 : b60upmGRpg
お心遣いありがとうございます。

ここに書いても大丈夫だとは思うのですが、タイに長らく住んでいると、どうしてもこの点には神経質になるものなのですよ。このタブーを除けば、タイは比較的、言論のオープンなところなのだけど。政治家に対する批判などは、日本より熾烈かもしれませんね。

タイは、大戦中に「実質的」な軍事占領はされてますが、一応独立を保ってますし、特段の反日感情はありませんね。走っている車の8割は日本車だし、投資額も圧倒的です。さすがに電気はダメですが、まだ日本ブランド信仰が生きている国の一つだと思いますね。カンボジア・ラオスなどは、今、中韓(特に中国)の影響力の方が強いですけど、歴史問題に関する拘りは特に感じませんね。彼らにとっては、第2次大戦よりも、その後に起こったインドシナ戦争、また、その流れで起きた中国のベトナムへの「懲罰戦争」、ポト派による大虐殺などの方が、記憶に生々しいのではないでしょうか。

で爺


14. 2013年11月28日 12:01:30 : b60upmGRpg
あっ、ミャンマーのことを書き忘れた(笑)

ミャンマーは、基本的に親日的であるアセアン諸国の中でも、今、一番日本に対する好感度が高いところだと思いますね。今まで、開国していなかった分だけ、日本に対する期待感が高い、また、日本のアラがまだ見えていないという面もあると思います。一方で、国境を接する大国、中国への警戒感があり、日本にも投資してもらって、バランスを維持したいという思惑もあるんじゃないですかね。軍政が民主化に踏み切った理由の一つに、このままでは中国の影響が強くなりすぎるという危機感があったと言われてます。

今年の初めにミャンマーに行きましたが、日本語を話す優秀なガイドや、経営者が多いことにちょっと驚きましたね。日本で勉強したり、あるいは半亡命状態で暮らしていた人が、本国に戻ってビジネスをはじめつつあるようです。こういうビルマ人の一人が、「韓流にやられている日本は文化戦略がへただ」と激怒してました(笑)彼らにとって、日本とのコネクションや、日本語能力が、これから生きていく上での、大きな財産なのですな。だから、本国で日本の影響力が弱まることは死活問題なのですね。こういう人たちは、日本にとっても大きな財産だなと思いました。日本をイワバ贔屓してくれるのですからね。

長文のコメント失礼しました。

で爺


15. BRIAN ENO 2013年11月28日 14:09:12 : tZW9Ar4r/Y2EU : k5mG1bcH3g
詳しい回答、誠にありがとうございます。

このまま、ミャンマーが、開放政策を継続すれば、
ベトナムのような、経済発展も可能のようですね・・

スー・チーと軍閥は、
今後、協調して、

ミャンマーの発展に寄与して行くのでしょうかね・・?

スー・チーってのが、

日本にいると良く解らないですね・・
ビルマ建国の父アウンサンの長女っていうことで、

結局は軍人(軍閥)の娘だけど、

オックスフォードで、
世界支配層の教育を学び、
世界支配層のお墨付きで
ノーベル賞・・

背景を見るだけでも、
支配層の操り人形・・
やっこさんたちに、
その日が来るまで、
まるで、温存されていたような(駒という)感じですね・・

いずれにせよ、ミャンマーは、
軍閥がしやすい国民性ってのがあるんですかね?

いろいろありがとうございます。

いろいろまだ聞きたいことあるけど、
ビッグ・ブラザーが監視してたらこまるので、
この辺にします・・。


16. BRIAN ENO 2013年11月28日 14:11:42 : tZW9Ar4r/Y2EU : k5mG1bcH3g
>軍閥がしやすい国民性ってのがあるんですかね?(打ち込みミス)

軍閥が支配しやすい、国民性・・・(正)


17. 2015年3月15日 00:31:46 : o7LkzoxYeo
金曜ロードショーでやってたんでその録画を初めて観た。
最近はジブリ作品おもしろくないんで映画館どころかレンタルすらしてなかった(笑)。
でもこれはENOさんが言うように劇場で観たほうがよかったかもしれない。
絵がとても生き生きしてお話よりもそこに感動して見入ってしまった。
四季の美しさ、平安の貴族文化の優雅さね。
興行成績は良くなかったらしいけど芸術作品として長く評価されるでしょ。

お話的には、かぐや姫の罪と罰ってのがなんなのかよくわかんなかったな。
なんで地球に送り込まれたんだろう。何かの罰として?でもその割には金だの着物だの月からえらい仕送り受けてたな。
かぐや姫はやはり男が妄想する理想の完璧少女でしたね(笑)。
男たちの求婚の下りはユーモラスで楽しかった。
いよいよお迎えが近づき、幼馴染との再会、翁たちとの別れ、のあたりはなぜかなぜだかそんなにぐっとはこなかった。
なぜだろう。なにか欠陥でもあるのかな、俺は(笑)。

赤ん坊はかわいいよね。子供の成長には思わず目を細めてしまうよね。親は子供の幸せを願わずにはいられないよね。でも世の中思うとおりにはいかないよね。そしてやがてくる別れは悲しいよね。
そういう人間の感情が日本の四季の移ろいと絡めて美しく表現されていたと思う。
感動で涙に打ち震える、というとこまで至らなかったけども素晴らしい作品だと思う。

石松


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