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「STAP細胞はいつ実現できたか」(EJ第4045号) Electronic Journal
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/825.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 6 月 01 日 09:22:05: igsppGRN/E9PQ
 

「STAP細胞はいつ実現できたか」(EJ第4045号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/419898999.html
2015年06月01日 Electronic Journal


 小保方晴子氏がグローバルCOEプログラムを利用して渡米し
たのは、2008年9月のことです。短期語学留学というかたち
だったのですが、大和雅之氏の手配によって、小保方氏は、ハー
バード大学関連病院のチャールズ・バカンティ医師の下で働くこ
とになるのです。大和氏とバカンティ医師は、かなり親密な関係
にあったからです。この留学は、バカンティ医師の希望によって
延長され、1年6ヶ月に及んだのです。
 このとき、小保方氏は、バカンティ医師より、次のヒントをも
らったのです。
─────────────────────────────
 分化した細胞でも、ストレスで初期化され、万能細胞になる
 可能性がある。     ──チャールズ・バカンティ医師
─────────────────────────────
 小保方氏は、このバカンティ仮説に基づいて同僚の小島宏司医
師と一緒に検証を行い、STAP細胞の原型を作り出すことに成
功したといわれています。
 刺激によって細胞の初期化が起きるのではないかということは
昔からよくいわれていたのです。ニンジンや大根などの植物では
細胞をバラバラにし、特殊な培養液を使って培養すると、初期化
に似た現象が起こり、根や茎、葉など植物の全体の構造を作るカ
ルスと呼ばれる細胞に変化することが知られています。
 動物では、イモリは傷つくなど外部からの刺激(ストレス)を
きっかけに細胞が万能細胞化して再生現象が起きるのです。した
がって、ヒトでもそれができるのではないかということがよくい
われていたのです。バカンティ医師は、成体内には小型の細胞が
極少数存在し、それが休眠状態の万能細胞ではないかという仮説
を唱えていたのです。
 小保方氏らは、さまざまな方法で、細胞に刺激を加える実験を
繰り返し、本当に幹細胞が出現するかどうかを探ったのです。こ
の実験について、ウィキペディアには次の記述があります。
─────────────────────────────
 小保方は(バカンティ医師の)研究室で、組織細胞をガラスの
細管に通して小型細胞を選別する実験を行った。この実験で小型
の幹細胞は取り出せるが、元の組織には幹細胞が観察されないこ
と、繰り返し細管に通すと少しずつ小型の幹細胞が出現すること
などを知った。
 小保方は「小さい細胞を取り出す操作をすると幹細胞が現れる
のに、操作しないと見られない。幹細胞を『取り出している』の
ではなく、操作によってそれが『できている』という考えに至っ
た」と話している。          http://bit.ly/1QeHlrz
─────────────────────────────
 2010年、小保方氏はバカンティ氏の研究室で、今までにな
い方法で、新しい万能細胞を発見できる確信を掴んで帰国したの
です。そして、大和雅之氏による働きかけにより、当時理研のC
DBのチームリーダーとして研究室を有していた若山照彦氏に実
験の協力を求め、同年4月から小保方氏は、若山研究室で実験を
することになります。もちろんこのとき小保方氏は、無給の研究
者として実験を行ったのです。
 ここで若山照彦氏という研究者について知っておく必要があり
ます。若山照彦氏といえば、世界ではじめてクローンマウスを実
現した人物として有名です。
 ドイツの発生学者のデヴォア・ソルター氏は、1984年に理
論的考察により、マウスのクローニングは不可能であるという論
文を書いたのです。しかし、若山氏は、ドリーの羊の誕生から考
えてもマウスでできないはずはないと考えて実験を行い、クロー
ンマウスの実現に成功したのです。これについて、既出の黒木登
志夫氏は、次のように書いています。
─────────────────────────────
 若山は、勤務時間外を利用してクローン・マウスに成功した。
核移植には、精巣のセルトリ細胞、神経細胞、卵丘細胞の3種の
細胞の核を用いたが、成功したのは卵丘細胞だけであった。卵丘
細胞とは、卵子の周りを囲み、卵子を保護し、糖代謝のできない
卵子に代わってエネルギーを補給している細胞である。卵丘細胞
から核を取って、核を抜いた卵子に注入したところ、2〜3%で
仔マウスが生まれ育った。クローン・マウスは、2年6ヶ月生存
した。ドリーの時のように、早死にしたり、テロメアが短縮する
ことはなかった。             ──黒木登志夫著
 『iPS細胞/不可能を可能にした細胞』/中公新書2314
─────────────────────────────
 若山氏について特筆すべきことは、マイクロマニピュレータの
名手であるということです。マイクロマニピュレータというのは
微生物や動植物細胞などに直接接触して処理(核の取り出しや移
植など)を行う装置のことで、若山氏はそれを操る魔法の手の持
ち主という評価があるのです。
 それでは、小保方氏が後にSTAP細胞と呼ばれることになる
新しい万能細胞の実現に成功したのはいつかというと、2011
年11月頃ではないかと思われます。そして、2012年4月に
小保方、若山、バカンティの連名で、ネイチャー誌に論文を投稿
したのですが、この論文は却下されています。
 そして、2012年12月に、竹市CDBセンター長は、小保
方氏をはじめて笹井芳樹氏に会わせるのです。この面接によって
小保方氏はCDBに正式に採用され、2013年に研究ユニット
リーダーに就任するのです。笹井氏によると、ユニットリーダー
は、最も小さい単位の研究リーダーであるということです。この
ときから、笹井芳樹氏は小保方氏のSTAP細胞論文の指導者に
なるのです。
 笹井氏ほどの人であれば、もしSTAP細胞が本当にインチキ
であるとしたら、当然そんなことは見抜いていたでしょうし、論
文の共著者などにはならなかったと思います。
           ――── [STAP細胞事件/018]


≪画像および関連情報≫
 ●クローン技術でマンモスも蘇る?!/若山照彦氏
  ───────────────────────────
  ──先生は、世界的に注目を集める実験をいくつも成功され
  特に「体細胞クローン」の研究では、最先端をいく研究者だ
  と伺っています。クローンというと、96年にイギリスで生
  れた羊の「ドリー」が有名ですが、クローンをつくる技術に
  ついては意外に知られていませんね。
  若山:そうかもしれません。動物のクローンとは、同じ遺伝
  子を持った個体を人工的につくることですが、その方法は2
  種類あります。一つは「受精卵」からつくり出す方法。分裂
  を始めた受精卵の細胞の核を取り出し、あらかじめ核を取り
  除いた別の卵子にその核を移植します。それを仮親の子宮に
  戻して、子どもを生せるのです。
  ──一つの受精卵から同じ遺伝子を持ったクローンをつくれ
  ますから、一卵性の子どもがたくさんできるということです
  ね。畜産の分野では、昔から使われている手法だと聞いてい
  ます。
  若山:その通りです。もう一つは、皮膚や筋肉など成体の体
  細胞を使う方法で、これを「体細胞クローン」と呼びます。
  核を取り除いた卵子に、それらの細胞から取り出した核を移
  植するものです。この方法で誕生したのが「ドリー」です。
                   http://bit.ly/1cn4BGm
  ───────────────────────────



 

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