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すばる望遠鏡:最も暗い系外惑星の撮影に成功 60光年先  毎日新聞
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/123.html
投稿者 ダイナモ 日時 2013 年 8 月 05 日 21:55:07: mY9T/8MdR98ug
 

 米ハワイ州にある日本の「すばる望遠鏡」で、地球から60光年離れた恒星を回る惑星の撮影に成功したと、国立天文台などの国際研究チームが5日、発表した。木星の3〜5.5倍の質量しかなく、これまでに直接撮影された太陽系外惑星では最も軽く暗いという。

 惑星は、おとめ座の方向にある恒星「GJ504」から66億キロ離れており、太陽系で言えば最も遠い海王星のさらに外側を回っていることになる。チームを統括する田村元秀・東京大教授は「この大きさの惑星が中心星からこれほど遠くにあるのは従来の惑星形成理論では説明できない」と話している。

 恒星は表面温度や質量は太陽とほぼ同じだが、誕生から1億〜5億年と太陽の46億年より若い。撮影はすばる望遠鏡に恒星の光を遮断する装置をつけ、地球の大気のゆらぎによる影響を補正して鮮明な画像を得た。【西川拓】


http://mainichi.jp/select/news/20130806k0000m040028000c.html  

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01. 2013年8月18日 11:05:08 : mHY843J0vA
2013年 8月 18日 09:41 JST
ブラックホールは実際どのように活動しているのか 
By GAUTAM NAIK
 私たちの住む天の川銀河の中心にあるブラックホールはほぼ何も「食べず」に100万年の時を過ごしてきた。そのブラックホールが今、おやつを食べようとしている。

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Gerhard Hüdepohl
 ドイツの都市ガルヒングの科学者は約2万6000光年離れたところで起きている珍しい現象をじっと観察している。超巨大なブラックホールが巨大なガス雲をのみ込んでいるのだ。ブラックホールが強力な重力を使って星間物質を引き寄せ、吸収するというほとんど解明されていない現象が観測されるのは初めてだ。

 マックス・プランク地球外物理学研究所(ガルヒング)のステファン・ジレッセン博士は「星雲が引き裂かれている」と話す。ジレッセン氏は2011年にこの現象を初めて世界に知らしめた人物だ。

 ブラックホールは大きな星が死んで、星の物質が星よりはるかに小さい体積の内側に向けて崩壊するときに形成される。地球の質量をビー玉サイズのボールに押し込むようなものだ。その結果、ブラックホールの重力は非常に強くなり、光さえそこから逃れることはできない。

 ブラックホールについてわかっていることはほとんどが理論に基づいたもので、科学者は実際のデータを収集したいと考えている。しかし、ほとんどのブラックホールは何百万光年も離れたところにあるため、最高の望遠鏡を使ってもデータを収集することはできない。実際、超巨大ブラックホールが天の川銀河という驚くほど近いところに隠れていたことを科学者が証明したのはたった10年前のことだ。

 幸運にも、銀河系のブラックホールで予想外にも花火が発生している。このブラックホールはほぼ100万年の間、浮遊物の破片を吸い込んできた。ブラックホールを周回する星から、このブラックホールには太陽400万個分の重力があることがわかる。この重力が今、ガス雲に影響し始めている。このガス雲自体、約600億キロメートルもの長さがある。

 ジレッセン博士のチームは先ごろ、欧州の資金提供でチリのアタカマ砂漠に建設された超大型望遠鏡(VLT)で集めたデータから、ガス雲の前方は後部より秒速500キロも速く動いていると結論づけた。ガス雲の約10%は既にブラックホールにのみ込まれている。

 科学者はこの天体ショーを少なくとも1年間は観測したいと考えている。知りたいことはたくさんある。ガス雲は粉々になってから吸い込まれるのだろうか?それとも、雲の大部分がブラックホールの周りの軌道にとどまるのだろうか?ブラックホールはガス雲を吸い込むと明るくなるのだろうか? アインシュタインの相対性理論はこのような極限の状況で実験によって検証されたことはないが、現実と一致するのだろうか?

