★阿修羅♪ > 環境・エネルギー・天文板5 > 108.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
[ホロコースト板]ホキング博士、イスラエル・学術ボイコットに賛同(nature誌 14 May)
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/108.html
投稿者 脳天気な 日時 2013 年 6 月 13 日 19:35:10: Md.C3hMjrAb3Q
 

週刊科学雑誌ネーチャに「ホキング博士、イスラエル・学術ボイコットに賛同]と題されたれた記事が掲載されました。
 2002年以来(例えば、http://www.asyura2.com/0601/holocaust3/msg/638.html)、英国の教員組合は、イスラエルによるパレスティナ人民への迫害をみかねて、度々研究分野でのイスラエル孤立化を世界に呼びかけてきました。本年、あの有名な物理学者ホーキング博士がそのボイコットに同調したと、著名な科学誌ネーチャが奉じています。
「ホキング博士、イスラエル・学術ボイコットに賛同(nature誌 14 May)」
http://www.asyura2.com/09/holocaust6/msg/203.html
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2013年6月14日 07:01:37 : e9xeV93vFQ
#フローレス原人は、現生人類のホロコーストの犠牲者か

人類進化の「常識」を覆した“小さな巨人”、フローレス原人
国立科学博物館・人類史研究グループ(1)
2013年6月14日(金)  川端 裕人

猿人、原人、旧人、新人――何百万年も前から進化してきた人類のなかで、ホモ・サピエンス、つまり、我々だけがなぜ地球上に拡散し、文明を発展させたのか。人類進化の「常識」を覆したフローレス原人をはじめ、アジアを舞台に人類進化・拡散史の解明に挑む海部陽介先生の研究室に行ってみた!(文=川端裕人/写真=藤谷清美)

今回の主役、フローレス原人。身長は1メートルほどの小ささだった。国立科学博物館の展示より。
 上野の国立科学博物館に、海部陽介研究主幹(人類研究部)を訪ねた。
 今から2万年ほど前までインドネシアのフローレス島で生きていた、小型の人類「フローレス原人」の最新の研究成果について興味があった。海部さんは、東京大学の久保大輔さん、国立科学博物館の河野礼子さんとともに、今年の4月にフローレス原人をめぐる論争に一石を投じる研究結果を発表したばかりだ。
 その論争について語るには、ある程度、人類進化の通説を復習しておいたほうがいい。その方が、論争の争点がより的確に見えるだろう。フローレス原人にかぎらず、最近の人類進化をめぐる研究の展開についてもお話を伺いたいと思っていたのでなおさらだ。
 そこで、海部さん自身が監修した映画『人類の旅』を見せていただいた。「シアター36○」といってプラネタリウムの技術を用いた全天球型スクリーンの映画だ。視界すべてどころか、自分が立っている足場を除いて全球が映像に覆われるので、迫力・臨場感があり、画面が大きく動くと無重力感をいだくほどであった。
 映画の中で述べられていた要点をまとめると──
• 最も古い人類の化石は、700〜400万年前のアフリカの地層で見つかっている。初期の猿人である。直立二足歩行というヒトの特徴を持ち、森やその周辺で暮らしていた。猿人は数百万年の間、アフリカ大陸の中だけで暮らした。
• 180万年前頃、猿人から進化した原人(ホモ・エレクトス)が、初めてアフリカの外へ出て、ユーラシア大陸へ広がった。彼らには足が長いという特徴があった。
• 50万年前以降になると、各地でさらに進化したネアンデルタール人などの旧人や、フローレス原人が現れた。人類が多様化した時代だが、彼らには大きな海を渡ること、凍えるような寒さの地域に進出することはできなかった。
• およそ20万年前のアフリカで、旧人から進化した新人、ホモ・サピエンスが登場した。さらに、およそ10万〜5万年前、ホモ・サピエンスの幾つかの集団がアフリカの外へと移動を始め、世界中へ広がった。
 学校教育を受けた時期によって、こういった現在の通説自体が「え、そうだったの?」という驚きを呼ぶかも知れない。60年代生まれのぼくはまさにそうで、ヒトの歴史上、大きな進化が起きたのが常にアフリカであり、その都度「出アフリカ」を果たしていたということ自体、「へえ!」という驚きの対象である。高校教育を受けたのが80年代であり、現生人類ホモ・サピエンスの起源について論争が活発に行われたのが90年代ということなので仕方ない。
 そんな大きな背景を踏まえつつ、今回の旬の話題は、様々な意味で興味深いフローレス原人、ホモ・フロレシエンシス(Homo floresiensis)。2003年にインドネシアのフローレス島で発見された約2万年前の人骨は、さまざまな「常識」に反したもので、それゆえ疑義も呈されてきた。
 では、その常識外れの部分はどういうものなのか。海部さんに語っていただこう。

左から猿人、原人、旧人、新人。

海部陽介さん。
「まずは劇的な矮小化(わいしょうか)ですね。あまりに小さいんですよ。身長が1メートルほどしかないんです。最初に化石を研究したオーストラリア人研究者は、一番地理的に近いジャワ原人から矮小化したという説を、考えられる説明のひとつとして述べたんです。でも、人類の進化というのは、原人以降は脳も体も大型化するので、それが全く逆の方向へいってるわけなんですね。特に脳が小さいのは問題でして。そもそも、ホモ属の定義が、脳がある程度大きいことも入っているので、定義変更しなきゃいけないことになる。それぐらい大ごとなんです」

