投稿者関口博之

最終回ではウィキリークスのスポークスマンでもあるアッペルバウムが、国家主権を断固として守るドイツを称えると共に、スノーデン問題を解決できる唯一の国として期待を語る。
そして議論の最後は、前のシュピーゲル誌編集長のマスコロが、今為すべき事として、国民の通信情報を基本法で断固として守るべきであり、そのためにアメリカとの真剣な議論がなされるべきだと結ぶ。

スノーデンの投げかけた問題は、アメリカ情報機関ＮＳＡが世界各国の機密情報だけでなく、世界市民の個人情報をアメリカ巨大情報企業を通して違法に収集している実態が暴露されたにもかかわらず、２１日の英当局のガーディアン紙圧力に見られるようにバッシング強化だけがなされ、積極的な解決策に全く見通しが立っていない。

しかしドイツでは未だに連日のように話題となっており、アメリカの情報収集はドイツ基本法の侵犯であり、メルケルとオバマの話し合いで断固としたルール作りを求める声が高まっており、今後の展開に期待したい。
　

コメント

01. nnnnhls 2013年8月24日 03:55:21 : tZ38gMRCXhh.Y : uMXONB3CRo 自らの尊厳、国民の尊厳ならびに基本的人権が他国の国家組織によって侵害されていれば、この侵害を食い止める努力をするのは、同国の政治家として極めて当然です。それをしないで、見て見ぬふりをしてしまったのが、ワイマール憲法下での国民と政治家の大半であったからではないでしょうか。 この苦い深刻な歴史的経験を忘れてはいないのでしょう。ほぼ毎日、ドイツ近代史のドキュメントがテレビ放映されています。ナショナリズムをあおっているのではなく、リアルな写真が極めて多数です。 日本のテレビ放送局が、日本の近代史を国民に知らせるため、戦前の政治家；軍人、さらには皇族の行動をアーカイブ写真を使って、放映すればいかがでしょう。人々は、政治の重大さに気づくでしょう。 政治家の資質と行動力の差は、歴史からの教訓を学び取っているかどうか、個人の尊厳を守ろうとするかどうか、といった姿勢にあるに違いありません。

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