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「腐れ検察官」の勲章?…閣僚を挙げれば金メダル、国会議員か知事なら銀、キャリア官僚は銅『指揮権発動 検察の正義は失われた
http://www.asyura2.com/13/senkyo147/msg/283.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 5 月 05 日 08:00:00: igsppGRN/E9PQ
 

「腐れ検察官」の勲章?…閣僚を挙げれば金メダル、国会議員か知事なら銀、キャリア官僚は銅(『指揮権発動 検察の正義は失われた』より)
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1947.html
05/05 00:00  日々坦々


『指揮権発動 検察の正義は失われた』を読了して…
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023311944/pomerol-22/ref=nosim/

まず、この本について、
「所詮、民主党に残った小川敏夫氏のいう事は、後出しで何とでも言える」だとか、

「結局、野田総理に相談し潰されたが大臣の権限でできる指揮権は相談せずに発動すればよかったんじゃないか」、とか

いろいろ言いたいことはあるだろう。

また、「『石川さんが逮捕されたのは小沢さんが事情聴取に応じなかったからだ』と主張するのはどうか」とか…

などなど、それで戦後、一回しか発動されてない「指揮権」を発動しようと決意していた事まで矮小化して評価しない、というのが本当に正しい事なのだろうか、と個人的にはこれらの否定的意見に違和感を覚える。

ただ、この本にも小川氏も確信して書かれている、石川さんも書類送検だったものが逮捕に繋がったのは小沢さんの所為だとするのも違和感がある。

小沢さんが狙われたのは、石川知裕議員が逮捕される直前に、検察が小沢さんに対する任意の事情聴取に応じるよう要請していたが、それに応じず井上裕太名人と囲碁を打っていた事が報じられ、それで検察が在宅起訴方針であった石川氏を逮捕した要因となった、と書かれている。

このことについては、検察事情に詳しい方々が明かしていることだが、あくまでも特捜検察の一部の幹部への大きな動機付けになったであろうことは想像に難くない。

しかし、この一連の「小沢事件」の全体を俯瞰して見れば、きっかけは麻生政権時に森英介法務大臣を使って指揮権発動による政権交代阻止であり、米国の一部支配層の意向に沿った日本の官僚機構などによる小沢一郎総理阻止であったことを考えれば、あくまでも検察組織から見た一部の要素にしか過ぎないということがわかると思う。

参照エントリー:
■「小沢氏の秘書逮捕は森英介法相の指揮権発動だった!」平野貞夫氏爆弾告発
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-459.html

■「請訓規程」と「指揮権」。行政上の指揮権は度々行使されている!
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-465.html

まあ、具体的人物をあげれば黒川弘務官房長と仙谷由人が事件を作り上げていったのだろう。

参照記事:
■小沢氏の「強制起訴」裁判を監視すべし(日本一新の会・代表 平野貞夫)
http://nipponissin1.blog136.fc2.com/blog-entry-130.html

