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IPCC報告書の論点:気温上昇目標、見直しを
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/417.html
投稿者 あっしら 日時 2014 年 5 月 06 日 22:46:52: Mo7ApAlflbQ6s
 


IPCC報告書の論点
気温上昇目標、見直しを

山口光恒 東京大学客員教授

<ポイント>
○コストを考慮し実現可能な目標設定が必要
○現行の2度目標は科学的根拠も十分でない
○大規模損害のリスクマネジメントに軸足を

 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は3つの作業部会で構成される。4月13日に最後の第3作業部会(WG3)報告書が公開され、第5次報告が出そろった。報告のエッセンスは、第1作業部会(WG1)では温暖化が人為的なものであるとほぼ確定したこと、第2作業部会(WG2)では気温上昇による損害の最新の知見が示されたこと、WG3では気温上昇を抑えるシナリオとその技術・コスト・政策のメニューが示されたことである。今年10月にはこれらを統合した「統合報告書」が出る予定である。

 筆者はIPCC報告書に執筆者として関わってきた。その経験も踏まえ、第5次報告の主要論点と今後の国際交渉への影響を論じたい。なお、IPCC報告書は信頼できる論文を専門家が整理し、その客観的知見を政策決定者に示すことを目的としており、IPCCが何かを主張するとか結論づけることはない。この点は報告書に明記してある。

 報告の論点の第1は温暖化問題の位置づけである。英エコノミスト誌はWG2報告が出た直後に「温暖化問題特別扱いの終焉(しゅうえん)」と題する記事を載せている。この意味は、気候変動は大きなリスクであるが、他にも地球規模で重要なリスク(貧困、食糧確保、エネルギー安定供給など)があり、損害防止にどれだけコストをかけるかは全体のバランスで考えるべきだということである。

 WG2報告書には人の健康へのストレスは温暖化以外の要素が大きいとか、温暖化への適応計画が、より広い概念である経済発展全体の文脈で検討されているとの記述がある。WG3報告書は温暖化リスクへの対処に際して、持続可能な成長の文脈で見る必要があることを明記している。
 従来、温暖化問題の専門家は温暖化を唯一最大のリスクと考えがちであったが、政策決定者は常にほかの重要問題との対比で政策を決定している。全体のバランスで考えるという指摘は重要である。

 論点の第2は温暖化による損害である。対策の有無にかかわらず温暖化が進むこと自体は必至である。WG2報告書は気温上昇に応じて種の多様性、異常気象、それにグリーンランドの氷床崩壊のような大規模事象など5つの項目の損害の程度を示している(図参照)。これを以前の報告書と比べると、より低い気温上昇で影響が出ている。
 では温暖化による地球規模での経済的な影響(損害額)はどの程度か。WG2報告書は、モデルによる前提条件の相違(大規模事象や生態系損害など非市場価値を含むかどうかなど)から推定は困難としつつ、1986〜2005年の気温からセ氏2度(18世紀の工業化以降では2.6度)上昇した場合の損害額は所得の0.2〜2%としている。また、損害額がこの範囲から小さくなるよりは大きくなる確率が高いとの文言がある。つまり対策によって気温上昇をこのレベルに抑えても大きな損害が見込まれるということである。

 論点の第3は対策の実現性とコストである。従来、政府間の国際交渉では工業化以降の気温上昇を2度以内に抑えること(いわゆる2度目標)の重要性が共通認識となっている。WG3報告書も、現在からでも思い切った削減策をとれば2度目標は達成可能としている。
 しかし、そのためには例えば2050年までに世界の温暖化ガス排出量を2010年比で40〜70%削減しなければならない。現実は中国など新興国の二酸化炭素(CO2)排出急増が続いており、実現がますます困難になっている。また、多くのモデルでは2100年までに排出量をゼロ以下、マイナスにしなければならない。それにはバイオエネルギーで発電し排出されるCO2を地中に貯留するか、大規模植林が必要だ。土地の手当てや食糧生産への悪影響を考慮する必要があるが、この点の十分な分析はなく、実現性は不透明である。

 対策コストはどうか。WG3報告書によれば2100年に2度目標を実現するコストは同年の消費の3〜11%(中央値は4.8%)とかなり大きい。これだけのコストをかけてどの程度の便益(回避できる損害)を得られるのか。対策無しの場合の予想損害額の提示がないので便益は計算不能である。このほか、対策に伴う大気汚染軽減などの間接効果は不明確で、生態系など非市場損害や、氷床崩壊による海面大幅上昇のような大規模損害の扱いも曖昧だ。コストと便益についてはまだまだ詰めるべき点が多い。

