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「STAP論文はどう構築されたか」(EJ第4050号) Electronic Journal
http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/831.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 6 月 08 日 10:23:05: igsppGRN/E9PQ
 

「STAP論文はどう構築されたか」(EJ第4050号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/420260826.html
2015年06月08日 Electronic Journal


 2012年4月下旬のことですが、若山研究室は倫理委員会に
「ヒトSTAP細胞作製の実験計画」を提出したのです。若山照
彦氏は、同年3月末をもって山梨大学生命環境学部教授に転出し
たのですが、若山研究室は残っており、研究室自体が転出したの
は、その1年後のことです。
 そのとき、小保方氏も一緒に委員会に出席し、それまでのマウ
スでの成果について発表したのです。CDBの幹部がSTAP細
胞のことを知ったのは、このときがはじめてです。
 この委員会に出席していた竹市雅俊CDBセンター長と、西川
伸一副センター長はそのときの印象を次のように述べています。
─────────────────────────────
 ◎竹市雅俊CDBセンター長
  すごく衝撃的な発見だと思ったことは事実だが、キメラマウ
  スを作ったという決定的な証拠があり、一瞬で信用した。疑
  わなかった。
 ◎西川伸一CDB副センター長
  疑ったことは一度もない。データを見れば明らかだ。
            ──毎日新聞科学環境部/須田桃子著
       『捏造の科学者/STAP細胞事件』/文藝春秋
─────────────────────────────
 2012年10月、CDBはPI(研究室主宰者)の公募をは
じめたのです。そのとき、公募人事に関する非公式の幹部会議で
小保方氏の名前が上がり、西川副センター長を介して小保方氏に
応募の打診があったといいます。理研として異例のことです。
 同年12月21日、人事委員会によって小保方氏の面接が行わ
れ、小保方氏はこれまでの研究成果をふまえて今後の実験計画を
発表しています。このとき、笹井芳樹氏は竹市センター長の命を
受けて小保方氏の面接に立ち会っています。笹井氏はこのとき小
保方氏とはじめて会ったのです。
 面接の結果、竹市センター長は野依良治理事長に対し、小保方
晴子氏を研究ユニットリーダーとして推薦し承認されるのです。
このとき、応募者47人中、小保方氏を含む5人が採用されてい
ます。2012年12月21日のことです。
 正式にCDBに採用された小保方氏は、彼女の実験棟が完成す
るまで、笹井研究室に所属し、小保方氏の論文作成の助言役とし
て、笹井氏と丹羽仁史プロジェクトリーダーがサポートすること
になったのです。そして2013年3月、笹井氏は、CDB副セ
ンター長に就任するのです。
 小保方氏にとって、2012年は3回も論文のリジェクトを受
けており、論文作成に自信を失いつつあったのです。そこに強力
な2人の助っ人がついたのです。この時点で、STAP細胞プロ
ジェクトは、山中教授のiPS細胞に対抗するCDBの重要なプ
ロジェクトになり、国際特許出願を2013年4月に控えていた
ので、論文作成の時間はきわめて限られていたのです。
 小保方氏の論文をはじめて読んだ笹井氏は、そのあまりの稚拙
さに言葉を失ったといいます。「まるで火星人の論文だ」と笹井
氏は関係者に伝えたそうです。つまり、小保方氏は自分の実験結
果を論文としてまとめる力が弱かったのです。日本語ならともか
く、英語でまとめるのですから、なおさらのことです。
 このことは私も体験しています。私はあるIT企業の新人教育
を担当していますが、いまどきの大学生の日本語文章力にはやは
り稚拙さを感じます。彼らは誰からも文章力の指導を受けていな
いからです。企業に入社としても多くの場合、その上司自体の文
章力にも難があり、とても指導できるレベルではないのです。
 自分の母国語でコンセプトをきちんとまとめられないものを英
語でまとめることは困難です。しかし、笹井氏といえば、科学論
文づくりの達人としてその名を知られており、STAP論文を全
面的に書き直すつもりで取り組んだのです。
 このときの笹井氏のことを須田桃子氏は、自著で次のように書
いています。
─────────────────────────────
 ネイチャーに再投稿する主論文(アーティクル)のたたき台は
わずか一週間後の12月28日に完成。さらにレターと呼ばれる
2本目の論文の執筆も着々と進められた。ある関係者は、「論文
執筆過程で、笹井氏の思い入れは増幅していった」と指摘する。
 2013年2月1日、笹井氏は関係者へのメールで、小保方氏
が弱酸性溶液に浸して刺激を与えたリンパ球の変化を顕微鏡下で
録画する「ライブイメージング」を実施したことを報告。万能性
に特有の遺伝子が活性化し、細胞が緑に光り始め、やがて塊を作
っていく様を動画で目の当たりにした笹井氏はメールに「驚くほ
ど高頻度に(変化する細胞が)出現し、感動的でした」と記した
という。「彼がメールで『感動的』なんて言ったのは初めてだ」
(関係者)。──毎日新聞科学環境部/須田桃子著の前掲書より
─────────────────────────────
 論文の分担は次のように決められ、それぞれ毎日遅くまで論文
作りに没頭したのです。
─────────────────────────────
   1.主論文/アーティクル
     ・小保方晴子、チャールズ・バカンティ
     ・共著者/小島宏司、大和雅之、丹羽仁史
   2.2本目の論文/レター
     ・小保方晴子、若山照彦、笹井芳樹
     ・共著者/丹羽仁史
─────────────────────────────
 論文は、2013年3月10日にネイチャー誌に再投稿された
のです。「STAP細胞(刺激惹起性多能性獲得細胞)」という
言葉は、このときはじめて使われています。そして同年4月24
日に国際特許を出願しています。
 論文が晴れてネイチャー誌に掲載されたのは、2014年1月
30日のことです。   ―── [STAP細胞事件/023]


≪画像および関連情報≫
 ●STAP論文に山中教授/「なぜあのような論文が・・」
  ───────────────────────────
  山中教授がSTAP細胞問題に言及したのは理研の検証実験
  の終了後、初めて。STAP細胞問題について「原因は当事
  者でないと分からない。なぜ、あのような論文が発表されて
  しまったのか不思議で、本当に理解できない」と語った。山
  中教授は平成18年にiPS細胞の作製を発表した際、自身
  の実験結果を「疑ってかかった」と話す。実験担当者に何度
  も確認し、別の研究者に再現してもらったという。「それで
  ようやく、再現性は間違いないだろうと発表した」と述べ、
  常識を覆すような研究は特に慎重な確認が求められるとの認
  識を示した。またSTAP細胞問題などを受け、所長を務め
  る京大iPS細胞研究所で研究不正を防ぐ新たな取り組みを
  始めたことを明らかにした。実験ノートを提出しない場合は
  研究不正と見なすほか論文が科学誌に受理された段階で、図
  表の生データを知財部で管理・点検するようにしたという。
  山中教授は「(指導する)個人に任せるのではなく、組織と
  して(不正を)未然に防ぐ体制を敷いていくしかない。理想
  論では無理だ」と話した。(黒田悠希)
                   http://bit.ly/1FYOsSa
  ───────────────────────────



2人のSTAP論文作成の助っ人


 

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