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STAP論文問題 ES細胞混入説に執筆陣が反論
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/355.html
投稿者 ニューロドクター乱夢 日時 2014 年 4 月 14 日 18:46:13: wyCbfwX.95FPw
 

STAP論文問題 ES細胞混入説に執筆陣が反論
http://gohoo.org/column/140413/


2014年4月14日


▼STAP論文問題で、一部報道で「ES細胞混入説」という風評が流布されているが、これに小保方氏だけでなく主要な共同執筆者がこれに強く反論している。メディアでほどんど紹介されていない反論内容を明らかにする。(楊井 人文)



【特集】STAP論文報道の検証


ここ1か月間、STAP論文問題の報道が熱を帯びている。ネット上の指摘がきっかけで浮上した論文の不備が故意によるものなのか過失なのか、研究成果は科学的裏付けがあるのかどうか、STAP細胞は存在するのかどうか―。要するに、STAP論文が「捏造」の成果物なのかに焦点が集まっている。


一般に、マスメディアは「疑惑」が浮上したとき、「疑惑」を強める報道に傾斜していく。不正や不祥事を追及することがメディアに期待された役割であることは否定しない。だが、今回はメディアがSTAP論文発表当初に大喝采を送っただけに、メディア自身がこの予期せぬ「疑惑」に、小保方氏への被害者意識≠もって、もしくは世間への贖罪意識≠もって追及を強めているとすれば、非常に危うい。当初、iPS細胞より優れていると強調したのは、メディアがiSP細胞の研究動向を全く調べもしないで理研側の発表を鵜呑みにしたからにほかならなかった。そして、「かっぽう着の異彩リケジョ 実験室の壁ピンク/スッポン飼育」などと論文の筆頭執筆者である小保方晴子氏に異様なまでスポットライトを浴びせたのも、誰がそうさせたのではなく、メディア自身が進んでそうしたことだった。「疑惑」の報道も十分な調査や裏付けをもってなされるべきことで、安易に風評的疑惑を広めることに加担すべきではないだろう。


STAP論文「捏造」説に拍車をかけている風評の一つが、万能細胞の一種であるES細胞(胚性幹細胞)が混入したとする「ES細胞混入説」だ。多くのメディアがことあるごとに、しかしさりげなくこの説を紹介し「疑惑」の印象を強化している。たとえば、朝日新聞は3月12日付朝刊で「STAP細胞の存在を疑う声も増えている」として免疫学が専門の慶應大教授の「ES細胞混入説」を紹介。毎日新聞も3月26日朝刊で「STAP細胞の再現実験が研究チーム以外で成功していないことなどからES細胞の混入も疑われている」と書いている。


この疑いに対し、小保方氏は4月9日の記者会見で、研究室内ではES細胞の培養は一切行っておらず、混入は起こりえない状況だったと反論した。小保方氏だけでなく、理研CDBのプロジェクトリーダーで、STAP論文の主要な執筆者の一人である丹羽仁史氏も、4月7日の記者会見で検証実験の計画を発表した際、この「ES細胞混入説」に詳細に反論していたが、ほとんど報じられていない。たとえば、毎日新聞はこの会見を詳報していたにもかかわらわず、丹羽氏の反論は一切伝えず、逆に「研究者からは・・・ES細胞など他の細胞が混入していないか調べるべきだという声も上がる」「ES細胞などの混入が明確になれば、STAP細胞の存在は一層危うくなる」とあえて「疑惑」を強調する解説文を掲載していた。朝日新聞も7日の会見でベタ記事扱いで、丹羽氏の反論には言及しなかった。


ただ、朝日新聞は後日、CDB副センター長の笹井芳樹氏への単独取材を報じた際、「ES細胞混入説」への反論を紹介。笹井氏がES細胞からつくれない組織がSTAP細胞では作れたことなどをあげ、「他の万能細胞を混ぜても、一つの塊にならない。実験をやったことのない人の机上の考えだ」「ES細胞では説明のできないことが多すぎる」と反論したことを報道。丹羽氏も7日の会見でマウスの実験でES細胞からはできないはずの組織ができたことを顕微鏡で見て確かめたと説明したことを報じている(11日付朝刊)。


