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地球温暖化の「中断」、深海への熱の貯蔵が原因か  AFP
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/603.html
投稿者 ダイナモ 日時 2014 年 8 月 22 日 15:46:25: mY9T/8MdR98ug
 

【8月22日 AFP】最近15年間に地球表面の温暖化が減速しているように思われるのは、大西洋と南極海の深海に熱が閉じ込められていることが原因かもしれないとの研究論文が、21日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。

 このようなサイクルは20〜35年続く傾向があり、熱が表層水に戻れば再び温暖化が加速する可能性が高いことを今回の研究結果は示唆している。

 論文の共同執筆者の一人、米ワシントン大学(University of Washington)のカーキツ・トン(Ka-Kit Tung)教授(応用数学)・非常勤教授(大気科学)は「温暖化の中断に関しては、毎週のように新たな解釈が提示されている」と語る。

「われわれはその根本にある原因を探るため、海洋で得られた観測結果を調べた」

 同教授と中国海洋大学(Ocean University of China)のシャンヤオ・チェン(Xianyao Chen)氏の研究チームは、最大水深2000メートルの海水のサンプリングを行う調査用フロートを用いて深海の水温を観測した。

 その結果、深海に沈む熱は1999年頃より増加し始めたことが分かった。これは、20世紀の急速な温暖化が横ばい状態になり始めた時期と一致する。

 研究チームによると、地表では増大する温室効果ガスが捕捉する太陽熱の量が増加しているにもかかわらず、海面温度はほとんど変化しないという現象がどのようにして起こり得るかは、深海水へ移動する熱の増加で説明がつくという。

 また従来の研究結果に反して、太平洋は熱の隠れ家にはなっていないことも判明した。

「この結果は驚くべきものだ」とトン教授は話す。「だが、データは極めて説得力があるもので、従来とは逆の結果を示している」

 またこの変化は、大西洋北部、アイスランド近海の海面における高塩分、高密度の海水の増加と同時期に発生している。

 この動的変化は、地球全体に熱を循環させる大西洋の巨大海流の速度を変化させる原因になっていると論文は指摘している。

「軽い海水の上に重い海水がある場合、重い海水は急速に沈降し、熱を連れていく」とトン教授は説明する。

 同教授は「海水の塩分によって引き起こされる循環サイクルが存在し、これによって大西洋と南極海の深海に熱が蓄えられる」と付け加えた。

「加熱期に急速な温暖化が30年間続いた後、現在は冷却期に入っている」

 現在の温暖化の減速はあと10年間続く可能性があり、その後に急速な温暖化傾向に戻る可能性が高いと研究チームは話している。

 今回の研究は、全米科学財団(National Science Foundation、NSF)と中国国家自然科学基金委員会(National Natural Science Foundation of China、NSFC)より資金供与を受けて行われた。(c)AFP


http://www.afpbb.com/articles/-/3023777  

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コメント
 
01. 2014年8月23日 03:13:58 : qRfIwDc4Wk
「かもしれない」と「可能性」 なんでも推測できるよ

02. 2014年8月23日 11:03:38 : iW5Hko1QT6
観測結果はその通りだと思います。
長らく北極海の氷を溶かしていたメキシコ湾流の北極海への流入が現状で減ってきています。その結果、北大西洋の海域の塩分濃度(海氷には塩分は含まれないので、結氷時に塩分が海水に放出される)が上がるのは事実でしょう。
この結果は、北極海の海氷が復活しつつある兆候と考えることもできます。
メキシコ湾流が滞留すれば当然のように温度がそこで上がります。

では、メキシコ湾流が滞留した原因はなんでしょうか?
過去の温度が低いときにはメキシコ湾流はそれほど多く北極海に流れ込んでいませんでした。それが近年はかなり流れ込むようになっていました。
それが減速してきているということは、「昔の状態に戻っただけではないか?」とも考えられます。

この論文のポイントは、比較しているのが1999年とだけです。それ以前のデータとは比較されていません。つまり、それ以前の温度が低い状況においてたとえば18世紀のデータと比較するとどうなっているのでしょうか?
この点がわからないと、計測結果と推定した原因との因果関係が不明のままとなります。


03. 2014年8月31日 09:52:07 : ivOh1mHsOY
> 「加熱期に急速な温暖化が30年間続いた後、現在は冷却期に入っている」
 現在の温暖化の減速はあと10年間続く可能性があり、その後に急速な温暖化傾向に戻る可能性が高いと研究チームは話している。

この部分は、単に考察でなんともいいがたいのでは。というのは、なぜ、急に熱こもりが起こったのか、理由がわからないからだ。全体的な熱の移動であるはずで、深海を含めた大循環であっても良いのに、なぜこれまでそうでなかったと思われるのかがはっきりしていないから。深層と表層の温度差が大きくなりすぎて、深層まで揺れ動くようになったのか。もっと局所的な温暖化の実態を知ることが、全体像の理解に必要になってきているのではなかろうか。


04. 2014年9月02日 01:15:11 : no31X615y2
人呼んで、温暖化蟻地獄 < ナンノコッチャ w
またの名を、温暖化周転円 < コレハ ユウメイ w

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