 フローレス原人、ホモ・フロレシエンシスは、その小ささゆえにJ・R・R・トールキンの名作『指輪物語』にちなんで「ホビット」という愛称で呼ばれる。疑義というのは、あまりにも小さいため、原人から矮小化したという考えには無理があるというものだ。現生人類ホモ・サピエンスでたまたま低身長症などで小さかった人の骨が見つかったのではないか、という「そんな化石自体、信用ならん!」というのに等しい意見まであった。
「時期的には一番最近まで生きていた原人ということになりますし、当然、ホモ・サピエンスがいた時代です。それに場所も興味深いんです。フローレス島は、サピエンスがアフリカから拡散してオーストラリアまで入るルートの途中にあるんですね。そこに、あんな原始的な人類が生き残っていたわけですから。僕自身、ウォレス線を越えるのは、ホモ・サピエンスになってからだと思い込んでました。あの海は渡れないだろうと。フローレス島から古い石器が出る話は前からあったんですけど、あんまり真剣に見てなかったんです。フローレス原人の化石が出て、ああ、自分が間違っていたと思い知らされたんですね」
 ウォレス線というのは、進化論の「もう1人」の提唱者アルフレッド・ウォレスにちなんだもので、生物の分布境界線だ。フローレス島はその東側に位置し、つまりはアジアの生き物が移動しにくい立地なのである。ホモ・サピエンスは航海術を身につけそれを越えたのだが、ホモ・フロレシエンシスのような原人の段階では無理だったであろうという予断があったという。

海が深いエリアでも島の周囲は当然浅いが地図では省略した。アルフレッド・ラッセル・ウォレスについては2008年12月号特集「ダーウィンになれなかった男」もご覧ください。
 170万年前以降に原人の大型化が起こったことを考えると、それ以降の人類として極端に小さいこと、わずか2万年あまりと「最近」まで生きていたこと、さらにはウォレス線を越えて海を渡ったことなど、どれをとっても大きな話題である。
 そして、さらにこんなふうに海部さんは付け加えた。
「もうこれらだけでもすごくて、余りに話題が多いんですが、フローレス島自体が、動物が島嶼化(とうしょか)した島なので、本当にワンダーランドみたいなところだったんです。小型化したゾウの仲間であるピグミー・ステゴドンだとか、巨大化したハゲコウという鳥だとか、今も生きているコモドオオトカゲとか。そこに原人が紛れ込んでああいう不思議な進化を経験していたっていうのは、本当に誰も考えてなかったことだったんです」
 島嶼化というのは動物学の概念で、その名の通り、孤立した小さな島で動物が矮小化したり、時には巨大化したりする現象をさす。島国に住むぼくたちは実例をいくつか知っているはずだ。例えば、屋久島のニホンザルやシカは、九州や本州のものより小さい。巨大化の方は、それほど顕著な例は身近にないものの、ニュージーランドの絶滅した鳥モアが体高3メートルにもなったことを思い出すとよいかもしれない。フローレス島は、この島嶼化の顕著に起きたところで、小さなゾウや巨大なハゲコウなどが闊歩する不思議世界だったのである。そして、その中で、フローレス原人は、人類では予想もしていなかった極端な矮小化を経験した。
 人類進化の「非常識」ここにきわまれり。
 それゆえ疑義があったわけだが、海部さんの研究は否定的な見解に対して、「そんなことはない」と述べるものだった。発見者であるオーストラリア・インドネシアのチームから、頭骨の研究を任されて、明らかにした。
 具体的には、フローレス原人の脳サイズの測定を、従来、他の化石人類に対して行われていたものよりはるかに厳密な方法で行った。

フローレス原人の存在は何百万年にわたる人類進化のなかでどんな意味を持つのだろうか。
つづく
(このコラムは、ナショナル ジオグラフィック日本版公式サイトに掲載した記事を再掲載したものです)
海部陽介(かいふ ようすけ)
1969年、東京都生まれ。独立行政法人国立科学博物館 人類研究部 人類史研究グループ・研究主幹。東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻 進化多様性生物学大講座・准教授。理学博士。1992年、東京大学理学部生物学科(人類学専攻)を卒業。95年、同大学院理学系研究科博士課程を中退し、国立科学博物館人類研究部研究員となる。2007年、東大准教授を併任、現在に至る。「アジアにおける人類の進化・拡散史の研究」で12年度の日本学術振興会賞を受賞。『人類がたどってきた道―“文化の多様化”の起源を探る』(NHKブックス) の著書、『人類大移動 アフリカからイースター島へ』(朝日選書) の共著がある。



研究室に行ってみた
世界の環境、文化、動植物を見守り、「地球のいま」を伝えるナショナル ジオグラフィック。そのウェブ版である「Webナショジオ」の名物連載をビジネスパーソンにもお届けします。ナショナル ジオグラフィック日本版公式サイトはこちらです。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130607/249338/?ST=print


  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 次へ  前へ

▲上へ      ★阿修羅♪ > 環境・エネルギー・天文板5掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

▲上へ      ★阿修羅♪ > 環境・エネルギー・天文板5掲示板
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