政治家は高学歴で、多くの知識を持っていた方が良いというのは、
一面の真実でしかない。

指導者は高学歴者の方が良いというのが真実なら、東大より難関と
されていた陸軍士官学校出の「秀才軍人」たちが指導していた
大日本帝国が、確たる戦争終結の見通しもなく、つまり、確たる
出口戦略もなく、無謀にも戦争に突入してしまうというような
馬鹿なことが起きるはずがないのである。

あるいは、原発推進をしてきたのは、米国のスパイや核武装論の
右翼ばかりではなく、多くの様々な分野の「秀才学者」が協力してきた
ことからもわかる。

★要するに、どんな時代にも、その時代の「秀才・天才」であっても
見破ることが出来ない「時代の壁」＝「パラダイム」＝「思考の枠組み」
があるのだ。

誰もが、そうした自明とされる歴史的・文化・社会的制約・拘束である
「パラダイム」を前提に思考しているので、戦前の日本のように、
時と場合によっては、「秀才・天才」と目されることで影響力を持つ
高学歴者の方が危険なケースさえある。

★更に、仏教が教えているように、そもそも全ては生成消滅・変化し
続けているのに、今の大半の科学者は、実証＝実験が不可能・困難と
なると考え、世界は変化していないものと仮定し、つまり、自然を生物の
ような変化し続けているものではなく、機械のようなものと見なして研究
している。

しかし、今は、多くの人々が、自然や生態系・社会は、機械より生物に
近いものという見方をするようになった時代である。

一方で、自然を部品から成る機械のようなものと見なさないと、自然の
構造やその法則性を得ることが困難になるから、まだ、多くの科学者は、
機械論的自然観を前提に研究しているので、「実証」とか「統計」も
近似的＜知＞でしかない。

多くの科学者・学者が、無学な庶民より遅れた世界観で研究しているのが、
現代なのである。

★更に、実証的だから正しいとされている科学や学問にも「自然の斉一性
原理」とか、実証不可能な諸前提＝諸原理がある。

科学や学問と言っても、自明だからという理由で実証されていない暗黙の
前提に基づく＜知＞であり、しかも、科学や学問は、全て過去の実証されて
いない「パラダイム」に基づく知識の総括でしかない。

このことは、既に２００年も前に、ヘーゲルが「ミネルバの梟」の例えで
喝破している。

科学研究、実証研究は大事であるのは確かだが、学問とか知識とかは
全て暫定的な知識＝仮説・近似知であって、科学といっても完全な＜知＞
ではない。

★だから、山本議員は「原発安全神話」のような原発関連の学者社会の
「パラダイム」＝学者社会の思い込み・信念に過ぎないもの＝を、
御用学者のように、真実であるかのように語ることはしないのである。

山本議員は学者さえ疑って、検証しようと呼びかけている賢明な議員である。

「小林よしのり」さえも認めざるを得なかったように、山本議員は
庶民感覚に、一番近い思考ができる政治家である。

★このような人材こそ、将来は日本の首相にするべきではないだろうか。

マスゴミ、検察・裁判所などが、大嘘つきであることは高校では教えないし、
大学も、大学が御用学者の巣窟に過ぎないことは教えない。

高校や大学とかで習った知識が間違っていたり、役立たないことは、
既に、多くの人々が経験している。

「不敬」だとか「政治利用」だとか、小賢しい議論をする馬鹿どもは・・・

自分だけは正しいと妄信している・・・

啓蒙主義者・進歩主義者・科学主義者である。