□毎日新聞4月8日付朝刊=丹羽氏の会見を詳報したが、「ES細胞混入説」への反論を全く紹介していなかった


毎日新聞2014年4月8日付朝刊25面
—毎日新聞2014年4月8日付朝刊25面


丹羽氏は7日、相沢慎一特別顧問ともに開いた検証実験計画の発表会見の冒頭で、「ES細胞混入説」への反論を詳細に説明していたが、どのメディアもほとんど伝えていなかった。この会見は記者クラブ加盟社限定で行われたが、インターネット上で会見時の音声データ(テレビ局が放送した会見映像の一部の音声や、理化学研究所ホームページで公表されている発表資料と照合し、本物と判断)が見つかったので、該当部分を紹介することには意義があると考え、文字起こしをして掲載する。ただし、私はこの説明の科学的正当性を保証できるものではないし、いうまでもなく、「ES細胞混入説」が否定されたとしても、STAP細胞の存在が証明されたことになるものではない。丹羽氏は会見で「STAP細胞は仮説に戻った」「STAP細胞が存在するかどうかを一から検証する」と語っている(相沢氏も検証実験はES細胞が混入したかどうかを検証するものではないと述べている)。真相解明はこれからであり、性急に結論を急ぐべきではなかろう。


丹羽仁史氏=2014年4月7日の記者会見(TBS NEWSiの静止画像より)
—STAP細胞研究の検証実験について説明する理化学研究所の丹羽仁史氏=2014年4月7日の記者会見(TBS NEWSiの静止画像より)


■理研CDB丹羽仁史氏記者会見(2014年4月7日) 〔音声データ〕 ※4:40〜


 実は、これまでに各方面から、STAP細胞あるいはSTAP幹細胞に関しまして単純にES細胞を混ぜればそういう現象は作り出せるのではないかという疑義もあったわけです。
 しかし、私は1989年以来、かれこれ25年ES細胞研究をしておりますが、私の知る限りにおきましてはES細胞はこのように、基本、胚盤胞に注入しますと胎児にしか寄与しません。で、ここでうっすらと見えているのは胎児側の胎盤であって、決してこれを超えて胎盤側に寄与することはありません。
 で、これ胎盤への寄与がES細胞由来の細胞で認められるのは、例えば人為的操作でこれを胎盤系の幹細胞に変換したとき、変換し注入した時に限るということを、実は私自身が2005年に報告しております。で、この実験において、この中間過程すなわち胎児にも胎盤にもなりうる細胞というものは、私の手によっては少なくとも確認できておりません。
 ただ、そのような細胞が今日において全く存在しないかと言いますと、これまで私の知る限り2例の報告があります。1例目はES細胞に含まれる約2%の亜集団これを遺伝子マーカーを使用して識別して回収しますと、胚盤胞注入後胎児胎盤に寄与すると。しかし、この方法では、遺伝子マーカーの使用なしにはこの集団は回収できず、また回収された集団を安定にシャーレ内で維持することができるという報告も存在しておりません。
 また、もう1例は特殊な環境で誘導したiPS細胞を胚盤胞に注入すると胎児胎盤に寄与すると。これは間違いなく両者に寄与するということが報告されておりますが、この報告は2013年10月の報告であり、極めて最近の報告です。
 我々はもちろんこの両者に関してまだ自らの手でこれを検証したことはなく、その材料も残念ながら持ち合わせておりません。
 このように考えますと、胎児胎盤に寄与するという一点だけでも、なかなか既存の知見をもってそれを完全に説明することは難しい。とするとSTAP現象というのもそれを説明する一つの仮説としては検証されるべきものと考えます。で論文に記載されたこれがSTAP細胞作製の手順、この手順、もちろん我々もすでに何度も試みておりますが、確かに極めて単純。単純ではあるのですがこの一連の操作、脾臓から細胞を分取しこれを酸処理して培養に移すまでで現時点で一時間半から二時間、これが熟練の度合いによってどう変わるのかは、現在検討中の課題であります。


