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世論沸騰のイジメ体罰問題とナショナリズムの関係性 本音の隠蔽工作の臭い漂う (世相を斬る あいば達也) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo143/msg/554.html
投稿者 笑坊 日時 2013 年 2 月 06 日 06:42:54: EaaOcpw/cGfrA
 

http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/0725087cbceba9ddc024ace1db1eeac1?fm=rss
2013年02月06日 世相を斬る あいば達也

 今夜は、ここ1か月で起きている我々を取巻く出来事を思い起こしながら、色んなことをボンヤリと考えてみようと思う。勿論、ボンヤリなのだから、特定の何かを指し示そうと云う意図はない。思い出される、多くのものが一本の糸で結びついているものでもない。超漠然とした物思いであり、思考でも検証でもないことを、まずは断っておく。最後に行き着いた文章を見出しにしただけだ。

 イジメや体罰の問題が世論を二分、三分しているようだ。筆者は特に、そのどちらでもない。つまり、単なるイジメ体罰と云う社会問題に無関心なのである。イジメや体罰が起きる社会現象と、その社会が持つ病巣は同一性を有しているので、批判する側も、批判される側にも、多くの問題点が存在するのだろう。実は、筆者はこのような問題に限らず、現代人に共通して存在する社会や他者、時にはバイ菌やウィルスとの関係における「免疫力低下」があるのかな、と思っている。勿論、科学的根拠などはない。

 人間の免疫力低下は歴史的には“命の大切さ”とか“健康志向”と云うような先進国文化の中で、時代と共に共存してきたのだろう。我が国では、主に西洋文化からの影響が強い“健康で文化的生活”を戦後目指してきたわけだ。その結果と云うわけではないが、ウォシュレット等と云う便器まで開発してしまった。西洋医学の薬にしても、自然に於いては命が尽きるような病気でも完治乃至は症状を改善させるものが主流である。最終的には語弊もあるが、日本の国民はすべからく中国の皇帝のように不老長寿を望む傾向が強くなっているようだ。

 延命治療に関し、麻生財務相が「チューブの人間」と発言し顰蹙をかったのだが、彼の発言の顰蹙は、医療費や福祉予算をコントロールする立場での発言なのが問題なわけで、一人の人間としての死生観と云う次元であれば、或る程度に容認できる部分もある。兎角マスメディアと云うもの、“死生観”には酷く臆病で、ことの本質を見失う議論に陥ることが多々である。書店の新書などの棚を眺めていると、テレビや新聞の論調に関わらず、死生観に関する多くの書籍が並べられている。人間の“死”と云うものが、どこかネガティブな響きがあるので、広告収入で禄をはむマスメディアには不都合な話題なのかもしれない。

 しかし、テレビや新聞を眺める限り、結構“死”をテーマとした商品やサービス関連の広告も目につく。生保損保から墓地墓石葬儀など生命に関わる広告は多いのだから、死生観などをテーマとする話題が記事や番組が多くても、特に問題だとは思わないが、真正面から死生観を問うようなものは少ない。延命治療の是非は別にして、最近、桜宮高校の体罰による生徒の自殺以来、この手の社会問題が世間を賑わせている。ここ数日は、柔道女子日本代表監督のパワハラ問題で右往左往したのだが、実は彼女らの訴えた主張はもっと別な所に存在した事実が明らかになった。

 この問題で、吉村担当理事も辞任、まだまだ先の問題が残されているようだ。日本柔道界全体の問題にまで発展する気配さえ感じる。しかし、この問題で右翼思想の下村文部科学相が「日本のスポーツ史上最大の危機」と言い、暴力の根絶を呼び掛ける異例のメッセージを発表したのには違和感を憶える。橋下大阪市長の桜宮高の体罰対処のエスカレート振りと合わせて、何やら奇妙な流れだ。アルジェリア人質事件でも安倍晋三は「人命尊重を第一に」とアルジェリア政府に素早く要請している。なんだか、右翼思想の持ち主たちが、向きになって暴力や人命尊重に神経質な言動を繰り広げている。

