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北極の氷融解でノルウェーがアジアに接近?  AFP
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/113.html
投稿者 ダイナモ 日時 2013 年 6 月 24 日 18:54:32: mY9T/8MdR98ug
 

【6月24日 AFP】ノルウェー最北端のキルケネス(Kirkenes)は、欧州の港町の中で実質的にアジアから最も遠く離れた場所にあったが、突如として以前より大幅に近くなったようだ。理由は「地球温暖化」だ。

 氷の融解により、ロシア北方の北極海(Arctic Ocean)を通る北極海航路(Northern Sea Route)が開通したことで、国際貿易の構図が根底から変化している。ただしこれまでのところ、交通量の多い4車線の幹線道路というよりは、眠ったように静かな郡部の道に近い。

 革新的な重要性を秘めた変化の中で、横浜(Yokohama)港とドイツのハンブルク(Hamburg)港の間の航行時間が40%短縮され、燃料消費量も20%削減されている。

 砕氷船を運航しているロシアのロスアトムフロート(Rosatomflot)によると、北極海の海氷面積が記録史上最も小さい340万平方キロメートルだった2012年には、わずか4隻だった2010年に比べ、46隻の船舶がこの新航路を使用したという。

 交通量は従来の航路と比較するとまだ極めて少ない。船舶がパナマ運河(Panama Canal)を通過する回数は年間1万5000回で、スエズ運河(Suez Canal)は同1万9000回だ。だが、将来性はあるようだ。

 ノルウェー船主協会(Norwegian Shipowners' Association)によると、北極海航路で運ばれる貨物量は、2012年の126万トンから2020年には5000万トンへと、今後堅調に増加する見込みだという。

 冬の数か月間はほぼ暗闇に閉ざされる人口3400人のキルケネスは突如、この来るべきブームに向けた準備を必死になって進めている。

 ノルウェーの海運大手、チュディ・シッピング・グループ(Tschudi Shipping Group)は、サッカー場200面に相当する広さの物流拠点港を、暖流のメキシコ湾流(Gulf Stream)のおかげで1年中氷結しない近くのフィヨルドに開港する計画を立てている。

 この物流拠点港の立地は、極めて戦略的だ。太平洋(Pacific Ocean)からも地中海(Mediterranean Sea)からも航行時間は9日間で、北極にある石油や天然ガスの主要な埋蔵地と、スウェーデンとフィンランドの北部にある鉱山の両方に近い距離にある。

 昨年、欧州・アジア間で北極海を航行した船舶26隻は石油や天然ガスを輸送し、6隻は鉄鉱石や石炭を輸送した。

 また新航路によって、バレンツ海(Barents Sea)で抽出される液化天然ガス(LNG)の興味深い市場が開けている。特に、地元企業が当初想定していた取引先の北米が、自国のシェールガスを使用することを決定した後に背を向けたという背景があるためだ。

 その一方で、2011年の福島原発事故以降、アジアの天然ガス需要が増加しており、アジアでの価格が欧州に比べて著しく高くなっている。貿易の有益性に加えて、液化天然ガスを北方航路で輸送する船舶は、スエズ運河を経由する船舶に比べて輸送費を1隻当たり700万ドル(約6億8500万円)近く安くすることが可能という。(c)AFP/Pierre-Henry DESHAYES


http://www.afpbb.com/article/economy/2952160/10947282  

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コメント
 
01. 2013年6月25日 17:14:23 : niiL5nr8dQ
UFO調査は「無駄」、英政府の担当部署 50年の歴史に幕
2013年06月21日 15:05 発信地:ロンドン/英国

英国立公文書館(National Archives)が保管する、目撃者による未確認飛行物体(UFO)のスケッチ(2009年8月17日提供、資料写真)。(c)AFP/The National Archives
関連写真1/1ページ全1枚

【6月21日 AFP】未確認飛行物体(UFO)の脅威は見つからず、調査は予算と人員の無駄遣い――。英政府のUFO調査担当部署が2009年に廃止された際、担当職員が英国防相にこんな報告を上げていたことが、21日に公開された英政府公文書で明らかになった。

 新たに公開された文書によると英国防省は2009年、「UFOが英国の脅威となり得る証拠を示す報告は1件もなかった」として、50年以上にわたって運用してきたUFO目撃情報を受け付ける電話窓口と電子メールアドレスを廃止した。

