「台本どおりだった西川発言」の驚きと安倍政権の大誤算
http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/64213473.html
★「天木直人氏の視点ー（2013/10/11）★　：本音言いまっせー！

　西川公也自民党ＴＰＰ対策委員長が「聖域」であった重要５分野に
ついて関税撤廃後の対応策を検討すると言い出して、これが公約違反
だと大騒ぎになっている。

　私は１０月８日のメルマガ第７４７号で、西川議員はとんだ失言を
してしまったものだと書いた。

　ところがこれが失言ではなく台本どおりの発言だったというから
驚きだ。

　１０月１０日の産経新聞が書いていた。

　すなわち、この西川ＴＰＰ対策委員長の発言は、ＴＰＰ交渉妥結に
強い決意を持つ安倍首相サイドの根回しに基づくシナリオだったことが
判明したというのだ。

　安倍首相はＴＰＰ首脳会議を前に、周囲にこううそぶいたという。

　「ＴＰＰは農水産物の保護だけでなく、日本の輸出競争力を高める
意味合いもあり、妥結がいたずらに遅れるのはよくない」

　もしこの産経新聞のスクープ記事が本当なら、国民もなめられた
ものだ。

　なによりも農業関係者や自民党こそ言い面の皮だ。

　西川公也という議員はかませ犬役をさせられて、下手な芝居を打った
というわけだ。

　当然のことながら何も知らされていない自民党内の農水族やＴＰＰ
慎重議員は猛反発である。

　それを見た安倍首相は慌てて公約は守ると言い出す始末だ。

　シナリオを書いたまではよかったが大誤算だったというわけだ。

　果たしてこの顛末はどう発展していくか、けだし見ものである。

　それにしても万歳会長をはじめとした全中の声がまったく聞こえて
こない。

　安倍政権と全中幹部の間に密約があった紛れもない証拠である。

　　　　　　　　　　◇

ＴＰＰ　年内妥結へ中央突破図る　西川発言は台本通り　水面下で品目を整理
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131010-00000124-san-bus_all
産経新聞 10月10日(木)7時55分配信

　安倍晋三首相が、ＴＰＰ交渉妥結に向け強い決意を示した。６日に自民党の西川公也ＴＰＰ対策委員長が重要５分野の関税撤廃可否を検討すると表明したのも首相サイドの根回しに基づくシナリオだったことが判明。首相はこの筋立てで一気に中央突破を図りたい考えだが、５分野の「聖域」維持にこだわる自民党の抵抗をはねつけられるかはなお不透明だ。

　「ＴＰＰは農水産物の保護だけでなく、日本の輸出競争力を高める意味合いもあり、妥結がいたずらに遅れるのはよくない」

　インドネシア・バリ島でのＴＰＰ交渉を前に、首相は周囲にこう漏らした。首相の意向を受けて動いたのは甘利明経済再生担当相。６日にバリで西川氏に会い、年内妥結に向けた首相の決意を伝えた上で、重要５分野を品目ごとに再検討する考えを西川氏が表明する段取りを整えた。

　西川氏の発言に対し、自民党内では「交渉で土俵際に追い込まれたわけでもないのに、（発言の）タイミングが下手くそだ」（鳩山邦夫元総務相）との批判が渦巻く。８日のＴＰＰ首脳会合をオバマ米大統領が欠席し、年内妥結への機運が緩まる中、日本に不利なカードを切るには早すぎるというわけだ。

　ただ交渉妥結時には農家の影響を軽減するための国内対策が必要となる。首相が見据える年内妥結を前提にすれば、発言は国内対策を練り始めるのにギリギリのタイミングでもあった。

　政府や自民党にとって、品目数の整理は実は「既定路線」（自民党幹部）だった。交渉参加を表明した３月以降、水面下で重要５分野（５８６品目）を含め日本が関税撤廃をしたことのない農水産物８３４品目（タリフライン）の精査をすでに進めていたからだ。

　５分野のうち、サトウキビなど甘味資源作物は輸入品と品質の差がなく、関税で農家を守るしかない。他方、生産実績のほとんどない麦の一部などは撤廃の影響は少ないとみられる。農産物によっては、関税撤廃と農家の減収分の税補填（ほてん）を組み合わせ、輸出競争力の強化を目指す動きもある。