 コストについては今後の消費の伸びを考慮すると大きくはないとの数値も示されているが、同じことは損害にも当てはまる。さらにコストの試算は米国と中国を含む全世界が直ちに削減を開始し、世界中が統一炭素税を導入し、全ての技術が利用可能との非現実的な条件が全部そろった場合を想定している。もしCO2の地下への貯留技術が使えなければコストは2.4倍になり、さらに他の技術にも制約が加わると物理的に2度目標は不可能となる。
 国により参加の時期が違ったり炭素価格が複数あったりすればその分非効率となり、さらにコストは上昇する点に注意が必要である。ただし目標を例えば2.5度に緩めるだけでコストは3分の1〜3分の2と大幅に低下する。

 筆者は世界が協力して温暖化対策を早急に進めるべきであると考えている。問題は、どこまでやるべきかであり、世界の政治家は前述の点を念頭に、かつ世界の他の重要課題とのバランスを考慮した対策を進めるべきだと思う。
 次に報告書の国際交渉への影響についてみよう。IPCC報告書のうち「政策決定者向け要約」だけは全ての政府の承認を得て公表される。今回この過程で極めて重要な変更があった。最も重要な変更点は、1970年以降の地域別排出量の図が削除されたことである。
 この図を見ると世界の排出量の増大は中国を含む新興国排出増によるところが大きいことが一目瞭然なので、こうした国を中心に反対があった。明らかに今後の国際交渉を意識した動きである。英エコノミスト誌はこれを「科学に基づく政策」ではなく「政策に基づく科学」と評している。このほか温暖化による損害を大きく見せ、対策コストを小さく見せるなど、今後の国際交渉をミスリードする懸念のある変更も加えられた。

 今後の温暖化対策の国際的枠組みとして、各国政府ができる範囲で誓約してその状況を審査する「誓約と審査」方式しかない点は各国とも合意している。こうした中で、技術、コスト、あるいは温暖化以外の重要課題との資源配分の観点から、2度目標は特段の科学的根拠がない上にあまりにも非現実的で、これに固執することはかえって実効性のある温暖化対策を妨げると筆者は考える。他方、気温上昇がある一線を越えると海面大幅上昇など不可逆の大規模損害が発生する可能性はあるが、この点については不確実性が高く科学的知見が限られる。

 国際交渉の主たる議論は2度目標実現の方策ではなく、各国ができる範囲で排出削減と温暖化への適応に取り組みつつ、不確実な大規模損害のリスクに対しどう対応するかというリスクマネジメントに焦点を移すべきである。IPCCが政治に巻き込まれればそれだけ報告書の科学としての信頼性が損なわれる。IPCC報告書の最終段階での各国政府による審査は再考すべきである。

 やまぐち・みつつね 39年生まれ。慶大卒。専門は環境経済

[日経新聞5月6日朝刊P.19]

 

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01. 2014年5月07日 09:11:55 : nJF6kGWndY
http://www.jccca.org/ipcc/ar5/wg1.html
第1作業部会(科学的根拠)

第1作業部会会合が平成25年9月23日、スウェーデン・ストックホルムで開催され、温暖化の原因が人間の活動である可能性を「90%以上」とした2007年の第4次報告書の6年ぶり改定となる第5次報告書が9月27日に公表されました。
主な結論

地球温暖化の原因

人間活動が20世紀半ば以降に観測された温暖化の支配的な要因であった可能性が極めて高い(可能性95%以上)
大気中の二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素は、過去80万年間で前例のない水準まで増加している
現状(観測事実)

温暖化については「疑う余地がない」
1880〜2012年において、世界平均地上気温は0.85℃上昇
最近30年の各10年間の世界平均地上気温は、1850年以降のどの10年間よりも高温。
海洋は人為起源の二酸化炭素の約30%を吸収して、海洋酸性化を引き起こしている。
1992〜2005年において、3000m以深の海洋深層においても水温が上昇している可能性が高い。
将来予測

今世紀末までの世界平均地上気温の変化予測は0.3〜4.8℃である可能性が高い
今世紀末までの世界平均海面水位の上昇予測は0.26〜0.82mである可能性が高い
CO2の総累積排出量と世界平均地上気温の変化は比例関係にある。
最終的に気温が何度上昇するかは累積排出量の幅に関係する。
これからの数十年でより多くの排出を行えば、その後はより多くの排出削減が必要となる。
将来予測における「RCPシナリオ」とは?

RCPシナリオとは
RCPシナリオとは
代表濃度経路シナリオ(Representative Concentration Pathways)IPCC は今回の報告書から「RCPシナリオ」に基づいて気候の予測や影響評価等を行っています。 RCPシナリオは、代表濃度経路シナリオ(Representative Concentration Pathways)のこと。
第4次報告書では、社会的・経済的な将来像による排出シナリオから将来の気候を予測していた「SRESシナリオ」に対して、今回の第5次報告書では、代表濃度経路を複数用意し、それぞれの将来の気候を予測するとともに、その濃度経路実現する多様な社会経済シナリオを策定できる「RCPシナリオ」を用いています。
これにより、例えば「気温上昇を○℃に抑えるためには」と言った目標主導型の社会経済シナリオを複数作成して検討することが可能となるのです。
第1作業部会における主なポイント

