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〈脱被曝・原発即時撤退・反TPP〉 20130724朝日新聞記者による山本太郎氏インタビュー全文起こし 
http://www.asyura2.com/13/senkyo151/msg/878.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 8 月 03 日 10:00:00: igsppGRN/E9PQ
 

【脱被曝・原発即時撤退・反TPP】20130724朝日新聞記者による山本太郎氏インタビュー全文起こし<前半>
http://threechords.blog134.fc2.com/blog-entry-1989.html
August.01 2013  Sekilala&Zowie


【聞き手・土佐茂生】という記者。朝日新聞採用.comのページに登場してます→「ぷっ、あほやな〜を求めて。」土佐 茂生 (とさ しげき)ヨーロッパ総局 (ロンドン)国際報道部 1999年入社


(参院の注目新人)切り捨て、何なんだ 山本太郎氏
http://digital.asahi.com/senkyo/senkyo2013/news/TKY201307290441.html


一時間半弱の単独インタビュー、記事があまりにもショート過ぎて、もったいない。ということで、太郎氏が初登院する前に必読!ということで全文を起こしたので、前後半に分けて、読んでいただきたい。


20130724朝日新聞土佐茂生記者による山本太郎氏インタビュー全文起こし<前半>


<1>


土佐茂生朝日新聞記者「僕にとっては山本太郎くんというのはメロリンQの」


山本太郎氏「おお、デビューの」


土佐「非常に強かったんですが、エネルギッシュで思ったままをぶつけるような、そういう演出のイメージがすごい強くて、それをテレビで見ていたんですけど、それを今、今度、参議院議員の山本太郎として、ここに座ってインタビューさせてもらうんですけども、当時の自分と今とを振り返って、どういう思いでいらっしゃるのかなという」


山本太郎氏「そうですね。なんか気持ちのままに、という意味では、デビュー当時と今が近いのかもしれないです。要は、素人でしたから。怖いものがないというか、思ったことをやる。やりたいことをやる。表現したいことをやるというスタンスってことですよね。


でもそれがだんだんと目の前に入って、それが職業になって、色々ルールを覚えて、そのなかで大人の世界というか、そういうことを知るわけですね。16歳の時かな。


そこからプロの意識が芽生えだして、ということになってくんですけど、どこか、こう、ルーティンワークじゃないけど、そういう部分も生まれてくるわけでよね。慣れであったりとか、当然のように。


で、こういう場合はこうしたほうがいいだろうとかというものがあるわけじゃないですか。最低限。社会の中では。そういうところに乗っかってたというか、今から思うとちょっと表現者としては退屈なところに入ろうとしていたのかな。


でも、それは良いことでもあるし、悪いことでもあるし、両面あるとおもうんですけど」


土佐「良いことというのは?」


山本太郎氏「良いことっていうのは、そういうものを受け入れて、自分自身のなかで積み上げていくことっていうのはあるし、でも、あくまでも自由な表現というものを求めていかなきゃいけない。挑戦し続けなきゃいけないという根本を考えると、それが邪魔する部分もあるのかなというのもありますよね」


土佐「俳優業というのはいわゆる発信というか、表現というか、そういうふうに自分のなかでは捉えていらっしゃるんですか?」


山本太郎氏「そうですね。でも、すごく自由度が少ない職業だなと思います。まず自分で監督したりとか、ということをしない限りは、もう受け身な仕事なんですよね。でも、そのなかでも、オーディションを積極的に受けたりだとかということはずっとやってたんですね。要は、21年間、22年間」


土佐「それをされていたんですか?」


山本太郎氏「そうですね。22年間。その中でも19年、20年、21年と重ねていってるときもオーディションをぜんぜん受けに行って、という。その程度なのかもしれないですね。自分からアクションを起こせる。もしくは自分で本を書いて、(メガホンを)取るとかっていうことにならない限りは、待ちの仕事なんですよね。受け身。


で、映画を作りたいというか、それを作品化して、監督がいて、台本があって、その設計図みたいなものを管理しながらやっていくプロデューサーみたいな人がいて。だから、その人たちのやりたい方向性というものを、この役の中で実現していきながら、自分の与えられた隙間のなかで自由に表現をする。


それがやりすぎているときには、また戻して、という。一番、自分自身がやりたい表現というよりも、その作品に求められているものだったりとか、監督、プロデューサーだったりとかっていうところとすりあわせていきながら、そのなかで表現できるとなってくると、結構自由度は少ないですよね」


土佐「なるほど。それで3.11がたぶん一つの大きな転機と言っていいんでしょうか?」


山本太郎氏「まあ、職業としてというよりも、ひとりの人間として大きな転機になったかもしれないですね。転機というか、今までは仕事と趣味と、ということでもう」


土佐「サーフィンはどのぐらい行ってたんですか?」


山本太郎氏「僕、30超えてから波乗りを始めたんですけど、行ける時は週5日とか。だから、仕事が入ってくるじゃないですか。仕事のオファーがあったときに、まず、週に何日拘束されるかということを確認しながら仕事をしてました。あと、季節を考えて。『秋に連ドラの仕事が来たかぁ』みたいな。『週4日から5日拘束って言ってる。だったら週2日の拘束でいい。役をもうちょっと削って、もうちょっとポイントで出るような形にできないか』というような交渉を。なんかふざけてますよね。まあ、それは台風シーズンのことなんですけど」


土佐「なるほど」


山本太郎氏「というようなことでやってたんですね。だから、彼(密着カメラマン)と知り合ったのも千葉ですし、それから彼(同伴者)は静岡の人なんですけど、まあ、うねりが入ってきた時に『いまどうだ?』みたいな話になって、その千葉で知り合ったあとに、静岡に行って、家に4日間ぐらい泊まらせてもらったりとかという感じですよね」


土佐「なるほど」


山本太郎氏「ということをやってたんですけど、でもやっぱり、一番、震災が起こって、原発が爆発して、ものの見方が徐々に変わってきますよね。自分のなかに湧き上がった怒りというのは、もちろんこの事故を矮小化している国だったりとか、自由に報道できない部分であったりとかっていう部分もあるんですけど、何よりもやっぱり汚染の広がり。もちろん大気中のものもあるんですけど、この海洋という部分に対しても、すごく自分の中で傷ついたというか。