以上のことを踏まえても、この本は読む価値が十分あり、多くの人に読んでほしいものであることには変わりはない。

この本を発表しても、小川氏自身が政治的にも将来的にも、あまりメリットがないはずだ。事実として指揮権発動の意向を野田総理に伝えたことで小川氏は更迭されている。

小川氏があえて火中の栗を拾う役目を果たそうとしていることが、この本を読めばわかる。

その辺がよくわかる「巻頭言」を書き写しさせていただく。

巻頭言

≪2010年11月12日、東京高裁は、資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐる政治資金規正法違反の罪に問われていた小沢一郎・衆議院議員に対し、一審の東京地裁が下した無罪判決を支持して、検察官役の指定弁護士の控訴を棄却した。この判決に対する上告はなされずに、小沢氏の無罪が確定している。
 与党民主党の幹事長であった小沢氏に対する東京地検特捜部の捜査は、同氏の政治生命に大きなマイナスの影響を与えたばかりか、時の政治構造にも著しい影響を与えた。政治に影響与えるから捜査をしてはならないとは言わないが、捜査を進めるからには十分な根拠が求められるというものだろう。
 私は、特捜検察が10年1月15日、小沢氏の秘書をしていた石川知裕・衆院議員らを逮捕し、小沢氏の起訴に向けて全力を挙げて捜査に乗り出したとき、その捜査の無謀さを感じた。確固たる根拠を持たないまま、見切り発車で突っ込んだ「見込み捜査」ではないかと――。
 私が感じた不安は的中した。
 検察は、小沢氏を嫌疑不十分不起訴処分とし、捜査を終了したのである。
 その後、この決定に対し、匿名の市民から検察審査会に審査の申し立てがなされ、検察審査会において2度にわたって起訴相当の議決がなされた。そして、裁判所が指定する検察官役弁護士(指定弁護士)によって起訴手続きが取られるという検察審査会法第41条の10などの規定により、小沢氏に対する刑事裁判が進められた。
 その裁判の結果、冒頭のように一審の無罪判決に引き続き、控訴審でも無罪判決が出されたものである。
 この無謀なる特捜検察の捜査に対しては、今後、あらゆる角度から検証されることになるだろう。そしてその検証は、検察に対する批判が中心となるであろうことは必然だ。
 本書は、特捜検察の「暴走」といえる一連の無謀なる捜査の中でも特に、検察審査会に提出された「捜査報告書」の内容が虚偽であった事件について焦点をあてて解説し、論じるものである。一連の小沢裁判の中で明らかになった「虚偽捜査報告書」という一点に集中したものだが、そこには検察の思惑や実情が凝縮されているように思う。
 一方で、事実をえぐり出して検察批判をすることが、検察に対する国民の信頼をいたずらに毀損する結果を招き、今後の検察の職務遂行に支障をもたらす、という意見もある。しかし、事実を明らかにした上で、反省と対応をしっかりとしておかなければ、検察はなお一層、国民から信頼を損ない、国民の間に不信が定着してしまうだろう。再び同様のことが繰り返されることにもなる。
 私は、検察が再び国民から期待され、信頼される姿に立ち返ることを望んで、本書を書き上げたものである。≫


また、の本を上梓した意義を序章で次のように述べている。

≪検察が行った虚偽捜査報告書の作成は、検察の公正さ、捜査の適正さを根底から覆すもので、これを看過してはならない。この不正を見過ごせば、検察は同じ不正を繰り返し、罪もない国民に罪を被せる結果をもたらすことになるだろう。また、国民が検察に対する信頼を失えば、国民は、検察の捜査に協力しなくなる。
検察崩壊の危機である。
この危機を回避し、検察に対する国民の信頼を回復するためには、虚偽捜査報告書について、事実とその責任の所在を国民に明らかにしなければならない。それによって初めて検察の信頼回復を語ることができる。
私は、検察が引き起こした虚偽捜査報告書の問題が、「検察の暴走」という言葉にふさわしい深刻な事件であることを国民に明らかにして、国民の声で検察に反省を求めなければならないと考えた。(19P)≫

小川氏は裁判官を3年、検察官を5年勤めて弁護士に転じている経歴の持ち主で、法曹三者すべていを経験している。

その経験ゆえの考え方や見方・識などが、この本には散りばめられている。


最後に、それを踏まえてメモ的にその辺のフレーズを並べておくことにする。

・記者クラブは『情報」を引き換えの餌として官僚に飼いならされている。具体的には…「情報を出すから、こういう風に書いてくれよ」と…。(23P)

・私の判断では、問題の捜査報告書は意図的に作成された虚偽文書であり、記憶違いによるものとは到底認められない。それは、虚偽捜査報告書と実際の取り調べの録音反訳書を比較れば一見して明らかなことである。(32P)

・検察の持つ捜査権限は強力である。この強大な権力が嘘で固めて犯罪を作り上げるようなことは絶対にあってはならない。嘘の資料がまかり通るならば、誰もが身に覚えのないことで逮捕・起訴される危険を背負わなければならなくなるのだ。(32P)

・検察には「三長官報告」という報告制度があり、重大事件や世間の話題になっている事件は上級庁に報告しなければならないという決まりがある。…
検察の中では、出世したくて上を見てばかりいる検事は、自分に注目してもらおうと、捜査よりも「三長官報告」に心血を注ぐと揶揄されている。(43P)

・検察庁は、法務省に属する組織でありながら、事実上は法務省の上に立つという不思議な構造であるが、人事が一体化しているのだから当然、行動面で一体だ。それで私も、法務省と検察を「法務検察当局」と一つにして呼んでいるのである。(91P)

