http://electronic-journal.seesaa.net/article/356025822.html
2013年04月19日　Electronic Journal

　安倍政権に衝撃が走っています。５月下旬開催で韓国が調整中
の日中韓首脳会談が中止になる可能性が濃厚になったからです。
中国が日程に難色を示したからです。
　単なる日程調整の問題でないことは明らかであり、背景には尖
閣諸島の領有権をめぐる問題があることは明らかです。安倍政権
誕生以来、５ヵ月になろうとしていますが、安倍首相はもちろん
のこと、安倍政権の閣僚で中国首脳に会ったことのある人は一人
もいないことになります。まさに国交断絶の状態です。
　一方、４月１６日に訪中した日本国際貿易促進協会の河野洋平
会長（元衆院議長）は、中国の汪洋副首相と北京で会談したさい
汪洋副首相は次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――
　率直に言って中国の今の発展は日本の協力、経済界・企業の協
　力があったからこそだ」と述べ、日中経済交流を強化する必要
　性がある。また日中韓３国による自由貿易協定（ＦＴＡ）交渉
　についても「今まで以上に積極的に取り組み、早期に交渉の成
　果を出したい」。　　　　　　　──汪洋副首相（北京時事）
―――――――――――――――――――――――――――――
　この違いは何でしょうか。それはずばり中国の本音は、日本と
の経済関係を正常化したいと考えているということです。そうし
ないと、中国の経済がもたない状況に来ているからです。汪洋副
首相はそういうメッセージを出しているのです。
　もし、５月の日中韓首脳会談が流れると、日本では参院選が７
月にあるので、秋まで中国首脳と接触できないことになります。
これは日中双方にとって大きなマイナスになります。しかし、外
務省はどうすることもできないでいます。無能なのです。
　中国統計局の発表によると、今年１月〜３月期の実質ＧＤＰ成
長率が予定の８％増に達せず、前年同期比７.７ ％増と予想外の
減速になっています。しかもこの数字は信憑性に欠けるのです。
粉飾疑惑は３つの点から指摘することができます。
　第１は、今年の２月に中国紙・新京報によると、中国の省や直
轄市など地方政府が発表した昨年のＧＤＰを合計したところ、中
国の名目ＧＤＰを５兆７６００億元（９１兆４７００億円）も上
回ったというのです。その差額は、広東省のＧＤＰに相当する規
模になったのです。したがって、地方政府の上げてくる数字には
相当の水増しがあり、それを中央で適当に減らしてＧＤＰを発表
しているのです。
　第２は、中国経済の実態を表しているとみられる鉄道貨物輸送
量は、このところ前年割れや横ばいを繰り返しており、前年同期
比７.７ ％増と整合性がとれないことです。
　第３は、中国税関総署による貿易統計の矛盾です。香港向けの
輸出額の伸びは中央の発表によると、大きくプラスであり、３月
に至っては９２.９ ％増です。
　しかし、香港側の貿易統計では数字が合わないのです。１月の
香港の中国からの輸入量は３４.２ ％増で半分以下、２月は１８
％のマイナスになっているのです。３月分はまだ発表になってい
ませんが、大きく下回るのは確実です。
―――――――――――――――――――――――――――――
　　　　　　　　　１月　　　　　　２月　　　　　　３月
　　中央　８８.３ ％増　　３５.６ ％増　　９２.９ ％増
　　香港　３４.２ ％増　　１８.０ ％減　　　―――
　　　　　　　　　　　　　　　　──４月１６日付、夕刊フジ
―――――――――――――――――――――――――――――
　なぜ、このようなデタラメが起きるのかというと、中国本土の
業者（中央）は輸出額が多いと、輸出税の還付が受けられるから
です。したがって、前年同期比７.７ ％増といっても信用できず
本当はゼロ成長ではないかといわれているのです。
　中国経済低迷の原因は、日中関係の悪化で両国間の貿易や投資
が低迷したことも大きいのです。中国としては尖閣問題で日本と
もめているときではないのです。しかし、振り上げた拳は大きく
建前としては、そう簡単に下ろせないのです。何かきっかけが必
要なのです。
　そこでいま囁かれているのが小沢一郎氏なのです。小沢氏を特
使として中国に派遣し、問題の解決を図るのです。中国側はそれ
を望んでいるのです。それが昨年暮れから今年にかけて、小沢事
務所に中国がかけた３回の電話の真相なのです。
　「月刊日本」２０１２年１１月号において、地政学者の白馬崇