やっぱり、自然を相手にしているスポーツなんですよね。で、すごく狭い世界というか。ローカルと言われる、その土地その土地のポイントポイントごとに、地元の人たちがいらっしゃって、みんな海を大切にしてる。


そとからくる人たちは、そこのローカルに対してリスペクトしなきゃいけないんですよね。当然なんですけど。そのポイントが荒らされない。自由勝手気ままにやって、ゴミを捨てていったりとか、そういうことを絶対に許さない。俺たちの浜は俺たちで守るんだというような、それぞれのポイントに気概があるということをずっと見てきてるわけですよね。30を超えてから。


そのルールということも分かってきて、なるほどと。おじゃまします、という思いで入ってきてたというのがあるから、その海が、もう本当に、広い範囲で今も漏れ続けているわけで。千葉、茨城、福島、宮城。岩手まではサーフィンでは足を運んだことはなかったんですけど。でも、このコーストラインというのは本当に宝物みたいなコーストラインなんですよね。


福島の広野の火力発電所もそうだし、あと、今から考えるとちょっとどうだったんだろうと思うんですけど、福島の第二原発の近くだったり、もう壊滅的な津波の被害を受けた請戸だったりとかっていうところにも入れてもらっていて、すっごい海外みたいなブレイク、波なんですよね。本当に。


そういう、年に3回ぐらい、あの周辺に入ってたから。東京から3時間半ぐらいですよね。3時間、3時間半ぐらいかかって行っていて。なんか、本当に宝物を奪われた感じ。そこに住んでる人たちがすごく海を大切にしてきたという思いも感じるから、だから、サーファー人は漁師の人も多いんですよね。


そういう部分もどんどん連鎖していったかもしれません。いろんな気持ちの積み上げのなかで」


土佐「そのなかで、表現者としては退屈な時期を迎えていたかもしれない。仕事としては待ちというような姿勢だったかもしれないなかで、脱原発という思いを発するか発しないかという葛藤の日がずっとあったと思うんですけど、それはその当時はどういう思いだったんですか?」


山本太郎氏「まあ、表現者として退屈というよりも、もう次の段階に入ってたんですよね。おそらく。この時期、ちょうど3,11前後の年っていうのは、おそらく自分が40代50代60代と役者をやっていくうえで、大切なときでもあったというような。なんかもっともっと自分のなかに色んな積み重ね、経験というものをどんどんやっていかなきゃいけない時期だったというのがありますよね。


だから、逆にベーシックに戻るってことは、退屈でもあるじゃないですか。そういう意味での退屈ってことなんですよね。で、まあ、その退屈をつないでいたというか、退屈ではないけど、そういう積み上げの時期の心の支えになっていたものがサーフィンであり、という部分もあったかもしれないです」


土佐「で、その、あれですけど。孫正義さんのツイッターに応じるのが最初の脱原発だというふうに表現するきっかけだったということなんですね?」


山本太郎氏「そこまで重たいものではないんですよ。というのは、自分のなかで、国の発表だったり、国の対応というものを見てて、自分のなかで、どうしたらいいんだというのがずっとありましたよね。


そこから、もう3週間ぐらい毎日、自分の中で2つの考え。2人の自分がいるってことですよね。声を上げたいという自分と、声を上げられないという自分が毎日、自問自答ですか、戦っているような感じ。


もう眠りも浅いし、寝言で『メルトダウン』って言っちゃぐらいっていう。友達が泊りに来て、『お前、昨日ねごと言ってたよ』って。『何って言ってた?』って言ったら『メルトダウン!』って言ってたって。


そんな状況だったってことですね。だから、この発電方法っていうことについて考えていこうよということを言えない職業ってこともあるし、気にするな、不安を煽るな、というような世間的な同調圧力みたいなものも


<2>


本当に一言出すってことがこんなにハードルが高いのかって。原発いらない、やめようということは、一個人として言うということがこんなにハードルが高いということに打ちのめされたという時だったんですよね。


それで、寝れずに、次の日の朝、生放送があるのに、寝れずに、もういいわ、と思って、寝れないなら寝んとこと思ってツイッターを見たら、孫さんのつぶやきがたまたまあったと。『原発いる、いらない。ちょっとアンケート取ってみようか。賛成反対のアンケートを取ってみようよ』みたいな。


そのアンケートを見た時に、ちょっとイラッとしたんですよね。イラッとしたんですよ。原発、賛成反対、アンケート取るとかって、そんな気軽に賛成反対なんて、言えないんだよ、こっちは、という。思ったんですけど、言ってやろうかなって。という感じで、そのツイートに対して、つぶやいた。


原発、反対ということだけで仕事が細っていく。干されるという状況が芸能界にあるんだよって。でも、言ってやりますよ。原発反対だ、っていうようなつぶやきをしたと思うんですよね、たぶん。


それがきっかけですよね」


土佐「その瞬間どうだったんですか?」


山本太郎氏「もう涙が止まらないような状況でしたよね。もう嗚咽を漏らしながら泣くというか。今まで自分の中で抑えていたもの。もう、自分自身に失望していた。表現の自由も言論の自由も、生きる権利さえもないのかよ、この国には、ということは、自分のなかでは思うけれども、でも自分自身は、それに対して何も言えない。


ということは、自分自身もそれを認めてしまっている、黙認してしまっているってことだろっていう、そういう自分に失望したり、絶望したりってことの連続だったから、その一言、たったそんな一言なのに、なんか自由に慣れた気がしたというのが、そこから開放されたという気になった。


だから、今まで溜め込んでたものが爆発したのかもしれないですね。もうなんか、人間に戻れたというような気がしたというか」


土佐「だけど、やっぱりその、今おっしゃった干されたという状況にはなったんでしょうか?」


山本太郎氏「まあそうですね。すぐにではなかったです。それを言ったあと、少し気をつけなきゃいけないなと思ったんです。どっちみち、いらないということで自分の中で一歩踏み出した。小さな一歩なんですけども。最初のハードルは超えた。だけど、この先、一言言ったからそれで良しってわけじゃなくて、現状は何も変わってないんだから。


