「名張毒ぶどう酒事件」９度目の再審申し立て［ＮＨＫ］
5月15日 22時00分

５４年前に起きた「名張毒ぶどう酒事件」で、８９歳の奥西勝死刑囚の弁護団は、無実を示す新たな証拠が見つかったとして、名古屋高等裁判所に９度目となる再審＝裁判のやり直しを求める申し立てを行いました。

昭和３６年、三重県名張市の地区の懇親会でぶどう酒に農薬が入れられて女性５人が殺害された「名張毒ぶどう酒事件」では、この地区に住んでいた奥西勝死刑囚が１審で無罪となったあと死刑が確定し、再審＝裁判のやり直しを求めています。ことし１月、名古屋高等裁判所が８度目の申し立てを退ける決定をしたため、弁護団は最高裁判所に特別抗告していました。

これについて弁護団は、無実を示す新たな証拠が見つかったとして、１５日、特別抗告を取り下げるとともに、名古屋高等裁判所に９度目となる再審の申し立てを行いました。それによりますと、弁護団が研究機関に依頼して、ぶどう酒に農薬を入れたあと成分を分析する再現実験を行った結果、犯行に使われたとされる農薬が、奥西死刑囚が持っていたものとは違うことが分かったということです。

申し立てのあと弁護団長の鈴木泉弁護士が記者会見し、「奥西死刑囚は人工呼吸器でかろうじて命を維持している状態だ。生きているうちに必ず再審開始決定を勝ち取り、無実を明らかにしたい」と話しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150515/k10010081431000.html

コメント
01. 2015年5月16日 14:57:00 : b5JdkWvGxs これは弁護団の戦略の失敗だろ 誰が真犯人かみんな知ってるのにそれを追求しなければ再審する筈ないよ

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