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馬鹿なポピュリズムを生み出す改憲論  田中 良紹 
http://www.asyura2.com/13/senkyo147/msg/249.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 5 月 04 日 01:10:01: igsppGRN/E9PQ
 

http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakayoshitsugu/20130503-00024711/
2013年5月3日 22時57分 田中 良紹 | ジャーナリスト


私は改憲論者である。日本国憲法が一度も変更されずにきたことを良かったとは思っていない。しかしだからと言って憲法の改正手続きを緩和しようとする96条改正には反対である。憲法記念日に96条緩和を主張する改憲派の理屈を聞いて反吐が出そうになった。「憲法を国民の手に取り戻す」などと馬鹿な事を言ったからである。

96条改正を言う者は民主主義というものを理解していない。国民にすべてを判断させるような言い方はいかにも国民主権を尊重しているように見えて、これほど民主主義を駄目にする考えはない。史上最も民主的だと言われたワイマール憲法がヒトラーの独裁を生み出したように、さかのぼればギリシアの直接民主主義が有能な指導者を失えばすぐに堕落したように、国民にすべてを判断させるというポピュリズムは民主主義を破壊するのである。

民主主義を自らの手で勝ち取ったことのない日本人は民主主義を理屈で考え、綺麗事として理想化する。しかし民主主義は綺麗事でも理想的でもない。放っておけば極めて危ない制度で、絶えず強くする努力をしないと国民のためにならない。強くするとは国民の主張に耳を傾け、しかし国民の言う通りにはならない事である。

私がそうした考えに至るのはアメリカの政治専門チャンネルC−SPANを通してアメリカ議会とアメリカ政治を見てきたからである。私は55年体制末期の国会で野党がスキャンダル追及を行い、審議拒否に持ち込み、その裏で取引をする政治の実態をつぶさに見てきた。その道具に利用されたのがNHKの国会中継である。NHKの中継は表で与野党激突の構図を見せながら裏ではいびつな政治構造を生み出していた。

そこで世界の先進民主主義国はどうなっているのかを調べてみると、NHKの国会中継がアメリカからもイギリスからも批判されていたことを知った。日本の国会中継はポピュリズムを生み出し民主主義のためにならないと言われていたのである。確かにテレビを意識して野党はスキャンダル追及に力を入れ、議論も国民受けするテーマばかりを選んでいた。それで政治が良くなる筈はない。

やがてアメリカにもイギリスにも議会を中継するテレビ局はできたが、それは最近の話で、しかも日本の国会中継とは異なるものである。私が一緒に仕事をしたアメリカのC−SPANはポピュリズムにならない事を第一に議会中継を行っている。だから与野党が議論する委員会などは中継しない。やればお互いが批判し合う議論だけを見せられるからである。

中継するのは与野党の議員が共に有識者と議論する公聴会が中心である。そして弁舌がうまいとかスタイルが良い政治家が有利にならないように心がける。弁舌がうまいとか国民受けのパフォーマンスだけの政治家は民主主義にとって好ましくない。アメリカ人にはその意識が骨の髄まで染みついている。政治家の力量はそんなこととは関係ないのである。

日本人はアメリカの大統領は国民の直接選挙で選ばれると勘違いしているが、大統領選挙で選ばれるのは大統領ではなく選挙代理人である。大統領は選挙代理人の投票で選ばれる。だから国民と代理人の投票結果が異なる事がある。ゴアとブッシュの選挙で国民の票数はゴアが多かったが、代理人の票数でブッシュが大統領になった。つまりアメリカは国民の直接民主主義を認めていないのである。

憲法改正についてもアメリカは国民には決めさせない。改正には上下両院それぞれ三分の二の賛成が必要で、さらに州議会の四分の三の承認を必要とする。そして国民投票は行わない。それを勘違いしている日本人が多い。「アメリカのように首相は国民投票で直接選ぶべきだ」などと言う人間がいるからおかしくなる。

そして日本人の大いなる勘違いに多数決がある。日本人は多数決が民主主義だと思っている。さらに過半数で決めた事は正しいと思っている。とんでもない話である。過半数が賛成したというのはただそれだけの話で正しいとは限らない。いつまでも決めない訳にはいかない時に便宜的にそう決めるだけである。だから民主主義の基本は少数意見の尊重にある。

イギリスは議院内閣制でマニフェスト選挙だから過半数を得た与党のマニフェストが議会で成立する事になる。それならなぜ議会で議論し投票をするのか。それは過半数を得たからと言って正しいとは限らないため、少数意見を尊重して議会で修正の議論をするからである。

イスラム世界では全員を集めて結論が出るまで何日間も議論し、それでも決着がつかなければ全員が信頼する指導者に結論をゆだねる。このやり方は日本の自民党でも同じであった。自民党の部会では決して採決をとらず、自由に議論をさせて最後は部会長一任としていた。その伝統を壊したのは小泉純一郎総理である。初めて多数決を採り党内から批判を浴びた。その時、日本人の多くが「自民党は古い、小泉総理の方が民主主義的だ」と思ったがそれは誤りである。

社会学者の小室直樹氏によるとヨーロッパでも昔はそうであったが、時間がかけられない事情が出てきて便宜的に多数決になったのだと言う。だから多数決は便宜的な決め方に過ぎない。それを安倍政権は憲法改正に適用しようとしている。衆参両院も過半数なら国民投票も過半数で国家の最高規範を決めようとしている。そんなやり方で憲法を決めている国など世界中どこにもない。議会両院の過半数で発議する国はあるが、その後が国民の過半数などという話にならない。それよりも高いハードルが課せられる。

戦後一度も憲法改正がなかったのは96条があったからではない。与野党が政権交代ではなく憲法改正を競い合ってきたからだ。そうした過去の事実に目を向けず「憲法を国民の手に」などと甘いポピュリズムを振りまくのは、世界から馬鹿にされるだけの話である。


田中 良紹
ジャーナリスト

「1969年TBS入社。ドキュメンタリー・ディレクターや放送記者としてロッキード事件、日米摩擦、自民党などを取材。89年 米国の政治専門テレビ局C−SPANの配給権を取得し(株)シー・ネットを設立。日本に米国議会情報を紹介しながら国会の映像公開を提案。98年からCS放送で「国会TV」を放送。07年退職し現在はブログを執筆しながら政治塾を主宰」


 

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コメント
 
01. 2013年5月04日 04:13:31 : HvR1OpLc8Q
確かにヒトラーもレーガンもブッシュも小泉もポピュリズムが生み出した怪物達と言えるけど
レーガン以降、なんか裏工作で権力を掌握しておいてから
無理やり流れを作り出している
それが果たしてポピュリズムと言えるのかな?