気候変動の原因

これまでの報告書における表現の変化
これまでの報告書における表現の変化
人間活動が20世紀半ば以降に観測された温暖化の要因である可能性が極めて高い(95%)と発表されました。(参考右表)
また、大気中の二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)は、過去80万年間で前例のない水準まで増加していると記述しています。
気温

世界の地上気温の経年変化(年平均)
世界の地上気温の経年変化(年平均)
過去30年のそれぞれの10年は、先行する1850年以降のすべての10年より温暖であり、陸上および海氷面を合わせて世界平均した気温データは1880-2012年の期間にかけて0.85℃の上昇を示していると発表しています。
また、今世紀末には現在(1986-2005年)と比較して0.3〜4.8℃上昇すると予測されています。
2007年に発表された第4次評価報告書では、今世紀末には1.1〜6.4℃上昇と予測されていましたが、前提とする基準年や排出シナリオ、予測不確実性の許容範囲の幅が異なるため、単純な比較は困難なものの、予測結果としてはAR4と整合しているとしています。
21世紀末における地上気温の変化
21世紀末における地上気温の変化1950年から2100年までの気温変化(観測と予測)
1950年から2100年までの気温変化
(観測と予測)
海面水位

1901-2010年の期間中、世界平均海面水位は0.19m上昇したと発表しています。
また、世界の平均海面水位は21世紀中に上昇し、今世紀末には1986-2005年と比較して、0.26〜0.82m上昇するとの予測を発表しています。
2100年までの海面水位の変化予測
2100年までの海面水位の変化予測海面水位の変化予測
海面水位の変化予測
海洋酸性化

海洋は人為起源の二酸化炭素の約30%を吸収して、海洋酸性化を引き起こしていると記述、また海洋のPHは工業化初期以降、0.1減少したと発表しています。
気候変動は大気中の二酸化炭素の増加を増幅させる形で炭素循環に影響を及ぼす確信度が高いと記述、さらに炭素が取り込まれることで海洋酸性化が進行するだろうと発表しています。
海洋表層におけるpH変化予測(2081-2100年平均)
海洋表層におけるpH変化予測
(2081-2100年平均)海洋表層におけるCO2および酸性度の変化
海洋表層におけるCO2および酸性度の変化
北極などにおける海氷の変化

北極における海氷面積の推移
北極における海氷面積の推移
1979-2012の期間中、北極圏の年平均海氷面積の減少は10年あたり3.5-4.1%の割合であった可能性が非常に高い(90%)と記述されています。また、21世紀中に北極海の海氷は縮小かつ薄くなり続け、また北半球の春期の積雪が減少する可能性が非常に高い(90%)と発表されました。
また、南極やグリーンランドの氷床からの氷損失(氷床質量の減少)が増加している可能性が、南極については「高い」、グリーンランドについては「非常に高い」と発表しています。
21世紀末における北半球9月の海氷面積予測
21世紀末における北半球9月の海氷面積予測北半球9月の海氷面積予測
北半球9月の海氷面積予測
CO2の総累積排出量と気温上昇幅の関係

世界のCO2排出累積総量の関数としての世界の平均気温上昇量
世界のCO2排出累積総量の関数としての
世界の平均気温上昇量
CO2の総累積排出量と世界平均地上気温の変化はおおむね線形関係にあると記述されています。つまり、気温上昇上限から総累積排出量の上限が決まるということです。より低い昇温目標のためには累積排出量をより少なくすることが求められます。
CO2以外の効果も考慮すると、産業化前からの世界平均気温上昇を最も高い確率(66%以上の確率)で2℃以内に抑えるためには、790GtCの累積排出量が上限になると記述されています。2011年までに、既におよそ515GtC排出しています。

http://www.env.go.jp/earth/ipcc/5th/index.html
AR5の作成について
AR5はIPCC第31回総会で承認された骨子及び作成日程に従い、現在作成が行われています。

作成される予定となっているのは、評価対象となる分野で大別された

第1作業部会の報告『気候変動2013 - 自然科学的根拠』(公表済み)
第2作業部会の報告『気候変動2014 - 影響・適応・脆弱性』
第3作業部会の報告『気候変動2014 - 気候変動の緩和』
の3部の評価報告書、およびこれらの報告の知見を統合した

統合報告書
です。

また作成に当たっては、第4次評価報告書公表後に作成された2冊の特別報告書

『再生可能エネルギー源と気候変動緩和に関する特別報告書』
『気候変動への適応推進に向けた極端現象及び災害のリスク管理に関する特別報告書』
で評価された科学的知見も重要な根拠の一部となります。

