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TPP推進者が上から目線で“高い水準で”と吐くのは洗脳ワードの一つ(神州の泉) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo148/msg/299.html
投稿者 かさっこ地蔵 日時 2013 年 5 月 25 日 19:06:25: AtMSjtXKW4rJY
 

http://shimotazawa.cocolog-wbs.com/akebi/2013/05/post-2daf.html
2013年5月25日 神州の泉


 TPP(環太平洋経済連携協定)の件が出始めてから、これを主導推進するアメリカやそれに賛同する立場にある人間たちが“高い水準の自由貿易を推進する”という言い方が目につく。神州の泉は“高い水準”とか“高度な水準”という意味不明で高踏的な言葉が出るたびに眉をひそめる思いがある。

 この“高い水準”なる言葉を多用しているのは、とくにTPP主導国のアメリカUSTR(米通商代表部)関係者である。彼らは肝心な条約内容を出さずに、表層的な部分を小出しにしながら、この交渉は「高い貿易水準」を求めるという慣用句を多用する。

 「高い水準」というと、一見高度な価値判断というポジティブなイメージを人々に与えるが、権力者がこの手の美辞麗句の詐術ワードを駆使して、国民を肯定的な心理状態に誘導することは言わば常套手段と考えてよい。だから騙されてはいけない。

 TPPにおいて高い水準の関税問題というのは、この場合、限りなく“例外なき関税撤廃”と“非関税障壁の撤廃”という意味以外にない。2011年12月に開かれた「TPP(環太平洋経済連携協定)に関する下院公聴会」で、共和党ケビン・ブレイデイ貿易小委員長は次のように語っている。ここにはかなりTPPの真意が出ている。

「TPPを21世紀の協定にしなければならないと述べ、関税や輸入割当といった伝統的な障壁のみに焦点を当てるのではなく、非関税障壁、米国に不利な基準、差別的な政府調達規則、非科学的な衛生基準を撤廃し、知的財産権の十分な保護を求め、また外国の規制の実施を改善させ、効率的な供給網の重要性を認識し、中小企業の国際貿易における役割を増大させ、国有企業(stateowned enterprise)による市場の歪曲化の問題を取り上げ、高い水準の市場に基づく貿易規則の確立を目指す旨発言した。交渉の終了時期については年央が同小委員長の目標であると述べた。」

 ここにさらっと述べられている内容にいちいち焦点を当てると、全てが非常に重大で恐ろしい項目に満ちている。ちょっと箇条書きにしてみる。

○関税や輸入割当といった伝統的な障壁のみに焦点を当てる
○非関税障壁
○米国に不利な基準
○差別的な政府調達規則
○非科学的な衛生基準を撤廃し、(※日本の衛生基準を指している)
○知的財産権の十分な保護を求め、
○外国の規制の実施を改善させる
○効率的な供給網の重要性を認識し、(※ボーダレスに安くて安全に問題のある品物を供給する体制)
○中小企業の国際貿易における役割を増大させ、(※中小企業乗っ取りの下地作り)
○国有企業(stateowned enterprise)による市場の歪曲化の問題を取り上げ、(※日本郵政を指す)

 上記項目はそれぞれが安易に手を付けてはならないものばかりだが、これをアメリカのTPP推進本部の言うとおり、“高い水準”の方向で動かしたら、全てが日本国益に反することになる。

 一方的に米国籍の多国籍企業体に有利な条件を構築することがTPPの目的であり、そのためには国のあらゆる防御態勢を切り崩すことが、一般の貿易交渉とは決定的に異なるところである。

 以上、ここに述べられている『高い水準の市場に基づく貿易規則の確立』が、誰にとっての“高い水準”であるか、もはや言うまでもないだろう。それは日本でも日本国民でもなく、グローバル資本にとっての“高い水準”、つまり“都合の良い水準”なのである。

 日本をグローバル資本の餌場(えさば)に導いた国賊経済学者の竹中平蔵氏は、「格差の問題とは、基本的には既得権益を持って改革に反対している人たちのキャンペーンだと思っています。」といつも抵抗なく言ってのけ、グローバル資本の新自由主義に基づく構造改悪を好ましい進歩と位置づけ、それに危惧を感じる良心派を抵抗派と言って悪として位置付ける。

 竹中平蔵氏の「構造改革=善」と「グローバル資本による内国制度替えを憂慮する良心派有識者=抵抗派という悪」という単線的な図式は、USTRのTPPにおける“高い水準”発言と位相がそっくりである。つまり両者ともペテン的な構造論をベースにしている。

 今月15日からペルーのリマでTPP第17回交渉会合が開かれていたが、ペルーのホセ・ルイス・シルバ通商観光相は、日本側がコメや砂糖の関税撤廃の例外を求めていることについて「例外なき撤廃は事前に合意していたはずだ。いかなる場合も認められない」と断言した。

 TPPにおける“究極の高い水準”とは、日本側の聖域を一切認めないことなのである。この恐ろしい事実をマスコミは敢えて黙視している。

 

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