ＴＰＰについても質問しないとなりませんね。

　なおかつ、これに参加することは、単なる経済行動にあらず、対中国戦略の一つとして、アメリカを中心とする西側諸国の結束を固めるためにも安全保障上、避けて通れないとまで、安倍氏は発言しているのです。

　しかし、残り少ない会合にも参加できず、中国がＴＰＰ参加を検討し始めている旨のニュースが入ってくるに至っては、＜何をか言わんや＞・・です。
　いったい安倍氏はＴＰＰに参　加して日本にどんな利益をもたらすつもりでいるのでしょうか！？　
♪
　原発についても同じことが言えます。　廃棄物処理ができないにもかかわらず
見切り発車してきてしまったことに何ら回答することなく、世界最高の技術だと言い張っています。
　どこかの一部分が世界最高？？でも、災害に弱く、廃棄物処理ができないのでは何の意味もありません。原発は住民生活と深くかかる＜複雑な総合体＞なのです。一つが欠けても機能しないと考えるべき＜危険な＞代物なのです。

　さらにこれだけではありません。福島の放射能汚染物質の処理すら手つかずの状態なのは隠しようのない現実なのです。その上、まだまだ福島の原発は何が起きるか予断を許さない状態です。すでに一企業では購いきらない費用がかかっています。

　誰が見ても、責任のとれるような事態を遥かに超えてしまっているではないですか！？　にもかかわらず、原発に執着して新たな世界を目指そうとしないのは
何故なのでしょうか！？

　ＴＰＰには無謀な＜冒険＞に挑むくせに、原発を手放すことを頑なに拒む理由が解りません。

　７月１１日のＢＳフジ・プライムニュースで、元日本原子力委員会会長　北村
正治氏（東北大学名誉教授）がこんなことをおっしゃっていました。

　福島の事故の時、＜菅総理が怒鳴り散らしていたが、原子村の住人は育ちがいいのか、怒鳴り返せないで、黙ってしまった。云々＞と・・。
　＜こんな具合で、素人は困ったもんだ。＞というニアンスでした・・・。

さらに、総理を含む政治家、保安院（官僚）が機能していないこと、原子力専門家
電力会社、それぞれがうまく連携していっていないことを指摘されました。
　こんな状態でいくら＜世界一の技術＞を持っていると言われても、素人考えでさえ、大丈夫だろうかと思わざるを得ません。

　見えてくるのは、専門家の原子力への、論理を外れた異常な執着と、いわゆる＜素人＞への蔑視、状況認識の甘さ、国民に対する責任感の希薄さ、自然の猛威に対する認識のなさ、国民の心情に対する鈍感さ。

　この期に及んでも原発は安上がりで、世界一安全で、経済活動にとって無くてはならないもの、という福島以前の考え方から一歩も出ていない、国民にとっては
理解しがたい認識のままだということに、唖然とするばかりです。
これが＜育ちの良い人々＞の実態なのです！？

　完全に＜裸の王様＞状態としか思えなことを前提に安倍政権は原発を売り歩いています。
　いずれやってくる、結果の恐ろしさを思うと、民主党のお粗末な政権運営どころでは済まされないでしょう。
　おまけに、この虚構の上に、民主主義をすてて、旧態依然の立憲君主国にしたいというのです。
　国民は、いつまでも＜俺々詐欺＞にかかりやすい体質のままで良いのでしょうか！？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ＴＳＵＫＵＢＡ　ＳＡＴＯ
　　

ＴＰＰ＝環太平洋パートナーシップ協定の交渉会合は、今月１５日から２５日までの日程でマレーシアで開かれる予定です。

日本は、アメリカの国内手続きが終わる終盤の２３日午後から参加が認められ、遅くとも最終日の２５日には、各国の首席交渉官が出席する日本のための協議の場が設けられる見通しです。

日本政府は、今回の会合から、過去１７回の会合の交渉経過などをまとめた膨大な文書を見ることができるようになるため、鶴岡首席交渉官をはじめ、各分野ごとに任命した交渉官など１００人規模の代表団を送り、事前に各国から集めた情報を踏まえて文書を分析することにしています。

そして日本の主張が反映されるよう、協議の場を通じて各国の立場や今の状況を正確に把握したいとしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130712/k10015989981000.html