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関連情報
報道発表「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書の骨子及び作成スケジュールについて(お知らせ)」(平成21年10月30日)
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報告書毎の情報
AR5 第1作業部会の報告『気候変動2013 - 自然科学的根拠』
公表日
2013年9月27日
報道発表
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書第1作業部会報告書(自然科学的根拠)の公表について(お知らせ)
報告書の入手先
"Climate Change 2013: The Physical Science Basis"(外部へのリンク)
和訳
「政策決定者向け要約」気象庁による確定訳(外部へのリンク)
解説資料等
IPCC第5次評価報告書の概要 -第1作業部会(自然科学的根拠)- [PDF 1.8MB]
第1作業部会報告書の概要をプレゼンテーション形式にまとめました。利用に当たっては、環境省資料であることを明示の上、改編することなくページ毎にご利用ください。
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AR5 第2作業部会の報告『気候変動2014 - 影響・適応・脆弱性』
公表日
2014年3月31日
報道発表
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第5次評価報告書 第2作業部会報告書(影響・適応・脆弱性)の公表について(お知らせ)
報告書の入手先
"Climate Change 2014: Impacts, Adaptation, and Vulnerability"(外部へのリンク)
和訳
作成中

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AR5 第3作業部会の報告『気候変動2014 - 気候変動の緩和』
公表日
2014年4月13日
報道発表
-
概要資料
日本語概要資料(報道発表資料の概要)
※一部修正しました。(2014年4月14日)
報告書の入手先