国民的人気と言うことすら嘘と言うか作られたものだもんな

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「憲法を国民の手に取り戻す」?
お前らカルトがそんな事、思っているはずないじゃねーか
この一言で済む話なんだよ

そうも言えないので、奥歯に物が挟まったような言い方になったり
変なロジックを展開しなくちゃならなくなる

でも、もう頭からこういう否定をすべきときなんだろうと思う


02. 2013年5月04日 04:40:11 : Ok6OICAkOk
日本国憲法は米国が草案したと言われている。
内容の善し悪しは別にして、この事をどう思いますか?

また、米国にも日本のような平和憲法が有るのならまだしも。


03. JohnMung 2013年5月04日 06:46:32 : SfgJT2I6DyMEc : l6QDfh1RgQ

 どこが作ったとか、誰が作ったといった詮索・論議よりも、現憲法自体の理念・原則、内容、意義について、議論することがなによりも大切である。
 少なくとも、大日本憲法とは根本的に進化した内容であり、これを軽々に変えようとする輩には、日本人と国家のことよりも別の狙いがあると見ざるを得ない。
 現憲法の理念・原則は堅持し、「硬性憲法」の意義を損なわないことを尊重することは、日本人として当然のことである。

 憲法を見直すことに反対ではないが、安倍自民党や、維新やみんななどの96条先行変更を企む輩にはまったく同意しかねる。此奴らのことは、別途コメントする。

 ところで、毎日新聞が昨日15時過ぎに配信した記事を貼り付けておきます。 

 ”<東日本大震災>3度目の憲法記念日 改憲より復興を”
 毎日新聞 5月3日(金)15時22分配信
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130503-00000015-mai-soci

 3日は憲法記念日。2011年の東日本大震災以降では3度目の記念日となり、被災地からは「憲法改正論議より、復興に政治のエネルギーを注いでほしい」との声も上がる。東京電力福島第1原発事故で「居住移転の自由」など憲法で定める人権を奪われた被災者は「現行憲法さえ守られていない」と憤る。

 ◇生存権 

 進まぬ街の復興を見つめながら岩手県釜石市の中川淳さん(79)は憲法改正のハードルを下げようとする動きを憂慮する。

 大震災で死者・行方不明者1000人以上を出した釜石市は1945年7月と8月、太平洋戦争で艦砲射撃を受け、この時も1000人以上が犠牲になった。当時国内で2番目に大きい製鉄所が狙われ、街は焦土と化した。

 中川さんは爆音にうろたえた少年時代の経験も踏まえ、戦争放棄を定める9条や、生存権を保障する25条の大切さを訴える。自らは中学校で38年間、教師として憲法を社会科の授業で取り上げ、生徒が9条などについて書いた作文は大切に保管してきた。作文は自宅もろとも津波に流されたが「憲法の価値観は社会の中堅世代となった教え子たちに根付いている」と自負する。

 いまだに避難生活を送る中川さんは「被災者の生存権は十分に守られているだろうか」との疑問を持つ。憲法16条は損害の救済などを求める請願権を保障するが「遠慮やあきらめで口をつぐんでいる被災者も多い。憲法には被災地復興や被災者支援のための権利が詰まっている。国会議員は憲法改正論議の前に、住民は保護されるべき存在だということを再度、自覚する必要がある」と話した。【高尾具成】

 ◇米軍支援

 岩手県大船渡市の赤崎地区公民館の前館長、吉田忠雄さん(72)は「あまりのうれしさに涙が出た」と「あの時」を振り返る。

 大震災直後、公民館には約340人が押し寄せた。交通網が遮断され、水が尽きた4日目の昼過ぎ、ごう音が聞こえてきた。米軍の「トモダチ作戦」の空母艦載ヘリだ。

 「窮地で救ってもらうありがたさ」が身に染みた。地区内ではそれ以来、自衛隊の他国での米軍支援を容認する若者が増えたと感じている。戸田公明市長も「時代の変化に応じた憲法は必要だ」と改憲論を容認する。

 「だが」と吉田さんは立ち止まる。日本は自衛目的以外で銃を構えて良いのだろうか。「トモダチ」に恩義は感じるが、米軍に対して自衛隊は医官派遣などの後方救護活動に専念する策もあるはずだ。「そもそも違憲判決が出た衆院選の当選者に、改憲への1票を国会で投じる資格があるのだろうか」。改憲論議よりも「政治のエネルギーを復興に」と願う。【根本太一】

 ◇財産権 

 東京電力福島第1原発事故で、福島県大熊町から会津若松市に避難している農業、渡部隆繁さん(63)、栄子さん(60)夫妻は、職業選択の自由や財産権など、憲法の保障する権利が侵害されていると憤る。

 大熊町の自宅は原発から約3キロ。昨年12月に帰還困難区域(年50ミリシーベルト超)に再編され、除染は当面始まらない。自宅と田畑は、政府が示した中間貯蔵施設の調査候補地内に入る可能性がある。このため埼玉や茨城などの農地を見に行き、移住の構想を練ってきた。

 しかし、移住の前提になる財物賠償基準は生活再建にほど遠い。所有していたトラクターや田植え機などは買い直せば約5000万円かかるが「減価償却に応じた価値」という基準では1500万円にしかならない。納得できる賠償を得るには訴訟しかないと考え始めているが「奪われた財産や生活を元に戻せない基準はおかしい」と思う。

 隆繁さんは大熊町で40年以上、農業を続けてきた。土作りには時間がかかる。一刻も早い再開を目指すが、借り上げ住宅で細々と暮らす日々が続き「働けないことがつらい」(栄子さん)。職業や財産が奪われたままの「中ぶらりんの人生」を余儀なくされ、夫妻にとって憲法改正論議は空疎に響く。「今の憲法が認める権利さえ守られない中、どんな新しい憲法を作るというのか。順番が逆ではないか」【深津誠】


04. JohnMung 2013年5月04日 06:51:15 : SfgJT2I6DyMEc : l6QDfh1RgQ
03>訂正
 大日本憲法とは根本的に進化した内容
     ↓
 大日本憲法よりは根本的に進化した内容

05. JohnMung 2013年5月04日 07:45:15 : SfgJT2I6DyMEc : l6QDfh1RgQ

 03>に続いて、毎日新聞の記事を貼り付けておきます。

 ”論点:憲法をめぐる課題とは” 毎日新聞 2013年05月03日 東京朝刊
 http://mainichi.jp/select/news/20130503ddm004070029000c.html