　「こちらがカードを切らない限り、相手も切らない。交渉を知らない人の批判だ」

　西川氏は９日夜、帰国した羽田空港で党内の批判に反論したが、交渉経過を報告する１０日の党会合は大荒れの展開も予想される。

コメント
01. 2013年10月11日 16:01:17 : JjSQKQLkmo 　単協の組合長は、全中の万歳会長他役員の責任問題を追求するべきである。 　全国の農家組合員を愚弄したことは謝罪で済む話ではない。 　ＴＰＰ反対の結集に、中央に動員した３０００人の経費は（他に何度もそれぞれの地域で動員している。）、疲弊している地方の農家組合員のお金を使っている。ばかにするのもいい加減にせよ。 　だから昨年の１２月１６日衆議院選挙、今年の７月２１日の参議院選挙で生活が第一と唱え落選した議員を呼び戻さなければならない。 　野田にうそつきと言った安倍はうそつきを通り越してこの世に存在しない”鵺のような化け物”人間だ。
02. 2013年10月11日 16:13:04 : LG0FUtT49g 「『聖域』なき関税撤廃には反対」と言ったのは 安倍晋三である。「『聖域』なき構造改革」と 言ったのは小泉純一郎である。 奇しくも、小泉と、小泉政権で官房長官や、自民 党幹事長といった、政権中枢にいた安倍では、 「聖域」という言葉を巡って正反対の立場であ る。それはどうでもいいのだが、「聖域」とは、 政治用語として使うのは穏やかではない。本来は 神聖にして侵していけない領域を指し、これは人 智が及ぶ所ではないのである。 「聖」がついた政治用語としては「聖断」、「聖 戦」などがある。それらは明確な定義があるわけ ではないが、「聖断」は天皇の決断であるし、 「聖戦」は宗教戦争を意味し、日本では大東亜戦 争を指す。いずれにせよ「聖」が付くものは滅多 矢鱈に使うべき言葉ではない。我が国で「聖」を 使ってもいいのは天皇だけであろう。 「『聖域』なき」と言ったら例外は一つもなしと の謂いであり、「『聖域』を死守する」とは、死 んでも「聖域」を守るということになる。まさし く、神風特攻隊である。何にしても並々ならぬ決 意が込められているのである。 何で安倍は、はなっから死守なんかできないの に、「聖域」なんて大仰なフレーズを使ったんだ ろうな。小泉の芝居がかった物言いの真似をした のかも知れないが、「『聖域』なき構造改革」で 「聖域」が残っても、誰も文句は言わないが、 「『聖域』なき関税撤廃には反対」と言って、 「聖域」が崩されたら非難轟々になるのは分かり きった話しなのに。 大体、安倍が「『聖域』なき関税撤廃には反対」 と言ったTPPは、交渉参加国以外には交渉の内容は 全く開示されず、交渉に参加しても情報は交渉担 当者などの極一部にしか開示してはならないとい う厳しい守秘義務が課せられているのだ。だか ら、本当に「聖域」を守れるかなんか、交渉に参 加していなかった安倍には分かるはずがないので ある。まるで、何の勝算もなく「聖戦」として日 米開戦を始めた、安倍の祖父らの東絛内閣みたい だ。 同じ「聖域」を旗印にした小泉と安倍であるが、 自民党の中でも非主流派を歩み、さらにその中で も変人と呼ばれ、自分の信念と勝負勘一発で天下 を取った小泉と、プリンスメロンと呼ばれた安倍 晋太郎の次男として、丁寧に温室栽培で育てられ た、乳母日傘との違いなのだろうか。
03. 2013年10月11日 18:15:48 : RufpgDo1AM 全中組織って高給官僚組織と 何ら変わるところはない。 まったくのシロアリ軍団吸血組織である。 この連中が、心から日本の農業を守り 食料自給率を向上させ、 日本の食の安全を守ろうなんて 思ってもいないことだけは確実だ。
04. おじゃま一郎 2013年10月11日 19:29:13 : Oo1MUxFRAsqXk : Gyiag2m2MI >妥結がいたずらに遅れるのはよくない この西川氏の発言は、意思決定が多少間違えても 決定にかける時間を短縮するという考え方。 これはヒューリスティックといい、企業ではよく用いられている 手法。意思決定を間違えても被害に合うのは国民だからという考えか 根底にあるのだろう。
05. 2013年10月11日 19:58:06 : Pq2UO46EAs >>01さんに同意
06. 2013年10月11日 21:07:03 : exdu8fxPm2 民主党の支持母体は労組が主力だが、消費税増税は反対しなかった。 もはや労働貴族そのものであり組合員の生活など全く考えたこともない。 かっての自民党の主力支持母体である農協も同じ理屈でＴＰＰに反対していないのだろう。 両者に共通するのは幹部の貴族ぶりとその地位に汲々とする実態である。 いまの政治と利権も関係を象徴している。
07. 2013年10月11日 23:12:15 : bpNbq9rUMc ど−せ自民党反対派は離党しないでしょ、妥協みえみえ〜シラケシラケ
08. 2013年10月11日 23:38:18 : Wh8nsWr6fQ 04. あじゃまー訓。　　だから何だと言うんですか。
09. 2013年10月12日 00:27:36 : SODBQV4bpI フランス革命では国民を苦しめた王はギロチンにかけれた 今回国民を苦しめてる自民　安部もギロチンにかけた方がいい もしくは、三条河原で切腹
10. 2013年10月12日 01:28:39 : BqXkvXro2o かつての学生運動の中で、「リーダーは必ず敵と密通する」、という格言ができた。 真に伝えるべき肝心要の知見だろうと思う。