02. 2014年5月07日 09:13:19 : nJF6kGWndY
http://www.env.go.jp/earth/ipcc/5th/pdf/ar5_wg3_outline.pdf
(別紙1)
第5次評価報告書(AR5) 気候変動の緩和に関する第3作業部会(WGIII)報告書
政策決定者向け要約のポイント
(速報版であり、今後公式資料により修正の可能性がある)
◆SPM.1 序論
本報告書は、様々な統治レベルや経済セクターが利用できる緩和選択肢を評価し、種々の緩和
政策が社会に及ぼす影響を評価するものであるが、特定の緩和選択肢を推奨するものではない。
◆SPM.2 気候変動の緩和のアプローチ
各主体が各々の関心事を個々に進めていては、効果的な緩和は達成されない。温室効果ガス(GHG)
のほとんどは長期にわたって蓄積し、世界的に広がり、またあらゆる主体からの排出が他の主
体に影響を及ぼすことから、気候変動は世界的な集団行為問題という性質を有している。この
ため、GHGの排出を効果的に緩和し、その他の気候変動問題に対処するため、国際協力が必要で
ある。緩和を支援する研究開発は知識の波及効果をもたらす。国際協力は知識と環境に適した
技術の発展、普及、移転において建設的な役割を果たしうる。
◆SPM.3 温室効果ガスのストックとフロー及びその排出要因のトレンド
人為起源のGHG排出量は、1970年から2010年の間にかけて増え続け、10年単位でみると最後の10
年間(2000〜10年)の排出増加量がより大きい。(確信度:高い)(図SPM.1)。
1970年から2010年の期間における全GHG排出増加量の78%は化石燃料燃焼と産業プロセスにおけ
る二酸化炭素(CO2)が占めており、2000年から2010年の期間でもそれらがほぼ同じ割合を占め
ている(確信度:高い)。
この40年間に排出された人為起源CO2は、1750年から2010年までの累積排出量の約半分を占めて
いる(確信度:高い)。
世界的には、経済成長と人口増加が、化石燃料燃焼によるCO2排出の増加の最も重要な推進力で
ある状態が続いている。2000年から2010年までにおいて、人口増加の寄与度は過去30年と比べ
ほぼ同じである一方、経済成長の寄与度は大きく伸びている。(確信度:高い)
2000年から2010年までの間、経済成長と人口増加はエネルギー強度の改善による排出削減を凌
駕した。(図SPM.3)他のエネルギー源と比べて石炭の使用量が増加したことにより、世界のエ
ネルギー供給が徐々に低炭素化していく長期にわたる傾向は逆転した。
追加的な緩和策のないベースラインシナリオでは、2100年における世界平均地上気温が、産業
革命前の水準と比べ3.7〜4.8度(中央値。気候の不確実性を考慮すると2.5〜7.8度の幅)上昇
する(確信度:高い)。
◆SPM.4 持続可能な開発を背景とした緩和への経路及び緩和策
SPM.4.1 長期的な緩和経路
様々な緩和水準に整合する幅広い技術的・行動的選択肢を伴う複数のシナリオがあり、それら
のシナリオには様々な特徴と持続可能な開発に与える影響がある。本評価のために、公開され
た統合モデルに基づき、データベースに約900の緩和シナリオが集められた。その幅は、2100 年
において、大気中のGHG濃度がCO2 換算で430 ppm から720 ppmを超えるレベル(RCP2.6〜RCP.6.0
の間の2100年放射強制力に相当する)に至る。人為起源のGHG排出による気温上昇を産業革命前
に比べて2℃未満に抑えられる可能性が高い(66%以上の確率)緩和シナリオは、2100年に大気
中のCO2換算濃度が約450 ppmとなるものである(確信度:高い)。2100年にCO2換算で500ppm程
度の濃度に達する緩和シナリオでは、2100年までに一時的にCO2換算でおよそ530 ppmの濃度に
「オーバーシュート」しない(期間中、一時的に濃度がおよそ530ppmを超えない)場合は、ど
ちらかといえば(可能性が高い)(50%〜100%の確率)産業革命前からの温度上昇を2℃未満に
抑えることができる。なお、「オーバーシュート」する(期間中に濃度がおよそ530ppmを超え
る)場合は産業革命前からの温度上昇を2℃未満に抑えられるかどうかはどちらも同程度(33%
〜66%の確率)である。
2100年まで大気中のGHG濃度をCO2換算で約450 ppmに達するシナリオ(産業革命前に比べて2℃
未満に抑えられる可能性が高い(66%以上の確率))は、エネルギーシステムと潜在的な土地利
用を大規模に変化させることを通して、今世紀半ばまでに人為起源GHG排出を大幅に削減するこ
とを前提としている(確信度:高い)。同濃度に達するシナリオは、2010年と比べて2050年の
世界のGHG排出量は40〜70%低い水準であり、2100年にはほぼゼロ又はマイナスに至る。2100年
に約450 ppm に達する大半のシナリオで特徴的なことは、エネルギー効率がより急速に改善さ
れ、再生可能エネルギー、原子力エネルギー、並びに二酸化炭素回収・貯留(CCS)を伴う化石
エネルギーまたはCCS付きバイオエネルギー(BECCS)を採用したゼロカーボン及び低炭素エネ
ルギーの供給比率が2050年までに2010年の3倍から4倍近くになっていることである。より高い
濃度に至るシナリオも同様の変化を伴うが、より緩やかな時間軸である。一方、より低い濃度
に至るシナリオはより速い時間軸での変化を必要とする。
2100年に大気中のGHG濃度をCO2換算で約450 ppm に達するシナリオの典型は、500ppmから550ppm
に達する多くのシナリオと同様に、一時的に「オーバーシュート」する。「オーバーシュート」
の程度にもよるが、「オーバーシュート」シナリオの典型は今世紀後半におけるBECCS及び植林
の利用と広範な普及に依拠している。BECCS、植林その他の二酸化炭素除去技術・手段の利用可