しがらみ、がんじがらめの世界だけども、そういうスポンサーという存在なしには生きられない世界、語れない世界なのに、そのなかにいる自分でさえも声を上げるひとりにならないと変わっていかないということは分かるわけですよね。


だから、でも、気をつけてやろうと。というのは、どっちみち仕事が細っていくのは間違いがない。企業の利害と一致している部分があるんだから。自分の仕事も、そしてこの原子力も企業にとって一致している。


ということは、この先、そういう発言だったり行動ということが続けば、仕事は細っていくのは分かるわけだから、気をつけながらやろうと。これはいま、僕がつぶやきをしたというのは、ツイッター、ネットというマイノリティの世界。だから、そこまで大きくはなられたとしても、スポーツ新聞というところで止まるのかなと思ってたんですよね。


確かにその通りになったし。ここから気をつけてやらないと、どっちみち仕事は細るんだから、であれば、今、仕事をしなきゃなと思ったんですよ。だから、マネージャーに電話して、とにかく仕事を入れてくれと。スタンスが変わってるんですよ。極力、効率のいい仕事を選ぼうとしていた部分があった。自分の趣味という部分に対して。だから、マネージャーにはそういうふうに言ってたわけですよね。波乗りの関係があるから。


でも、そういう状況になったときに、もう休みはいいから、仕事を入れるということを中心にして欲しいと。だから、蓄えを作らなきゃいけないというふうに考え方が変わったわけですよ。だから、例えばデモに出たりとかしても、マスコミがいたりとかしたら、なるべく顔を映されないように」


土佐「最初、高円寺のデモに行かれた時も、なんか帽子とかかぶって行かれたという」


山本太郎氏「どうやったかな。たぶんかぶってたんじゃないですかね。細かく覚えてないですけど。でも、そういう考えというのがまったく吹き飛んでしまうようなことが、4月中に起こったのかな。4月か5月かに、文部科学省が子供に対して20ミリ(シーベルト)という数値を発表した。その20ミリってどういうことだよって。


20ミリの4分の1の年間5ミリちょっとぐらいが放射線管理区域。一時間で0.6マイクロってことを知って。で、放射線管理区域ってなんだよって。18歳未満は立入禁止だぜって。そういう専門の知識を持った放射線従事者が入るんだって。そのなかでは、飲み食い禁止だよって。腕まくりも禁止だ。あ、そうって。そんなルールがあるのに、それの4倍を子どもたちに与えて、安全だというこの国は、子供って未来と直結してるから、もう未来を諦めたってことの発表なんだなっていうか。


子どもたちに、筋の通らない安全基準の作り方。状況によって安全基準を緩くしていくっていうことであるなら、それはもう安全基準じゃないよなっていう。国の覚悟っていうのが見えたってことですよね。だからもう、この時に、これはもう自分を守っている場合じゃないっていうか。職業としての自分を気にしてる場合じゃないってことですね。


本当の意味での自分自身を守れなくなるんだなって。自分の命も危うい。ああ、子供の未来は切り捨てます。直ちに影響はないからということのメッセージですよね。今すぐは大丈夫だよって。あとあと分かんないってことを発表したあとですもんね。


国の覚悟が見えた。方針が見えたってことですよね。あ、これはもう、自分自身ももっとやらなきゃいけないって。で、自分の特技はなんだろうって考えた時に、特技なんてなかったんですよね、自分に。って考えた時に、じゃあ、マスコミのいるところに、問題のあるところに自分が出て行けば、ニュースになる可能性がある。


それだけでニュースになる可能性があるってことですよね。どれぐらいの記事になるのか分からない。大きく取り扱われるのか、ちっちゃく1行ぐらいでって扱いになるかも分からないし。でもまあ、それを自分の特技とすればいいかって。光が当たらなそうなところに光が当てられる可能性っていう部分を自分の特技としようと。そこから色んな所に行くことにしたんですよね」


土佐「なるほど。すぐ行動。もちろん行動、そのなかにいろんな葛藤があるんだと思うんですけども、そういう行動に一歩出せるというのは、なかなか出来る人とできない人がいますけども、それはなんなんでしょう?なぜ、そこを一歩踏み出せるんでしょうか?」


山本太郎氏「これがまったく自分と関係のないことだったらここまで踏み込めなかったかもしれないですけどね。なんか。やっぱり自分には20年を超えて、やってきたことがあるわけじゃないですか。その内容の大きい小さいは関係なく、自分自身として積み上げてきたつもりのものがあるわけだから。


それを一旦置いておこうかという話にはなかなかなりづらいですよね。自分と関連してないことであれば。でも、今回の原子力災害だったり、この原発の問題だったり、特に被曝の問題。子どもたちに与えた数値ということでみてみると、自分自身が切り捨てられたということですよね。一番大きかったのは、自分自身が切り捨てられたということを感じた。それが原発事故だった。直ちに影響がないって言葉を使って切り捨てられたということが第一なのかもしれないですね。


まあ、この問題に関して、誰一人として例外がないということですよね。だとするなら、もうやるしかないんだというところですよね。直ちに影響がないという部分で、もうOKとするなら、大丈夫だよって思えたんなら大丈夫だったんでしょうけど、大丈夫には思えなかったという」


【脱被曝・原発即時撤退・反TPP】20130724朝日新聞記者による山本太郎氏インタビュー全文起こし<後半>
http://threechords.blog134.fc2.com/blog-entry-1991.html
August.02 2013



↑今朝の初登院の様子ですね。マック赤坂氏が国会前に待ち受けていて、参議院議員のみなさんにエールを送ってました。それと、またしてもマスメディアの密着があったりで、タクシーの中の寒々しい下世話話に太郎氏が答えている様子も映ってます。


