映画界は沸騰している…

景気　経済より人権

なぜわからないのだ。

きれいごとなんかいいからウチの会社の利益なんとかしなきゃ
「人権だの国民主権だの青臭いこといってんじゃねえよ　
　こっちは食ってきゃなんないんだ。
　自公も経団連も取引あるし仕事もらっているんだ。
　だから自公へ入れる当然だろ。」
てほざくオヤジたちも悪いのだ。
自公維新みんなミンス新自由主義は敵。

経済金儲け
そんな時代は終わっている。
新自由主義はタダの搾取。
やり手じゃないの。勘違いすんな。

よく格差うんぬん言うが。
努力のみの格差はォーケー。
努力のみの格差はそれ程差はつかない。
何が格差拡大?
答えは搾取。
搾取を伴う格差は、泥棒と同じなの。

そこをしっかり認識しなくてはなるまい。

みんなの党だの新自由主義の多くはただの搾取上前はねてるだけなの。
こいつら何か生み出したためしあるか。
低賃金でこき使っているサービス業、工場労働者搾取してるだけ。

その時点で終了なんですわ。

それがわかれば経済だの景気浮揚だのインチキということ。
日経読んでるオヤジどもが自公みんな維新の強行採決に
加担したのだよ。
日経はそんなに偉いのか。
日経は経団連の犬だもんね。

たてつかなければ、って条件つきですか

例えばこうだ。

知ってる人は知ってるだろう隣りの半島の下の方でで作られた「テコンＶ」。
あれはイマジナリライン（アニメでなく実写方の手練に伺った話じゃあちらでは此奴を「ヌケ」と符丁するそうな）も何もあったもんじゃ無い（実際youtube辺りで確認して貰えば解るがカミテシモテが大パニックなカッティングだ）予算だけ商業規模の同人アニメと云っても良い酷いシロモノだった訳だが、
…実はそんな事は問題じゃあない。

此処で同じく此の作品から我々が伺うべき重要な部分は、実は当時の彼の国の実写も含めた映像作品に共通して云える演出の硬直の方向性の方なのだ。

今でこそ韓流云々と、放って置いてもおばちゃんが群がるああ云う物のオンパレードになっている。
おばちゃん受け方面以外にしても、まあパクリは常套として脇に置いて、ＳＦにせよ軍事根多にせよ、少なくともセオリーとして演出的に或いはパブ的に、押えるべき部分を押えて来てる事に気付くや否や此処に異論は在るまい。
それはそうだ。　当てに来てる訳だから当然だ。

…此処で一つ考えて欲しい。

では先に問題提起した事を思い出して欲しい。
一体何処で彼の国の映像演出に、この正反対とも云える方向転換が起ったのか。…此処が今の我々の国に起りつつある如何わしい政局に逆説的に繋がる部分として重要なのだ。

彼の国が軍政だった事は左程記憶に古くは無いだろう。
リアルタイムの人達は当時のニュースの記憶を辿って頂きたい。
世代の若い人達は（もう三世代ぐらいまわってるのかな）取り敢えずwikipedia辺りで彼処の歴代大統領の記事を追い掛け、其の傍流としてリンクされている記事を片っ端からあたって欲しい。
そして、実は今でも…所謂情報当局の盗聴や監視…は、あるのだが（彼方のメディア関係の人との電話口のプライベートな会話ですら(メディア関係…監視対象で在るが故に）その電話口の「頼むから空気読んで会話を曲折しちゃくれまいか」と暗に伝えて来る雰囲気から実に其れは在るわけなのだが、
当時の其れはその程度で済まない程の状況だった訳（今で云えば金正日の「先軍政治」路線が例えとして…適当かはさて置き、ピンと気易いのではないか？）だ。

例えば旧ソ連にしても北朝鮮にしても、或いは中国にしても、企業活動が在れば其処に必ず政治局員が常駐させられて居た事は、まあ説明する迄もあるまい（知らない人はググれ）。
此の際は体制として此れが正当化されていたから斯う云う形を取った訳だ。…堂々と。

韓国の場合。もとい。　軍政時代の韓国の場合…。　…此れは先の電話口のケースからも伺える様に、
暗に活動する。
其れは盗聴であり、滲透だ。　活動の中心は今でこそ名を変えた当時のＫＣＩＡだろう。
暗黙の圧力として、とにかく…此処が先のソ連や北朝鮮の様に公に抹殺したり統制しに来るてのなら官僚的硬直知能を騙くらかして退ける様な泳ぎ様（実際そうやって色々世に問うた作家は多い）も在るのだろうが、
表向きは自由経済や思想の自由を謳っていただけに当時の南の環境は実にタチが悪い。

結果業界は自主的に当局の意向に沿う方向と云う物を「自主的に発明」し続ける事になる。
結果…映像業界は先に案内した通りの物を生み出し続ける事になった訳だ。

此の際演出家、或いは脚本家に求められるテーマをシンボリックに表現するなら「士気高揚」。　…此の路線に沿って居る限りは陥れられる事も無ければ抹殺される事も無い。

ならばドラマはどうなるか。
…例えば星雄馬（若い世代は「コンダラ」でぐぐれ）。
或いはなんとかマスクでもアタックなんとかでも、此の際何でも良い。
最近の作品でも結構。　…此れ等の作品。　主人公は重いの軽いの角度や品を変えつつ何某か存在を設定された逆境（暴力的な問題でも恋愛でも内面葛藤でも結構）に、
一度たりとも必ず遭遇して居る事に気付くだろう…。　「カタルシス」と呼ばれる物だ。
そして其れを打破する事でドラマが劇的に展開している。
主人公は設定されたテーマを、此れを克服する事で実現し、
ドラマはより深くテーマを刻んで怒涛のラスト…つまり印象深い終局へと雪崩れ込み、己の有り様でテーマを語り切る…演出的には語り切らせる。…と。
我々が知って居るのは斯う云う物だ。　異論は在るまい。