 多少の偏見があるとしても、ナショナリズムと国家権力による暴力はセットのようなもので、右翼思想やナショナリズムには暴力がつきまとう。そのナショナリスト達が、こぞって暴力的行為を指弾する姿は、相当に変である。ナショナリズムの行き先の一つに“戦争”と云うものがある。戦争と云うものの多くは、自国の兵隊たちの命を掛けて、他国の兵隊や国民を殺戮する事である。この最終的ナショナリストの決定的行為が戦争、殺し合いであるのなら、この手の暴力程度で、自己顕示を含め大声でメッセージを披露することこそが不自然なのである。

 筆者のような斜に構える者からみると、そのような行為は、偽善であり、擬態なのではないか、と思うわけである。つまり、暴力を容認する精神性を持つが故に、その精神性を覆い隠す為に、声高に世間に意見を披歴する自己防衛本能が働いているように思えて仕方がない。おそらく、政治の世界と云うものは、欺瞞性が生き延びる処世術の一つなのだろうと思う。ただ、この欺瞞性と云う点では、経済界の人間も、官界、学界、報道機関に於いても似たような部分を持ち合わせているようだ。最終的には、庶民と云う、なにやら弱者のニオイのする我々にも、現代人としての欺瞞がはびこっているのだろう。たしかに、嫌な渡世である。明日のメシの心配はあるにしても、浮世と呼ばれ、浮名を流していられた時代の方が生きている実感はあったのかもしれない。

 

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コメント
 
01. 不動明王さま 2013年2月06日 14:53:26 : Ewbsd4fiXhMKs : v9CVDekmIc
いじめ・体罰問題で阿部内閣や橋下市長の発言を見聞すると、興味深い。
彼等は「暴力を容認する精神性を持つがゆえに、その精神性を覆い隠す為に、声高に世間に意見を披露する自己防衛本能が働く」。世間を舐めて、主権者国民を小バカにして生息しているから「その欺瞞性が生き延びる処世術」に走る。

暴力の最大のものは「戦争」だ!  
そのトレ−ニングこそが、いじめ・体罰の本質だ。そこに人権思想はない。
近代戦争において、乃木大将家族の戦争犠牲者を除けば、戦争を仕掛け利害関係に連なった支配層で、雄々しく戦場で憤死した者の名前をおよそ聞いたためしがない。彼等の殆どは、無責任な「戦争ごっこ」に明け暮れ、懲役を逃れ、私腹を肥やし、非常時国家総動員を画策し、主権在民をひっくり返し、敗戦に導き、祖国の「独立」を失い、路頭に迷う主権者をいとも簡単に捨てる。
最後は「棄民政策」で、・エンドなのだ。
さすれば、今こそ守旧派売国奴からの「祖国防衛戦争」思想が課題となる。


【阿修羅の勇士諸君への緊急の呼びかけ】
◎脱原発。人類存亡の危機に直面して先進国ドイツではあと8年で国家としては原発ゼロの目標実現を加速。ドイツ一国だけでは、原発ゼロ作戦は世界的規模では広がらない。正念場。ドイツに出来て日本に出来ないわけはありません。頑張ろう!
◎4年にわたる小沢冤罪事件をでっち上げ不正報道を繰り返して主権者国民を今なお愚弄してやまぬマスメディア(日本記者クラブ寡占体制)に対する宣戦布告。
『全てのメディアは差別されてはならない。日本の真の報道民主化を目指し、緊急にマスメディア(大手全国紙)並びに追従する新聞社への新聞不買(購読中止)国民大運動をはじめよう!』
◎戦後史上最悪の不正選挙報道に狂奔し、有権者国民を騙し、売国奴と手を組んだ
マスメディア関係者を断罪するためにも、「新聞の軽減税率適用法案」を断固阻止すべし!!
   ※呼びかけに関する情報は、山田事務局長(仏弟子)までお寄せください。


◎Y新聞ヘッドの心象風景描くフィクション・ストーリ− 『ワタオの憂鬱』(20)