 改正論議がかつてなく高まる中で迎えた今年の憲法記念日。改憲へのハードルを低くする96条改正や、9条をめぐる自衛隊の国防軍化論に焦点が当たるが、今、日本が向き合うべき憲法の課題とは何か。

 ◇国益考えれば改正は無用−−長谷部恭男・東京大教授

 現在の日本国憲法は、立憲主義に基づく議会制民主主義の憲法として見たとき、ごく標準的なものだ。つまり、世の中にはいろいろな考え方があるので、それぞれを公平に尊重しつつ共存を目指す、という原理だ。今、どこかを変えなくては困るという課題はない。なぜ変えようとしているのかよく分からない。政治の重要な役割を果たす人たちは、もっと喫緊の課題、例えば財政再建や社会保障の再整備などに力を注ぐべきだ。

 改憲論の中には「押しつけられた憲法だから」という主張もあるようだが、そもそも憲法は押しつけられるものだ。アメリカでも南北戦争の結果、南部諸州は北部から押しつけられた。

 「日本国憲法は外国であるアメリカに押しつけられた」という議論もあるが、第二次世界大戦はファシズムと議会制民主主義という、国の根本原理を巡る深刻な対立だった。その戦争に負けた以上、議会制民主主義を受け入れざるを得なかった。冷戦で敗北した東側と同じだ。

 憲法は、中長期的に守っていくべき社会の基本原則だ。憲法96条が定める改正の発議条件(衆参両院3分の2以上の議員による賛成が必要)を緩和すべきだ、という主張がある。憲法が変えにくくされているのは、時々の政治的多数派が都合よく変えようとすると、収拾のつかない混乱になりかねないからだ。選挙の度に改正されるのでは、何のための憲法か分からない。

 また今は3分の2以上が必要なので、なるべく広いコンセンサスを得るような、ほどほどの改正案が出てくる。これが2分の1超になれば、ぎりぎり過半数の人が賛成する提案で、極めて党派的な改正が可能となる。さらに改正に成功したあと、発議の条件を3分の2以上に戻して変えにくくすることもあり得る。

 「『新しい人権』を憲法に書き込むべきだ」という意見について考えると、例えばプライバシーや環境権は、すでに個人の尊重を規定した憲法13条によって当然守られるべきものと判例などで定着している。改めてこれらを書き込みましょうということになると、「『新しい人権』はこれで打ち止めです」ということになりかねない

 9条と自衛隊の存在が乖離(かいり)しているため、9条を実態に合わせて改正すべきだという議論もある。しかし改正は現状追認にとどまらないだろう。政府が積み上げてきた解釈は、日本固有の利益を守るためならば実力を行使するというものだ。だが、自民党のいう「国防軍」を持つと、日本と直接関係のない国際公益のために実力を行使していい、ということにもなる。例えばアフリカで起きている戦争に自衛隊を送って鎮圧しよう、となりかねない。

 憲法の大きな役割は、権力を制限することで人々の自由と権利を守ることだ。一方で、「権力を拘束するための憲法という考えは古い」という考え方もある。「国民の責務」を記した自民党の憲法改正草案(昨年4月発表)は、こうした考えに基づいているようだ。

 憲法を改正するならば「ねじれ国会」で問題になっている参議院の強すぎる権限を改めるべきだが、現実的には難しいだろう。ただ参院議員の行動様式が、時々の党派的な利益を考え行動するのではなく、国全体の利益を考えて行動するものならば改正の必要はない。【聞き手・栗原俊雄】

 ◇96条改正は主権国家の要−−高村正彦・自民党副総裁

 自民党は1955年の結党以来、自主憲法制定を党是としている。現行憲法は日本が敗戦し、連合国軍総司令部(GHQ)の占領時代にGHQの草案に基づいて作られた。日本が主権を回復した後も、そのまま維持するのは理念的におかしい。改憲の必然性はまずこの点にある。憲法は日本人自身で作るべきだ。

 実態面でも不都合がある。例えば憲法前文には「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」とあるが、これはユートピア的平和主義とでもいうべき内容だ。前文は一種の宣言だから、これでいいとの考え方もある。だが、この憲法を基にすると「外交努力と一定の抑止力をもって平和を維持」という現実的平和主義者ですら「タカ派」と称されるおかしな状況になる。

 不合理なのは「陸海空軍はこれを保持しない」という9条2項だ。条文を文字通り解釈すれば自衛隊は違憲だ。中学生が読んでも分かる。2項に「前項の目的を達するため」と加えた修正で整合性がとれているという意見もあるが、文理的に無理だ。

 ではどうして合憲なのかというと、主権国家が自らの生存権を否定することはあり得ないから必要最小限度の自衛はできるという考え方に基づいている。裁判所や内閣法制局は、自然権という言葉は使っていないが、私に言わせればそういう自然権的な考え方から合憲にしているに過ぎない。成文憲法の国なのに、成文通りに読めば違憲で、自然権としては違憲ではないというのはみっともない。

 法治国家の基礎を揺るがすような成文憲法と現実の乖離(かいり)があるのだから、9条2項は削除。パリ不戦条約以降の侵略戦争はいけないという平和主義を盛り込んだ9条1項は堅持する。若干字句の修正はあるが、自民党の憲法改正草案の根幹はそういうことだ。

 改正草案には、自衛隊の存在も明記した。名称は世界に通用するものということで自衛軍と国防軍が挙がったが多数決で国防軍とした。付言するが、改憲手続きを定めた96条の改正を含め、改憲草案は谷垣禎一総裁の時に決めたもので安倍晋三総裁(首相)になってから一字一句変わっていない。

 その96条の規定により、日本の憲法はスペイン憲法と並んで世界で最も改正が難しい。主要国の戦後の憲法改正をみると、少ない米国で6回。ドイツは59回、フランスは27回だ。日本は皆無。先述したように日本の憲法はGHQ草案に基づいているのだから、占領目的に沿った内容になるのは致し方ないことだとしても、主権回復後の改正を極めて困難にする規定を設けたことは了解しがたい。

