★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK145 > 118.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
金融資本が命じる日本の姿 潤沢な資産と豊饒の市場を“資本”に開放せよ (世相を斬る あいば達也) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo145/msg/118.html
投稿者 笑坊 日時 2013 年 3 月 12 日 13:57:13: EaaOcpw/cGfrA
 

http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/f87cbec04176df17a696d3b0952142dc?fm=rss
2013年03月12日 世相を斬る あいば達也

 安倍晋三がオバマとの会談を経て、あっさりとTPPと云う売国協定に舵を切った姿は、嘴と爪をもぎ取られたタカを連想する。嘴と爪のない鷹など雀以下である。筆者から言わせてもらえば、右派保守政治家など名乗られては迷惑千万なだけである。“雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る”と蹴散らかされているようなものだ。憲法改正も右派保守な人びとを鼓舞するような準備に怠りないように見せているが、精々実行出来るのは“維新やみんな”が参議院で公明に替わる勢力となった時に、両院の過半数で憲法改正が可能と云うところまでなのだろう。

 そこから、国民投票にかけられる憲法条文を抽出する作業に入るわけだが、抽出した条項や改正の内容は、自民党が改正試案として示しているような、自主独立を目指す方向に舵を切った途端、米国からの表裏に及ぶ圧力が加えられるだろう。米国の国益は、日本や韓国の防衛を米軍抜きでは実戦能力が欠ける軍備増強を推進させるだけで、独自の防衛力を保持させるつもりは些かもない。米軍抜きに、自国の防衛が成立しない日韓は、米国からの支援を常に期待する存在としておく意味合いがある。また、日韓が米国の横暴に腹を立て共謀する機運を排除する為に、常に日韓がくだらぬ諍いで揉めさせようとしている。また、TPPにはNATO風味の集団的自衛体制の臭いもあるが、仮想敵国の想定に無理があるので、目的としては弱い理由だ。

 また米国政府は、緊急の市場を求める“瀕死の世界資本”の圧力を常に受けている。彼らは、戦場がなくなる地球上で、そのマネーのエネルギーを持て余し、米国政府、つまり国家に向かって戦う場を与えろと恫喝している。“瀕死の世界資本”にとっての戦場とは、正真正銘の戦場は大喜びだが、ジャブジャブになってしまった世界中の国家のマネー、言い換えれば国民のマネーをげっぷが出るほど喰らった挙句、サブプライムローンで反吐を吐き、又食べれるぞと喚いているネロ皇帝と並の貪欲さである。

 世界各国の金融緩和の後塵を排し、後からノコノコ追いついたのがアベノミクスである。これで、先進国のすべてが金融緩和にまっしぐらとなった。問題は、世界中に溢れたマネーが金融関連企業に流れ、その場を失っているのが世界のマーケットの現実だ。行き場を失ったマネーは必然的にバブルを起こす。バブルに向かわないマネーは、発展途上の国々に市場を作ろうと流れ出す。その国々は、経済成長を遂げるが、その果実は金融資本のものであり、僅かなおこぼれもお裾分けに浴することはない。そして、金融資本に手を貸した、その国の僅かな人間だけが潤うのである。

 また、このマネーは原油や穀物など商品投機市場にも流れ、その値を吊り上げ、中間層と貧困層を直撃する。マネーと云う怪物は、幽霊のようなものだから、誰が操っていると明確に指名する事も出来ない。理屈の上では、この正体不明の怪物の動きを制御する装置が必要なのだが、どこの国も、どこの組織も、絶対的有効な手段を持っていない。オバマ自身も、この正体不明のマネーの傍若無人に歯止めを掛けようと試みたが骨抜きにされ、いまだ金融資本は健在である。

 このような事情の中で、日本人の資産と、日本のマーケットがTPPによって食い荒らされることになる。善かれ悪しかれ、日本の官僚統治の抵抗は手強いものなので、国家間の揉め事ではなく、企業対日本政府の戦いと云う戦場を提供するアイデアを生んだことになる。この強欲マネーが、しばらくの間日本と云う餌食に興味津々になっている間、欧米の政府は一息つけると云う按配なのだろう。ただし、TPPへの参加によって、日本があっと驚く罠に気づく頃には、安倍晋三は首相を退いているわけで、次か次の政権が、このTPPによる被害を蒙ることになる。よく練られた罠である。

 日本の政権において、コロコロ首相が変わるメカニズムは、政治家や政党の事情で起こると云う言説は間違いで、案外、企業資本と国家の鬩ぎ合いの中で生じる必然的現象かもしれない。一人の首相が国民に不都合な問題を一つ解決して人身御供となり、次の首相に残りのツケを回す。そのツケを引き継いだ首相も、国民に不都合な政策を実行し、人身御供となり、残りのツケを次にと云う按配なのかもしれない。今どきはウッカリ首相などになるものではない(笑)。国家の大計を考える時間も与えられず、マネーに追い立てられるわけである。

 考えてみると、マネーと云うもの凄い不思議なのだ。我々国民も、実はマネーの成立に寄与し、その正体の何京分の一だけ参加しているメカニズムなのだから不思議で仕方がない。庶民の僅かな蓄えであっても、それに毛ほどの利息がつく限り、実は世界金融マネーの一翼を担っているのだから不思議だ。誰ひとり、金利はいりませんとは言わないし、銀行に預けた金が、どのような動きをして、どのような貢献をしているか、どのような悪事を働いているか、知る由もないし、興味もない。しかし、確実にその金が、世界金融の一翼を担っているのだから、なんとも判らない世界である。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK145掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

アマゾンカンパ 楽天カンパ      ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK145掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