では、文字起こし<後半>を↓


20130724朝日新聞土佐茂生記者による山本太郎氏インタビュー全文起こし<後半>



土佐茂生記者「その今、この、なんて言うんですかね。政治の世界に入るハードルが低くなるんじゃないかっていうようなことをおっしゃったと思いますけど、ちょっと話、ちょっとちっちゃい話になっちゃいますけど、供託金。これどう思いますか?」


山本太郎氏「最低ですよ。ありえないですよ。ごめんなさい。僕、どこの国がいくらだったかっていうのを一回覚えたんですけど、また出ていきました。まだ、もっと数万円ですよね。それでいいと思うんですよ。そうあるべきだなと。


あと議員の給料という部分に対して、もっと減らしていく。だから、議員の数が減っちゃったら、これはまた大政党が得意になっちゃう。独占できちゃう。だったら、もっと議員の数も増やしていいんじゃないかって。で、給料を減らしていけばいいんじゃないかって。


だから、もう完全に新規の参入障壁になっちゃってるから。だから、なんや、なんや新参もんっていう。俺たちのシマに入ってくんなってことですよね」


土佐「そうですよね」


山本太郎氏「だから、そういうのをどんどん」


土佐「被選挙権は、誰にでも与えられているわけではないっていう感じですか?」


山本太郎氏「そうですね。もっと若い人にも選挙権を与えていいんじゃないかなって。それが例えば、ハードルが高いのであれば、その普通の選挙をするときに、そのもとで、子供投票箱も作って、大人と子供の流れを見ればいいですよね。どういうことになってるのか。子どもたちの考えは違うかもしれない。


子供議会も作ればいいし。なんかもっとそういうところでみんな訓練していくっていうか、練習していくっていうか。キッザニアがあるんだったら、そんなもんあっていいだろうって」


土佐「そういうところで、投票したらしいですけどね」


山本太郎氏「ああ、そうですか。キッザニアで?へえ。自民党圧勝ですか?」


土佐「いや、ちょっと結果まで見てないですけど。それヨーロッパとかにはそういうヒントがあると思うんですよね。スクールエレクションというのをやっている制度があって、それは一週間前ぐらいに発表されるらしいんですよ。それが一番影響力を持っているっていう国もあるんですよね。やっぱりそれは、親はその子供が何を求めるのかというのを見て、それを見ての一票を投じるという」


山本太郎氏「なるほど。そういうのが必要だなって思いますよね。でもまず、この既存メディアだったりとか、政党に頼らずに一議席取れるんだぜってことは、アツイ思いを持った人たちが力を合わせたら、突破できるってことがはっきりした」


土佐「そこは何だったと思います。なぜ、言ってみれば干された男が、生き残ったわけですもんね」


山本太郎氏「いや、う〜ん」


土佐「生き残ったっていう言い方も変ですけども、国会議員になった。それが何なのかっていうのはさておき」


<記者がコップを倒し、水がテーブルに溢れるアクシデント>


土佐「何が武器だったかっていうか、もちろん、知名度というのはありますよね」


山本太郎氏「知名度だけだったら、そこまでじゃないと思いますよ。たぶんね。だから、言ってることと本気度だと思うんですよね。だから、2年間、事故があってそれ以降っていう部分で腹決めてやってたよなって。それが良い悪いは別として。それが好き嫌いは別として。自分の主張とは違うけれども、まだ、なんか自分がこういうことを考えてるんだけど、こいつに言って、なんかおしり叩いたら、なんか届けてくれるんじゃないかなっていう部分もあったと思うんですよ。


でも、何よりも、みんなのなかにあった不安。なんか国おかしいよなって。なんかおかしくないか?っていう人もあったと思うんですよね。そういう部分なんじゃないかな。この閉塞感だったりとか、不信感というものがみんなの心のなかにあって、そんなん口に出して言っていいんだって。こいつ、マイクであんな大きい声で言ってるわ、みたいな。わからないですけど。


それまでやっぱりみんな思ってたんですよね。でも、これってしかたのない事なのかなと思って、もうその気持を忘れようとしてたり、現実を受け入れようとしていた人たちもいた。こんなものは受け入れられるかってことでずっと動いてた人もいた。その人たちが一緒になったということなんじゃないかなと思いますね。


なんか、よく言われるのが、ネット選挙でいちばん追い風を受けたのは僕だ、みたいな話なんだけど、そうではないと思うんですよ」


土佐「なるほど。なぜですか?」


山本太郎氏「というのは、このネットっていう、事故後、国の見解というか、国が出した報道。それを伝えるマスコミ。で、ここに不信感をずっと持っていた人たちというのは、ネットで繋がってるんですよね。ネットから出てくる情報で、違う方向からの情報を集めてたというか。


決して一方向からではないものを、いろんな方向から情報を集めるためにネットが活用されたという部分があったと思うんですよ。だから、今回、もちろんネットという部分も手助けされた部分もあると思うんですよ。情報の拡散だったり。出れるメディアが限られているという。ネットメディアか、草の根しかないから。そういう部分があったんで」


土佐「たしかに、草の根っていうことに対する親和性というのは、あったんですかね?ネットと草の根の活動という部分というのはマッチできた?」


山本太郎氏「この問題が起こったあとから、草の根とネットしか使えないというのは共通の認識なんですよ。みんなの。たまにやってくれるけど、それはなかなか厳しい部分があるよなってことはもう理解してる部分なんですよね。


だから、ネットというところで、もともとベースがあったってことですよね。今回、特別ネットがってことじゃなくて、ネットの中ではもうずっといろんな議論があって、色んな情報があったってことだと思うんですよね」


土佐「そのいろんな情報のなかが、すべてがすべて、それがプラスになるわけではなかったっていうわけですよね」


山本太郎氏「もちろんもちろん。でもまあ、一番大切なことは色んな情報があるってことだと思うんですよ。なんか、誘導される情報ではなく、自分でいろんなところに飛んでいって、どこで止まるかってこともあると思うんですけど、それ以上、深めていけることもあるだろうし、そこでやめとくこともできるだろうし、それはどの立場の人においても言えることだと思うんですよね」