 主権者たる国民に憲法の是非を問いやすくするというのはごく普通の発想ではないだろうか。自民党は衆参両院それぞれ3分の2以上という発議要件を過半数に緩和することを提案している。自民党が一党支配と言われた時代でさえ、衆参のいずれかで3分の2以上を持ったことはない。両方で3分の2以上というのは重過ぎる。戦後、長い間、一度も国民に憲法の是非を問うことすらできなかったことは正当とは言えない。96条改正は、主権国家が自らの憲法を、主権者たる国民の手で、改正という方法で作るために必要な条件だ。【聞き手・因幡健悦】

 ◇生存権保障の後退を懸念−−稲葉剛、NPO法人自立生活サポートセンター・もやい代表理事

 「健康で文化的な最低限度の生活」を保障する憲法25条が危機的な状況にある。

 昨年、芸能人の親族の生活保護受給がきっかけでバッシングが起き、政治家が「生活保護を恥だと思わなくなったのが問題」などと発言した。兵庫県小野市は4月、生活保護費や児童扶養手当の受給者がパチンコなどに浪費することを禁じる条例を施行し、市民の通報を義務づけた。

 不正受給が横行していると言われるが、金額ベースでは0・5%以下に過ぎない。逆に、利用すべき人が利用できないことの方が問題だ。受給資格がある世帯のうち、実際に受給できている世帯の割合を示す「捕捉率」は2〜3割にとどまっている。生活保護利用者は過去最多の約215万人に上るが、背後には少なくとも450万人の人が、収入が生活保護基準以下で資産もないのに受給していない状態にあるとみられる。

 背景には、福祉事務所が申請に来た人を追い返す「水際作戦」があるが、生活困窮者自身も「恥ずかしい」「後ろめたい」意識から相談に行かないことも多い。バッシングや財政悪化の中で生きる権利を主張しないことを「美徳」と取る風潮が広がっている。

 生活困窮者の餓死や自殺も後を絶たない。厚生労働省の人口動態調査では1995〜2011年の「食糧不足」が原因の死者は1129人いる。

 安倍政権は8月から生活保護基準を3年かけて段階的に引き下げる。保護を受ける人の親族の扶養義務強化も検討している。これは事実上の憲法25条の解釈改憲だと思う。

 高齢者や障害者が多い保護受給者にとって月額数千円の引き下げは極めて深刻だ。夏の暑さをしのぐ冷房代を切り詰めれば、生命の危機につながりかねない。資産のある家族に頼れといっても、配偶者や親から暴力や虐待を受け、家族に居所を知られれば身に危険が迫る人もいる。

 生活保護法は1946年の制定当初、「勤労意思のない者」「素行不良者」「扶養義務者が扶養をなし得る者」を保護対象から排除したが、4年後の50年の改正で無差別平等の原則を確立した。今回の見直しは時計の針を60年以上前に戻すものだ。

 自民党は憲法改正草案で「家族は、互いに助け合わなければならない」(24条)と規定した。東日本大震災で「絆」の大切さが強調されたが、家族や地域の自発的な支え合いを政治が利用し、政治が果たすべき責務を果たしていないと感じる。草案では基本的人権の普遍性に関する条文(現憲法第97条)が丸ごと削除されているなど、個人の人権を尊重する姿勢も大きく後退している。

 私たちの「もやい」には生活困窮者からの相談が毎年1000件くらいある。相談者の年齢は多様化しており、児童養護施設を出て仕事が見つからない10代の若者から80代の年金生活者まで来る。

 「税金を投入している制度の利用者はある程度、人権を制限されても仕方がない」と主張する政治家もいる。だが、その論理を認めれば、医療・介護・年金を含めた社会保障制度全般に影響が及ぶ。政府の社会保障制度改革国民会議では社会保障費抑制に向けた議論も始まっている。

 憲法改正論議とともに生活保護制度が後退すれば、人々の命と暮らしを支える全ての制度が利用しづらくなりかねない。【聞き手・青島顕】

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 ◆日本国憲法の条文
 ◇13条(個人の尊重・幸福追求権・公共の福祉)
 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で最大の尊重を必要とする。
 ◇25条(生存権、国の社会的使命)
 (1)すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
 (2)国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
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 ■人物略歴
 ◇はせべ・やすお
 1956年生まれ。学習院大教授などを経て95年から現職(憲法学)。著書に「憲法とは何か」「憲法学のフロンティア」など。
 ◇こうむら・まさひこ
 1942年生まれ。80年衆院選初当選。法相、外相(2回)などを経て12年から現職。当選11回。弁護士出身で、日中友好議員連盟会長も務める。
 ◇いなば・つよし
 1969年生まれ。94年に東京・新宿の路上生活者支援を始め、2001年もやい設立。生活保護問題対策全国会議幹事。著書に「ハウジングプア」など。


06. JohnMung 2013年5月04日 08:01:25 : SfgJT2I6DyMEc : l6QDfh1RgQ

 小生は、05>で掲載した「高村正彦の見解」にはなったく賛同しかねます。

 とりわけ、自民党改正案は、谷垣偵一前総裁(現法務大臣)の時に作成したもので、安倍晋三総理総裁はそれをそのまま継承しているだけだ、には、抱腹絶倒、コーヒーを吹いてしまった。倒幕→維新期以降の長州閥の無責任さを象徴する言い訳であるとみました。

 05>に続いて、毎日新聞の5月3日の社説を貼り付けておきます。

 ”社説:憲法と改憲手続き 96条の改正に反対する”
 毎日新聞 2013年05月03日 東京朝刊
 http://mainichi.jp/select/news/20130503ddm005070125000c.html

 上映中の映画「リンカーン」は、米国史上最も偉大な大統領といわれるリンカーンが南北戦争のさなか、奴隷解放をうたう憲法修正13条の下院可決に文字通り政治生命を懸けた物語だ。彼の前に立ちはだかったのは、可決に必要な「3分の2」以上の多数という壁だった。

 反対する議員に会って「自らの心に問え」と迫るリンカーン。自由と平等、公正さへの揺るぎない信念と根気強い説得で、憲法修正13条の賛同者はついに3分の2を超える。憲法とは何か、憲法を変えるとはどういうことか。映画は150年前の米国を描きつつ、今の私たちにも多くのことを考えさせる。

 ◇「権力者をしばる鎖」
 安倍晋三首相と自民党は、この夏にある参院選の公約に憲法96条の改正を掲げるとしている。かつてない改憲論議の高まりの中で迎えた、66回目の憲法記念日である。

 96条は憲法改正の入り口、改憲の手続き条項だ。改憲は衆参各院の総議員の「3分の2」以上の賛成で発議し、国民投票で過半数を得ることが必要と規定されている。この「3分の2」を「過半数」にして発議の条件を緩和し、改憲しやすくするのが96条改正案である。

