10. 2013年12月02日 08:23:07
: LG0FUtT49g
それにしても、よくもこうくだらない政治家が自民党の幹事長やってるものである。デモを「テロ」と非難したこてもくだらないが、批判され撤回したのもくだらない。最初から非難ごうごうになるとは分からなかったのかな。 それと、撤回はしても、「人が恐怖を感じるような音で『絶対にこれを許さない』という形で訴えることが、民主主義にとって正しい ことか」と述べ、現在の国会周辺のデモには問題点があると重ねて指摘した http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20131202-00000000-nnn-polとのことだが、今の国会周辺程度のデモで何で恐怖を感じるんだ。 岸信介の60年安保闘争なんかと比べ物にならないだろうし、岸の弟の佐藤栄作の70年安保闘争と比べたってどうってことない。これが恐怖だと言うんだったら、集団的自衛権だなんて言って、日中戦争だとか、自衛隊を海外に派遣して、テロとの戦いなどといった夢みたいなことを言わない方がよい。 大体、「テロ」だ、「テロ」だと騒ぐが、そもそも、「テロ」というものを理解しているのだろうか。「テロ」は一般市民をも犠牲にすることもある暴力であり、それは否定されて然るべきだろう。だが、「テロ」は、単なる強盗や、暴漢の類いではない。 「テロ」とは、抑圧されている者の最後の抵抗であり、それには、政治的、あるいは宗教的な背景があるのである。だから、事象としての暴力は否定されるべきであろうが、では、抑圧している側は許されるのだろうかということである。抑圧してる側は、反抗を「テロ」だと位置付け「テロとの戦い」と称して、自らの抑圧行為を自己正当化しているのではないだろうか。 そもそも、どっちが先にやりだしたかである。この前の中国北京でのウィグル族による、自動車での天安門広場における自爆事件を、中国当局は「テロ」として、国際社会の支持を取り付けようとしたが、国際社会は必ずしも中国当局を支持しなかったばかりか、中国政府による新疆ウイグル自治区でのウィグル族に対する抑圧行為をあらためて取り上げたのであった。新疆ウイグル自治区は、ムスリ ムによる民族国家 東トルキス タン共和国を、中国は第二次世界大戦のどさくさで侵略して領土にしてしまったことは皆知っているのだ。チベットと同じことである。 第二次世界大戦後、アジアやアフリカで多数の植民地が独立したが、それらはほとんどが欧米の侵略国と、武力で戦い独立を勝ち取ったのだ。無抵抗主義はガンジーのインドなど極少数である。これらの独立戦争は、今の言葉でいうなら、まさに、「テロ」なのである。 「テロ」の代名詞と言えば、アラブゲリラや、イスラム過激派であるが、これらも元をただせば、戦前、イギリスが植民地のパレスチナに無理矢理、ユダヤ人を入植させたことから始まる。 大体、何でイギリスがユダヤ人をパレスチナに入植させたのかというのも、全く「人道」なんかと関係ない。当時、イギリスはスエズ運河の利権をフランスと争っていて、イギリス政府は、その資金をユダヤ人社会のトップであり、世界の金融の頂点に立つロスチャイルドから借りて、ロスチャイルドはその条件として、イギリス植民地であったパレスチナにユダヤ人を移住させることを求めたのであった。 そして、ユダヤ人は世界の金融や、マスコミを握ったことで、アメリカ政府に対しても物凄く強い影響力を発揮し、戦後、1947年、国連で、世界のイスラム国家が全て反対したにも関わらず、欧米の力でイスラム建国を認めさせたのである。パレスチナの反イスラエル、反米闘争はここから始まったのである。 イスラエルは、当初国連が定めた国境を無視して勝手に領土を拡大し、国連が認めたパレスチナ自治区にも武装侵攻し、反対するパレスチナ人を虐殺したのである。それに対して、アラブ諸国は4回の中東戦争をおこなったのだが、アメリカの軍事支援を受け、圧倒的近代兵器を誇るイスラエルは全勝し、さらに領土を拡大したのであった。 この様な中で、領土を追われたパレスチナ人が立ち上がって組織したのが、今のイスラム過激派の元になった、PLO(パレスチナ解放機構)であった。それから、半世紀以上経過する中において、様々な歴史があり、また、イスラム過激派は、本来の対イスラエルとの戦いだけではなくなり、スンニ派対、シーア派といったイスラム同士の戦いも発生しており、一概に、アラブの大義を主張できない状態になってしまったが、だが、元をただせば、誰が「テロ」を産み出したのかははっきりしている。 翻って、安倍は「テロとの戦い」だとか、「積極的平和主義」だとか言って、全世界で自衛隊を戦争に参加させると表明し、そのための集団的自衛権行使であり、日本版NSC、特定秘密保護法案だと位置付けているが、「テロ」は、強盗や、暴漢の類いではない。それには、抑圧された歴史があり、かつ、政治的、あるいは宗教的背景があるのだ。それとは関係ない日本が、単に暴力という事象だけで、対テロ戦争に参加したら、今度は日本がテロの対象になる。 石破は、たかだか特定秘密保護法案の反対デモに恐怖し、「テロ」だとか騒いでいるが、ちゃんと考えないと、本当の「テロ」を日本に引き込むことになる。
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