・私が最初に、指揮権発動を野田総理に相談したのは12年5月11日だった。私が指揮権発動に動いていることは、当然、法務官僚にも伝わる。そのころ、私の周りでは不可解な状況が生じた。私が土地取引に絡む巨額不正に関与したことで6月中旬に告発されて進退窮まる――と怪情報が飛び交ったのである。…噂はまったく根拠のない誹謗中傷だが、まことしやかに流されている。(103P)

・トップに立つ検事は「誰々を挙げた検事」だとか「何々事件を仕上げた検事」という勲章をぶらさげている。…金メダルが閣僚、銀メダルが国会議員か都道府県知事、銅メダルが事務次官などキャリア官僚――あの「郵便不正事件」の構図も、大阪地検特捜部は当初、国会議員の立件に向けて頑張ったが果たせず、しかし何とか勲章がほしいとばかりに無理をして、キャリア官僚の村木さんを立憲したということだろう。(126P)

・一般的に、取り調べに関する捜査報告書は、被疑者が供述調書の作成に応じないで署名拒否した場合や、供述調書にまとめるだけの供述がとれないため供述調書を作成しない場合に、取り調べの状況や供述などを記録し、上司らに報告するために作成される。…(今回の虚偽捜査報告書のように)供述調書をとっているにもかかわらず、されに同じ内容が記された捜査報告書を作成することは不自然なのである。(141P)

・私は、田代検事以外の他の検事の取り調べの経過も総合して事情を把握している人物、すなわち田代検事の上司がこの虚偽捜査報告書の作成に関与し、そのため田代検事が知らない他の検事の言葉が田代検事の言葉として盛り込まれてしまったのだと考えている。(154P)

・虚偽捜査報告書は、検察審査会に資料として提出された。そしてそれは10年9月の小沢氏の「強制起訴」の議決に大きな影響を与えた。検察が組織ぐるみで検審の「誤導」を狙った――。そう考えても不思議ではない。不正の根は、より深刻である。(156P)

・法務検察当局は、過去のいかなる不祥事でも同じようなやり方でやり過ごしてきたのではないか。事実を隠ぺいするという立場に立ったとき、検察には最強の手段がある。すべての証拠や資料を、捜査に関する資料だという理由から公表や提出を拒むことである。(172P)

・02年4月、当時、大阪高検公安部長検事であった三井環氏が、「検察の調査活動費」(検察裏ガネ)問題を取り上げるテレビ番組への収録を予定していたところ、その収録日当日の朝に検察に逮捕され話題になったことがある。

・検察では、事件の調査や情報の収集などの調査活動に要する経費が認められている。それが「調査活動費」だ。ところが、これを調査活動使わずゴルフ代や料亭の飲み代など私的交際費に使っていたという裏ガネ疑惑が取り沙汰されたのだ。調活費を主に使っていたのは、地方検察庁検事正や高等検察庁検事長といったお歴々であると言われる。元検事である私の感想はと言うと、そういう事実はあったと思う。(173P)

・三井検事が逮捕されたとき、この逮捕は「口封じ逮捕」だと言われた。…私は、検察には口封じだけでなく、もっと大切な意図があったのではないかと思っている。それはブツ探しだ。検察が一番恐れたのは、三井検事が公費流用の動かぬ証拠を持ていることではなかったか。喋るだけなら、そうした不正はないと言い張って済ますことが可能だからだ。(173P)

・検察は、三井検事を逮捕捜索するまでは、三井検事が何をもっているか分からなかった。万が一、動かぬ証拠をテレビで公表されたら、検察は万事休すだ。検事総長を含め、上層部は壊滅する。(174P)

・動かぬ証拠さえ表に出なければ、法務検察は、どのような不正でも「不正はない」と言い張ってやり過ごしてきたのではないか。…しかし今回はそうはいかない。(174P)

・如何に高邁な論理であったとしても客観事実を変えることはできないし、事実が示すものを覆すことはできない。(176P)

・私の反論は、報告文の誤りという自明のことを明らかにしたというよりも、むしろ、法務検察官僚が、自明のことであっても訳の分からない理屈をこねて責任回避を図る体質なのだということを知る上で役立つものだと思っている。(176P)

