「指定弁護士はどうして控訴したか」（ＥＪ第３６４３号）
http://electronic-journal.seesaa.net/article/376261713.html
2013年10月02日　Electronic Journal

　小沢一郎氏に対する東京第５検察審査会が２回にわたり「起訴
相当」議決を出した日付けを示しておきます。

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　　　◎第１回「起訴相当」議決／２０１０年４月２７日
　　　◎第２回「起訴相当」議決／２０１０年９月１４日
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　この２回の「起訴相当」議決によって小沢一郎氏は、２０１１
年１月３１日に裁判所が指定した指定弁護士によって強制起訴さ
れたのです。

　２０１２年４月２６日、東京地裁は小沢氏に対して無罪判決を
下したものの、同年５月９日、指定弁護士は東京高裁に控訴して
います。この控訴審でも小沢氏は、同年１１月１２日に無罪判決
を受け、晴れて完全無罪を勝ち取っています。

　この指定弁護士による控訴は「無駄な控訴」とか「嫌がらせ控
訴」といわれ、指定弁護士は批判されましたが、小沢陣営にとっ
ては、価値のある控訴審勝訴だったのです。

　なぜなら、一審の無罪判決は、秘書らの虚偽記載を認めたうえ
で、上司である小沢氏の共謀なしという判決だったのに対し、控
訴審は、秘書の虚偽記載も小沢氏の関与もなしという無罪判決で
あったからです。しかし、それにも関わらず、秘書裁判では虚偽
記載を認定し、控訴審でも有罪になっています。もし、秘書も無
罪になれば、ことはただでは済まないからです。日本の法務検察
・司法の信頼は地に落ち、泥にまみれるでしょう。

　それにしても指定弁護士は、なぜ勝ち目のない控訴を行ったの
でしょうか。実は無罪判決直後は、無罪判決が出てくやしいが、
小沢氏も政治家であり、いつまでも被告人という立場に置くべき
ではないとして、３人の指定弁護士の間では裁判はもはやこれま
でというムードだったからです。

　しかし、無罪判決の出た２０１２年４月２６日の夜に報道され
たテレビ番組と小沢裁判を継続して欲しい向きの強い要請によっ
て、負け覚悟の控訴審に打って出たのです。儲からない裁判でも
あり、何らかの資金提供がなされたともいわれています。「小沢
にはもう少し静かにしておいて欲しい」ということを希求してい
る向きもあるのです。

　そのテレビ局はＴＢＳで、番組名は、「ＮＥＷＳ２３Ｘ（クロ
ス）」。そこで小沢氏を強制起訴した検察審査会の「元検察審査
員Ｘ氏」という男性を登場させ、ナレーションのみで、次の匿名
証言を報道したのです。

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　ウソの報告書がなかったとしても、結論は同じだったのでは。
　判決後の今でも当時の起訴議決は正しかったと思っている。
　　　　　　　　　　　──「ＳＡＰＩО」／２０１３年８月号

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　ここでいう「ウソの報告書」とは、あの田代元検事の虚偽捜査
報告書のことです。これは実に不思議な報道です。検察審査会の
個人情報は一切非公表で、検察審事務局は一切照会に応じないな
かで、ＴＢＳはどうしてＸ氏を知り、本人をどうして本物の検察
審査員と認定したのでしょうか。しかも、無罪判決の出た１６日
の夜のことであり、事前にそういうお膳立てができていたと考え
られるのです。

　ＴＢＳには前科があるのです。ＴＢＳは小沢事件を検察の捜査
中に突然「小沢氏側に裏ガネを渡しているところを見た」という
匿名証言のスクープ告発を報道し、その模様を動画まで作ってテ
レビで繰り返し報道したのです。