 憲法には、次に掲げるような基本理念が盛り込まれている。

 「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪え、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」(97条)

 「この憲法は、国の最高法規であって、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない」(98条1項)

 その時の多数派が一時的な勢いで変えてはならない普遍の原理を定めたのが憲法なのであり、改憲には厳格な要件が必要だ。ゆえに私たちは、96条改正に反対する。

 確かに、過半数で結論を出すのが民主主義の通常のルールである。しかし、憲法は基本的人権を保障し、それに反する法律は認めないという「法の中の法」だ。その憲法からチェックを受けるべき一般の法律と憲法を同列に扱うのは、本末転倒と言うべきだろう。


07. JohnMung 2013年5月04日 08:19:26 : SfgJT2I6DyMEc : l6QDfh1RgQ

 05>に続いて

 下記の記事にみるように、おかしいのは、96条ではなくて、安倍晋三らの「ゲリ便」もとい「軟化した脳ミソ」の方である。

 ”特集:きょう憲法記念日 改憲の動き現実味/9条見据える自民(その1)”
 毎日新聞 2013年05月03日 東京朝刊
 http://mainichi.jp/select/news/20130503ddm010010006000c.html

 安倍晋三首相が憲法96条の改正に意欲を示し、改憲論議が高まりを見せている。衆院は、昨年末の総選挙の結果、自民党、日本維新の会、みんなの党などの改憲勢力に加え、「加憲」を主張する公明党の議席が改正発議に必要な3分の2を優に超える。7月の参院選の結果次第では両院とも改憲勢力が3分の2を超え、憲法改正が現実的な政治課題に上る可能性が出てきた。憲法改正論議の現状をまとめた。

 ◇96条、参院選争点に 発議要件「2分の1」緩和案
 「昨年の衆院選でも96条改正を公約で掲げていた。それは参院選でも変わりはない」。首相は1日、訪問先のサウジアラビアで言明。参院選後に96条改正に賛成する与野党の勢力結集を目指すと強調した。憲法の改正手続きを定めた96条改正の是非が、7月の参院選で大きな争点になることは確実な情勢だ。

 96条は憲法改正について、衆参各院で総議員の3分の2以上の賛成で発議→国民投票で過半数の賛成−−と2段階の手続きを踏むよう定めている。国会で過半数の賛成があれば改正ができる一般の法律と比べて変えにくいことから「硬性憲法」と呼ばれている。

 自民党などは、発議に必要な「3分の2」以上の賛成を、「2分の1」まで引き下げることを目指している。憲法改正を党是とする自民党は、昨年4月にまとめた憲法改正草案で「過半数」に引き下げることを明記した。小泉内閣当時の05年10月、結党50周年に向けて策定した新憲法草案も、すでに過半数と記載していた。

 現行憲法が1946年11月に公布されて以来、改正のための発議や国民投票は一度も行われていない。改憲勢力が衆参で3分の2を超えたことがないことが大きな理由だ。

 首相は参院予算委員会などで、「60〜70%の国民が改正したくても、3分の1を超える国会議員が反対したら発議できないのはおかしい」と説明。発議要件を過半数に引き下げて国民投票を実施しやすくすることで「国民の手に憲法を取り戻す」と訴える。衆院で54議席を有し、第3党となった日本維新の会の橋下徹共同代表も96条改正論を唱えている。首相との4月9日の会談で、96条の発議要件を緩和すべきだとの認識で一致。両党が歩調を合わせる可能性が出てきた。

 性急な改憲には慎重な公明党も96条について議論を始めている。党内では硬性を維持するという意見が大勢だが、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の三原則以外の条項は「3分の2」より改正要件を緩和する案も検討している。

 ◇改正論台頭、反対派は危機感
 台頭する96条改正論に、反対派は危機感を募らせている。

 日本国憲法は、国民の権利や自由を守るため国家権力を拘束するためにあるという立憲主義に立脚している。「最高法規である憲法は、時の権力者が多数決で変えるべきではない」などが主な反対の理由だ。96条改正だけを先行して、次に何を変えるのか明確でない点も問題視している。

 党内で賛否が割れる民主党だが、海江田万里代表は党として96条改正に反対する見解をまとめる意向を示した。参院選の対立軸とする思惑もちらつく。

 共産党や社民党など護憲勢力も96条改正阻止に力を注ぐ。共産党の志位和夫委員長は「96条改正のねらいは9条改正に向けてハードルを低くするところにあることは明瞭だ」と厳しく批判する。

 衆院480議席の3分の2は320議席、衆院は自公だけで3分の2議席を超えており、改憲を主張する維新とみんなを合わせると8割以上の議席がある。参院242議席の3分の2は162議席だが、現在は与党だけでは103議席で半数にも満たない。7月の参院選で改選されるのは全議席の半数の121議席のみ。自民党が大幅に議席を伸ばすと予想されているが、改憲勢力を結集して3分の2に達するかどうかは未知数だ。

 ◇改正手続きは多様
 諸外国では戦後、米が6回、仏が27回、独が59回(1月現在)憲法を改正した。だが、統治機構に関する改正が多い。改正手続きは多種多様で、国会の議決、地方議会の議決、国民投票などの手続きが規定されているケースが多い。

 米国は上下各院でそれぞれ3分の2以上が賛成し、4分の3以上の州議会が承認する必要がある。フランスは上下各院の過半数が賛成した後、両院合同会議で5分の3以上の賛成、または国民投票で過半数の賛成を要する。ドイツは連邦議会と連邦参議院の各院で3分の2以上の賛成で改正される。国民投票がないのは、かつてヒトラーを生んだ国民の政治的成熟度に対する疑問があったためと言われる。

 改正する項目によって、手続きの困難さが異なる国もある。スペインでは、憲法の全面改正や国の基本原則など、より重要な項目はハードルが高く、それ以外の項目と必要な手続きを変えている。

 96条改正の議論では、なぜ3分の2を過半数に引き下げるのかなど国民的な議論が行われてきたとは言い難い。自民党内ですら「5分の3」とする案もあった。拙速な結論は出さず、議論を煮詰める必要がありそうだ。【仙石恭】


08. JohnMung 2013年5月04日 08:37:56 : SfgJT2I6DyMEc : l6QDfh1RgQ

 06>訂正
 なったく賛同しかねます → まったく賛同しかねます

 下記で、ひとまず区切りにして、まもなく用事で出かけます。
 戻ってきたら、改憲論議の状況に応じて、コメントしましょう。
 一言だけ、ペテン師大嘘つきの安倍晋三の言動と、それに追従するしかない自公の腑抜け議員どもゴマすり見解、そして、一見勇ましい維新やみんなの欺瞞的改憲志向にはまったく賛同しかねます。