 その際、国防省職員のカール・マンテル(Carl Mantell)氏はボブ・エインズワース(Bob Ainsworth)国防相(当時)に対し、UFO担当部署が必要とする人員・予算は「UFO目撃情報の増加に伴って年々増え続けている」と指摘。「より重要な国防関連業務に職員を配置すべきだ」などと訴える報告書を提出していた。

 UFO担当部署の職員らは廃止後、他部署へ異動になったという。(c)AFP


02. 2013年6月27日 09:24:17 : e9xeV93vFQ
JBpress>リーダーズライフ>映画の中の世界 [映画の中の世界]

蜂が消え、人類が消え、そして地球は・・・
最新作「アフター・アース」「オブリビオン」が描くもの

2013年06月27日(Thu) 竹野 敏貴
 国連食糧農業機関(FAO)は、食糧危機対策の一案として昆虫食を提言するリポートをまとめた。昆虫にはタンパク質や脂質が多く含まれ、ビタミン、ミネラルも豊富。牛などの家畜に比べ、はるかに狭い施設で環境負荷も少なく大量飼育が可能、との利点も示されている。

 昆虫食は哺乳類の始祖の時代、2億年を超える昔の中生代三畳紀に始まる。そして、我々の祖先たちが農業や牧畜などを始めるまでの狩猟採集生活の中で、大切な蛋白源の1つだったことも、地層に残された糞石などの分析から証明されている。

昆虫食を蔑視する西洋人

 世界では今も20億もの人々が1900種類以上の昆虫を食用としているというから、決して珍しい食習慣ではないのだが、特に西欧では、文化的宗教的習慣から、悪食、ゲテモノとのイメージとなり、次第に食べられなくなっていった。

 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984)には、蛇、蜘蛛、さらにはサルの脳などを食する人々を見てヒロインが卒倒する様がコミカルに描かれているが、これこそゲテモノ食いと蔑視する西洋人の姿でもある。

 イスラム圏では羊の脳が普通に料理の素材として使われているし、タイ、カンボジア、ラオスあたりの田舎では、食用の虫ばかりが並ぶ屋台もある。そんなクモやアリ、バッタ、コオロギのから揚げなどは、結構美味。

 世界を彷徨していて、随分といろいろなものを口にしてきた私自身の経験では、食べられないほどまずいものはごくわずか。もっとも、韓国のつまみとして日本でも知られている蚕の蛹「ポンデギ」のように匂いがキツく、初めは大変なものもあるのだが・・・。

 海のない地域では貴重な蛋白源として、バッタ、ハチ、アリ、ゴキブリ、セミなど、身近で採りやすい昆虫が多く食されてきた。

 日本でも、長野あたりでは、今も、ハチノコ、蚕、ざざむしなどが食材として存在しているし、日本の空の玄関成田あたりでも、道端でイナゴの佃煮を容易に買うことができる。

 そんなFAOリポートと時をほぼ同じくして、EUの専門機関「欧州食品安全機関(EFSA)」は、12月からの2年間、ネオニコチノイド系農薬3種の域内での使用を暫定的に強く制限することを発表した。近年問題が顕在化しているミツバチ減少との関連が指摘されている農薬である。

 2006年秋、米国で全巣箱の3分の1ものミツバチが消えた。巣を飛び立ったまま戻らず、死骸すら見つからないミツバチの大量失踪事件である。謎多きこの現象は「蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder=CCD)」と名づけられ、その後も深刻な問題であり続けている。

 M・ナイト・シャマラン監督の『ハプニング』(2008)には、開巻まもなく、主人公の高校教師が学生にCCDの原因を推測させるシーンがある。そこで彼らが出した答えは「病気」「汚染」「地球温暖化」といったもの。

 こうした答えにさらに補足すれば、ウイルスや真菌感染、ダニの寄生、複数の殺虫剤、農薬、栄養不足、さらには、近年ミツバチが強いられている移動によるストレス(これについては後述)などが原因として浮かび上がってくる。

食糧問題と直結するミツバチの失踪

アフター・アース
 その中で最も強く疑われたのが今回EUが措置に踏み切った農薬だったわけである。

 しかし、原因究明を進めていくなか、明らかなる単一要因は見つからず、複数の原因による相乗作用との見方が有力である。もっとも、映画の中での学生の答え「自然界のことは完全に分かるものではない」というのが一番の回答かもしれないが・・・。

