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原発再稼働問題で事故が起きる可能性を認め「責任は国家」と回答した自民党石破幹事長:他の政党は石破発言を看過
http://www.asyura2.com/13/senkyo151/msg/474.html
投稿者 あっしら 日時 2013 年 7 月 24 日 18:09:48: Mo7ApAlflbQ6s
 


 参議院選挙の翌日(22日)夜7時半からNHK総合テレビで放送された政党討論会での石破氏の発言とそれを看過した他の政党の参加者に唖然とさせられた。

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 討論会の後半で行われた視聴者の質問に答えるコーナーの一部:

NHK女性アナウンサー:「石破さん、原発再稼働して、また福島のような事故が起きたら誰が責任とるんですか?・・・・」(※視聴者から寄せられた質問を読んだもの)

石破自民党幹事長:「安全、安心が確認されなければ再稼働はいたしません。それは、今まで神話のなかにつかってきたという反省が私たちにあります。そもそも動かしたときの原子力賠償法からそうですね。ですから、安全、安心が確認されないものはやらないということです。確認されたものは動かします。それで事故が起こった場合には、それは国家として責任をとるべきものなのでしょう。それはそういうものだと私は思います。民間企業の責任にすることにはならない。国家がきちんと責任をとることは必要なことです。・・・・」

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 こういうことを平然と言い放つ石破氏が政権与党中枢自民党の幹事長であることに愕然とするし、そのような政治家を幹事長という要職に据えている自民党が打ち出す憲法改正に乗ることはできないと強く思っている。

 さらに言えば、原発再稼働問題に関する視聴者からの質問に二重の意味で異様な回答をした石破氏をどの政党も批判せず看過したことにもゲンナリした。

 二重に意味で異様な回答というのは、

● 質問者の主旨(意図)を理解していないと思われる頓珍漢な回答

 質問者は、原発の事故リスクをゼロにすることはできないはずという思いを抱き、福島の惨状を目の当たりにし、再び同じような事故を起こしたとき、再稼働(原発存続)を決めた政治家たちはどのように責任をとるのか(とることはできないはずだ)という主旨の質問と解釈するのが妥当であろう。

 別の言い方をすれば、原発再稼働という政策判断に動いた政治家は、その結果起きた過酷事故に対しどのように責任をとるつもりなのか、最低限その覚悟を示してくれよというものだろう。

 石破氏が答えるべきは、「国家が責任をとる」といった曖昧模糊としたいい加減な内容ではなく、原発再稼働を言明している自民党に多数派の地位を与えた国民が責任をとることになるとか、石破氏自身を含み再稼働に動いた政治家は一身のみならず既に自身が死んでいる場合は血を引く一族郎党が死と資産をもって償う覚悟があるといったものであろう。

 石破発言でぎりぎり評価できるのは、“安全を確認してから再稼働するから福島のような事故は起きえない”といったデタラメなゴマカシで済まさずに、原発は存在する限り福島のような悲惨な事故が再び起きる可能性があることを間接的ながら認めたことだ。


● 国民世論を無視して再稼働に動きながら結果責任を国家(国民)に押し付けることを是とする回答

 石破氏も当然知っているはずだが、原発再稼働に反対する声は、どの世論調査でも過半数を超えている。(80%近くが原発の再稼働に反対という世論調査結果が多い)

 政府与党は、国民主権の日本において、国民多数が反対する原発再稼働を強引に推し進めようとしている。
 そして、石破自民党幹事長は、そのようなごり押しの結果起きた事故についても、「国家が責任をとる」べきと語ったのである。

 「国家が責任をとる」と語ったところで、抽象概念的実体である国家を死刑に処することもできなければ、国民の負担なく中央政府が損害賠償を行えるわけでもない。
 国民主権の民主主義国家日本において「国家が責任をとる」というのは、「国民が責任をとる」ということを意味する。
(石破氏など奇妙な保守派や右派は、国家と中央政府を混同しているフシも見受けられるかが、今回のテーマでは混同していても似た解釈ができる)

 石破氏は、詰まるところ、権力的に原発存続に動いた生身の人間は責任を問われることもとることもなく、国政選挙でそのような政治勢力に多数を与えた国民が責任をとるしかないと言っているのである。
 こんな無責任な考え方をする政治家を幹事長に据えている政党を中心とした政府に、権力を行使してもらいたくないとも思うが、何より、憲法改正や原発存続には動いてもらいたくないと思う。


 それにしても、このような石破発言に対し、同席していた公明党・維新の会・みんなの党・共産党・生活の党・社民党のどこからも、発言内容の確認を求める声さえ上がらなかったことにびっくりした。

