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危険な賭けに出た安倍の近い未来 ロシアから見た安倍外交のリスク(ボイス・オブ・ロシア) (世相を斬る あいば達也) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo147/msg/121.html
投稿者 笑坊 日時 2013 年 4 月 30 日 16:07:28: EaaOcpw/cGfrA
 

http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/132609ede3493c267e0d5dbc5e715e46
2013年04月30日 世相を斬る あいば達也

 米国、中国、韓国と日本の関係になると、マスメディアは双方のクシャミに至るまで、あることないことを報道する。昨夜、我が国の内閣総理大臣である、安倍晋三様はロシアのプーチン大統領と3時間20分も会談、共同声明するに至った。この出来事は、本来であれば安倍晋三様にとって、首相就任以来最大の業績だと思われるのだが、マスメディアの反応は今ひとつである。当然、ネット上の議論等々も、盛り上がりに欠けている。或る意味では、ロシアという隣国との関係が善かれ悪しかれ、想像以上に疎遠である証左かもしれない。

 筆者を含め、多くの人々がロシア情報を持っていない為に、寡黙にならざるを得ないのかもしれない。安倍プーチン共同記者会見で、お馬鹿なTBSの記者が、両国のこれから構築しようと云う良好な関係改善への努力に水を注す、悪意に満ちた質問が、最も重大な話題として興味を持たれるような状況になっている。外交に能天気であり、対ロシアとなれば、殆どチンプンカンプンな人々にとって、TPPや尖閣に比べれば、まだまだ興味の枠内に入らないのだろう。筆者も似たようなものだ。

 しかし、注目しておくべきことが二つ理解できた。ひとつは、日露による経済協力体制構築が、非常に前向きに行われようとしている事実である。安倍プーチン会談の報道は、日経新聞が最も多くの紙面を割いている。ウェブサイト上も、極めて熱心だ。今回の安倍のロシア中東訪問が、いかに経済外交であるかを証明している。日経は以下のように伝えている。

≪ ロシアビジネス狙う企業、首相訪ロに100人同行

 安倍晋三首相の訪ロに合わせて100人を超える経済人がロシアを訪れている。首相の外遊同行としては過去最大規模。首脳会談を契機に日本の技術・ノウハウを生かした製品やサービスの輸出拡大を狙う。官民挙げたトップ外交がアベノミクスの第3の矢である成長戦略につながるか、今後の「成果」が注目される。 29 日はロシア直接投資基金主催のロシア投資ラウンドテーブルに200人以上の企業関係者が集まった。30日には政府主催の日ロフォーラムで都市インフラ整備・エネルギー、医療・先端技術、農業・食品の3分野を軸に協力の可能性を探る。

 外務省の調査によると、ロシアに進出している日本企業は444社(2011年10月時点)と4年間で約100社増えた。年間直接投資額は08年以降3億ドルを上回る水準が続いている。企業にとって資源国や内需が拡大する新興国という面に加え、中央アジアなど周辺市場開拓の足がかりとしても重要性が増してきている。

 都市インフラでは日本が世界的に先行する省エネ技術やIT(情報技術)を駆使したスマートシティー構築で商機がある。モスクワやサンクトペテルブルクなど大都市で計画がある。

 川崎重工業はエネルギー効率が高いガスタービンを中核設備として売り込む考え。既に日建設計、三井不動産、東芝などとの企業連合でロシアの不動産会社とスマートシ ティー整備に関する覚書を交わしている。

 経済成長に伴う富裕層の拡大も高度医療の需要拡大や日本食への関心の高まりといった形で追い風になる。

 住友重機械工業は日本政府と連携しモスクワに最先端のがん治療を手がける病院を建設する計画だ。放射線治療の最新鋭機器を導入する。キッコーマンはオランダで製造したしょうゆをロシアで販売する。現地の料理に合ったレシピを提案し需要を喚起する。

 3分野以外でも自動車関連など日本企業の動きは活発。三井物産はロシア自動車大手ソレルスの合弁会社「ソレルス・ブッサン」と2月、ウラジオストクの新工場でトヨタ自動車ブランドのSUV(多目的スポーツ車)の組み立てを始めた。トヨタが生産技術と部品を供与。車両はシベリア鉄道で輸送しトヨタの販売網を利用してロシア全土で販売する。≫(日経新聞:モスクワ=平本信敬)

 上記の日経の記事に加え、ロシアのLPGガス共同開発やパイプライン構想など、ロシアの資源と日本の資金による、共同事業は一定の水準で、両国の経済発展に寄与するだろう。ただ、ロシアと云う国のカントリーリスクは、ある面で中国以上なので、その事は、別途踏まえる必要があるのだろう。ただ、これも日露両政府の親和的外交がどこまで継続できるかにかかっているのだろう。そこで、面白いコラム(第二番目の注目)を見つけたので、紹介しておく。このコラムの目線は、相当に粗雑なものだが、一読に値する。何故なら、我々はロシア人の目から見る、日本の外交姿勢を知ることが可能だからである。まったく筆者などとは異なる視点で、安倍外交を見ているのが、大変興味深い。