■STAP現象の検証の実施について (理化学研究所 2014/4/7)
▽丹羽氏が会見で「ES細胞混入説」への反論を説明する際に使用したとみられる資料


理化学研究所「STAP現象の検証の実施について」(2014年4月7日)より一部抜粋
—理化学研究所「STAP現象の検証の実施について」(2014年4月7日)より一部抜粋


理化学研究所「STAP現象の検証の実施について」(2014年4月7日)より一部抜粋
—理化学研究所「STAP現象の検証の実施について」(2014年4月7日)より一部抜粋


■STAP細胞巡る問題、論文の共著者が謝罪 (TBS NEWSi 2014/4/7)


■小保方晴子氏記者会見(2014年4月9日)



Q.小保方さんもご存知だとも思うんですけれども、STAP細胞ではなくてES細胞が混入したんではないか、という指摘がございます。その点について反論いただきたいんですけれども。実験室の状況であったり、ES細胞が混入するのをどのように防いでいたのかという点からと、STAP細胞で行った実験による結果から、科学的な結果があらわれているからES細胞ではないと言えるのかという点についてお願いします。
A.まず最初STAP細胞を作成していたころ、研究室内ではES細胞の培養は一切行っていない状況でSTAP細胞の研究は行われていました。ですからES細胞のコンタミ(引用注:異物汚染)ということが起こりえない状況を確保しておりました。
 STAP細胞がSTAP細胞であるという科学的な証拠がどのような風に考えているかの点ですが、まずライブスルーイメージングで光ってないものがオプト4陽性になってくる。そしてその光が自火傾向でないことも確認しております。そしてそのできてきたオプト4の陽性が胎児側と胎盤側、両方にコントリビューションするという科学的な特徴を持っていること。またES細胞とは異なり、培養中、培養環境を変えない限り、増殖機能が非常に低いこと。そうした特徴を持っているので,その辺がSTAP細胞の科学的な特徴であるかと認識しております。
Q.つまりES細胞のコンタミはないと言い切れると。
A.小保方:はい。



※この記事は執筆者個人の見解であり、日本報道検証機構その他団体を代表するものではありません。


楊井 人文(やない ひとふみ)
日本報道検証機構代表理事。産経新聞記者を経て、弁護士。
 

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コメント
 
01. 2014年4月14日 18:47:25 : 3tajeW4pfI
http://gohoo.org/column/140413/

02. 2014年4月14日 22:27:00 : cMa3nOhiX2
Muse細胞というのはどうなのですか。
素人なものでわかっちゃいないんですが。

03. 2014年4月14日 23:00:25 : xJXtjZghSs
ES細胞の混入でないというなら、STAP細胞で作成したと主張するマウスの遺伝子を調べて、ES細胞由来でなくSTAP細胞由来であることを示すべき。
STAP細胞が自然現象としてあるかどうか、作成できるかどうかは、すぐにはできないが、この論文の実験結果においてSTAP細胞を確認できるかどうかは、きっちりと調べるべきだし、まだまだ調べてないことが多いような気がする。

04. 2014年4月14日 23:35:06 : DW8bGeqSjY
>>03
仰るとおり!これを理研CDBはなぜやろうとしないのか、さっぱり解らない。

実のところ若山さんがキメラマウスを作ったことで、すっかり信じてしまった専門家笹井、丹羽両氏が、
捏造実験の「細胞生物学の歴史を覆すような、冷静になってみれば馬鹿らしい結果」をなぜ信じたのか、
その赤っ恥の弁明を、今になってしているように聞える。


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