 

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コメント
 
01. 2013年7月24日 18:46:27 : n8xY4FELFU
「国政選挙でそのような政治勢力に多数を与えた国民が責任をとるしかないと言っているのである」

あっしら君、きみは「ぴっくり」したそうだが何をびっくりするのかね。
元追っかけの石破は本音を言っているのであり、まさかテレビで責任は国民とは言えないから国家と言い換えているだけだ。
今後西日本大震災が起きれば、何発かの原発がパンクしてこのグータラ国は一巻の終わりとなる。
その責任は? 勿論第一グータラ自民を選んだ国民だ。
グータラ自民の得票率が50%に達していなくてもそんなことは何の意味を持たない。


02. あっしら 2013年7月24日 19:06:59 : Mo7ApAlflbQ6s : DvLZNEv2EI

01. n8xY4FELFUさん、コメントありがとうございます。

 びっくりしたのは、政権与党幹事長という重席にある石破氏の重要発言に対する同席者の反応(なにも反応しないという反応)ですが...。


03. 2013年7月24日 20:20:36 : DDtnGORRHY
02、
いや反応がないのに「びっくり」したのは分かっているよ。
他党も国家に賠償責任があることは本音では自明のことであり、敢えて非難する程のことではないとして反応しなかったのだ。
俺が他党として出席したとしても全然びっくりしないね。
「多数を与えた国民が責任をとるしかない」が君は無責任であり権力を行使してもらいたくないと言うが、それは君が建前に囚われているからだ。

04. 2013年7月24日 22:07:33 : plsk27d8TE
>>それで事故が起こった場合には、それは国家として責任をとるべきものなのでしょう。それはそういうものだと私は思います。
福島は民主だったから例外か
いま政権をとって対応しないものが
この次に対応できるのか
石VAKAはだから信じられない
今も でしょ!
対策するのは

05. 2013年7月25日 01:48:46 : OCNtNf0Gyg
被害者が自殺しても加害者は誰一人自殺せず増税しようが電気料金値上げしようが悠々自適を続ける

それがこの国、日本


06. あっしら 2013年7月25日 01:50:36 : Mo7ApAlflbQ6s : DvLZNEv2EI

03.の DDtnGORRHYさん、コメントありがとうございます。

貴殿のコメントの意図がよくわかりません。

 別に国家に責任があるという部分だけを問題にしているわけではありませんよ。

 出席した他党のなかには原発廃止を主張する勢力もいます。

 石破氏の前提は「安全が確認されたら再稼働する」というものですから、政府与党は、福島と同じような事故が再び起きる可能性があると認識しながら原発の再稼働に動いていることを意味します。

 それは「安全が確認されたら」とは矛盾するものですから、最低でも、原発反対派は、その部分の確認を求めるべきだろうという意味合いも含んでいます。

 また、オリジナルの質問者の意図は、そのような賠償責任の問題ではなく、政治家としての道義としての責任問題を問うことにあったとも推測しています。

 また、国家に刑事罰を与えることはできないと書いたように、責任は、損害賠償だけで済むものではありません。石破氏の論でいけば、福島と同レベルの事故が起きても原発運営会社の刑事責任を問うことも難しくなります。

 「他党も国家に賠償責任があることは本音では自明のこと」という話ですが、原発で利益を得ている事業者に福島レベルの事故でもたらす損害を賠償できる経済的能力がないというだけの話であり、責任論は違う見方だと思いますよ。

 従来、事故損害については原発運営会社に賠償の無限責任があるとする法だったことを考えれば、「国家に賠償責任があることは本音では自明のこと」というより、事故がもたらした損害の大きさに反応しただけと考えたほうが妥当です。

 原発反対派は、そのような損害規模の大きさを原発から撤退する理由の一つにしています。一方で経済合理性から原発の維持を主張する勢力もいるのですから、事業者が賠償しきれないほどの災厄(経済的損失)をもたらしかねないという認識との整合性が問われるべきです。

