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2013年08月22日　世相を斬る　あいば達也

　今朝は時間がないので、以下の東京新聞の記事を引用しておく。しかし、幾ら太平洋が広いから希釈するんだと言われても、納得するのは日本政府だけなのではないだろうか。例の勝俣前東京電力会長は家族を米国に移住させ、自分は非常勤の役職で時折日本に帰国しているとか？本当だろうか、確たる情報がない。まぁ現実の放射能汚染の怖さを知っている男なのだから、家族ともども米国に逃げてた理由も理解できる。訴追もされずに済んだのだから、後、心配なのはF1の放射能漏れだけだと知っているのだろう。

　到底、東京電力の手に負える問題ではないのだろうし、原子力規制委員会田中委員長も、何もかも規制委員会に押しつけられても、出来る事と出来ない事がある、と幾分迷惑顔でもあった。正直、放射の汚染を食い止められるかどうか判らないが、アベノミクスで「経済の安倍」とか嘯く前に、地球と人類、否、すべての生き物の為に、国家的に取り組む問題なのではないだろうか。原発事故の収束作業を東電に丸投げし、県民の健康問題は福島県に丸投げなのだ。その挙句に、原発輸出にトップセールスだとか言い出すのだから、正直、まともな神経ではないだろう。

　違う見方をすると、放射能の外部被ばく以外は、その被害の検証が、たまたま有為が認められていない事を好都合にして、シラバクレテいるとかしか思えない。安倍政権は、外交防衛でドジを踏み、アジアの孤児になりそうだが、それより早く、放射能で世界の孤児になる気配さえある。問題は、事故に対する国家の姿勢が問われるだろう。最終的に、被害が地球全体に及ぶとしても、その汚染を防ぐために、どれほど国家が努力しているか、努力したかが、外交上強く認識される筈である。このような事態が、まだまだ続くのであれば、安倍は、経済に冷や水を掛けてでも、国家や世界規模で、汚染の拡大を防ぐべく努力するのが、国家の責任ではないのか。

　原子力推進のための機関と言われる国際原子力機関（ＩＡＥＡ）も流石に看過できないと、重い腰を上げようとしている。しかし、IAEAはあくまで受身であり、「状況を注視している。要請があれば支援する用意がある」と言うにとどまっている。直接手を出すことが、責任の一端を担うことになるだけに、世界の原子力村が、どのような対応に出るかも注視したい。しかし、誰にも汚染のダダ漏れが止められないとして、日本と云う国が精一杯努力する姿を見せるのが、国際社会で生きるためには必要だろう。TPPに加盟しても、算入するハイエナ企業群はないかもしれないし、オリンピック招致など、もう笑い話かもしれない。

≪　タンク汚染水漏れ　レベル３に引き上げへ　規制委、評価見直し

東京電力福島第一原発のタンクから三百トン（東電の推計）の高濃度汚染水が漏れた問題で、原子力規制委員会は２１日の定例会で、国際的な事故評価尺度で下から二番目のレベル１としていた暫定評価を、レベル３に二段階引き上げる可能性があるとの見解を示した。

規制委は、汚染水にベータ線を出す放射性ストロンチウム９０（法定基準は一リットル当たり３０ベクレル）などが一リットル当たり８０００万ベクレルと、 放出が認められる濃度限度の数百万倍に達する極めて高い濃度であり、三百トンの漏出量から数千テラベクレル規模（テラは一兆）の漏出があると推定。

規制委事務局は放射線の管理上、レベル３の重大な汚染に相当するとしている。 汚染水漏れが発覚した十九日の段階では、漏れた汚染水の量がはっきりしなかったため、規制委は暫定的にレベル１と評価していた。

その後、東電が漏れた量を三百トンと推定したことから、評価を見直すことにした。 ただし、国際基準は通常の原発での事故を評価対象にしている。

すでに福島第一原発事故自体は最悪のレベル７と認定されており、それに関連して起た今回のタンク事故を個別に評価することが適切なのか、基準を所管する国際原子力機関（ＩＡＥＡ）に確認するとしている。

国内でのレベル３事故は、１９９７年に起きた動力炉・核燃料開発事業団（当時）東海アスファルト固化処理施設爆発事故がある。

国際評価尺度（ＩＮＥＳ）　

原発など原子力施設で発生したトラブルの規模や深刻度を示す世界共通の物差し。国際原子力機関（ＩＡＥＡ）などが設定した。

レベル１〜３は「異常な事象」、レベル４〜７は「事故」に区分。 評価基準は施設内の汚染度合いや安全設備の状態などで、レベル２は相当量の汚染、安全設備の重大な欠陥などが該当し、レベル３は数千テラベクレルの放射能の放出、安全設備が残されていない事故寸前の状態などが該当する。 最終的な判断は、ＩＡＥＡに意見を聞く場合もあるが、各国の規制機関が評価する。≫(東京新聞)