11. 2013年10月12日 02:25:36 : Rr9qGCRSuw 2013．10.10，07.38.10、投稿てんさい様、ありがとうございます。 タイトル『（氷河期目前）世界各地を寒波が襲う！米国各地で暴風雪！東欧でも早過ぎる積雪！観測史上最多の降雪量と最低気温！』を国会議員は読むでしょうか？ 地球の寒冷化に備え、米欧はすでに10年も前から寒波襲来時の食料備蓄の準備をしている。しかし日本はTPP参加で「農業生産をゼロにするのか」との主旨です。 安倍が国民の同意なしに「TPP参加、食糧生産を減すかゼロにする」と世界とは真逆。「国民に餓死・凍死の危険があるとも知らせず、食糧は全部輸入」との方針に驚かれるとの記事です。 安倍は「食糧は全部輸入しTPP賛成』、麻生は『水道事業すべてを外資に開放』し、もし（水道管内に密かにサリンを塗られたら？）福島原発と同じ水の大事故を外資が日本のどこでも起こせて、原因は解らない。日本国民の安全を政府が管理しないでTPP、食糧が不足しても平気です。安倍・麻生が生き残ればいいのですね。
12. 2013年10月12日 09:30:45 : Fx0MAc3H3s そういやぁ 山形から出て自民党で通った大沼みずほは 「聖域が守れなかったらＴＰＰを脱退します！」 って行ったたっけねぇ！ どうすんだろ（笑） 脱退しますか？それとも議員辞めますか？
13. 2013年10月12日 10:48:00 : DjRSHqZcvQ こういうところが安部晋三らしい。これが安部晋三。
14. 2013年10月12日 10:52:31 : DjRSHqZcvQ しかし産経新聞もぬけぬけとこういう事を書くね。彼らにとって馬鹿な国民をどう欺くかが課題なんだよね。
15. 2013年10月12日 18:38:16 : 5wAYYMK6ws 安倍総理は、自身の海外にパイプがない。いずれ、自民党議員でさえ 誰も相手にしなくなる。 海外にパイプもないの総理になってしまったことを後悔することに なるだろう。 当分安倍家が今後這い上がることはない。
16. 2013年10月13日 08:13:42 : n6cwn2jqtA 安倍晉ちゃん頑張っているね、これで日本も経済成長間違いなし、祝杯をあげよう、実のところヤケ酒だが、
17. 2013年10月13日 23:33:27 : bDBUl7kQxQ 少しづつ、失言とかリークというような形で刺激的なアドバルーンを上げて世間の様子を見ているそうですよ。 これで騒がない、まだ騒がない、まだいけるなと・・・国はアドバルーンを上げながら国民の怒り度をチェックしてるんだってさ。 少しづつ釜の温度上げられてるのに気づかない蛙・・・気づいた時には茹で蛙。 結局、声を上げないってことは余裕があるってことかい？　 それとも盲目的なドＭ？笑

フォローアップ:

　次へ 　前へ

▲上へ　　　　　 ★阿修羅♪ > 政治・選挙・ＮＨＫ154掲示板

★阿修羅♪　http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。