≪息子と母親―その1―≫
スパイの手引きで検挙されかかり、家を出て「潜る」とき、わたしは独りの母親にその事情を言うゆとりもなかった。母への言伝を、党幹部に相談したところ、言下にダメだと、いわれた。
案の定、次の朝、わたしの家へ本庁とS署のスパイが四人、わたしを捕らえるためにやって来たと、あとから聞かされた。何も知らない母はびっくりして、ゆうべ出てからまだ帰らないといったらしい。すると、そのなかで一番「偉そうな人」が、風をくらって逃げたのかな、と言ったそうである。
わたしはそのまま帰らず、今日に至る。

同志の須山(臨時工)は、時々、母のところに寄ってくれる。
それで須山がわたしの消息を持って尋ねていったときは、あたかも自分の息子でも帰ってきたかのように家のなかにあげ、お茶を出して、そしてまず、まじまじと顔を見たそうだ。
それには弱ったと、須山は頭をかいていた。わたしが家を飛び出してからのことを話して、それが途切れたりすると、「それから?それから?」とうながされる。それまで夜もろくに寝ていなかった母は、目の下がハレぼッたくたるんで、ほおがげッそり落ち、見ていると頭がガクガクするのではないかと思われるほど、首が細くしなびていた、という。

「もう何日したらタキジは帰ってくるんだか?」と母は聞く。須山は絶句する(何日?そんなことを聞かれても、お母さん、困るよ)。今にもクラクラしそうな細い首を見ると、彼はどうしても本当のことが言えず、「さァ、そんなに長くないでしょうな・・・」と応える。
これまでも、何度か留置場で暮らしたり、刑務所に入ったりしていたとき、母はいつでも差し入れに通ってくれた。それでわたしのしている「仕事」を理解してくれているのである。ただ、なぜ今までどおり、警察にすなおに捕まらないのかが、わからなかった。逃げ回っていたら、あとが悪いだろうと、心配しているのだ。

六十の母親がわたしの気持ちに近づいていることに、自らの運動する困難さの百倍もの苦しい心の闘いを見ることができる気がする。
わたしの母親は水のみ百姓で、小学校さえいっていない。ところがわたしが家に居た頃から「いろは」を習い始めた。眼鏡をかけてコタツの中に背中を丸くして入り、その上に小さい板を置いて、私の原稿用紙の書き散らかしを集め、その裏に鉛筆でけいこをしだした。何を始めるんだ、とわたしは笑った。すると、母は一昨年、わたしが刑務所に居るときに、自分が一字も字を書けないために、手紙を一本も出せなかったことを「そればかりが残念だ」と言っていたことがあった。
わたしが「沈む」少し前には、不ぞろいな大きな字だったが、それでもちゃァんと読める字を書いているのには、わたしもびっくりした。
――ところが、母親は須山に「会えないだろうか?」と聞いて、「さァ、会わないほうがいいでしょう」と、言われると、「手紙も出せないでしょうねぇ」と言ったそうだ。私はそれを須山から聞いたとき、母親の気持がジカに胸にきて、弱った。


02. 2013年2月06日 17:43:24 : ARNX4Qa4E2
本論とは完全にずれているかと思いますが、

>我が国では、主に西洋文化からの影響が強い“健康で文化的生活”を戦後目指してきたわけだ。その結果と云うわけではないが、ウォシュレット等と云う便器まで開発してしまった。

とあるが、ウォシュレットは西洋文明の影響と言うよりは、東南アジア・インド並の清潔さになっただけだと思う。西洋文明はもっと不衛生的であった。

次に

>彼の発言の顰蹙は、医療費や福祉予算をコントロールする立場での発言なのが問題なわけで、一人の人間としての死生観と云う次元であれば、或る程度に容認できる部分もある。

もっと人間的に尊敬できる人の発言であれば立場など問題としないが。
残念ながら今の政治家にはそんな人はいない。悲しいことである。

そういえば過去に「タバコは健康のバロメーター」と宣わった厚生大臣がいらしたが、今はどうしておられるのやら。


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