　これは、水谷建設の石川社長（当時）が、石川知裕氏にホテル
で５０００万円の入った紙袋を渡しているシーンを動画にしたも
のですが、これは水谷建設の当の社長自身が後日そういう事実が
なかったことを認め、意見陳述書を書いて石川氏に詫びているの
です。あのようなデタラメの報道を平然と行い、何の反省もしな
い。だからこそ、小沢無罪判決にケチをつけるようなＸ氏をテレ
ビに登場させているのです。ＴＢＳはこれに対してどう責任を取
るつもりでしょうか。

　検察審査会の審査は「闇の裁判」です。検察審査員がどのよう
に選ばれ、いつ、何回、どのように審査が行われ、どのような議
論があって議決が行われたかについては一切が非公開であり、誰
もわからないのです。もちろんメディアといえども知るはずがな
いはずです。

　ところがメディアでは、その知るはずのないスクープが頻繁に
報道されます。しかも、各社記事は横並びです。これは最高裁事
務総局からのリーク以外のなにものでもないのです。事実を確か
めもせず、与えられる情報をそのまま流すのでは、もはや社会の
公共の報道機関には値しないと思います。

　小沢氏に関わる第５検察審査会は、調べれば調べるほど、多く
の疑惑が出てきます。本当に検察審査会は正しく行われているの
でしょうか。「一市民が斬る！」の志岐武彦氏ははっきりと「架
空議決」であるといっています。つまり、検察審査会は２回とも
開催されておらず、架空で「起訴相当」議決が出されたといって
いるのです。小沢事件では、検察を市民感覚で規制する制度であ
る検察審査会制度が最高裁に逆利用されているのです。

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　本来、検察審査会は検察をチェックする機関だ。検察関係者は
　断じて検審の（関係者）であってはならない。しかし陸山会事
　件は、検察審査会が素人揃いであることを司法権力が逆手に取
　り、政治家を「市民感覚」で起訴させて、政治的に抹殺しよう
　とした権力暴走の疑念が拭えない。最も恐ろしいのは、それを
　チェックすべきメディアが、自ら司法権力のプロパガンダ機関
　となって暴走に荷担していることなのだ。

　　　　　　　　　　　──「ＳＡＰＩО」／２０１３年８月号

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　　　　　　　　　　　　　─── ［自民党でいいのか／６５］

≪画像および関連情報≫
　●「ＮＥＷＳ２３Ｘ」の映像公開／ＴＢＳ

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　　　本日のＥＪで指摘したＴＢＳの「ＮＥＷＳ２３Ｘ」の映像
　　をご紹介します。ＴＢＳはあくまで「小沢＝悪者」という前
　　提に立ってこの映像を作っています。無罪判決が出た当日の
　　夜の番組でこういう映像が作れるとは思えません。当然事前
　　に準備されていたはずです。完全非公開の検察審査会のこと
　　がどうしてこのように手に取るようにわかるのでしょうか。
　　「民主党の小沢一郎元代表の強制起訴を決めた検察審査会。
　　その審査の実態は秘密のベールに包まれている。小沢氏が主
　　張する検察の誘導はあったのか？うその捜査報告書は議論の
　　影響したのか？そして、小沢氏の無罪判決をどう受け止めて
　　いるのか？多くの疑問ばかりが積み重なる中、小沢氏の起訴
　　議決をした検察審査会の審査員が追跡クロスの取材に対し、
　　初めて重い口を開いた」。　　　　　http://bit.ly/JFe6jT