 ところで、ミツバチの失踪が、どうしてこれほどの大騒動となっているのだろうか。それは食糧問題と直結するからである。

 米国では、アーモンドなどの大規模農業で花粉の運び屋たる養蜂業者のミツバチが受粉業務の多くを担っている。そんなミツバチたちは、定住することも許されず、農場から農場へとトラックで運ばれる日々を送る季節労働者。

 しかし、中国産蜂蜜が超安値で市場を席巻する中、蜂蜜だけでは食べていけなくなった養蜂業者の生活を支える大切な戦力でもあるのだ。

 CCDで帰巣本能を失ったミツバチ同様、方向感覚を失った人間たちが次々と命を落していく、という『ハプニング』は、植物の放つ化学物質が人類を破滅に追い込もうとしており、さらなる惨劇が始まることを示唆して終わる。

 それから5年、(間に『エアベンダー』(2010)を挟んでいるが)シャマラン監督が発表した最新作が、現在劇場公開中の『アフター・アース』(2013)。

 ここでは、すでに人類は地球上に存在していない。環境破壊が続く地球ではその攪乱因子たる人類を排除せんと進化が続き、2071年、ついに人類は新たなる地を求め宇宙へと飛び立った。

 わずか75万人の人類を乗せた6艦の「箱舟」が旅立ったその日は、「After Earth(AE)」元年となった、との設定なのである。

 そして、さらに1000年の年月が経過したある日、人類にとって危険な惑星として近づいてはいけない場所となっていた地球に心ならずも行き着いてしまった親子の物語が展開していく。

人類の末裔もいない地球を描いた作品は珍しい

コスタリカ
 こうした「人類後の地球」を描いた映画には『猿の惑星』などがあるが、(進化しようが退化しようが)人類の末裔すらいない地球の姿を描いた作品は珍しい。

 そんな人類のディストピアにして他の多くの生物にとってのユートピアとなった地球のロケ地として選ばれたのが、コスタリカの鬱蒼とした熱帯雨林や火山。

 地球上の種の5%が生息するという生物多様性が売りのエコツーリズムのメッカの面目躍如といったところだ。

 そこには人類なき後で悠々と暮らす「進化した」大型動物も登場する。こうした風景を見ていて思い浮かぶのが、ドゥーガル・ディクソンとジョン・アダムスのベストセラー「フューチャー・イズ・ワイルド」。

フューチャー・イズ・ワイルド
 SFファンタジーであるこの映画とは違って、科学的推測に基づく未来の地球で、人間のいなくなった2億年後に超大陸を闊歩する巨大生物たちの姿である。

 その映像版(日本でもディスカバリーチャンネルで放映済)は、「もはや住むことが難しくなった地球を去ることになった人類は別の星へと移住した。そこから故郷を探査しようと送り込んだドローン(無人機)による映像がこれ」とのナレーションから始まる。

 今やテロとの戦いなどで頻繁に登場するようになったドローンだが、現在公開中のSF映画『オブリビオン』(2013)では、地球を遠隔監視するシステムとして使われている。

 この映画では、エイリアンとの戦いで地球は荒廃しつくしてしまい、多くの在来生物にとってもディストピアと化している。そんな荒涼たる地球の風景として選ばれたロケ地はアイスランドである。

 そのアイスランドには、「ギャオ」と呼ばれるアイスランド語で「裂け目」を意味する地がある。北米プレートとユーラシアプレートの間の裂け目が地上に露出したものである。そんな地で剥き出しとなっている地層を眺めていると、地球46億年の歴史を感ぜずにはいられない。

アイスランド
 しかし、悲しいかな、長生きしてもせいぜい30億秒という1人の人間の生涯をそこに感じることはできない。

 世界中の博物館に必ずと言っていいほど掲示されている地球の歴史を1年に換算したスケジュール(?)表を見ても、ヒトが登場するのは大晦日の紅白歌合戦もフィナーレを迎える頃。ましてや、人間の一生など1秒にも満たない。

 とはいえ、人類の足跡を地層に感じることはできるかもしれない。

 オランダのノーベル賞受賞学者パウル・クルッツェンは、現在は「完新世」の一部とされている人間の生きる時代に「Anthropocene」という新たなる区分を与えることを提唱している。

 その始まりは、農業の始まった時代、化石燃料が世を変えた18世紀末、温室効果ガス濃度がグッと上がった20世紀半ば、など意見はまちまちだが、とにかく地球環境を人間が変化させた時期からということのようだ。