≪ アメリカンドリームに別れを告げる日本

安倍首相は、2月18日に第2次世界大戦後の米国による占領終了60周年を祝う提案を 行なった。

この発案について、アンドレイ・イヴァノフ評論員は、戦後制定された日本国憲法の見直しを図るため、断固とした一歩を踏み出したしるしととらえている。

 米国による占領終了を祝おうなどということを考え付いた首相は、戦後から今まで誰もいなかった。これについてイヴァノフ評論員は、安倍首相が米国訪問後にこの発案を行なったことは特徴的だとコメントする。

 安倍首相は尖閣諸島の所属問題を巡る中国との論争において米国がオープンにきっぱりとした態度で日本の肩を持つだろうと期待していた。ところがオバマ大統領はこれを退けた。島の問題を理由に自国にとって巨大な経済パートナーと言い争う気はないとしたのだ。このオバマ大統領の態度が中国にいよいよ確信を与えただろうことは疑う余地もない。

 この結果、中国はその立場を強硬化させた。つまり島を守るのは日本人ひとりでやることになる。こうしたことを背景にすると 2月28日、米国占領終了記念日をやるとい安倍首相の提案は米国に対し、「占領は終わった」ことを報告したシグナルとなったといえるだろう。

 日本は独立国であり、独自の国益を持ち、それを守ることができるというわけだ。 こうしたメッセージに米国がどう反応するかは今のところ不明だが、琉球大学の宮里政玄名誉教授らを筆頭とするグループはすでに憤慨を表している。宮里名誉教授は、沖縄が日本から切り離された日を祝うというのは、あたかも沖縄が日本の領土ではないかのように響く発言だとコメントした。

 米国は1952年、日本は自国の領土を統括する権利を有すと認めておきながらも、沖縄に関してはさらに20年間にわたってコントロールし続けた。しかも1972年に沖縄を返還した後も、それに自国の基地を残し続けている。

 沖縄の米軍基地問題は日米関係における大きな苛立ちの種だ。鳩山由紀夫元首相はこれを解決しようとし、普天間基地を島の外に移転することを強要したが、その結果、米国側からのボイコットにぶつかり、すぐに首相のポストを失った。

 鳩山氏は日本の外交政策を米国からより独立したものにする必要性を表し、これによって米国政府を怒り心頭させてしまった。 鳩山氏に比べ安倍氏はこういったことはおくびにも出さず、機会ある毎にいかに日本にとって米国との防衛協力が重要であるかを強調してきた。特に中国、北朝鮮が群の強化を図るなかではなおさらだ。しかし尖閣諸島での中国との論争において日本を支持しないといオバマ大統領のはっきりとした拒否にあい、安倍首相は絶望的な賭けに出ざるをえなかったのだ。

 米国占領終了60周年の祝いを盛大に行なうことで、安倍氏はおそらく、米国は国益の擁護に務めようとして日本を占領したのだという単純な真実を国民の意識に届かせようとしたのではないか。

 しかしながら占領はとうの昔に終わっている。日本は全く違う国になった。日本には独自の国益があり、それはなんとしても 守らねばならない。誰も日本を守ってくれはしない、というのは米国の「安全の傘」がある程度損なわれたことをはっきり示すほのめかしといえる。

 もしこのシグナルが米国に届かず、的確に理解されないのであれば、阿部首相は憲法改正に国民を向かわせることに成功するだろう。特に米国には気に入らない安倍氏の円安政策によって日本経済が息を吹き返した場合、これは安倍氏にとっては、日本に利益にならない米国の金融路線の押し付けから解放されたと宣言する機会を与える。

 これで米国占領軍の押し付けた憲法を修正するときがきたということができる。 しかし、憲法見直しは60年以上にもわたってアジア太平洋地域の安定を維持してきたシステムの解体を意味することになる。

 多くのアジア諸国は、中国を筆頭としてこれに非常に鋭い反応を見せることは間違いない。

 おそらく安倍氏はまさに、中国の軍事的脅威が高まったことは米国がその忠実な同盟国である日本と、中国との間に抱える領土問題における日本の立場をより尊重せよというということを見込んでいるのだろう。

 しかしながら、これは非常に危険なゲームとなり、簡単に越えてはいけない限界を超え、外交上の企みや脅しはもう終わり、本当に戦闘行為が開始されてしまうことになる。≫(ザ・ボイス・オブ・ロシア:私見アンドレイ・イヴァノフ評論員)

 

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コメント
 
01. むやうのすけ 2013年4月30日 17:50:53 : ltsuShGwyUDcQ : baA3vadWQI
アンドレイ・イヴァノフって、ロシアの板垣英憲か? ホラ話としては面白い。だが実際の話、プーチンの横睨みでブルってチビってしまったような安倍に、アメリカに逆らえる胆力があるとは、とても思えない。真面目に論じているのなら、安倍を買いかぶりすぎている。

02. 2013年4月30日 18:08:54 : QKj2V8oUfM
安倍さんをずっと評価してきたが、ちょっと疑問符がついてきた。

こんな軽々しくロシアと事を進めるのはもってのほかだ。

いったい今まで何を学習してきたのか。

ロシアは中国、北朝鮮などより遥に信用できない国だ。

ロシアには何度煮え湯をのまされたか。最近ではサハリン2。あれどうなった?