 天体物理学者のアンドレア・ゲズ博士は「天文学では進行中の事象を捉えるチャンスはめったにない」と話す。ゲズ氏はカリフォルニア大学ロサンゼルス校でこの現象を観測するチームのリーダーだ。ジレッセン氏のチームのライバルだ。「何が起きるのかわからない」とゲズ氏は話している。

 06年、ゲズ氏のチームは銀河系のブラックホールの付近を漂う物体に気が付いた。しかし、その物体は特に興味深いもののようには見えなかった。ゲズ氏は「だから、われわれはそれに飛びつかなかった」という。

 それから5年後、ジレッセン氏はブラックホールを周回する星を観測するためにチリの望遠鏡を使っていた。古いデータを検討していると、ゲズ博士が見たのと同じ物体を見つけた。マックス・プランクの理論物理学者でジレッセン氏の同僚のアンドレアス・ビュルケルト氏は「ちょっとした塊だった。高温星ではなく、温度が低いものだった」と当時を振り返った。ビュルケルト氏は「(観察は)おそらく間違いだと言った」と語っている。

 12年1月、マックス・プランクのチームは研究結果を科学誌「ネイチャー」に発表した。チームはこの塊を銀河系のブラックホールに引き付けられた、起源不明のガス雲だと結論づけた。

 数年前まで、科学者は銀河系の中心にある物体を観測することはほとんどできなかった。理由の1つは地球の大気によって生じるぼやけだった。星が輝くのはこの効果のためだ。さらに、銀河系の中心にある塵が可視光線のほとんどを吸収するため、光学望遠鏡はほとんど役に立たない。

 ジレッセン博士やその他の科学者は代わりに赤外線望遠鏡でブラックホールを観察している。比較的最近登場した技術に補償光学という手法がある。これを使えば大気によるぼやけを補正することができる。今年、研究者はブラックホールとガス雲の衝突を観察するため40以上の研究提案を行っている。

 つい先日の朝、オフィスにいたジレッセン氏はVLTが撮影した連続写真をコンピューター上に表示した。02年の段階では、小さな青い塊として表示されたガス雲は銀河系のブラックホールに接近しているように見える。「ガス雲は一直線には動いていない。つまりなんらかの物体がガス雲を引っ張っているということだ」とジレッセン氏は言った。08年のデータには秒速約1300キロで移動しているガス雲が示されている。秒速約30キロで動く地球よりはるかに速いスピードだ。さらに印象的なのは、最新の研究でガス雲はほぼ秒速2000キロで動いていることがわかったことだ。これはブラックホールの重力がどんどん強くなっているということである。

 「目の前で起きた完全な分裂」というタイトルの別のスライドにはガス雲の一部が04年の少なくとも10倍の長さに伸びている様子が映っていた。

 それからジレッセン博士は研究室に向かった。研究室では博士はマックス・プランクの同僚とともに重力マシンという長さ約1.8メートルの機器を約26億円の費用をかけて組み立てている。完成すれば、重力マシンはVLTの4台の望遠鏡で受信した光信号を組み合わせることで今よりはるかに正確に測定できるようになる。マシンは14年夏までに完成する予定だ。

 ブラックホールでは周期的にフレアが発生する。ちょうど、地球の大気が稲妻でほんの一瞬明るくなるのと同じようなものだ。ジレッセン氏はブラックホールがガス雲と衝突することでフレアの発生頻度が増えたり、フレアが激しくなったりする可能性があると話している。そうであれば、重量マシンは信号を受信しやすくなるはずで、科学者はブラックホールの活動についてさらに多くの情報を手に入れることができるようになる。

 多くの天体観察がそうであるように、ブラックホールの観察も現実離れしたところがある。銀河系のブラックホールは2万6000光年離れたところにある。つまり、ガス雲との衝突は実際には2万6000年前に起きたということになる。光が地球上の私たちのところに届くまでにはそれほど長い時間がかかるということだ。「私たちは銀河系の周辺部にいるから、(ブラックホールとガス雲の衝突という)映画はやっと今、私たちのところに届いた」とゲズ博士は話している。「それでも素晴らしい映画であることに変わりはない」


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