 将来、そんな地層解析を行い、人類の足跡を観察する主は、我々人類の子孫であることを望むばかりである。それが仮にドローンによる遠隔操作の映像であっても・・・。

(本文おわり、次ページ以降は本文で紹介した映画についての紹介。映画の番号は第1回からの通し番号)

      

(742)インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 (743)ハプニング (744)アフター・アース
(745)オブリビオン
742.インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説 Indiana Jones and the temple of doom 1984年米国映画

インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説
(監督)スティーブン・スピルバーグ
(出演)ハリソン・フォード、ケイト・キャプショー

 1935年の上海のナイトクラブ。ヌルハチの位牌との交換でダイヤを手にしたインディ・ジョーンズ。

 しかし、相手は犯罪王。インディに毒を盛り、ダイヤを取り返そうとする。

 乱闘の末、何とかその場を逃げ出したインディは、無事飛行機に乗り込み飛び立つ。

 ところがそれは犯罪王のもの。結局、そこからも逃げ出すことになったインディの行き着いた先はインドの山奥で・・・。

 『レイダース/失われたアーク<聖櫃>』(1981)に続く大ヒットシリーズ第2弾は、前作の1年前が舞台。高所やトロッコなどを巧みに使い、めまぐるしく画面が展開するローラーコースタームービーである。

743.ハプニング The happening 2008年米国映画

ハプニング
(監督)M・ナイト・シャマラン
(出演)マーク・ウォールバーグ、ズーイー・デシャネル
(音楽)ジェームズ・ニュートン・ハワード

 ニューヨークのセントラルパーク。人々は時が静止したかのように動くことをやめ、突然自らの命を絶った。

 工事現場でも、ビルの屋上から何人もの作業員たちが身を投げた。そんな人々に共通するのは言葉の錯乱と方向感覚の喪失。

 その頃、フィラデルフィアの高校で、エリオットは「蜂群崩壊症候群」について生徒たちと議論していた。

 しかし、ニューヨークでの事件がテロかもしれないということで、生徒たちは帰宅、エリオットも同僚や妻とともに安全な場所へと避難を始める。

 しかし、そのために乗った電車は停まってしまい・・・。

 斬新なプロットとセンスが光る『シックス・センス』(1999)でアカデミー作品賞、監督賞などにノミネートされ、興行的にも大成功を収めたシャマラン監督作品には、常に自然を超えた力や死というものがついてまわる。本作もそんな見えない脅威からの脱出劇である。

744.アフター・アース After Earth 2013年米国映画

アフター・アース
(監督)M・ナイト・シャマラン
(出演)ジェイデン・スミス、ウィル・スミス

 1000年前、地球を捨て、新たなる生活の地「ノヴァ・プライム」へと移住した人類。

 軍総司令官レイジは、今回の宇宙遠征に息子キタイを連れていくことにした。

 しかし、小惑星嵐に巻き込まれ、今は「危険惑星」と化した地球に不時着。生き残ったのは親子2人だけのようだ。

 ところが、救難信号を送ろうにも、手元の発信機は故障している。もう1台は、破損して砕け散った機体とともに100キロ先にある。

 両足を骨折して動けないレイジは希望をキタイに託した。

 地球はかつて人類を追い出すために進化を遂げた地。難破船に乗せられていた生物兵器アーサも地球に逃げ出しており、襲ってくることも考えられる。発信機を求め、キタイの地球での壮絶なるサバイバルが始まった・・・。

 かつて人類を追い出すべく進化を遂げた地球を舞台に、親子の葛藤と少年の成長を描く本作はウィル・スミスの原案。ウィルとジェイデンのスミス親子『幸せのちから』(2006)に続く競演作である。

 コスタリカのアレナル火山や野鳥の宝庫ラ・セルバ生物保護区などでロケされた。

745.オブリビオン Oblivion 2013年米国映画

オブリビオン
(監督)ジョセフ・コシンスキー
(出演)トム・クルーズ、モーガン・フリーマン、オリガ・キュリレンコ

 「スカヴ」と呼ばれるエイリアンの攻撃で荒廃してしまった地球にはもはや人類の生活する場はなく、土星の衛星タイタンへと移住しようとしていた。

 そんな地球には、監視のためのドローンが飛び回り、その管理のため、妻とふたり、地球に滞在しているのがジャック・ハーパー。そんなジャックの記憶は、機密保全のため5年分しかなかった。