このような考えから、出席者が揃って石破発言を見過ごしたことで驚いたのです。



07. 2013年7月25日 04:58:25 : hLDAyrEGew
我々が責任を取る=遺憾(残念)です、と胸をはって言う。  BY自民党

08. 2013年7月25日 09:01:56 : EGFY7zcmP1
原発再稼動を決定するに当っていくつかのハードルがあると思われるが、そのうちの一つは誰が責任をとるのかを決められないということだろう。
トルコ等に輸出する原発は事故の際の損害賠償を日本政府が保証するらしい。
日本にある原発プラントは法律によってアメリカはもとより日本のメーカーに損害賠償責任は追及できない。
原賠法はプラントのオペレーターである電力会社に上限つきで賠償責任を負わせるようになっているようだが、それ以上の金額は国家が負うことらしい。
民主党政権時代に現在の原子力規制委員会が出来たがその際、誰の責任で再稼動を認めるのかでもめたことがある。
規制委員会は自らの責任で再稼動を許可することは避けたいと言っていた。
政府はその辺の判断をしないまま規制委員会を発足させた。
今回電力会社各社が申請している再稼動原発について事故が起きた場合、電力会社は賠償責任は負えないと政府に要求したと推定される。
それは政府保証のない債務にたいし金融機関が融資を断るからだ。
東電に4兆円もの税金をつぎ込んでいる事実をみれば政府保証は現状追認である。
石破の発言は再稼動にともなうお金の問題にけじめをつけたわけだ。
ではなぜ再稼動にそこまでこだわるのか?
不稼動資産になっている原発は期限を切って金融機関から稼動するように求められているのが一つの事実だ。
赤字会社に無限に融資は出来ない。
今の政治家にお金の話以外は念頭にない。

09. 2013年7月25日 10:01:25 : mAJ42ipdf4
06、
君は俺のコメントの意図が分からないというのだから、話が噛み合わないね。
初めに断わっておくが俺は現在74才で長文を書くのは面倒だ(それなら引っ込んでいろと言われるかな)。
君は俺の「国家に賠償責任があることを本音では自明のこと」を誤解しているようだ。
追っかけ石破の「国家が責任をとる」は東電の責任論は兎も角曖昧模糊ではなく、明確な言明だ。
そして福島事故は現実には国家が全責任を負っているじゃないか、馬鹿東電はウソをつくことしか能がない(馬鹿東電に今後も事故処理をさせるつもりなのだから全くの悲劇だ)。
原発即時廃止派である共産党・社民党が反応しなかったのは「国家が責任をとる」との言明には現実問題として異論がないからだ。 ただそれだけのことだよ。
貴方が列挙している「矛盾する」とか「質問者の意図」とかは俺の貴方に対するコメントとは無関係だ。
「国家の責任」だけを問題にしている訳ではなく色々な意味合いを含んでいる、それをこちらに汲み取れと言われても困るね。
こうやって返信しながら考えるに俺も君の投稿に詰まらんことで文句をつけたものだ。 何せヒマでね。

前日君の投稿を読んだ時読み落としたのだが、「民間企業の責任にすることにはならない」は本当に追っかけ石破は言ったのかね? 録画したのか? この「民間企業の責任云々」こそ共産・社民が追及しないのは可笑しいからだ。 
コイツの娘が東電社員とかは何かで見聞したが本当に言ったとすればトンデモナイ野郎だ。
どうも第一グータラ自民は三年間の冷や飯に懲りて、今後どんなことがあっても下野しない即ちその為には不正選挙も辞さないと決めたようだ。 そして明らかに圧勝の驕りが生じている。


10. 2013年7月26日 01:16:05 : QBrYpzDGwo
石破氏の「国家が責任を取る」というのは、責任政党として長年電力会社と蜜に付き合い、行政庁からは天下りが沢山行っていたという、いわゆる官製会社であったというところから来ているのだと思う。
 しかしそれは自民党が取るべき責任であり、国民が取るべき筋合いはない。国民は決して安くない電力を買わざるを得なかった、また電力一社の独占企業であったため国民には会社を選ぶという選択肢もなかった。
 靴屋が一件しかないからそこで靴を買ったのに、その靴屋が左前になったからといって顧客にカンパを求めるようなものである。なるほど、靴がなければ日常生活では困るが、だからといって、別に安価で靴が買えたわけではないから、靴屋の営業不振について顧客が責任を取る必要はない。
 ましてや人の生死にかかわるような事故を起こした電力会社の責任をなぜ電力を購入していた顧客である国民が取らなければならないか、そもそも空気や水と同じく公共生活に必要不可欠であるなら公営であるべきだったが、れっきとした株式会社として運営しており、それを政権党も問題視していなかったのだから、やはり電力会社に責任を取らせ、また当時の政権党である自民党、また天下り先としてポストを確保していた高級公務員らが私財を投げ打って責任を全うして欲しい。
 世の中、ホームレスを余儀なくされる庶民は沢山いる。せめてそのくらいの責任の取り方はすべきではないのか。現在のような東電トップや閣僚、官僚の代わりが出来る庶民ならいくらでもいるから心配しないで身一つになり、まずは関係者が責任を全うしなさい。

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