コメント
01. xyzxyz 2013年8月22日 13:19:38 : hVWJEmY6Wpyl6 : JI2Seycs4s 世界中から好かれすぎてるきらいのある日本にとって、アジアの中では比較的反日色の強い 華人国家のシンガポールの現首相がここまで踏み込んだ発言をしたことは大きいですね。 日本のメディアを盲信して、まだ日本はアジアで仲間外れになるとつぶやいてる老人世代は 客観的な中国の行いをよく見て熟考した方がいいですね。 ま、目先の利益しか目で追うことが出来ない近視眼的な思考しか持たない中国は、こうした 同胞国家からの心からの忠言も耳に入れるような頭は持ち得てないでしょうけど。 シンガポールのリー首相が中国に警告、「尖閣を勝ち取っても、国際的地位は失う」―台湾メディア http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130822-00000002-xinhua-cn 「欧州は和解したが、アジアはまだ和解していない。各国が前を向いていかなければならない」とした上で、「慰安婦問題や侵略問題を持ち出して謝罪を要求するのはその国の特権だが、いつまでも昔のことを持ち出していても、アジアにとってよいことがあるだろうか」と指摘した。
02. 2013年8月22日 13:36:57 : zKhrRT3tBk 外交でアジアの孤児になる恐れと、放射能汚染で世界から忌避される状況の懸念。 どちらも、まっぴらごめん。何とかせい！政府、自公政党！ 創価公明党よ、破綻した100年安心年金制度公約の反省から、100年国民健康安心・安全の政策を策定せよ！仏様の罰当たりめが。
03. 2013年8月22日 13:50:33 : a1iNOS3XDA 日本を捨て海外移住家族が増えてきた。 福島原発はひどいことなってるらしい。 何も抗議デモが拡大しない、羊国民にふさわしい天罰である。
04. 2013年8月22日 14:19:32 : 3dEs1Tg3Xo 「好かれる」だの「嫌われる」だのといった感情的、体面的な問題なんかどうでもいい。それより命をたいせつにしろ。子どもたちの命を考えた行政をしろ。世界に嫌われるだの好かれるだのといったことは、二次的な問題だし、どーでもいいことだ。
05. 2013年8月22日 16:23:21 : 7wJCqOq2nZ 好かれる嫌われるなどという御目出度い話ではない。 放射能をばら撒き続ける放射能犯東電を野放しにする安倍政府は、放射能ばら撒きに加担し海洋汚染の国際犯罪を犯してるとみなされ世界から制裁を受けるという話だ。
06. 佐助 2013年8月22日 18:14:56 : YZ1JBFFO77mpI : TUhrPgEJIU もう手遅れで放射能汚染列島化は止められない 冷やせば放射能漏れも高温発熱も低下するという想定は、原子物理学の幻覚が証明されました。そして多くの分子を含む海水を注入して原子設備の腐食・穿孔・発熱は加速し、火に油を注いだために被害が拡大したことを認めない政府官僚と東電および原子物理学の跋扈ども。 電子・原子・分子ごとに独立した法則と原理をもつのに、原子レベルの法則と原理だけで解釈させ自然の千変万化する現象で、電子が介在しないものは存在しないことを無視した原子物理学の幻覚が原発悲劇を大きくしている。 沢山の陽子を核にもつ原子は、電子を激突させなくても自然崩壊し他の原子となる。ウラニウムは自然崩壊しセシウムとプルトニウムになる。電子を激突させると崩壊は加速され原子爆弾のように大量に殺傷破壊させる。だから、原発の燃料棒は濃縮されたままのウラニウムは使用されず、自然崩壊を遅延させるため混ぜ物にしている。だから、混ぜ物を結合させる水素が発生するため、水素爆発や高温の熱での放射能蒸気爆発が避けられない。 原発は、水素や蒸気を逃がし爆発を防ぐため、水素や蒸気に含まれた放射能が大気や海洋に放出される。巨大な大気や海洋に希釈され放出薄められバレることはないと思っている。もしもバレたら「致死量以下だから安心」と安全だと思わせてきた。そして想定外の操作や設計ミスだと認めれば許されてきた。この安全神話もとうとうバレた。放射能を含む水素や蒸気漏れが避けられない原発の設計の隠れて見えなかった危険性が、3・11 の地震と津波によって、とうとう露呈されたのである。 3・11 の原発大事故の水素や蒸気爆発と放射漏れを、地震と津波の天災のセイにしているため見えない。直接浴びれば致死量の放射能を、巨大な大気と海にタレ流しているのにまだ容認されている。