最後の「終章」では、あらためて小川氏が検察を糾す文章を書いている。

≪法務検察は、国民の視点に立って、正しい事実を国民に説明し、取るべき責任を取り、再び国民から期待され信頼される検察に立ち直る努力を今すぐ行動で示すべきだる。この問題に蓋をしたまま放置して、国民からの信頼を取り戻そうとしないならば、国民は常に検察を不信の目で見続けることになろう。いまの国民が入れ替わるまでの50年間は、検察は信頼を回復出来ないのではないか。

大阪地検のフロッピーディスク改ざん事件の後、民間人を入れて「検察の在り方検討会議」がもたれた。この会議を更に充実させた検討会議を設置し、虚偽捜査報告書問題の徹底検証と、検察のあるべき姿への立ち直りを求めて、国民的議論が展開されることを真に希望し、また私自身もその努力を継続することを約束して筆をおく。(180P)≫

いずれにしても、この本は必読で必買である。


 

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コメント
 
01. 2013年5月05日 08:27:20 : ogBdhHL8lQ
何を今更って感じ。

つうか、日本そのものが崩壊しない限り腐敗しきった法務検察勢力は何ら反省する事なくこれからも暴走していくだろう。


02. 2013年5月05日 09:06:05 : GG8idyxd5A
なにをいまさらだが、今なお検察はネット書込み事件で全く同じことをやっている。それが正しいとして通用している。反原発でもで逮捕した者に対してもそうだ。

多くの人に本当の情報を拡散しなければいけない、はっきり言えばマスコミの流す情報など信用に値しないことがわかればゴミ法曹界も崩壊する。


03. 2013年5月05日 12:04:19 : zbJQnLVN3c
>>。ヨいまの国民が入れ替わるまでの50年間は、検察は信頼を回復出来ないのではないか。」・・・

国家権力のモラルが崩壊している事が明白になったにも拘らず、一切の謝罪、反省責任も果さずに、時が立てば信頼回復するなどという事はありえないし、国民相互の信頼感や生活上の安心感、等々、の国家としてのモラルの崩壊・庶民生活レベルでの信頼感等、全ての崩壊の始まりではないか?

時がたてば・・などというようなレベルではない!
大方の国民の認知は、これからではないだろうか。
「今後の50年で検察の(国家の)実態が広く国民に知れ渡り、認知されてゆく!」
これが、実態だろう。


04. 2013年5月05日 15:28:37 : HfKwSr8dJc
小沢がカクエイの遺産を継いだといわれている。武田信玄の遺産を家康が継いだといわれるようにだ。小沢は自治大臣国家公安委員会委員長をしたことがあるがその説明や追及に応えない。かれのいやらしいところは、時の世論に迎合するような抽象的理念を嘯きのようにするところであろう。そこは社民党などとも類似する。石橋だとか土井とかはなにを当事やその後の社会に遺産を残したか。   

05. 2013年5月05日 21:04:57 : nZ7eQVhSoM
04さん

少しひねって論理を組み立てまだ小沢を攻撃しようとする卑しい人と認定させていただく。あなたのことだ。

検察擁護の種が尽きたか。


06. 2013年5月06日 09:20:19 : mp6fw9MOwA
小川さんのこの本は司法村に大きな衝撃を与えるだろう。
それと同時に野田が司法村の犯罪を隠すことに専念した事が明らかになり、再起を願っている野田に再起の目が無くなっただろう。
田代検事の虚偽記載での不起訴不当でお茶を濁そうとした司法村は、検察の再調査で不起訴を出す事が難しいと感じるだろう。
調書と報告書に明らかな違いが有り、両方の文書が存在するので、これを記憶の混同で済ますと、検察には捜査能力が無いと国民に示すことになるからだ。
司法村は証拠が有るものを無かったように隠す事が常套手段であるようだが、国民に開示されている証拠まで無かったように振る舞うと権限を傘に来た犯罪であると国民には分かってしまう。
司法村が国民に証拠を示して犯罪を行いましたと開き直ると、政権が変わった際にはこの辺が暴かれるだろうし、当事者は退任していても罪を問われる晩節を汚すことになる筈だ。
またこの当事者がヤメ検弁護士の働き口を無くす役割を果たして事になるだろうが、天下り廃止の観点からは災いを転じた福であろう。

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