 ”特集:きょう憲法記念日 改憲の動き現実味/9条見据える自民(その2止)”
 毎日新聞 2013年05月03日 東京朝刊
 http://mainichi.jp/select/news/20130503ddm010010012000c.html

 ◇「平和国家」のスタンス、変容も
 自民党が憲法改正要件緩和の先に見据える最大の目標が、戦争放棄を定めた9条の改正だ。昨年4月に発表した改正草案は、章のタイトルを「戦争の放棄」から「安全保障」に変更し、自衛権の行使容認と国防軍の保持を明記した。

 東アジアの安全保障環境が厳しさを増す中、改正で防衛力の強化を図れるというのが同党の主張だが、海外での武力行使のハードルが下がり、長年にわたり築いてきた「平和国家」としてのスタンスが大きく変容する可能性もある。

 専守防衛のための実力組織である自衛隊は来年、発足60年を迎える。約23万人の隊員を抱え、軍事費ベースで世界第5位の組織だが、憲法には一言の言及もなく、戦力の不保持を定める9条2項との整合性が絶えず議論されてきた。自民党の改正草案はこの2項を削除して戦力を持てるようにしたうえで、自衛隊の名前を「国防軍」に変え、設置を憲法で明記した。

 ただ、改正の狙いは単なる名称変更や、自衛隊の存在を巡る憲法論議に終止符を打つことだけではなさそうだ。国防軍の設置を定めた「9条の2」には、一般の司法制度から独立した形で軍人を裁く「審判所」を置くことを明記した。

 石破茂幹事長は「自衛隊員が『出動せよ』と言われたときに、『行きたくない』と思わない保証はない」としたうえで、命令に従わない隊員を審判所が処罰することで「軍の規律が維持される」と強調。自衛隊幹部も「審判所ができれば名実ともに『軍』となる。過酷な任務にもこれまで以上に果敢に立ち向かうようになり、結果として防衛力が強化される」と語る。

 9条改正を巡り、国防軍設置と並ぶもう一つの大きな柱が自衛権の行使容認だ。現行憲法には自衛権に関する記述がなく、政府はこれまで「自国の平和と安全のための自衛は国家固有の機能」として、日本への攻撃を阻止する「個別的自衛権」は行使可能だと説明してきた。一方、米国のように日本と密接な関係にある外国への攻撃を阻止する「集団的自衛権」は、自衛のための必要最小限度の範囲を超えるとして、憲法上行使できないとの立場を取っている。


09. 2013年5月04日 11:00:33 : vgQVMWdybs
>「憲法を国民の手に取り戻す」

 安倍晋三の本音は「憲法を国民から取り戻す」ということ。

>「日本国憲法はアメリカ製」
 そうです。しかし、当時のアメリカは「日本の軍国主義復活を恐れ」、世界史上に稀な「平和憲法」を創った。ところが、「今となっては失敗だった」とアメリカの産軍共同体は考え、再軍備化を安倍晋三にやらそうと考えている。安倍晋三の手口は全て、産軍共同体からの指令と考えていい。


10. JohnMung 2013年5月04日 12:54:25 : SfgJT2I6DyMEc : l6QDfh1RgQ

 09>さん
 >安倍晋三の本音は「憲法を国民から取り戻す」ということ。

 なんのために、
 そう! ”「売国」から「靖国」に”
 日本人の元気な青壮年を身勝手なアメ公の世界戦略のために海外派兵して、”英霊”としてお祀りし、怨念を鎮魂させてもらいます。

 ・・・日本人のみなさまには”「愛国」から「幸福」”からはあり得ません。一時期話題になったようですが、あれは幻想だったのですよ!

              田布施絡みのチョン一派代表 ハイル・ゲリゾー


11. JohnMung 2013年5月04日 12:58:07 : SfgJT2I6DyMEc : l6QDfh1RgQ
10>訂正
 ”「愛国」から「幸福」”からはあり得ません
     ↓
 ”「愛国」から「幸福」”へはあり得ません

12. おじゃま一郎 2013年5月04日 18:40:33 : Oo1MUxFRAsqXk : Z58IzuiDOQ
日本は単一民族なので、憲法なんか、ないほうがいい。
イギリスは憲法なんかない。

13. 2013年5月04日 19:11:38 : RQpv2rjbfs
現行の憲法が戦後2度の戦争、すなわち朝鮮戦争とベトナム戦争への参加を妨げる大きな力になったことを忘れてはならない。アメリカは自衛隊まで作って戦力に組み入れようとしたが果たせなかった。

国民を侵略戦争に駆り立て、犬死させたあげく敗戦し、無条件降伏までさせたA級戦犯の孫が、敗戦の結果をなかったことにして大本営の復活を目指している。あたかも憲法が不況と斜陽の原因であるかのように。日本の屋台骨を蝕んだのは自民党と官僚だのに。

今は斜陽であるが日本が経済大国になれたのは憲法に守られていたからだと言っても過言ではない、憲法を変えても経済が良くなることはない、むしろ逆だろう。


14. 2013年5月04日 20:26:35 : dD6LBmO0J6
>>12
「イギリスに憲法はない」という命題は半分嘘だ。
(実質的)憲法は、主に、統治機構を定める部分と、人権保障を定める部分に二分されるが、後者については十年ほど前に「人権法(Human Rights Act)」が成立したので、人権保障法としての憲法は存在する。

「日本が単一民族」というのも、アイヌや沖縄、あるいは在日外国人の存在を見れば嘘と言える。


15. 2013年5月04日 23:17:57 : 3PJAqRzx3M
>>12
慣習法だから。
人身保護律、マグナカルタ以来の積み重ねが
実質的に憲法の機能を果たしている。

16. OVNI43free 2013年5月04日 23:28:38 : IhyfVrYJsi8bA : AS8rdbGxZg
 投稿者の主張は納得できる点が多々ある。
政治とポピュリズムの件だが、これは政治家だけに責任があるわけではない。
憲法が権力者の番人であると同時に、国民こそが権力者の番人でなくてはならない。この国の民は権力者の番人足りているか?
 国民の教育とは、政府に都合の良い国民を育てるのが目的ではなく、政府の誤りを見抜き修正するために立ち上がる気概を養うことこそその第一義となるべきなのだ。