土佐「なるほど。やっぱりその、いろんな情報があって、いろんな。それはつまり、選択肢、確かにあると思うんですけども、どうしても政権を決める選挙で、衆議院選挙なわけですよね。そこの選挙制度。まあ比例制もありますけども、基本的には小選挙区があって、それはどうしてもやっぱりそれは二大政党というものを作って、政権交代が出来る仕組みなわけです。まあ、簡単に言っちゃえば、2つのあれになってくださいっていう仕組みになってるんですよね。これはどう思われますか?ダイナミズムが起きるはずだっていうのが」


山本太郎氏「どうやろな。でも、投票率80%ぐらいいかなきゃ無効って話ですよね。はっきり言っちゃうと。結局、組織でしょって。組織でしかないじゃないかって。どれぐらいの組織票を固めるってことが、あと、メディアを使いながらの誘導、投票への誘導。そのための予兆があったりだとかいうのもあるんですよね。


その予兆というものを載せること自体がどうなのかなと思うし。で、普通に考えれば、この3.11後の、というか、事故後の対応が最悪だったのが民主党ですよね。その土台をずっと作り続けてたのは自民党だったじゃないかって。だから、選択肢として、どっちも普通は、危機感を持ってる人たちは、どっちもないなって思っちゃうんですよね」


土佐「なるほど」


山本太郎氏「しかも、事故後、自民党が考えを改めたかっていうわけじゃなく、余計もっと行こうぜっていう。だとしたら、ありえない選択なんですよね。他にやってることも、例えば、衆議院の時に205人の議員たちがTPPに反対だって言って受かったくせに、その後、内閣一任だって。完全な裏切りですよね。その審判が下されるべきがこの参議院だったわけですけど、けれども、やっぱりもうないよなって。何が選挙だよって。


もういいよって。勝手にやってろ、おまえらっていうふうにされてるってことなんです。だから、投票率が低い。だったら、組織が強いよねって。もちろん、いろんなふうに誘導されてきた人たちが、なんとなくノリで乗っかる部分もあるでしょうし、だから、完全に誘導に乗ってるわけですよね。もう、民主党にノー!って。なんだそれって。あなたたち、言えませんよ、そんなことって。


だから、こういう二大政党がどうしたこうしたって戦いにしたほうが、誘導しやすいですもんね。色んな意味で。で、結局、第三極のフリを続けている自民の補完勢力もいるわけだし。自民党の。選挙の時だけ、こう、自民党にどうのこうのということにしておいて、第三極っていうフリを続けてるけど、あなたたちお仲間じゃないですかって。方向性、一緒ですよね」


土佐「それは維新もそう見える?」


山本太郎氏「補完勢力ですよね。完全な。みんな(の党)も。見える、ではなくて補完勢力だと思うんですよ。もう明らかですよね。TPPもOKしてるし。脱原発って言いながら、TPPオーケーって言ってるみんなはもうすでに矛盾してるわけだし。結局、自民党の補完勢力っていうよりも、この新自由主義っていうものを加速させようとしている勢力ですよね。なになに党がどうだって話ではなく。そことの戦いなんですよね。たぶんね。どうするんだって。


もう、経済優先というのをより加速していくのかって。経済優先をより加速させていくっていうその先には、価格競争があるだろうって。そこから搾取されるのは労動者だよなって。長時間労働低賃金っていうのがよりひどくなっていくよなって。


TPPによって非関税障壁ってされるものがどんどん、非関税障壁がもう全部撤廃される。だとしたら、どうなんだと?海外からもよけい安い労働力が入ってくるよなって。そしたら、この長時間労働低賃金をもっと加速させるの?って。ただでさえ、価格競争っていうのの行き着く先には労動者の搾取があるのに、それがもっともっと加速するよねって。


でも、この国はずっと前から人々を切り捨ててきた歴史があるよねって。過労死、放置してきたよねって。今もその過労死だったり、過労死までいかなくても、要は若者たちがうつ病になったりまでとかって、使い潰して社会復帰できないというような企業が見逃されているのは、税金というお金。納めてくれれば優良企業としてるって。


逆にいうと、そういうブラックとされるような企業の代表が選挙にも出たよねって。受かったよねって。これはもう、メッセージなんだよって。はっきりとメッセージを示してくれてますからっていうことなんですよね。


だから、何に反対だっていうか、なにが嫌なのかってことですよね。切り捨てるのをやめろよって。だから、原発だとか、色んな問題があるんですけど、一番シンプルなメッセージとしては自分自身が切り捨てられたことによって、この国には切り捨てってものが存在したんだことに気づいた。で、原発の問題、被曝の問題を見てたら、あ、どんどん切り捨てていくんだなって。数値を上げたぞって。


子どもたちにそんな数値を与えるなんて完全に。なるほどと。よく分かりましたと。じゃあ、やりますって。声を上げる1人になりますって。積極的にやります、その1人になりますってことを決意した。


で、原発の問題から入っていったけれども、結局、労働という問題でも切り捨てが続いていた。今もか。すげえなって。じゃあ、ちょっと待ってって。じゃあ、その使い潰された若者たちはどうなっていくんですか?って。


もう社会復帰できませんよねって。だとしたら、医療費の問題だったりとか、生活保護っていうところだったり。誰が面倒見ますかって?僕たちの税金です。この先、どうなっていきますか?って。


本当は希望を持って楽しく働いて行けるって環境があれば、その若者たちが財政だったり、未来というものを支えていく礎になっていくはずなのに、この切り捨てを認めているってことは、ああ、目の前のお金を回収するって感覚でしか、運営されてないな、この国はって。


全部つながってくる話なんですよね。だとしたら。はあ、これは、なるほど。じゃあ、この国には、電力が足りようが足ろまいが、原発はあるし、100万年のゴミの問題があろうがあろまいが関係なく、1日で普通の原発の一年分の毒を出すような再処理工場も動かそうとしているわけだし、エネルギーが足りてる時点で、原発を続けていく理由なんてなくて。


燃料調達が高いだろって。総括原価方式だろって。お金を使えば使うほど3%上乗せする。お金を大胆に使えば使うほど、自分たちの利益が大きくなるって話だよねって。そこから改めないとって。だって天然ガスの値段、下がってるんだもんって。