峰氏は次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――
　日本政府が（尖閣諸島の）領土問題を認めずに、日中関係を振
　り出しに戻す起死回生の一手が残されている。それこそは、小
　沢一郎の特使派遣だ。小沢一郎は習近平の恩人である。習近平
　にとって今上陛下と謁見した意味は、権力を掌握する上で極め
　て大きかった。小沢一郎に頼まれれば、習近平は必ず国内を鎮
　静化させる。むしろ習近平は小沢一郎の出番、花道を用意して
　いるのではないか。　　　http://blogos.com/article/50495/
―――――――――――――――――――――――――――――
　小沢特使については、あの渡辺乾介氏も小沢一郎氏とのインタ
ビューで、「あなたには中国に友人が多い。訪中して事態打開に
動く気はないのか」と尋ねています。これに関する小沢氏は次の
ように答えています。
―――――――――――――――――――――――――――――
　不可能ですね。私は日本政府としての結論を出せる立場でも何
　でもない。自分で決められるならいくらでも話し合うが、今の
　立場で中国に行っても向こうも困るし、日本政府も困っちゃう
　でしょう。中国側も表面は強気でも政治家は心配していると思
　う。非常に心配な状況になっていますね。　　──小沢一郎氏
　　　　　　　　　　　　　　──「ＳＡＰＩＯインタビュー」
　　　　　　　　　　　　／サピオ／２０１３年４月号／小学館
―――――――――――――――――――――――――――――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　── ［新中国論／２９］

≪画像および関連情報≫
　●「小沢一郎と習近平」／地政学者の白馬崇峰氏
　　―――――――――――――――――――――――――――
　　習近平と言えば、２００９年１２月に行われた天皇陛下との
　　会見を思い出す人も多いと思います。この会見は、当時民主
　　党の幹事長だった小沢一郎氏が「３０日ルール」（外国要人
　　が天皇陛下と会見する場合には３０日前までに文書で申請す
　　るというルール）を破って無理矢理セッティングしたものだ
　　として、多くの議論を巻き起こしました。（中略）天皇陛下
　　と習近平の会見の日程調整が難航したのは、習近平の訪日日
　　程がなかなか決まらなかったからだと言われています。事前
　　におおよその日程さえわかっていれば、「３０日ルール」を
　　守ることもできたはずです。これに関しては、習近平と天皇
　　陛下を会見させないようにするために、胡錦濤一派がわざと
　　習近平の訪日日程の決定を遅らせたという説も流れているの
　　です。中国の（次期）国家主席にとって、天皇陛下と会見す
　　ることには極めて重要な意味があります。それゆえ、天皇陛
　　下と面会できないということになれば、習近平の権威が大き
　　く傷つくことは避けられません。胡錦濤一派の狙いもそこに
　　あったと思われます。ところが、小沢氏の「剛腕」により、
　　本来であればとん挫するはずだった会見が実現することにな
　　りました。そのため、習近平は小沢氏に恩を感じていると考
　　えられます。
　　http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/beffe2e02480696efc407582be2f6b7a

コメント
01. 2013年4月19日 08:23:28 : zBYc960RaI なぜ中国の国家主席が就任前に天皇陛下へ謁見する必要があるのか。 それではまるで天皇陛下の認証を受けるためのようで、中国があたかも 朝貢国のようではないか。 おかしな話だと思っていたが、ひょっとして本当にそうなのかもしれない。 我々が知っている第二次世界大戦の結果というのは本当に教科書に書いてある 通りなんだろうかね。 天皇陛下はいくつかの国の持ち主で、日本はそのうちの一カ国にすぎないのでは ないかと最近疑っている。
02. 2013年4月19日 11:06:08 : CRXOSuEzw6 ま、裏を返せばそれだけ今の安倍内閣は中国に信用されてないって事だよ。 特に下痢ゾーが二度目の首相になってからは現在まで一度も中国首脳に会っても いないし、下痢ゾーが望んでいたとしても中国側が会ってくれない。 むしろ少数野党の一党首の立場に過ぎない小沢一郎に会いたがっている。
