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日米がぶつけた本音:今月初めの「日米2プラス2協議」の舞台裏
http://www.asyura2.com/13/senkyo155/msg/210.html
投稿者 あっしら 日時 2013 年 10 月 19 日 02:33:56: Mo7ApAlflbQ6s
 


[風見鶏]日米がぶつけた本音
編集委員 秋田浩之


 外交では無数ともいえる合意文書が交わされる。美辞麗句が並んでいるだけの紙片のようでも、透かしてみると、当事国の妥協と打算が浮かび上がる。

 日米は3日、外務、防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)を開き、共同文書を採択した。国務、国防両長官が初めてそろって来日し、交わした肝煎りの合意だ。

 中国による軍備の増強や北朝鮮の核開発を明記。サイバーやテロ対策にも協力を広げ、日米が共同でアジアの火種に対処していく路線をかかげた。結束をうたった内容だが、舞台裏を検証すると、やや違った構図がのぞく。

 「中国には何もふれないのか」。2プラス2を翌月に控えた9月上旬。日本政府内でため息がもれた。

 共同文書をつくるため、日米の実務者が集まり、ひそかに互いの草案を持ち寄った。尖閣諸島への中国の挑発、中国国防費の膨張……。日本案では北朝鮮に加えて、中国の懸念にもそれなりの行数を割いていた。ところが、米国案では具体的な国名が一切、入っていなかったのだ。
 「共同文書の主眼は、同盟の将来像。特定の国に焦点を当てる必要はない」。米側はこう説いたが、尖閣で中国の攻勢にさらされる日本側も引かなかった。

 共同文書では中国を名指しするが、尖閣諸島にはふれない。尖閣については共同記者会見で日米が発言し、中国にクギを刺す――。綱引きが続き、日米は結局、こんな妥協案で折り合ったのだという。

 実際、ヘーゲル長官は会見で尖閣に言及した。事務方が用意したメモに沿って、力ずくの挑発を認めないと語り、日米安保条約を適用する原則も確認した。ところが、その直後に波乱が起きた。ケリー国務長官がメモを読まず、アドリブでしゃべり始めたのだ。
 「大きな問題で中国と協力できる関係をめざす」「尖閣の当事国は挑戦的な行動をとらず、対話と外交で解決すべきだ」。その言葉からは、中国との対立を避けたい本音がにじみ出た。

 日米同盟で中国をけん制したい日本。対中抑止力を強めこそすれ、中国を刺激したくはない米国。日米にはこんなズレがある。これは目新しい話ではない。

 問題は、米国の底意がどこにあるかだ。別言すれば、腰のひけ気味な姿勢はオバマ政権に特有なものなのか、米国の孤立主義の前兆なのか、である。
 「米軍は海外から撤収し、同盟国に安保の責任を持たせるべきだ」。有力な米安保専門家のバリー・ポーゼン氏は今春、フォーリン・アフェアーズ誌でこう提唱した。これが口火になり、米外交学会ではいま、米軍撤収論をめぐる論争が熱を帯びているという。

 国防総省の長期計画にかかわる米戦略家、エドワード・ルトワック氏に米国の行方を聞いてみよう。
 「米国は孤立主義には陥らないが、選別的介入主義に転じた。日本やイスラエルのような民主的な同盟国を守るためなら、多くの米国民も介入をいとわない。だが、価値を共有しないシリアなどイスラム諸国のために、米軍を投入することはない」

 米政府内も一枚岩ではない。2プラス2の事前調整では、外交をになう国務省と、軍事戦略を仕切る国防総省の対中観の違いも浮き彫りになった。

 アフガニスタンとイラクの戦争に疲れ、経済危機の傷を引きずる米国。彼らが北米大陸に引きこもったら、アジアの安定はおぼつかない。そうさせないため、何ができるか。その答えにこそ、日本が果たせる平和への貢献がある。

(編集委員 秋田浩之)

[日経新聞10月13日朝刊P.2]

 

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コメント
 
01. 2013年10月19日 04:46:31 : oU2bttSmrg
>問題は、米国の底意がどこにあるかだ。別言すれば、腰のひけ気味な姿勢はオバマ政権に特有なものなのか、米国の孤立主義の前兆なのか、である。

今、新聞ね、どれ読んでもこれよ
アホと言うしかないね
こういうことを書く奴は、徹底的に叩かんといかん

中東やアフリカや南米で、民主主義国家を転覆させ軍事独裁政権を樹立させるのが
それほど世界にとって有益ですかね?
或いは、直接軍事介入することが?

しかも、アメリカがどういう方針を採ろうとも、こういう工作は続いていく
それを知っていてこういう記事を書く

=========================
ブッシュ政権時にあたかも日本が重要視されていたように言うが
日本はいいように扱われていただけで
米中の経済的な結びつきは深まった

ブッシュ〜オバマでアメリカの歴史が断絶したように錯覚するが、今はその続きですよ

それを知っていてこういう記事を書く
=========================
アメリカに何を望んでいるのか?
新しい冷戦か?
軍事衝突か?
金だけ取られて、口だけおべんちゃらを言っていてほしいのか?

新しい冷戦構造なら、すでにアメリカは考えているはずだ
しかし、こんどの日本はその中で発展できない
最前線にされ、疲弊していくのだ

嘆くなら、それを嘆け。愚か者が


02. 2013年10月19日 06:11:19 : plsk27d8TE
国民皆保険を目指して
大統領になったオバマと
戦前の復活を目指して
ソーリィなった下痢ゾウ
立ち位置が違うのは当然
誤見メディアは乞食だから
国民を誤誘導して
大儲け
庶民の敵は誤見メディアの
プロパガンダ

03. 2013年10月19日 09:59:49 : aT8JipRMMA
>日本が果たせる平和への貢献がある。

日中対立を煽ろうとしておいて何が平和への貢献だ
日中が対話する意外に問題解決のどんな方法があるというのだ
まして日中対立にアメリカを巻き込もうとするのは
アメリカから嫌われて当然だろう
対話の努力をいっさいせず
日米軍事協力だけをやろうとしている
日本はアメリカからも世界からも
異常な国とみられている事にいい加減きづけ
中国は確かに尖閣で挑発的だが
対話への外交的サインも何度も出している
これは国際政治の外交としては常識的行動の範囲であり
国際世界からみる限り
対話をいっさい拒否する日本の態度の方が理解されない


04. 2013年10月19日 10:14:42 : p6APvDhhEw
日本の真の目的とは
中国脅威をダシにして軍事を強化
再び世界有数の軍事大国になる事
平和への貢献なんかは大ウソ
最終的な日本の野心とは大日本帝国の復活
もちろん今の時代アジアに植民地なんかは持てない
だが日本今アメリカの事実上の属国であるように
日本もアジアの国々を事実上の属国に出来ると考えている
軍事力を増強してアジア諸国への軍事的影響力を拡大すれば
政治的な影響力も強くなっていく
そうすれば政治的な影響力も強大になり
いずれはアジア諸国を属国に出来る
そのためにも中国の脅威をアジアで煽る
それが日本の真の狙いだ

だがホントのホントは
この妄想を持っているのは日本自身ではなく
半島由来の宗教カルトの一味だ
奴らがその為に日本の政治を操っているのだ
日本という国は彼らにとっては道具でしかないのだ


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