 ある日、飛行物体が墜落。カプセルに眠る女性を助け出すと、女性の口からは知るはずもないジャックの名が発せられ・・・。

 今も3Dグラフィックやモデリングの研究室をコロンビア大学に持ち、助教授の座にもあるコシンスキーが『トロン:レガシー』(2010)に続き監督した第2作は、アーヴィド・ネルソンとの共著による自身のグラフィックノベルの映画化である。


03. 2013年7月01日 12:24:34 : e9xeV93vFQ
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気候変動対策を急に訴え始めたオバマ大統領は偽善者?
2013/07/01 (月) 11:30


 オバマ大統領が、気候変動対策に取り組む必要があると、週末の国民向けのスピーチで訴えています。

 貴方は、そんなオバマ大統領をどのようにお感じになるでしょうか? というよりも、そもそも地球温暖化なんていうのは作り話だなんて思っているのではないでしょうか?

 もし、そう思っているのであれば、この記事をこれ以上読む必要はなし。

 しかし、地球温暖化が進んでいるのは事実だろうし、それによって異常気象が増えているのではないかと思うのであれば、この先も読んで欲しいのです。

 先ず、この地球温暖化の議論を長い目で私ながらに振り返ってみたいと思います。

 そもそも地球温暖化の議論は、かなり以前から一部科学者の間ではなされていたのです。それはご存知でしょうか? しかし、昔は、そんな話はSFみたいにしか思われていませんでした。

 では、何時ごろから真剣みを帯びて一般の人々の関心を呼ぶようになったのか?

 我が国がバブル経済の真っただ中にいる頃、オゾン層の破壊という問題が世界の注目を浴びたことがありました。

 南極の上空のオゾン層に穴が空き、そこから紫外線が地表に降り注ぐと人間は皮膚がんになってしまうということで、特に白人の社会で脅威を持って受け止められていたことがありました。

 まあ、これが我々人間が地球規模の問題に初めて本格的に共同で取り組むことになった最初のケースではないのでしょうか?

 オゾン層を破壊するフロンガスは、幾ら一国だけが対策に乗り出しても、他の国が協力しなければ何の意味もないということで、世界の国が力を合わせることになったのです。我が国も、オゾン層を観測できる高価で高度な機器が当時、筑波に設置されました。

 そして、間もなくオゾン層の破壊の問題は下火になったのですが、次いで出てきたのが地球温暖化の問題だったのです。確か1988年頃だったと思います。米国の研究機関から環境庁に1通の郵便が届いたのですが、それには地球温暖化の影響を切々と訴える報告書が添付されていたのです。

 あれから25年ほどの歳月が経過しました。しかし、その間、ずっとその地球温暖化問題が世間の関心を集めていた訳ではありません。時には、大いなる関心を呼んだ時期もあれば、時にはすっかり忘れ去られたかに見えた時期もあるのです。

 どうしてでしょう?

 一言で言えば、景気がよくて、人々に環境を論ずる余裕があるときには、地球温暖化の問題が取り上げられ、そして、バブルが弾けるなどして不景気になれば、どういう訳か人々はその問題を都合よく忘れることができたということです。

 しかし、都合よく忘れることができたと言っても、少しずつ気候変動のリスクは顕在化する訳です。景気が悪いのでもう少し忘れていたいと思っても、これだけ異常気象が頻繁に起こるようになれば、否が応でも意識をせざるを得なくなってしまうのです。

 私、2000年秋の名古屋の大水害を経験した者なのですが、あの頃から、1時間当たりの降雨量が100ミリに達することもそれほど珍しい出来事ではなくなったような気がします。本当なら50年に1度か100年に一度あるのが、100ミリ以上の降雨量ではなかったのではないのでしょうか?

 オバマ大統領も、どうやらそれと同じような思いを抱いているようです。しかし、オバマ大統領は、大統領就任以降、気候変動対策にそれほど真剣に取り組んだとは言えません。否、大統領としてというよりも、米国自身が地球温暖化問題をこの5年間ほど全く無視してきたと言っていいのです。ゴア副大統領がノーベル賞を受賞したにも拘わらず‥

 その米国のオバマ大統領が、急に気候変動対策について発信を始めたのです。彼は、週末に国民に向かって次のようなスピーチを行いました。


(ホワイトハウスのサイトより)