水をかけ炉心温度と放射能度を下げて廃炉にする「冷温停止」の希望的計画が優先されているからだ。政府官僚とマスコミは安全神話をまだ半分信じている。狂っているとしか思えない。 地下水から想定される数十倍の放射能もタレ流し．大気と海に垂れ流しているのに今も汚染水を貯めこんだタンクのセイにしている。そして地下深くまで侵食したプルトニウムが地下水脈にぶつかり、最終的に海へ流れ出て、生態系や漁業にも影響を及ぼすことを無視続け原発がないと大変だと騒ぐ軍団がいる。もう呆れてしまう。 冷水で冷やせば、絶対破壊されることのない容器の中で、使用ズミ核燃料棒の自己溶解（メルトダウン）は絶対発生しない、と断言していた原子物理学者を信じた政府とマスコミが、再び半分信じている。だが、メルトダウンした燃料棒は、絶対破壊されない容器の底に穴を開け地下の土台を数千度の高熱で破壊しているではないか，なぜなら、高い放射能と熱で、状況を測定把握することができないからだ！　　政府の考えもなくマスコミの狂った報道には数十倍の放射能が漏出されている汚染水で騙され続ける。 平時でも大問題の放射能を、大気と海に垂れ流しているのに、冷却水をかけても、炉心の熱と放射能は人間が近づけぬ水準という事実は、炉の底が抜けて燃料棒は溶解しつづけて放射能がばら撒かれていると想定すべきなのだ。原発は共鳴・共振振動数の一致／不一致により応力が発生する、そして腐食・穿孔・発熱を発生させることを無視しているためだ。福島原発は海水と津波という火に油を注いだため被害が拡大したのだ。「放射能減衰技術」やガラス固化体などオメガ技術を取り付けフイルターで放射能を減衰させたりしても水素爆発や高温の熱での放射能蒸気爆発が避けられないし材料を変えたりどんなに厚くしても腐食・穿孔・発熱による応力から逃れられない。絶対に放射性物質をゼロにすることはできません。政府やマスコミは世界に誤魔化そうとしていることを見抜くことだ。
07. 2013年8月22日 18:31:03 : g9jLm1zljE 「今現在」は「過去」と繫がっている。そして「未来」へと。地球環境を守らなければ【未来】も何も無い！ 隠蔽・欺瞞・嘘つきの日本政府に“節度”ある対応を望みたい！このままだと、とても「笑えない話」だよ。 どんなに科学が進歩しても、食べ物は自然界からのお恵みですね。どんなに上手い言い訳（詭弁）をなさっても “現実と事実”を変えることは出来ない。良かったことも悪かったことも、時と共に流れて逝く戻らない…。 >>01　良心・道徳・友愛は「ださい」っと思ってるのでしょ!?年長者を敬う日本の礼儀は時代遅れなのか！？ ＜老人世代＞を馬鹿にしているが、戦後の復興や経済成長にも貢献した年代（『亭主が元気で留守がいい』の方は除く）には、感謝の気持ちを持つべきだと思うね。 中国には中国の歴史がある。軍拡は脅威だけど、少林寺拳法やカンフーじゃ「列強諸国」に勝てないからね。
08. 2013年8月22日 20:26:49 : EGFY7zcmP1 元スイス大使の村田光平氏は数年来福島原発の件で、ルース駐日大使および日本国政府首相ならびに経済産業大臣に福一の危険性について警告文を発送しているが、 結果は無しのつぶてである。 http://kurionet.web.fc2.com/murata.html この件は当事者は日本国政府でありながら、国際的原子力マフィア（ＩＡＥＡなど）がバックについているらしく事故処理を積極的に発言する組織がない。 要は日本国政府が日本の国民を守る意思がないということを明確に行動（事故を隠すという行動）で示している。 安倍首相がやろうとしている憲法改正と自衛隊の米軍下請化は、福一と同じで事故（戦争）が起きれば国民を守る意思は全くないということがはっきりと判る。
09. 2013年8月22日 22:31:42 : hZ9nkjcOuk こういう状況で意外なことに、今日本は外国からの観光旅行者が増えている。北海道なんか今夏これまでで一番の数だそうだ。インタビューを見ていても、彼らが日本の清潔さ・食を含めた文化の豊かさ・もてなしの丁寧さ・治安の高さに感銘を受けているのがよく分かる。この国でまさにあの放射能問題が同時進行しているなんて不思議な感じがする。この国は今分岐点にいる。プラスの方向に向かわせるか、奈落の底に突き落とすかは政治にかかっているのだろう。
10. 2013年8月23日 13:18:12 : hBREVVfknM アジアの孤児とかってバカが言うセリフだよな。 アジアって具体的にどこだよｗ

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