物事は常に“そもそも論”に立ち返り、不断の検証をしなければ、本質と変質は見えない。
そもそも、当初の＜Ｐ４＞の言い出しっぺは＜シンガポール＞であり、参加国は＜ブルネイ＞＜ニュージーランド＞＜チリ＞である。その目的は「小国間の協定による貿易の拡大」にあったのである。この４国間では産業的な利害は殆どバッティングしない。シンガポールは‘金融立国’…ブルネイは‘エネルギー資源立国’…ニュージーランドは‘農業・観光業立国’…チリは‘鉱工業立国’なんだから。
で、ねぇ、＜Ｐ４＞は地下茎（資本系列）で＜大英帝国＞繋がりなんだよ。
＜チリ＞はそうじゃないだろうって方がいらっしゃるかもしれませんが、＜チリ＞が＜スペインサマ＞の頚木を脱して、第二次世界大戦後「独立」できたのは、＜大英帝国サマ＞の軍事的バックアップがあったからなの。
付け加えれば、＜ニュージーランド＞が＜ＥＵ＞発足後、極度の農産物輸出不振に陥って、国内経済が大混乱したってことも＜Ｐ４＞の一因なの。

では何故、＜アメリカサマ＞が＜Ｐ４＞に乗っかって＜ＴＰＰ＞に拡大しようとしたのか？は正直のところ解らない。
だって＜ＴＰＰ＞を締結したところで、関税障壁の撤廃という観点では、何の特にもならないんだもん。もう既に日米間では‘米・畜産物’以外は障壁なんてないし、アメリカサマが他国に対して不利になること必定である。
＜アメリカサマ＞にとってメリットがあるとすれば、「安全性・金融・医療に関する規制」を非関税障壁だって言い張って、根こそぎ＜アメリカンスタンダード＞にすれば「儲かる」って思う心の浅ましさ、ってことだよ。

一方で、＜チャイナサマ＞が何で＜ＴＰＰ＞に言及したかってことに関する、時系列的事実認識が＜東京新聞＞は間違っている。
これも‘そもそも論’なんだが、＜アメリカサマ＞が＜チャイナサマ＞に＜ＴＰＰ＞参加を非公式に打診したのは、今年に入ってからである。（そんな補足情報は＜ネット＞にゴロゴロある。）これは、＜アメリカサマ＞からの‘強い牽制’であったことは事実ではあろうが、その逆では決して無い。

で、＜習近平国家主席＞が＜オバマ大統領＞に要請した事は、『＜ＴＰＰ交渉＞に関する“情報”を中国に提供する枠組みを築く』ことであり、オバマ米大統領もこれを受け入れたってだけのことさ。
要は、「誘う以上は中身を見せろ」って当然のことを要求しただけのことさ。
この時点で、＜ＴＰＰ＞はほぼ９割の確率でポシャリか先送り決定ってオイラは見切っている。
つまり、‘＜ＴＰＰ交渉＞に関する情報を中国に提供する’なんて、できっこないし、それをやったら知らされていない他国は引くぜ？
強かな＜チャイナサマ＞がそんな極秘情報を手に入れたら‘揺さぶり’にかかること必至じゃん。

…と、つらつら考えてくると＜オバマ大統領＞は、＜ＴＰＰ＞なんか、もうどうでもいいって思ってるんですよ。

オバマにやる気も興味もなかったとしても
決めるのはオバマではない

日米構造協議な〜年次改革要望書〜TPPという流れできているのは明白で
わからないのは馬鹿か犬だ

そこに利用できるものがあれば使う
それがアメリカ。ちょうどTPPという、それらしい枠組みがあった
ただそれだけのこと

東京新聞は、政府や経済界の圧力のなかで、がんばっているし
投稿者の主張
＞G２世界覇権体制が確立された現在、TPPが中国包囲網だというのは虚構
は尤もなものだ

ＴＰＰ交渉よりも米国との二国間交渉を優先させられている日本

　何のためのＴＰＰ交渉なのか。誰のためのＴＰＰ交渉なのか。

　思わずこう叫びたくなる馬鹿げた記事だ。

　こんな記事を平気で掲げる日経新聞も日経新聞である。

　きょう６月１５日の日経新聞は「日米自動車交渉、８月に」という見出しで要旨次のような記事を掲載していた。

　すなわち日本政府は１４日、ＴＰＰを巡る自動車分野の２国間交渉会合を８月上旬に東京で開く方向で最終調整に入ったと。

　笑ってしまうのは、そのあとに続く、つぎのような書きぶりだ。

　「・・・日本は自動車を攻める分野と位置づけており、米国から譲歩を引き出す狙い・・・・」

　これは冗談じゃないのか。

　自動車分野で日本は攻められっぱなしではなかったか。

　譲歩されっぱなしではなかったか。

　しかも７月末からは晴れて日本はＴＰＰ交渉に参加できる見通しになったのではなかったか。

　ＴＰＰという多数国間交渉だからこそ、日本だけが不利になるような交渉が避けられるはずではなかったのか。

　それをわざわざ自動車分野では米国との二国間交渉で解決させられようとしている。

　こんな国はＴＰＰ交渉参加国の中でも日本だけではないのか。

　馬鹿げた話だ。

　馬鹿げた記事だ

　日本に限って言えば、ＴＰＰ交渉とは米国による米国のための米国にとって都合のいい交渉道具でしかないということだ。

　ここまでＴＰＰの実態が明らかになったというのに、それでもＴＰＰ参加は日本の国益だと言い募る者立ちは、明らかに何か別の目的で自らを偽っている（了）

http://www.amakiblog.com/archives/2013/06/15/#002619

何を言いたいのか全く解らない“誤反論”ですが、折角ですから、答えさせていただきます。
キミの『オバマにやる気も興味もなかったとしても、決めるのはオバマではない。
日米構造協議〜年次改革要望書〜TPPという流れできているのは明白でわからないのは馬鹿か犬だ』って言い分は殆ど支離滅裂です。あの＜橋下っちゃん＞の数段以下です。
国家間の交渉事を、最終的に纏め。“議会”にその“批准”を諮るのは“政府”なんですよ？キミは、アメリカ内部でも、この＜ＴＰＰ＞については大揉めに揉めている、という現実が全く理解出来ていないんだよ。各国の情報・状況を自分で集めて発言しなさい。＜バカメディア＞ばっかり見てたら、アキマヘンでぇ？