能性や規模は確かではなく、多かれ少なかれ、課題やリスクを抱えている。(確信度:高い)
カンクン合意に基づいた2020年のGHG排出量は、産業革命前の水準と比べて気温上昇を2℃未満
に抑える可能性がどちらも同程度(33〜66%)(2100年のCO2換算濃度が約450ppmから500ppm)
となるコスト効率的な長期緩和経路と整合していないが、同目標を達成する選択肢を排除して
はいない(確信度:高い)。
2030年まで緩和の取り組みを遅延させると、長期的な低排出レベルへの移行が相当困難になり、
産業革命前から気温上昇を2℃未満に抑え続けるための選択肢の幅が狭まる(確信度:高い)。
緩和に係る総経済コストの推定値には大きな幅があり、モデルの構造と前提、及び導入される
技術の性質や緩和のタイミングといったシナリオの想定に大きく依拠する (確信度:高い)。あ
る想定1では、2100年までにCO2換算濃度450 ppm程度を達成する緩和シナリオでは、緩和対策を
行わないベースラインシナリオ(今世紀中に300%〜900%以上に消費が拡大することを前提)と比
1 第5 次評価報告書では全ての国が緩和の取り組みを直ちに開始し、世界単一な炭素価格が導入され、全
ての重要技術が利用可能という前提をおいたシナリオがマクロ経済コストの算出の基準として用いられ
ている。
べ、2030年で1%〜4%(中央値:1.7%)、2050年で2%〜6%(中央値:3.4%)、2100年で3%〜11%(中
央値:4.8%)の損失が世界の消費に生じることになる。これは緩和による気候変動の削減や緩
和の「コベネフィット」「副作用」を考慮していない。これらの数値は、ベースラインにおけ
る年間1.6%〜3%の消費の拡大と比べて、今世紀中に0.04〜0.14%ポイント消費拡大が減少す
ることに相当する。技術が利用できなかったり、利用に制限があると、想定する技術次第では
緩和コストが大幅に増加しうる。(表SPM.2 オレンジの部分)追加的な緩和の遅れは、中長期
的な緩和コストを増大させる。(表SPM.2 青い部分)
SPM. 4.2 部門別緩和経路及び部門横断型緩和経路並びにその対策
SPM. 4.2.1 部門横断型緩和経路と対策
ベースラインシナリオにおいて、GHG排出量は、農林業・土地利用部門(AFOLU)のCO2の純排出量
を除き、全ての部門で増加する。(証拠:確実、見解一致度:中程度)エネルギー供給部門は
GHGの主要な排出源であり続け、最終的には建物と産業部門の電力使用による間接排出の大幅な
増大が予想される。
社会をGHG 強度の大きい排出経路に固定化(「ロックイン」)するインフラ開発並びに長寿命
製品を変えることは、困難あるいは非常に高いコストを伴う可能性があり、このことは、野心
的な緩和に向けた早期の行動の重要性を強める(証拠:確実、見解一致度:高い)。
2100年にCO2換算で約450ppmまたは500ppmの大気中濃度に達するシナリオにおいて、持続可能な
開発を阻害せずにベースラインシナリオと比べてエネルギー需要を削減するために効率性を向
上させ行動様式を変化させることは、鍵となる緩和戦略である(証拠:確実、確信度:高い)。
SPM.4.2.2 エネルギー供給
第5次評価報告書(AR5)で採用されたベースラインシナリオでは、エネルギー供給部門からの
CO2直接排出量は、過去のエネルギー強度の改善速度を大きく超えない限り、2050年に2010年の
水準(14.4Gt/年の排出)の約2倍から3倍になると評価している。(証拠:中程度、見解一致度:
中程度)
第4評価報告書(AR4)以降、再生可能エネルギー技術は性能向上及びコスト低減の面で大いに進
展した。また大規模な普及が可能な成熟度に達した再生可能エネルギー技術の数も増えている
(証拠:確実、見解一致度:高い)。
原子力エネルギーは成熟した低GHG排出のベースロード電源だが、世界における発電シェアは
1993年以降低下している。低炭素エネルギー供給への原子力の貢献は増しうるが、各種の障壁
とリスクが存在する(証拠:確実、見解一致度:高い)。
エネルギー供給によるGHG排出は、天然ガスが利用可能で、掘削と供給に伴うGHG漏出が小さい、
もしくは緩和されれば、既存の標準的な石炭火力発電を最新の高効率天然ガス複合発電や熱電
併給発電に置き換えることによって、大幅に減らすことができる(証拠:確実、見解一致度:高
い)。2100年までにCO2換算で約450ppmに達する緩和シナリオでは、CCSを伴わない天然ガス発電
は「つなぎ」の技術として用いられ、その普及は、2050年までに増加した後ピークに達して現
在の水準以下に低下し、さらに今世紀後半に減少する(証拠:確実、見解一致度:高い)。
SPM.4.2.3 エネルギー最終消費部門
輸送部門
世界的に増え続けている旅客輸送と貨物輸送によってCO2排出量が急速に増え続けており、今後
の緩和策による効果を一部、相殺してしまう可能性がある(確信度:高い)。
全ての交通様式を対象とする技術的及び行動的な緩和策と、新たなインフラと都市再開発への
投資により、2050年の最終エネルギー消費はベースライン比で約40%減る可能性があり、緩和
ポテンシャルはAR4で示したポテンシャルよりも高いと評価される。(証拠:確実、見解一致度:
中程度)
建築部門
近年における技術、ノウハウ、政策の進展により、今世紀中頃までに世界の建築部門における
エネルギー利用を安定化又は削減する機会を提供することができる(証拠:確実、見解一致度:
高い)
エネルギー効率政策のポートフォリオの立案・実施はAR4以降大きく進展した。建築基準と電気
製品の省エネ基準が、正しく設計・実施されるならば、排出削減の最も効果的な手段であるこ
とが実証されている。(証拠:確実、見解一致度:高い)
産業部門
産業部門のエネルギー原単位は、特に利用可能な最高の技術を使用していない国々やエネルギ
ー集約型ではない産業における広範な改修・更新・利用可能な最高の技術の展開により、現行