17. 2013年5月05日 05:06:21 : 7OpGsifAXA
ではポピュリズムを排して寡頭政治が繁栄した試しはあるか、というとこれまた無いんだ。どちらにせよ決してうまくはいかない。
してみると、うまくいかないのが政治というものだ。

民主主義とはポピュリズムのことである。
それが最高の政治形態だというのではなく、寡頭政治よりはマシだからあえて選択しているのだ。国民に判断させたら、その結果も甘受せざるを得ない。国民が自ら選んだ結果が悪くても、自分の選択の結果だから諦めもつくだろう。
しかし他人が勝手に選択した結果を国民が甘受するいわれはない。

ちなみに、これだからこそ不正選挙はあってはならない。
国民が選択しているように見せかけて実は寡頭支配を押しつけているだけだからな。


18. 2013年5月05日 11:00:53 : 9p9oHgC5GQ
改憲派の本音

俺たちを縛る鎖を緩めてくれ


19. 2013年5月05日 16:27:02 : cUqQ10tEi6
この人等はなんでアメリカが作った憲法をそんなに守ろうとするの?

20. 2013年5月05日 16:49:00 : Xwlemfst1A
12>日本を単一民族だと思っているおじゃま一郎は馬鹿の極み。日本は単一民族ではない。アホ

21. 2013年5月05日 17:06:57 : BIgfJMRMNE
>12 おじゃま一郎

無憲法国家?
お前バカか?憲法がなくなったら秩序もヘッタクレもないだろうが。


22. 2013年5月05日 18:25:06 : Zuy0XHir4U
>19. 2013年5月05日 16:27:02 : cUqQ10tEi6
>この人等はなんでアメリカが作った憲法をそんなに守ろうとするの?

そこまで言いながら、自民党や官僚は、なぜ、日米地協定をゼロから見なおししないんだ?
日米地位協定は、日本の憲法よりも上にあるんだぞ。
しかも、国会でも議論すらできない。一部の官僚が好き勝手に運用してるんだよ。
それを君はおかしいと思わないのか?
それこそすぐに協定を一旦破棄し、改定再締結すべきだと考えないか?


23. 2013年5月05日 18:30:17 : Zuy0XHir4U
>02. 2013年5月04日 04:40:11 : Ok6OICAkOk
>日本国憲法は米国が草案したと言われている。

自民党や官僚は、憲法の何をどのように変えようとしているのか?
大本営発表と称して、國民300万人を殺した、官僚とマスゴミと自民党の小倅だよ。
日本國民はこいつらを信用してないんだよ。

漢字を書けないソウリが、憲法改正なんて、冗談の世界だよな。


24. 2013年5月05日 18:39:46 : cUqQ10tEi6
>>22
>日米地位協定は、日本の憲法よりも上にあるんだぞ。

そんな事はない。後、軍隊が他国へ合意の上駐留する場合に地位協定を結ぶのは当たり前の事です(在日米軍は日本政府と米政府の合意の上で協定を結んだもの)。
アンタのような平和ボケ日本人には理解できないでしょうが、国際的に軍隊というものは国家そのものを表すもので、戦争にでもならない限り不可侵な存在と認められています。これは国際社会では常識です。
そもそも「地位協定」と言うものは、アメリカの為に日本が考え出した特別なルールではありませんよ。
一般的に他国の軍隊が第三国へ部隊として入国する場合に、外交官などの政府職員が外交で仕事をする場合はウィーン条約により、政府の仕事を阻害されないように外交特権が認められているように、軍隊が部隊として武装したまま外国で平和裏に「合法的」に入国でき、且つ作戦行動を阻害されない為に外交特権を個別に協議して文書化した物を「地位協定」と呼びます。
外国の軍隊の駐留は基本的に稀なレアケースなので、その時々で状況が全く違う事もあり、国際条約ではなく、その時々によりケースバイケースで二国間協定が成されるんです。
日本もイラク派遣時に中継基地を作ったクウェートや(イラクは占領状態だったので別協定)ソマリア海賊対策派遣のジブチとも地位協定を結んでいます。
内容的には日米地位協定以上に派遣国有利で任務中、非任務中問わず裁判権は日本側です。
派遣される軍人の側に立ってみれば、法制度の違う派遣国で裁かれたらたまった物ではありません。先進国で法制度が整っていても各国とも制度は違い、またアウェイでの裁判は不利になるのが一般的です。
そのために、具体的に取決めを作ったものが地位協定です。
また外国軍でなく、自国軍であっても軍人に対する処罰は軍・軍法会議が一般警察、裁判所より優先する国も多々有ります。
まあ、こんなことすら知らない貴方の方がどうかしていますが・・・。

>そこまで言いながら、自民党や官僚は、なぜ、日米地協定をゼロから見なおししないんだ?

では、他の政党なら見直しができたのかな?

>しかも、国会でも議論すらできない。一部の官僚が好き勝手に運用してるんだよ。

簡単な話。アンタのような9条信仰者が作り上げたもの。だって、アンタのような反戦派らの考えは「日本は自衛戦争すらしません。自衛隊という軍隊も入りません。だから、アメリカは日本を守って下さい」という考え方でしょ?戦争を恐れるあまり、国防すらアメリカ頼りというのがアンタらの考えじゃないの?

>それこそすぐに協定を一旦破棄し、改定再締結すべきだと考えないか?

そのためにはね、アメリカの力なしでも国防できるという戦力を保持すればいいだけでしょ?自衛隊を他国の軍隊のような扱いにすればいい。何でこんな簡単な考えが分からんのかね?


25. 2013年5月05日 18:47:57 : cUqQ10tEi6
>>23
>自民党や官僚は、憲法の何をどのように変えようとしているのか?