いやいや、火力の燃料費が大変で、石油も含めてって。でも、石油って1割だけですよね。いろんな形でいろんな嘘というか、嘘と本当が混ざりながら、僕たちに刷り込もうとされているような部分があって、すんごい手強いし、これをひっくり返すのってすごい大変だなって。それはみんな、もう選挙なんていいよって話になるわって。


でも、やっぱり原発が爆発したっていうときに、すぐ避難できた人もいた。そのなかで生活保護を受けながら、この危険な情報は入ったけれども、ちょっと交通費もしんどいよなって。西日本まで行く交通費もしんどいよなって人たちの話も聞いたことあった。


どうしてあの時、動かなかったんですか?って。大丈夫やなと自分で判断したんですか?って話をしたときに、いや、まずいなとは思ったけども、交通費さえもしんどいっていう人たちの存在もあったってなったときに、ひどいなって。普通に。それを自分がどうできるわけでもないけど。すんごい残念な状況にあるよなって。なんとか、自分一人で変えられるなんて思わないし、自分が何かのそんな力を持ってるとは思わないっていう。


でも、その先頭に立って、みんなの力を借りれば、一言で言うと、諦めが悪いっていう部分になるのかもしれないけど、そういう人の声を聞いたり、10代の学生が、山本さんの話は分かったけど、僕たち、どうなるんですか?これからって聞いた時に、返してあげれる言葉が見つからなかった。


でも、今だったら返してあげられる言葉がある。その時に返してあげられる言葉は、海外に出るって選択肢も考えたほうがいいってことしか言えなかったけど」


土佐「今は?」


山本太郎氏「今なら、もちろん海外に出るって選択肢。自分のいろんなものの見方だったり、海外から日本を見たらどんな感じなのかってことを勉強する必要もあるけど、もしも自分自身のなかに、そういう計画が考えられないんだったら、力を貸してって言えるじゃないですか。


もっと声を広げたいから。学生をもっと集めてきてよって。話しさせてくれへん?ってことも言えるわけだし。若い人に残ってもらわないといけないですよね。逆にいうと。若い人に怒ってもらったら困るっていう意識が国の側にあるのかなって。権力側にはあるのかなって感じます。


国立の大学に話をしに行くと、国立の大学の中でも、こういう原発をやめたいっていうような学生が集まって話をするってところには、弾圧があると聞いてて、僕も実際に行ったけど、学校の職員がガーッと出てきて、もうこれ以上、入らないでくれって言われたりしたこともあった。


逆に若い命を守るっていうか、若い人たちが自発的にそういうことを考えて、運動に繋がっていくってことが一番恐れてるんですよね。国立にありますね。そういうところが。で、学校の中で電話されて、過激派と繋がってます、だったりとか、あいつは過激だっていう噂を学校のなかに流されたりとかしながら、弾圧を受けているっていう学生の話。福島大学だったり、富山大学だったりってところで、その学生に話を聞いたりってことがありましたね。


だから、相当、若者たちが立つってことを恐れているんだなって。それはそうですよね。しがらみがないっていう。社会人に比べて時間はある。正義感は強い。本当のことを知ってしまった時に、自分たちの未来なのに、何やってくれてんだって話になる。


この2年間のあいだに、いろんなところの選挙の応援に行ったりとかしたんですけど、あるところで、ミュージシャンが応援に来るって話だったんですけど、その会見をやるってことになったんですけど、どこかの地方紙の記者さんから教えてもらったのは、電力会社から広告代理店に圧力じゃないけどかかって、取材に行かすなってことになって、結局、有名なミュージシャンが来たのに、その取材に来たのはネットメディアだけだったって。


若い人と音楽が繋がられるってことが一番怖い。若い人たちの。要は、ただの演説だったら、うわあ、なんか面倒くさそうやな。なんか、おっさんテンパッてるなみたいな感じで、僕、指差されそうな感じだと思うんですよ。ビール箱の上に乗ってるあの人、なんかテンパってない?必死やな、おっちゃんって、最初は斜めに見るところがあるかもしれないけども、音楽が流れて、心がちょっと開いて、触覚というか、感受性の触覚みたいなものが伸びたときに、こう、言葉がそこでつながれば、これが大きく開いて行くんですよね」


土佐「それはまさに今回の選挙戦でも」


山本太郎氏「実証されたと思うんですよね。僕の選挙区でもあったり、あと三宅洋平の得票数だったりってことが。それは衆議院の時から、その試みってことは行われていたんですよね。だから、今回、それで一議席、実を結んだ。それをたぶん色んなところでやっていくってことで、変えていけるようにならないかなって。


何も無茶なこと言うてないですよ。商売やってくださいよって話なんですよ。商売やっていただいて結構だって。お金儲け、いいじゃないですかって。潤ってくださいって。富の分配がされればって。けど、この持続可能なことをしてほしいんですよ。


その先の世代の未来が閉ざされるような、一か八かやってったろうぜって。行けるとこまで行こうぜっていうスタンスではやらないでいただきたいっていうことを訴えたいんです。切り捨てないでって。今やってることは、今あなたのポジションだったり、あなたのこの任期っていうもの何年間ってものは守られるかもしれないけど、先々のあなたの社員だったり、今まで商品を売ってきた消費者っていうところの命は守れれないでしょ?


