マスコミと政治指導者及び経済学は「関税高くしたり、通貨を切下げたり、自国経済の救済のみを優先させたために、恐慌は発生した」という教訓で一致している。2008 年のリーマンショック後も、世界の政治と経済の指導者は、自国の農業畜海産と対外競争力の低い中小企業を犠牲にしても、関税障壁を低くし、外資を導入し、土地や株のバブルを復活させれば、恐慌にはならない、と確信しているのです。そして為替をフロートにすると、各国の通貨は膨脹しバブルとなることを歓迎した。だから固定為替にもどすことを無視してしまった。勿論，金の役割は見えません。

世界のこれまでに掘出された金は、オリンピックプールに入ります。それなのにナゼ金は世界の通貨の交換尺度になれるのか？それは価格が高騰すると、産出量が逆に低下してしまう唯一の希少金属だからです。銀やプラチナなどレアメタル(希少金属)は、価格が高騰すると、どんどん産出量が上昇。金以外には通貨の交換尺度になれないのです。金は高騰すると、世界の基軸通貨額と金価格が１対１となり高値で安定するのです。金と１対１になった通貨を、紙切れでなく金と同じ価値をもつと連想。金を保有しない各国通貨もドルとリンクさせるので、為替は固定化できるのです。

キンは国家が買手になると年３倍に高騰してしまう。そしてバブルが破裂すると、複数の基軸通貨が金とリンクし固定為替制度になると為替の乱高下と、国債をデフォルトする危機は収束してしまう。だから現在1オンス1700ドル付近が1オンス3500 ドルで安定，ピークで1オンス8000 ドルは堅いと云える。だがオバマ大統領や世界の政治と経済の指導者は、円が1ドル60 円台を越えるか、欧州連合の一国で債券がデフォルトされるか、新興国のバブルが弾けなければ、金とリンクすることを決意しないはずです。しかもオバマ大統領はキンとリンクよりも新ドル発行(デノミ・1ドル60円相当)して 対応する可能性が高い。これでは世界信用縮小恐慌は収束しません。

ドルとユーロと円や元が一緒に、債券や通貨発行高を金とリンクさせれば、より長期間安定でき世界信用縮小恐慌は沈静化に向かう、ユーロは「ドルの寿命を延命させるだけだとか、自己責任をとらない国は除名脱退すればよい」と、お互いのテレトリー（縄張り）の既得権益擁護が障害となり、簡単に収束できないのです。そこで、ユーロは各国が保有する金合計の約25％のユーロ通貨の発行高＆ユーロ共通債券とリンクさせざるを得なくなる。

世界各国の金獲得戦争は激烈になります。日本、中国、ロシヤ、インド、ブラジル、豪州、南アフリカの通貨が、第三の世界の基軸通貨をめざします。でも、どの国も25％の金を市場から購入することができません。そして、バルブで支えている景気が作裂し、外国投資が引上げられるので金買いどころではなくなる。世界は二番底・三番底に向かいます。そして日本は金の輸出輸入を国家管理にし原価百円の１万円札紙幣で、国民から金価格相場にプレミヤムを付けて買上げると、円は間違いなくドルとユーロと共に、25％の金を保有して、第三の基軸通貨となる。

現在進行形の第二次世界恐慌は、今回はドル・ユーロ・円が、世界の75％の金とリンクすることで収束できる。円だけがキンを多数保有しても世界恐慌は収束しません、ドル・ユーロ・円(元も)などが25％のキンを分かち合うことです。当然多極化で為替が固定化され経済は低迷します。そこで自然エネルギーから産業革命を10年前倒しすると，雇用も景気も改善して人類は画期的な世の中を満喫できる。リチウムや原発から一日も速く脱出することです。