安倍さん、あまりに何事もせっかちにやりすぎだ。

これ恐らく、失敗するだろう。

絶好調の安倍さんに影が差してきた感じだ。


03. 2013年4月30日 18:19:27 : rJIVInGSk6
この文章はピントがずれている。

安倍が日本の国益を考えているなどあまり笑わさないでほしい。TPPの交渉過程を見たのか。日本の本当の国益を売り渡して平気な首相なのだ。政策の多くは日本人の多くをさらに貧困にたたき込む政策だろうが。

安倍が大日本帝国憲法の復活を夢見ていることは確かだがこれは単に時代遅れの妄想にすぎない。彼に本当の交渉能力などない。


04. OVNI43free 2013年4月30日 19:09:25 : IhyfVrYJsi8bA : 07RrpzkvnM
>02.
 
 私も基本的にそう思いますね。

 ロシアが中国、北朝鮮よりましとは言い難いでしょう。とにかく、政府は自分たちに都合の悪い者は平気で暗殺するし、これまで下心無しで他国のために何かやったことがあるでしょうか。それどころか自分たちの欲しいものは「どんな汚い手を使っても」手に入れようとする。北方領土がまさにそれだったじゃありませんか。
 今回については、もし平和条約が締結できればその点については結構でしょう。しかしそれ以外は、結局大金をむしり取られるだけに終わるような気がします。なにしろ北方領土という最高のエサがありますからね。


05. 2013年4月30日 20:02:29 : glnvOURP8A
あいば君が指摘しているのは、
ロシアが信用できる、出来ないじゃなく、
ロシア人の側の情報の受けとめ方に、
こんなのがあるよ、
と言っているだけでしょう。
どうも、読み間違いというか、勘違いの歪曲コメが多過ぎるよね。
阿修羅を覗いていても分かることだけど、
日本人のロシアへの知識は、
戦中戦後のソ連から、一歩も進んでいない。
間違いだとは言わないけど、
現代ロシア情報をキャッチアップすることから始めようぜ

06. 2013年4月30日 22:03:57 : 61gkmPnkD2
ロシアは日本の技術力や産業界に溢れるノウハウを必要としている。
中国も同様だ。
日本はロシアからエネルギー資源、中国からは安価の労働力を継続的な供給が狙いだ。
この両大国と日本との通商においては補完の関係になる。

しかし、アメリカとはどうだろう。
補完関係にあるのは軍事だけではないのか。
通商においては補完どころか相殺ではないのか。
だからアメリカはTPPが必要になるのではないのか。

ごく最近領土問題に火を付けてしまった日本ではあるが、
中国とは40年も前に国交正常化を成し遂げ、その後は共に経済発展の道を歩んでいる。
ロシアも中国-日本の関係以上にすることを思い描いているだろう。
だが、ロシアと日本が友好関係を築くことを望まない国がある。
ロシアもそれは良く解っている。
だからプーチン大統領は「日本に覚悟があるのか?」「勇気はあるのか?」と問うているのだろう。
「お互い信頼と尊敬が出来る間柄になれるのか、これから暫く時間を掛けて確認させてもらう」がプーチン氏のメッセージであろう。

安倍氏が性急に結果を求めれば、ロシアは安倍氏の次を見据えることになるだけだ。
一方、日露友好に干渉したい国のご機嫌も損ねてはいけない。
まあ安倍氏には無理だろう。


07. 2013年5月01日 10:36:09 : xJHdiDE4wQ
なかなか穿った見方ではありますが、ロシア側がその様に日米関係を捉えるのは、一つの見方
として、当然、出て来るものでしょう。今回の会談で、2+2にも言及しておりますしね。

さて、ロシアが信頼できる国ではないとか、中国の方がマシとのコメントも見られますが、
その方々は、チョッと国際社会の現実を見失っているように感じます。

国際社会では、友好国は有っても信頼しきれる国は無いのです。この現実において、
ロシアが国益を掲げて強引な交渉をして来るとしても、中国の様に変な 面子 に
拘ったり、自国民に将来の方向閉ざす様な反日教育を行うよりもマシと見るべきです。

まぁ、ロシアも米国も台頭する中国に対する種々の 危険性 を感じ取っているので、
この様な、日本とのやり取りが出て来ているものと捉えるのが良いかと。


08. 2013年5月01日 12:41:32 : 9bgp0KFYdA
マスコミは安倍を持ち上げている=米国追従政策だからだ。
米国に刃向かう総理は政党問わずマスコミから攻撃される。

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