水準と比べておよそ25%低減しうる(証拠:確実、見解一致度:高い)。エネルギー効率向上を促
進する代表的な施策は、情報プログラムを筆頭に、経済的な支援策、規制措置、そして自主行
動などがある。
産業部門におけるGHG排出量の大半を占めるのがCO2である。しかしCO2以外のガスについても大
きな緩和機会がある(証拠:確実、見解一致度:高い)。
企業間・部門間の体系的な取組や協調行動は、エネルギーと物資消費の両方を削減することを
通してGHG排出も削減しうる。(証拠:確実、見解一致度:高い)大規模なエネルギー集約産業
と中小企業の両方で、部門横断的技術(例:効率的なモーター)や手段(例:空気や蒸気の漏
れを減らす)は、プロセスのパフォーマンスと工場の効率をコスト効率的に改善させうる。
SPM.4.2.4 農林業・土地利用(AFOLU)
AFOLUは食料安全保障と持続可能な発展において中心的な役割を負う。最もコスト効率の高い緩
和策は、林業では新規植林、持続可能な森林経営、及び森林減少の抑制が挙げられ、その相対
的重要性は地域によって大きく異なる。農業では農地・牧草地管理等が挙げられる(証拠:中
程度、見解一致度:高い)。
バイオエネルギーは、緩和において重要な役割を果たしうるが、取り組みの持続可能性やバイ
オエネルギーシステムの効率性等を考慮する必要がある。(証拠:確実、見解一致度:高い)
SPM.4.2.5 人間居住、インフラ、空間計画
人間居住における最大の緩和機会は、都市形態及びインフラがロックインされていない急速に
都市化が進行している地域に存在するが、そのような地域ではガバナンス、技術、財政、制度
面での能力が限定されていることが多い(証拠:確実、見解一致度:高い)。
◆SPM.5 緩和政策及び制度
SPM.5.1 部門別政策、国家政策
AR4以降、複数の政策目標を統合し、コベネフィットを増大させ、副作用を減少するように設計
された政策への注目が増大している(確信度:高い)。
第4次評価報告書(AR4)以降、GHGのキャップ・アンド・トレード制度を始めた国や地域の数は増
えている。キャップが緩い又は義務的でなかったため、短期的な環境効果は限定されている(証
拠:限定的、見解一致度:中程度)。原則として、キャップ・アンド・トレード制度は、コスト
効率の良い形で緩和を実現しうるが、その履行は各国の事情に依拠する。
炭素税を実施しているいくつかの国では炭素税が技術や他の政策と組み合わさり、GDPと炭素排
出の相関を弱めることに寄与してきた(確信度:高い)。多くの国において、燃料税は(必ずしも
緩和目的で設計されたものではないにしても)部門別炭素税として機能している。
さまざまな分野におけるGHG関連活動への補助金削減は、社会経済的背景次第で、排出削減を達
成することができる(確信度:高い)。
技術政策は他の緩和政策を補完する (確信度:高い)。技術支援政策は、重要なイノベーション
と新技術の普及を促進してきた。
SPM.5.2 国際協力
京都議定書は、特に、参加、実施、柔軟性メカニズム、環境に対する効果という点で国際連合
気候変動枠組条約(UNFCCC)の究極目標の達成に向けた教訓を与えている。(証拠:中程度、
見解一致度:低い)
地域、各国、国以外の関係者の気候変動政策の間の政策の連携は潜在的な緩和及び適応の便益
を提供する(証拠:中程度、見解一致度:中程度)。
概要資料中参照された図表
図SPM.1 ガス種別人為起源温室効果ガス排出の年間総計の推移
(抜粋)
1970 -2010 年における、化石燃料燃焼と産業プロセスにおけるガス種別人為起源温室効果ガス排
出の年間総量(GtCO2eq/年)、林業・土地利用部門(FOLU)部門からのCO2 排出、メタン(CH4)、
亜酸化窒素(N2O)、京都議定書の下で扱われるフッ素化ガス。2010 年のGHG 排出は、エラー
バーで示される不確実性(90%の信頼区間)の下、要素に分解されている。人為起源GHG の年
間総量の不確実性は、第5 章(5.2.3.6)で個別のガス種ごとに評価されている。
図SPM.3 化石燃料起源のCO2 排出要因の変化
表SPM.1 AR5・WGIII で評価されたシナリオの特徴
1. 430-480 ppm CO2eq(訳注:二酸化炭素換算濃度)シナリオの「全期間」は、Table 6.3 に示されているこれらのシナリオの小分類の10-90
パーセンタイルに相当する。
2. ベースラインシナリオ(SPM.3 参照)は、>1000 と750-1000 ppm CO2eq に分類されたシナリオに含まれる。後者は緩和シナリオも含む。
後者のベースラインシナリオの気温変化は、産業革命前基準で2.5-5.8℃に達する。>1000 ppm CO2eq の分類と合わせると、ベースライン
の2100 年の気温変化は2.5-7.8℃(中央値3.7-4.8℃)となる。(訳注:中央値は気候モデルの不確実性を含まない計算結果)
3. ここで評価された累積CO2 排出量の推定値は、WGI の結果、1870 年から2011 年までに排出された量が515 [445〜585] GtC (1890 [1630
〜2150] GtCO2)[Section WGI 12.5]と対比される。ここでの累積排出量は、異なる期間(2011-2050 と2011-2100)で示されている。
一方、WGI の累積排出量は、それと比較可能なRCP シナリオ(2012-2100 年)の排出合計、もしくは所定の可能性で目標気温以下に留まる場
合の合計排出量として示されている。
4. 2010 年の世界の排出量は1990 年の排出量より31%多い(本報告書で示された過去のGHG 排出量の推定値と整合的)。CO2 相当排出量は、京
都ガス(CO2, CH4,N2O as well as F‐gases)全体を含む。
5. WGIII の評価は、科学文献として公刊された多数のシナリオを含んでおり、RCP シナリオに限定されたものではない。これらのシナリオにつ