03. 2013年4月19日 11:15:59 : VM18cmY6KU 必死で小澤に主導権を握られるのを拒んでいる、というのが安部の本音。 自民党内親中派がどう動くかにかかっていて、もはや小澤は、反自民でも何でもない。「国民の生活が一番」そこにはイデオロギーはない。単に政権交代な二大政党を作りたいだけだ。 そのひとつに「民主党」に期待したのだが、左翼イデオロギーと排外主義的セクト主義に民主党は自壊した。ひとつの「結論」が出て、今の小澤は左翼には興味がまったくない。「国民の生活が第一」ただシンプルにこれが一番。 周金平はそろそろ次の手を撃ってくる。
04. 2013年4月19日 13:15:07 : hOlEebSCRA 01様 中国でもアメリカでも長年にわたっての象徴としての存在がない そこに行くと日本には「天皇」がいる 象徴がいない国に取ったら憧れでしょうね 中国のトップを狙う人に取ったら いくら隣国とはいえ天皇に会える！ ってことは存在を認められたのと同じ意味をなすんではないですかね
05. 2013年4月19日 14:19:00 : jGZ58BRV4Q 前回は米国よりも早く、真っ先に中国に挨拶に出かけた下痢男。しかし新体制では、いまだ連絡すらせずに、尖閣の防衛と北のミサイルに対抗できずはわかっていても、軍備の準備に暇がない。話し合えばいいものを無視して軍国をあおっている。この馬鹿は国費の無駄遣いばかりしている。真っ先に話し合うべきだろう。それができない。なぜできない。米国の手先を選んだからだ。馬鹿ぼん首相はこんなもの。言葉倒れの無能力。世界が下痢男を相手にしない。日本向けの嘘宣伝はご熱心。ワイドショーにへらへらと出てくる軽い軽い首相。誰も相手にしてくれぬから、自分で目立とうとする。ますます軽い石ころ男だ。言葉は軽いし、嘘はつくは、まぁ、恐ろしいほどまでの子供の知性である。恥を知ることだろう。どうせ、ぼくちゃん、お腹遺体で病院行くことだろう。
06. おじゃま一郎 2013年4月19日 21:02:29 : Oo1MUxFRAsqXk : PLs5AWDNlY >中国からの３回の電話と小沢特使 外交は、政府が正規のルートで行うべきで、政府の政策に 反対する者を、特使にするなどと発想するのは全くの論外である。
07. 2013年4月19日 22:08:47 : QKj2V8oUfM 中国らしいやり方だ。しかしもう以前のようにうまくはいかないだろう。 日本国民の意識も随分変わった。小沢さんもよく分かっているようだ。 さすがに鳩山とはちがう。
08. 2013年4月19日 23:00:51 : N86X5TwUe2 小沢さんは中国の２トップと親しい仲 政治家として話が出来る者は小沢さんを差し置いて他にはいない ここは政党の垣根を取っ払い小沢さんを特使として中国に出向いてもらう事が 国策ではないだろうか 小沢さんは国の為なら党派を超えて立派に役目を果たしてこられる事だろう 小沢さん以外に適任者はいない 安倍総理も心を大きく持って小沢さんに頭を下げてはいかがだろうか
09. 2013年4月20日 23:27:25 : QKj2V8oUfM ＞安倍政権に衝撃が走っています。〜日中韓首脳会談が中止になる可能性が 　濃厚になったからです。中国が日程に難色を示したからです。 →　そんな感じしないけどなあ。日本国民も「どうせ日本にタカる会議 　　だろう。」って感じ。 ＞日本との経済関係を正常化したいと考えているということです。そうし 　ないと、中国の経済がもたない状況に来ているからです。汪洋副首相は 　そういうメッセージを出しているのです。 →　だったら出て来りゃいいじゃん。 ＞しかし、外務省はどうすることもできないでいます。無能なのです。 →　じゃあどうするのが有能なのかな？ ＞なぜ、このようなデタラメが起きるのかというと、中国本土の業者（中央） 　は輸出額が多いと、輸出税の還付が受けられるからです。したがって、 　前年同期比７.７ ％増といっても信用できず本当はゼロ成長ではないかと 　いわれているのです。 →中国の行政上の問題です。てめええの不始末はてめえでつけろ。 ＞しかし、振り上げた拳は大きく建前としては、そう簡単に下ろせないのです。 　何かきっかけが必要なのです。 →だろうね。でもそれ、日本が慮ることですか？中国の面子のことかい？ 　日本にも面子はあるよ。 ＞小沢一郎に頼まれれば、習近平は必ず国内を鎮静化させる。むしろ習近平は 　小沢一郎の出番、花道を用意しているのではないか。 →小沢の方から頼む形で行けば中国の面子が立ってうまく行くと言いたい 　わけだ。あくまでも日本が悪かったと。話にならんね。まあいくら売国の 　小沢でも鳩山みたいなバカじゃないよ。 ＞不可能ですね。〜日本政府も困っちゃうでしょう。 →まともな頭があれば誰でも同じこと言うハズ。繰り返すが鳩山みたいな 　バカで無い限り。

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