http://www.asyura2.com/13/senkyo147/msg/740.html
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➊台湾漁船がフィリピン海軍から二度目の射撃を受け、またも漁船員１名が死亡した。比海軍が台湾漁船を襲ったのは、両国が主張する経済専管海域の重なるところ。比海軍は台湾漁船に、３０分間乱射し続け、５２発が船室を貫通し、船室に居た漁民を殺した。
➋馬英九氏はフィリピンに抗議したが、フィリピン政府は大統領中間選挙に気持ちが飛んでいて、杜撰対応。それに対して馬英九氏は、釣魚みたいな漁業協定を謝罪条件にするという態度を採った。
➌アキノ大統領は『国家としては断じて謝罪しない』態度で、「でもまあ、フィリピン国民一同、亡くなった船員の不運をお悔やみ申し上げておりますので、香典を受け取ってください」に等しい非公式コメントを出し、これが台湾国民の怒りをかった。
➍この『国家謝罪は有り得ない』しかし『不運にも事故死された遺族には弔慰金』という方式は、少し前に台湾遊漁船を沈没させ複数の釣り人が亡くなった時の海上保安庁の処理方式を真似ており、『相手国政府には謝罪しないが遺族にだけは弔意』という態度であり、台湾国民が怒らぬはずはない。
➎台湾国民の怒りは、８万人とも言われるフィリピンからの出稼ぎ労働者を直撃し、次々と職を失って帰国し始めている。就業ビザの更新も新規受け付けも停止されたし、家政婦に多くを雇う台湾富裕層がフィリピン人を毛嫌いし始めたからである。
➏バナナ輸出と海外出稼ぎ労働者からの仕送りで外貨収支を保っているフィリピン。バナナは黄岩環礁で中国漁船を襲ってから中国が輸入を止め（その売れ残りが日本のスーパーに福島産などと並んで陳列）、今回出稼ぎ労働者仕送りが台湾から途絶える。
➐それにしても、“釣魚”と同様に、自国民に死者がでたら、それを交渉の道具に漁業権を手に入れると言う馬英九氏の考え方が台湾国民のプライドを傷つけた。
➑中国のＣＣＴＶ国際チャンネルでは毎日台北と北京を結ぶ報道と討論番組があるが、今回は台湾側から「このままでは“馬英九は国民から首にされる”」との発言まであった。中国外交部も何故もっと怒りをフィリピンにぶつけないのか、馬鹿にされると記者会見で述べた。
➒馬英九氏の弱腰というか『絹のハンカチしか使わない』式の紳士的だが打算的な態度が、台湾内で批判に曝され、また中国外交部などから「台湾は中国の一部であるから、その漁民を防衛する用意が中国にある」と示唆されるに及んで、ついに馬英九氏は強硬な態度に代えた。
➓アキノ大統領は、弔慰金を持たせた私的特使を台湾に派遣したが、ともかく国家としては謝罪する気が無い（出来るわけないが）。だから、馬英九氏は昨夜、台湾軍の総力をバシー海峡に集結させた。
⓫１万トン級ミサイル駆逐艦、最近完成したイージス艦、ミサイル搭載フリゲート艦にミラージュ２０００戦闘機、それに大型海巡艦を集結させ軍事演習中である。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013051600919
⓬アキノ大統領は母親と違って思慮の足らない喧嘩腰外交を好むお人。北朝鮮や日本列島のドンと似た性格。隣国関係の深刻さを認識できないことが、台湾国内で馬英九氏を追い詰め、両国関係が一挙に軍事衝突の危険性すら孕む事態となってしまった。
⓭とは言え、比海空軍は玩具の軍隊に過ぎず。台湾海空軍と対峙しても全く話にならない。比海軍はバシー海峡に近寄ることもできないだろう。乱射したフィリピン軍人の逮捕と台湾への送致を要求されているが、前回死亡事件同様うやむやにされるだろう。漁業協定だけが残るのか？
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