いて、温室効果ガス濃度と気候変化を評価するために、MAGICC モデルの確率評価モード(Annex II 参照)が使われた。MAGICC モデルの結
果とWGI で使われたモデルの結果を比較については、WGI 12.4.1.2、およびWGI 12.4.8 と6.3.2.6 を参照。WGI SPM Table.2 との違
いは、基準年の違い(1986-2005 年と1850-1900 年、後者がWGIII)、結果をまとめる際の年の違い(2081-2100 年と2100 年、後者が
WGIII)、シミュレーションの設定(CMIP5 は濃度駆動の計算、ここでのMAGICC は排出量駆の計算)、およびより広範囲のシナリオを使って
いること(WGI はRCP のみ、WGIII はAR5 シナリオデータベースの全シナリオ)による。(訳注 濃度駆動の計算:濃度を入力条件として与
える計算、排出駆動の計算:排出量を入力条件として与える計算)
6. 気温変化は2100 年について報告しており、AR4(Table 3.5, Chapter 3 WGIII)で報告された平衡昇温と直接的には比較できない。2100
年の気温推定には、システム特性値として過渡的気候応答(TCR)が最も関係する。MAGICC のTCR は、90 パーセンタイルの不確実性幅が
1.2-2.6℃(中央値1.8℃)と仮定されている。これは、CMIP5(WGI 9.7)のTCR が90 パーセンタイル幅で1.2-2.4℃であること、およ
びIPCC AR5 WG1 で報告された複数の証拠から可能性の高い範囲として評価された幅1-2.5℃(Box 12.2 in chapter 12.5)と同様で
ある。
7. 2100 年の気温変化は、MAGICC の計算の中央値として与えられ、これは、それぞれのシナリオ分類の中での排出経路の違いを表している。丸
括弧の気温変化の幅は、それに加えて、MAGICC モデルで表される炭素循環と気候システムの不確実性も含んでいる(詳細は6.3.2.6 参照)。
1850-1900 年を基準年とする気温データは、1986-2005 年基準で計算された全ての気温上昇に、HadCRUT4(WGI TableSPM.2 参照)に基
づき、1850-1900 年から1986-2005 年にかけての0.61℃を加えて算出した。
8. この表の(likelihood の)評価は、MAGICC、および気候モデルでカバーされていない気温予測についてのWGI の不確実性評価を用いて、
WGIII の全てのシナリオ群について計算された確率に基づく。したがって、言明された評価は、RCP のCMIP5 ラン、および不確実性評価に基
づくWGI の言明と一貫性がある。このため、可能性についての言明は、両方のWG からの様々な証拠を反映している。このWG1 の方法は、CMIP5
ランのない(実施されていない)中間の濃度レベルのシナリオについても適用されている。可能性についての言明は、示唆的な表現のみ(6.3)
であり、大まかには気温予測のWGI SPM で使われる用語、...(略)、にしたがっている。
9. CO2 等価濃度は、ハロゲン化ガスと対流圏オゾンを含む全ての温室効果ガス、エーロゾル、およびアルベド(地表面の反射率)の変化による強
制力(簡易炭素循環・気候モデルMAGICC の全強制力に基づいて計算)を含む。
10. この分類のシナリオの大半は、濃度境界に当たる480 ppm CO2eq をオーバーシュート(一時的に超過)する。
11. この分類のシナリオについては、CMIP5 ラン(WGI AR5 12 章、Table 12.3)もMAGICC による計算(6.3)も、それぞれの気温レベル以
下に留まるものがない。それでも、現在の気候モデルに反映されていない可能性のある不確実性を考慮して、「可能性の低い(unlikely)」を
当てている。580-650 ppm CO2eq に分類されるシナリオは、オーバーシュートシナリオと、(RCP4.5 のように)その分類の高濃度側の境界
レベルを越えないシナリオの両方を含んでいる。後者のタイプのシナリオは、一般に、2℃レベルを越える可能性がどちらかと言えば低いと評
価され、前者はほとんどがこのレベルを越える可能性が低いと評価される。(訳注 MAGICC realization は、MAGICC の計算条件の異なる
多数の計算を意味する。)
表SPM.2 緩和コスト評価(コスト最適、技術制約、対策の遅れに関する分析)

03. 2015年3月21日 22:25:29 : FzPFEiH9r0
IPCCなるもの、それは「地球温暖化」なるものを推進する組織といえます。

IPCCにとって「温暖化」とはなんでしょうか。それは、「排出権取引」など二酸化炭素デリィバティブ(金融派生証券・証券)で巨額のカーボンマネーをロンダリングするための不可欠なツールなのです。

二酸化炭素の排出・削減いずれも実体のない証券上の数値でしかない。

「温暖化」してくれないことには困るのです。

そのため、IPCCは、寒冷現象等を含む、地上のあらゆる局地地域(地球規模にあらず)の気象現象等を集め、それらを科学的根拠とは無関係に、なりふりかまわず「地球温暖化」と結び付けて「シナリオ」(科学ではない)としてまとめる。

そして報告書として世に流布することを役目とする組織です。

そこになんらの科学的意味はありません。根拠もありません。

因みに、「二酸化炭素地球温暖化」とは、そもそも「温室効果ガス」など、自然界に実在できない言葉上のトリックを寄せ集めた空想の産物と言えます。

空想の産物、つまり物理的に自然界に実在しない【第一種永久機関・第二種永久機関】です。

騙されてはいけません。

日本は「京都議定書」を脱退すべき!。


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