いいじゃん。変えて。海外では改正を結構やっているよ。中国なんかは、政府が勝手に変えている程だぜ?法律だって改正しているのに、なんで憲法改正はダメなんだよ?だいたい、憲法ってのは公権力を規制するための法規であり立法や行政の限界を定める物です。罰則もなし、法的拘束もなし、違憲したからと言って何かペナルティーを科せられる事もない。憲法というのは、あくまで国の規範なんだから、変えてもいいだろ?憲法は神が作ったモノでもない。人間が作ったもの。ならば、変えてもいいでしょ?改正でもしたら、アンタが別に困る事なんてないのにね。


26. 2013年5月05日 19:16:44 : soNXPpgB8Q
どうでもいいから憲法を口にする日本人は一度は有難みに対して尊重しろ。

その意味も分からない、一度も有難いと思ったこともない、一度も尊重などしたことがない奴は、素直にその意思表示してから現行憲法を改正したいと言えよ、言えるなら。

最初から憲法の有難さを理解せず破棄する感覚で改憲を主張してると分かられている奴らが批判され叩かれているのが現実だ。いちども日本国憲法を尊重したこともない奴の改憲論を実行しようとしているのが今の自民党だ。自民党をカルト政党と看做すべきが正しいとされるべき理由である。

本当に馬鹿な政治家が靖国カルトを参拝して目を節穴にしてかえってきて、政治などできるか! カルトおよびカルト信者にはカルトの目的達成があるだけだ。


27. 2013年5月05日 19:31:23 : cUqQ10tEi6
>>26
>どうでもいいから憲法を口にする日本人は一度は有難みに対して尊重しろ。

え?日本国憲法ってアメリカが作ったものだよ?アメリカが作ったものを尊重するの?日本人が作った憲法で無いのを尊重して何になる?

>その意味も分からない、一度も有難いと思ったこともない、一度も尊重などしたことがない奴は、素直にその意思表示してから現行憲法を改正したいと言えよ、言えるなら。

では、アンタは憲法の有難みを説明できるのですね?

>最初から憲法の有難さを理解せず破棄する感覚で改憲を主張してると分かられている奴らが批判され叩かれているのが現実だ。

tiwwterやfacebookでは憲法改正派が多いよ?ここだけだよ、憲法改正が嫌と言っているSNSでは。

>本当に馬鹿な政治家が靖国カルトを参拝して

参拝して悪い事があるのかね?中国と韓国だけが喚いているだけで、批判する必要なんてないでしょ?

>カルトおよびカルト信者にはカルトの目的達成があるだけだ。

目的って何なのかね?


28. 2013年5月05日 21:03:10 : soNXPpgB8Q
>>27. お前が現行憲法と付き合った年数は憲法年齢の何%になるんだよ。

今の時代でも憲法発布や皇太子殿下のご結婚当時に成人前後だった日本人も多くいるのが現実だから、とてもじゃないが国民の三分の二が憲法に不満持つ状態とは程遠い状態をまず理解するべきだろ。

お前の憲法に対する認識は間違っている。今の日本国憲法は戦後に生き残った日本人がアメリカから学び教えられて日本が作ったものだ。日本の憲法として日本人が制定したということだ。

それでも憲法やその他のことに対しても興味を示し好奇心旺盛なことは認める。

憲法の有難みを仮に説明して理解できるかどうかは既にこちらが判断しているし、靖国カルト参拝して良いか悪いかという問題も宗教行為や靖国の宗義と参拝儀式の意味や靖国の政治介入および政治利用など、日本国内だけではなく海外の国も怪訝な眼差しで見守っている認識がないんだろ、どうせ。あるのかよ。


29. 2013年5月05日 21:33:44 : cUqQ10tEi6
>>28
>今の時代でも憲法発布や皇太子殿下のご結婚当時に成人前後だった日本人も多くいるのが現実だから、とてもじゃないが国民の三分の二が憲法に不満持つ状態とは程遠い状態をまず理解するべきだろ。

国民の三分の二が憲法に不満持つ状態というのは、どこから来ているのかね?勝手に物語を作るんじゃないよ。国民だって変えたいと思っている人は結構いるよ。大体、憲法改正反対派なんてどうせ少数派なんだから。国会議員だって憲法改正する人が増えているし、ネットでも結構、改正賛成の人はいるよ。アンタは憲法というカルト信者みたいでおかしいよ。憲法は神様扱いになっていないかい?

>今の日本国憲法は戦後に生き残った日本人がアメリカから学び教えられて日本が作ったものだ。

日本国憲法とは、元々はGHQから示された草案のものなんだから日本の手で作ったモノではないよ。アンタは無知だな。

>それでも憲法やその他のことに対しても興味を示し好奇心旺盛なことは認める。

では、アメリカが作った憲法を改正しましょう。特に9条と96条を変えるのは重要。

>憲法の有難みを仮に説明して理解できるかどうかは既にこちらが判断している

どうでもいいけど、説明できるの?できないの?判断って答えは出ているのかい?

>、靖国カルト参拝して良いか悪いかという問題

中国・韓国だけが怒っているだけで、デメリットは全くない。ならば、参拝しても問題はない。

>日本国内だけではなく海外の国も怪訝な眼差しで見守っている認識

では、怪訝な眼差しをしている海外の国は何処だい?中国と韓国だけじゃん。たった2国だけで問題視するの?


30. 2013年5月05日 21:57:17 : cUqQ10tEi6
↑訂正
>今の時代でも憲法発布や皇太子殿下のご結婚当時に成人前後だった日本人も多くいるのが現実だから、とてもじゃないが国民の三分の二が憲法に不満持つ状態とは程遠い状態をまず理解するべきだろ。

>国民の三分の二が憲法に不満持つ状態というのは、どこから来ているのかね?勝手に物語を作るんじゃないよ。

失礼。見間違えた。国民の多くは憲法に不満持っているよ。憲法と法律に矛盾があるのはたくさんあるからね。時代は変わるもの。憲法も時代に合わせる必要がある。もう日本国憲法の条文は何の価値も無い骨董品だよ。そんなものさっさと変えろよ。


31. 2013年5月05日 23:11:14 : cphEQnrNj6
遊ぶ
狭い国土に原発54基
変えたい憲法は
イラクやアフガンの様な
バーチャルでは無いので
10日で決着だろう
軍隊の優劣で収まれば
幸いだ

32. 2013年5月06日 12:59:43 : soNXPpgB8Q
>>29. >>30. >>31. お前の認識程度に合わせて憲法論議するのは馬鹿馬鹿しい感じがするが、仮にもお前はこの先の人生が長いだろ。世の中これから謳歌する人間と世の中をいずれ去る日が近い人間とでは話の題材も前提も大きく違うのは避けられないことだ。およそ法を物に例えて平然としてたら開いた口もふさがらない人は多いだろうよ。

すべてお前の主観の主張に対して、何と言ったら良いのか言いづらいが、もっと勉強しろ! バカヤロ!!だ。お前の認識は間違っている。憲法カルトもお前だ。それを信じて気が付くまで真面目に頑張ってみろよ。否定したら馬鹿丸出しだろ。

いずれ気が付くことを保障できる日本人は多いだろうよ。きりがない議論だからまた会おう。


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