コメント
01. 2013年10月02日 13:07:47 : a1iNOS3XDA ボストンの次ＴＢＳビルでないか？？
02. 2013年10月02日 15:21:28 : PXyCYckL8M 　一市民Ｔさんが同様の投稿をしたときにもコメントしたが、ＴＢＳはメディアの名を借りた政府広報機関。会社の存在自体が嘆かわしい。 　もしも、ＴＢＳ報道部員にほんの少しでもジャーナリスト精神があるならば、元検察審査員Ｘ氏の追跡取材をしてみなさい。テレビ出演で謝礼を払っているだろうから、Ｘ氏の連絡先は社の経理に残っているはずだ。その連絡先へ行けば、Ｘ氏の素性は分かるだろう。 　Ｘ氏から話を聞けば大ニュース確実なのに、ＴＢＳは何もしない。メディアの面汚しだ。 　ＴＢＳはメディアの看板を下ろし、不動産屋としてやっていけ。そうすれば、みのもんたの水道メーターとも堂々と取引できますよ。
03. 2013年10月02日 17:41:54 : emRAuJ6PCI 申立人Ａさんとありますが、平成22年2月に東京第五検審が受理した申立人は全部で14人いることになっています。その中の一人だけが検察に告発をしていたことから、申立権があり審査になりました。（審査事件票から） 他の13人は検察に告発をせずに申立を行ったことから「申立却下」とされています。TVに出演したＡさんは申立権があったのかどうかは番組の中で触れていませんね。 次に、小沢事件審査の審査員だったとするＸさん、ＴＢＳは彼が審査員だったことを何で確認したのでしょうか？局の担当者から聞きたいものです。 仮に本当に審査員をやったというなら、多くのマスコミから引っ張りだこなはず、ＴＢＳだけに出演して好き放題言っているのは、不自然であり「ヤラセ」番組でしょう。
04. 和モガ 2013年10月02日 19:06:25 : PVnDA2aQ4uvco : bf9cDpqTzc 今、この「ＮＥＷＳ２３Ｘ」をあらためてみると申立者（=告発者）はおかしなことを口走っていますね。 ◆「（告発したのは）私の利益でもなんでもない・・・・」 告発と利益はどう結びつくんでしょう？まるで、「小沢を告発したけど俺は金をもらってないから」っていうように聞こえます。 後、もうひとつ、 ◆「検察審査会がどうして起訴相当と議決したんだ。調査しろとなってはいけない・・・・」。 検察審査会をどうして心配してあげる必要があるんでしょうね。不思議です。この内容を聞くとやっぱりこれは正しいと思いますね。 →http://www.asyura2.com/13/senkyo153/msg/912.html
05. 2013年10月02日 20:39:19 : 6lEL0QePhA 日経：「検察官役」が裁判官に　 陸山会事件の山本弁護士 http://t.co/rTDNLk13FZ 小沢一郎が強制起訴された「陸山会事件」の裁判で検察官役の指定弁護士を務め た山本健一弁護士が１日、名古屋高裁判事に任官。
06. 2013年10月02日 21:23:57 : 1ioo7h1uY6 ■最高裁・最高検が 　３バカ指定弁の山本対し 　破格の『論功行賞』だろう
07. 2013年10月03日 00:02:01 : EDkhqDblBS 全てを仕組んだ最高裁事務総局が、あからさまに民主党党首選挙にぶつけた議決日などの'いかがわしさ’を隠す目的でTBSに作らせ、放映させたとしか考えられない内容だ。 なぜ完全非公開の検察審査員Xに取材できるのだ？ 小沢を貶める為に法曹界とマスコミが総力を挙げて、作成いたしましたと言っているような内容だ。 B層の民衆などこの程度でだませるといっているようなものだ。
08. 2013年10月03日 07:21:41 : 7jiHH6iT9U 困った国だね　日本は、、、　俺はもう帰らないアメリカにとどまる。
09. 2013年10月03日 09:51:58 : sy9aFtnJag テレビと言うのは何も知らない国民にとっては洗脳機関その物、ＴＢＳは公共の電波を使い、平気で捏造する。見なければいい、と言えばそれまでだが、こんないい加減な事をやっていて何の罰則も受け無いなら、国として成してない、この国は全テレビ局がアメリカ洗脳テレビで馬鹿な国民には、本当に都合のいいテレビだ。
10. 2013年10月03日 10:54:05 : qXh3X3oBwc TBSの社員も気の毒だこんな糞会社にいてエライ人責任とって割腹でもしたら？