だからもっと持続可能な商売をやってください。持続可能なことにつなげて行きませんか?ってことを、なんか本当はもっと政治家っぽく賢い言葉で言わなきゃいけないんですけど、僕はこんな言葉しかしゃべられないから、その思いを伝えていけたらなって。なんか、すごくド素人なんですけど。でも、変になんかそういう言葉を身につけて、なれない言葉を吐くよりも、もう本当に、子供が大人に訴えてるっていう感覚でもういいと思うんですよね。すいません。ちょっと分かっていただきたいんですよって」


土佐「今回、だからいろんな既成政党だったり、社民党だったり、生活の党だったり、また緑の党というのもありましたけども、そういうのから、まあ声がかかったと思うんですよ。だけど、それはやっぱり断られた。それはそういう思いがあったからですか?」


山本太郎氏「そうですね。一番最初にやろうとしたことは、本当の第三極。僕の中で言う、抵抗勢力。原発には反対だよ。で、TPPなんて反対だ。憲法改悪反対だみたいな。反貧困だよっていう感覚を持ってる人たち。そのなかの全部じゃなくても、2つ3つ共有できるところがあるならば、その抵抗勢力がひとつになったらいいのになって。


そしたらはっきりするじゃないですか。なんか、そのなかでも脱原発、脱被曝とか、憲法改悪とかいろいろあったんですけど、主張はあるんですけど、そこはTPPで本当は持っていきたかった。


反TPP統一戦線でいきたかった。要は、メディアからのTPPの流れてくる内容というのは十分ではなかった。やっぱりこれが一番すべての人々に関して、すべての人に共通する問題。そのなかには、TPPに入ることによって難しくなるという部分がある。


脱原発という考え方が、もうすでに非関税障壁という可能性が高い。それだけじゃなくて、TPPのキモであるISD条項ということによって、脱原発することによって、損害賠償請求っていうものが行われる可能性が高い。


だから脱原発という部分では、そのTPPももちろんイコール。例外がひとつもない。24分野に渡るという部分で、要は何のためにTPPに入るんだということになると、それはもうTPPの内容を知ると、これはもう国と国の取り決めじゃないよねって。


要は大企業、多国籍企業のために、いかに最大限に商売できるのかっていう。合法的に経済によって植民地化していくよね。奴隷化されていくことだよね。それを加速させていくものだよねってことが理解できると思うんですよ。だけど、例えばその抵抗勢力が反TPP統一戦線というものを組んだとしたら、このTPPに触れないわけにはいかないですよね。メディアも。


例えば、一緒に党首討論とか、わからないですけど、そういうものがあったとしたときに、必ずTPPのことを漏れずに伝えなきゃいけない。だとしたら、もっとTPPの危険性という部分に関して、たくさんの人たちが気づける可能性がある。


そこでひとつになりたかったんですよ。そこで、枠が大きければ大きいほど。出来れば、共産党さんにも入っていただきたいんですけども、という感覚で。いや、でも共産党がっていう人もいるわけですよね。イメージというか、そういう刷り込みがあったのかどうか分からないけど。


でも、そこの人にもみんなに入ってもらったら一番最高だなと。枠組みとしては歴史的だなって。どうして手を組むんだよって。それはTPPが大変なことだから。すべてのことが含まれたことだからという部分になりますけど。だけど、難しかった。それは、やっぱり、もう時間がないよと。


それを皆さんに知ってもらうまでに時間がかかるという部分もあったけども、まあ、でもそこは関係ないなと思ったんですよ」


土佐「自分が利用されないかって思いはなかったですか?」


山本太郎氏「いや、利用してくれればいいなと思ったんです。捨石になりますって。だから、本当は比例で自分は出たほうが得票数は取れるかもしれないじゃないですか。他の議員さんよりも一応全国ニュースされてたって時期もあったわけだから。知ってる人知らない人はいるでしょうけど。


でも、そうなることによって、名簿方式じゃないから。名簿だったら、もう自分は下位のほうでいいなと思ったんですよ。そしたら、どんどんすぐ、即戦力として戦える人たちがたくさんいるわけだから、その人たちに上がってもらったほうがいいなと思った。だけど、、名簿方式じゃないわけだから、あいつが比例で出たら、上がれないかもしれないという不安を取り除くために、じゃあいいですよっって。選挙区で出ますからって。一番効果的な、だったら東京選挙区だろうなってことになるわけじゃないですか。という形だったんですね。


じゃあ、わかったと。その調整で難しいのであれば、結局、その統一名簿という形を作ったときに、統一名簿方式にした場合に、うちにはうまみが無いんだという人もいるかもしれない。政党によっては。それをやっちゃうと、うちの党は地味だから、うまみが無いんだよという党があるかもしれない。もし、本当にひとつになってくれるんだったら、じゃあ自分はその党から選挙区で出るという形もアリにしますっていうフルオープンな形でいったんですけど、だけど難しかった。それぞれ、悔いのないように戦いたい。


結局、大きくまとまってダメだったら、誰も納得いかない。あれをやるんじゃなかったってことになる。だけど、それぞれの党で今までどおりのやり方で戦ったとしたら、それはしょうがなかったよね、全力を尽くしたよねってことで諦めがつくということになっちゃったなんですよね」


土佐「ああ、そういうのがあるんですよね」


山本太郎氏「ああ、ダメやったなって。今回も、もしも一つになれてたら、離れた人もいたのかもしれないけれども、有権者は。あと何議席かは増やせましたよね。まあ、終わった話なんですけど。結果論なんですけど。あと、可能性もあったよなって。もっと注目される。


で、ひとつそれがダメになったから、じゃあ次はどうしたらいいんだと思ったときに、じゃあわかったと。なんか注目される新しい枠組みを作る。好き勝手にやるんですねって。だとしたら、じゃあ好き勝手にやる方法を、じゃあ自分、取ろうかなと。選挙区でひとりで出るという前に、1つ枠組みを作ろうとしていたんですよ。比例の。それもやっぱりちょっとむずかしかったですね」


土佐「それはTPPだったんですね。脱原発じゃなくてね。全部を包含するという」


山本太郎氏「そうです。だから、例えば、それが脱原発、なんとかかんとか、なんとかかんとかっていうものになってしまうと、それぞれ分裂させられるというか、要は、尺が15分あったとして全てをしゃべろうとしたら、要は、相手側もあることだから、話す内容が3-秒ずつのコメントになっちゃうとか、1分ずつとかって分かれちゃうから、その危険性っていうのは、そこまで深くは話せない。


ワンテーマ、ワンテーマ、全てを網羅しなきゃいけないから。でももうその15分をTPPっていうものの内容に使えたとしたら、それは、ああ、なるほどと。この対立軸。TPPに賛成する人たちと反対する人たちっていうのは、はっきり言って、この国に住む人々の生活を守る人たちと、多国籍企業に売り飛ばす人たちという、明らかな二項対立ができるんですよね。