（もしあなたが近年の国産映像コンテンツが貧相極まり無いと感じ嘆いて居るなら其れは正解だ。…恐らく其れ等は他の安い撒き餌で釣りに来て居る様な造作で此の条件に該当していない。
　どうだろう。其れは「萌え」を奪ったら何も残らなくは無いか？或いはカタルシスに見せかけた逆境のドーピングで麻痺状態を催す「パワーインフレ」などと云う物は正に此れにあたのだ。後述するが、実はまさに此れが彼の国の其れを例えに今述べ立てて居る本論の主旨だ）

さて、括弧書きが長くなったが話を戻す。
実は括弧書きの中で半ば根多バラしをしてしまって居る訳だが、
単刀直入に云えば斯う云う体制で要求されるのは…或いは業界委縮の結果として生み出されるのは「カタルシスの放棄」なのだ。
主人公は最初から逆境を物ともしない能力を設定される。
勿論苦し紛れに某かの鍛錬行程はシーンとして挿入されるが、そもそも常勝が規定路線（元々「ヤラレタ」的な演出は排除されて居る）なので演出的に逆境としての意味を成さない。
…此処迄読んだ処で、
見てくれ的な絵のヘタクソさやカミテシモテの御作法の杜撰さに目をつぶりながら
改めてyoutube辺りの「テコンＶ」を見て欲しい。

恐らく此処迄述べた事が理解して頂けたと思う。

※つづく※

具合の良い事にアニメと云うのは元から映像として「記号化」を極度に究めた結果のコンテンツなので賑やかしのノイズが少ない分、斯う云う演出的な部分への注視には実に適している。
そして、恐らくその「ドラマ」の平板さに気付いて頂けると思う。

気付いた処で、…此の際何でも良い。　当時の実写作品を適当に検索して、拷問に堪えるつもりで最後迄見切ってみて欲しい。
恐らく問題として提起した「テコンＶ」との共通性に気付く筈だ。

そして今おばちゃん達が小躍りして止まないドラマ群が在る事を思い出して欲しい。
此のギャップは一体全体何処で生まれたのか。

コンテンツ推進に依る外貨獲得政策は有名だが、此れは飽く迄金の面だ。
ドブに銭突っ込んだ処で作品がクソなら駄目な事が、邦画の衰退から見て取れる事は我々が一番良く知って居るだろう。
（名を連ねた監督、脚本、演出、役者や役者経験のある歌手群が一番危惧しているのは今から述べ始める此処だ）
おばちゃんをまんまと小躍りさせられる作品群はまさに軍政の終焉とともに在った訳だ。
此奴等の主人公は、…平気で逆境に遭遇し、悩み、そして何らかの形で其れを克服してドラマのテーマを（例えそれが陳腐なテーマであれ）全うしている。

「面白い」か。「面白くない」か。
此の差はまさに此れがあるか無いかに尽きる訳だ。
そして情報統制　…恐怖政治は。
　　　　　　　　　　　　　　　　　ちょっとアホウな表現で行こうか…

　　　　　日本の映像を、実写・アニメ・特撮の別を問わず、
　　　　　　全てを「テコンＶ」に変えてしまう(笑)　…のだ。

　
　
冗談の様だろう。
しかし大林にせよ、　宮さんにせよ、　三木の旦那にせよ
手練の彼等は此れを既に察して居る。

居るからなればこそ此れだけ名を連ねる者が出て来て居る訳だ。

（まだピンと来ない向きがあるのであれば、
　運転免許更新の時に見せられる、天下り機関がクライアントになって
　制作会社が業務的に作ったあのビデオ群を思い出して貰えば良い。
　あれが日常になるわけだ。
　北朝鮮では「生活総和」なる物があるらしいが、恐らく此の際
　ビデオを活用していない事は無いだろう。
　…演出セオリーからして大方あの調子だと考えて違い無い。
　そしてテレビもある。　…大概がその調子だと見て違い無い
　(日曜辺りの深夜に中波ラジオでも彼処のラジオドラマが聞ける。
　運が良ければ夜半ラジオドラマに行きあたるが、
　演出も演技も　将軍様の御意向に沿った余りのクサさなので
　言葉が解らなくても何をやっているのかは容易に解る。
　そしてその内容の空虚さや…何にも増し、長期に渡って聴取してみると
　貧相な演出の「類型化」に驚愕する事であろう)）

恐怖せよ！
斯う云う物が、我々の身近に間も無くやって来る。
音も無く、　ジワジワとやって来るのだ。

気付いた時にはもう遅い。

彼等は斯う云う物に警鐘を鳴らして居る。

屍累々積み上げてでも乗り越えて打破せねばならん覚悟だ。
俺も覚悟した

※おつきあい有難う御座居ました。終わりです※