11. のぼっさん 2013年10月03日 12:30:22 : fkt3FbbrckgTg : mcwgjqlg92 小澤裁判はますます闇の権力の実態をクローズアップさせている。 佐藤優さんが日本は三権分立でなく三権癒着の体制で、権力側は司法権力を 乱用して邪魔者は消すことを着々と実行していると指摘していましたがまさに いま小澤裁判の指定弁護士が裁判官に登用された。 あの指定弁護士は如何わしい第五検察会に実態を全く検証せず、小澤有罪のために あらゆる手を打った、まさに国民から見れば許し難い存在であったが、このいかがわしい輩が裁判官に登用された、こんな奴に正義の公正な判決が出せる訳がない。 この判事に裁判を受けたらこれは災難です。 日本の司法は信頼できると国民が考えたらとんでもないことが起きると覚悟することが必須になった。 また元福島県知事の佐藤栄佐久さんを起訴取り調べをした検察官は特捜部長に昇進 した。これまた検察は全く反省もなければ、傲岸不遜、国民を愚弄するにも 程がある人事を知らん顔の半兵衛で実施している。 ませメデイアは一切批判もなく報道しており、マスメデイアは共犯者、権力監視の役割を放棄した、トンでもない存在になった。 ＴＢＳのみのもんたが息子の犯罪と、本人の痴漢行動でいま叩かれているが 権力側から見たら、小澤叩きでインチキ報道、水谷建設の裏金を渡すインチキ映像 検察審査会の委員であったと言う、如何わしい人のインチキ証言など小澤叩きで 貢献したが、原発汚染水で東京電力たたきで邪魔になったのかどうか。 あっさり痴漢騒動と、息子の窃盗騒動でお役御免にされた。 大金持ちの息子がはした金で窃盗するなど普通に考えたらありえない。 まして日テレの社員ならばとれなりの給料もあり道楽息子でも非正規の負け組ではなくそこそこの給料をもらう勝ち組です。 とにかく田舎のぼけ老人ですが、暇にまかせて毎日報道をチェックしているが 新聞テレビは大きな報道、国民に聞かせたくないニュースは報道せず、どうでもいいことばかり報道し、お笑い番組で国民を愚民化している。 中国の大気汚染報道を大々的にしていたが、問題の大きさは福島の汚染水の方です。 あの汚染水保管のインチキタンクは数年するとみな汚染水漏れが発生するよ！ 大型タンカーでも調達してまず安全に保管し、大型の処理プラントを建設いなければ中国の大気汚染などの比でない大問題になり、オリンピックどころではなくなるよ。 民主主義の復活には国民の覚醒は必須、情報公開、まず第五検察審査会の議事録公開と審査員の存在を証明するにとが、真実報道の一歩。 志岐武彦さんのさらなる活躍を期待する。
12. 2013年10月03日 16:14:51 : qMhP3Ca1C6 日本電力�鞄結椏d力支店、関西電力支店九州電力支店、その他全９電力支店 これが本当の実態 経産省の 天下りがほしい為別会社にしているだけ マスメディアの場合 日テレ＝読売、ＴＢＳ＝毎日、フジ＝産経、テレ朝＝朝日、テレ東＝日経、ＮＨＫ この５グループ　+　1　のみに東京キー局電波を付与して囲い込み 国民へのアクセスの過半を押さえる事で 公側の国民への洗脳教育誘導が実現可能になった 故にこの１１社記者クラブメディアは皆一心同体組織と化し、公に逆らう者が出てきた場合、あの「談合捏造編集」の技を駆使して公を守る番犬が実態 公とマスメデイアによる、立法府を配下に置いた国民闇支配、民主主義が完成
13. 2013年10月03日 17:39:37 : 2LJqzukOns はじめてＴＢＳが流した悪質極まる洗脳放送を見た。 Ａと名乗る人物の服装から判断しても、右翼の街宣車に乗っている連中と同じだ。 言っていることも論理性も根拠も何もない。 検察審査会の審査員であったと称する人物についても、それを証明するものは何も提示されていない。 こんな与太話を公共の電波に流すＴＢＳはジャーナリズムを担う資格は全く無い。放送免許を即刻抹消されてしかるべきだ。

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