そこに持っていきたかった。分かりやすい。いろんなことがあると、あれについてはこうだけど、これについてはこうだけどってことができるけど、本当に売るのか守るのか、どっちなんだってなった場合に、入れるほうも、参加しやすい。


それ以上に分かる人たちは、もっと細かいとこを見ていけばいいわけで、入り口としてどこに入れようかなという人たちに対して示しやすいというのを作るのが大事だなと思ったんですよ。


それに一番適してるのがTPPだと。でもそれが難しかった。新しい枠組みも難しかった。だとしたら、じゃあ分かりました。無所属10人衆みたいな感じで出たかったんですよ」


土佐「おお。10人で変えられますか?」


山本太郎氏「この10人というのは、たぶん全員通るっていうわけではないと思う。だけど、そのなかで、スピーカーとして、例えば福島の方。例えば、10人いたうちの5人だったり。もうその顔ぶれを見れば、権力側がうわあって。めんどくさいこと知らしたなってことがわかるってことですよね。その5人にはもちろん得票、通るんだったら通ってもらうって可能性があるんですけど、じゃなくて、スピーカーとして出てもらうって可能性はあったよなって。


そしたら、政見放送だったりとかっていう。メッセージとして。あとは街頭に立った時、街宣したときに、生の声を聞いてくださいと。要は切り捨てられた、とんでもない、なにも終わってない。そのなかには収束作業員の人がいるかもしれないし、子供を守るために避難したお母さんもいたかもしれないし、という10人のうち5人はそういう本当のスピーカー。


で、あと5人。全国的に票を取れるような、比例で立てて、だとしたら1か2はいけたんじゃないかなと思うんですよね。それによって、わからないけど、政党助成金、交付金?みたいなもので、準備に入れたりとか、そういうことですよね。という可能性も狙ったんですけど、難しかった。じゃあ分かったと」


土佐「供託金を変えたほうがいいと思います」


山本太郎氏「絶対に変えないといけないと思います。もうそこですね。キーは。本当。新規参入をどんどんしていくっていう」


土佐「そうですね。ある一定程度の得票率を取ったらこれは民主主義で多様な意見を、要するに民主主義に貢献したからっていう、多少選挙資金が返ってくる。逆に」


山本太郎氏「いいですね。出した供託金よりも高い**が返ってきたりとか」


土佐「だから、そうやって選挙活動費の一部がこう」


山本太郎氏「ああ、いいですね。そうあるべきですね」


土佐「これが、国会の中だと一番難しいですね」


山本太郎氏「国会の中ででか。まず、仲間が見つかるかってことですよね。見つかると思うんですよ。昨日、ちらっと見たら、無所属の方がいらっしゃいますよね。だとしたら、どこまで覚悟を決めていらっしゃるか。


何を専門にされているのかという部分で、どこまで覚悟を決めていらっしゃるのかっていうのは、たぶん僕がこういうことを求めてるってことなんですけども、そこは一旦置いといて、どういうことを挙げていらっしゃる方々なのかってことを調べなきゃいけないと思うんですよ。


で、あ、この部分、ちょっと自分も興味あるなと思ったら、勉強させてくださいっていうか、一緒にこのことについてコミットしていっていいですか?って。広げたいですっていうことを。だから、いろんな分野にそういう人たちがいると思うんですよ。自民党のなかにもいらっしゃると思うんですよ。


例えば、民主党だったら、長妻さんって方は年金と生活保護という部分にコミットされていて、結構、その世界ではすごくやっぱりリスペクトすべき人だと思うし、そういう人にコミットしていって、勉強させてくださいっていうふうにやっていけばいいと思うんですよね。


そしたら、問題は被曝。一番大事なのは、僕はいかにリスクを減らすかっていう部分で、被曝という問題をどうやれば表現していけるのか、減らしていけるのかということを一番に守らなきゃいけないチオ思うんですよ。


それ以外にもいろんな問題で力を借りて行くというのは、本当にそういうことをしていかなきゃいけないかなと思います。どこの党とやっていくのかっていうことじゃなくて、個人だと思うんですよね。


もちろん、そこの党の力を借りるってこともあるのかもしれないけど、その活動されている個人。それぞれの人たちの本気度っていう部分。その分野の本気度は、僕のこの被曝の本気度とたぶん同じというか」


土佐「その分野で?」


山本太郎氏「エネルギー量としては。熱量としては同じ。もちろん、その深さというのはぜんぜん、やられている方々のほうが深いんですけど。という部分で、コミットしていって、勉強させてもらいながらって考えたら、時間がかかるんですよね。やっぱりね」


土佐「まあ、でも6年あります」


山本太郎氏「そうなんです。任期は6年あるんですけど、そこを勢いをつけていくには、どんどん外に出て、国会内の仲間も、国会外の仲間もどんどん。


だから、頑張ってください、じゃなくて、頑張って行きましょうって言葉がほんとうに多かった。頑張ってくださいってよく言われるけども、それ言われると、頑張ってくださいってあなたの問題なんですよ、っていう思いだったんですけど、一緒にやりましょうとか、一緒に日本を変えていきましょうっていう言葉を街頭でたくさんいただいた。


だから、そういう言葉をたくさんの人たちから、日本全国の人たちから、いろんな人たちが挨拶するときは、頑張っていきましょうってことになるぐらい、当たり前になるぐらいにしていけるんじゃないかなと思うんですよ」


土佐「わかりました」


山本太郎氏「すいません、なんかほんとうに。ダラダラ僕がしゃべっちゃって」


土佐「ありがとうございます。僕ももうぜんぜん十分です。ちょうど1時間半ですね」


山本太郎氏「思いばっかりですいません。これを形にできたら最高ですね。どうしたら形にできるのかってことをちょっと考えていきます」


<終>


 

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コメント
 
01. 2013年8月03日 21:38:35 : 7oSKGju5kA
凄い…。
俺達の選んだ奴はやっぱりホンモノだった

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