・数日前私は、気候変動に対処するための国家プランを公表した。

・数十年に及ぶ知見の積み重ねで、如何に深刻な影響がもたらされるかが分かっている。

・記録で分かる限り、過去最も気温が高かった12の年は最近の15年間に集中している。昨年は、米国史上最も気温が高かった。

・気候変動だけの原因で旱魃、水害、山火事、ハリケーンなどの異常気象が起きる訳ではないが、気候変動が大きな原因になっているのは確かである。

・関係者は対応に追われている。消防士は、山火事の起きる期間が長くなり、農夫は作物が枯れたかと思えば、翌年は水害で流される。西部の人々は旱魃を心配しなければならない。

・被害の大きさは、失われた人の数、失われた家畜の数、失われた家、失われた商店、そして救援サービスにかかる費用で計られる。米国人は、何もしないことの対価として既に食料価格の上昇、保険料の値上がり、復旧費という形でお金を支払っている。

・問題は、我々が行動をする必要がないのか、ということだ。そして、手遅れになる前に動き出す勇気があるかということだ。

・私が明らかにした気候行動計画プランは、二酸化炭素の排出量を削減し、気候変動の影響から国を守るものであり、そして気候変動対策に関してリーダーシップを取るものである。

・二酸化炭素の排出量を減らすために環境保護局に対し、州政府や民間企業とともに、発電所からの排出に関して基準を設けるように指示した。

・気候変動の影響に備えるために、我々は、人々の家屋や企業を守るためにより強固なインフラを整備すべく、地域社会と力を合わせる。

・米国は、気候変動の脅威と戦うために世界の先頭に立つ。開発途上国がクリーンなエネルギーを使うように促す。国際社会のパートナーたちとは共に手を取り合う。ビジネスの面では競争相手であるが、地球という惑星を共有しているのだから、ともに責任を分かち合う必要がある。

・これが21世紀において米国ができることであるし、やろうとすることである。そのためには、各自がそれぞれの責務を果たす必要がある。新しい燃料を考案しなければならない。そして、それを農家に栽培してもらう必要がある。科学者に知恵を出してもらい、企業がそれをビジネスベースに乗せる必要がある。

・クリーンエネルギーに対応するべく体制をシフトする必要がある。この体制のシフトによって立場が脅かされる人々について配慮をする必要がある。しかし、政治家は、既得権を守ることよりも将来の子どもたちのことをもっと心配する必要がある。

・私の意見に賛同してくれるのであれば、貴方は行動する必要がある。クラスメイトや同僚、家族、友人に教える必要がある。地域社会のなかで声を挙げて欲しい。貴方がたの地域の代表者たちに対し、環境の保護と経済は両立するということを思い出させて欲しい。気候変動の猛威から将来世代を守ることが投票の前提条件だ。

・我々が、社会として或いは国家としてどのように行動するかが、将来評価の対象になる。二酸化炭素の排出量を減らして、国家を気候変動の影響から救うことを示した国家プランこそが、我々の取るべき道だ。

・子供に残す世界が今危機に瀕していることを思い出すならば、この難問はどうしても解決しなければならない。


 如何でしょう?

 オバマ大統領のスピーチについてどう思いますか?

 大いに共感するところがありますか?

 私、率直に言わせてもらいたいと思います。大統領になって4年間以上も地球温暖化対策のために殆ど何もしなかったのに、何を今さら‥という気持ちを禁じ得ないのです。

 オバマ大統領の言うことに何も反論をするところはありません。しかし、そのような議論は、20年前、或いは10年前の話であって、本当なら今着実に二酸化炭素の排出削減に取り組んでいなければいけないのです。

 そうでしょう?

 しかし、なかなか世界各国の意思を一つにまとめることができずに‥結局、温暖化対策はほっぽらかしになっているのです。

 そして、世界の意思が一つにならない最大の責任は米国と中国にあると言っていいのです。何と言っても、二酸化炭素の排出量が群を抜いて多い両国なのですから。

 それに我が国の状況を振り返っても‥

 鉄鋼メーカーも、電力会社も‥そして経済産業省も、誰も本気で地球温暖化対策に取り組もうなどと考える人々はいないのです。皆目先のことばかり。

 もちろん、経済の発展を無視することはできないのですが‥しかし、余りにも異常気象がもたらす被害は大きすぎます。そして、環境破壊の影響も深刻過ぎます。

 与党野党を問わず政治家たちが異常気象の問題に関し、殆ど発言しないのが私は信じられないのです。

以上


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