自らの政治生命が残り短いことを悟ったのか、安倍晋三首相は世界的な非難の声を無視、日本のファシズム化を急ピッチで進めている。官僚の情報独裁を確立し、その支配システムに邪魔な存在を排除することを目的とした「特定秘密保護法案」を成立させたのに続き、「重大な犯罪の謀議」に加わった人間を処罰する「共謀罪」を導入するのだという。
　2020年に予定されている「東京オリンピック」に向けた「テロ対策」だというが、それは因果関係が逆。ファシズム体制を強化するためにオリンピックを招致したと考えるべきだ。東電福島第一原発の危機的な状況が続き、そうした事実を政府や東電が隠蔽、危険な作業に従事させられる作業員の募集や管理などに広域暴力団が使われていることが世界的に知られる中、不自然な選出だった。
　1936年のベルリン・オリンピックはプロパガンダに利用されたことで有名だが、2012年のロンドン・オリンピックは治安／監視強化の大会だった。街中のCCTVネットワークは強化され、無人機も監視に使われ、治安部隊の配備も徹底、ロンドンは刑務所になったとも言われた。
　日本は設備面の強化だけでなく、法律を変え、社会システムを根本的にファシズム化しようとしている可能性が高い。アメリカの支配層なら武装集団を雇い、「テロ」を演出するところだ。
　日本の歴史を振り返っても、支配層は人びとにショックを与えて社会を作り替えたり、軍事侵略の口実を作ったりしてきた。そのショックは思想弾圧と結びついている。
　例えば、日本が韓国を併合した1910年には「天皇暗殺」を計画したという作り話で幸徳秋水など数百名の社会主義者や無政府主義者を拘束、そのうち24名に死刑が言い渡されている。いわゆる「大逆事件」だ。
　中国に対する本格的な侵略の幕開けになった山東出兵は1927年から28年にかけて実行され、28年には張作霖を関東軍参謀の河本大作たちが爆殺している。その1928年には日本共産党と関係が深い諸団体の事務所や幹部宅などが家宅捜査され、約1600名が検挙されたという。大半の人は勾引状など正式手続きを経ずに逮捕され、捜索令状が出されていたのは一部にすぎない。
　1931年には関東軍参謀の板垣征四郎らが柳条湖の近くで満鉄の線路を爆破、張学良（張作霖の息子）軍が行ったとして満州事変を引き起こし、32年に傀儡国家の満州国を成立させ、37年には盧溝橋での兵士行方不明事件を利用して中国軍を攻撃、本格的な戦争を始めた。
　ミッドウェー海戦で日本艦隊が大敗した後、1942年9月に世界経済調査会で働いていた川田寿と妻の定子が、また雑誌「改造」に掲載された論文「世界史の動向と日本」を書いた細川嘉六が検挙された。これを幕開けに、満鉄や出版関係の仕事をしていた人びとが次々と逮捕される。「横浜事件」だ。
　細川の著作『植民史』の刊行記念で催された会食の際に撮影された写真が捜査の過程で見つかり、特高警察はこの会食を「共産党再建準備の謀議」だとしたのである。つまり「共謀罪」。言論関係者を中心に60名以上が逮捕され、30名以上が有罪判決を受けたという。そのうち4名が獄死、釈放直後に獄中の心神衰弱が原因で死亡した人もいる。
　このでっち上げ事件の絵図を書いた人物だと疑われているのは、思想検察出身の平沼騏一郎、あるいは東条英機の懐刀と言われた唐沢俊樹。騏一郎の兄、叔郎のひ孫が平沼赳夫だ。唐沢は1932年から36年にかけて内務省の警保局長を務め、摘発時は内務次官。そのときの警保局長が町村金五、つまり町村信孝の父親だ。
　戦後、唐沢は衆議院議員になり、岸信介内閣では法務大臣を務めている。町村金五も衆議院議員、北海道知事、参議院議員を務め、田中角栄内閣で自治大臣になった。戦前から戦中にかけて思想弾圧を指揮した勢力は戦後も要職に就き、その人脈は今も生きている。

東京五輪の「テロ対策」で「共謀罪」を導入するのではなく、「治安維持」体制強化のための五輪　櫻井ジャーナル
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201312110000/
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コメント
01. 2013年12月12日 05:14:15 : SrmPqLSMME ファシズムは良いことだ。 ファッシとは束とか団結を意味するイタリア語だそうで、ファッシズムとは 団結主義と訳してもよかろう。 労働者ょ団結せよ、なんて言うだろ、団結は良い事ではないか。 ムソリーニ先生やヒトラー先生がファシズムをやったのは良い事なのだ、 当時のドイツの悲惨さをこれでまとめて奇跡の経済回復。失業解消に成功した。 間違ったのは戦争をやりユダヤ弾圧をやったのがいけないのだ。ファシズム そのものは良いことだ。 日本もファシズムをやらないといけない。ヒトラー初期の経済政策を学ばないと いけない。ヒトラーの経済政策はケインズも称賛したものなのだ。 坊主憎けりゃ袈裟まで憎いではイカン。 日本よ悪しかれと念願する糞左翼は、戦前の日本＝悪としたがり、根掘り葉掘り 悪事を探し出す。この習性は戦後GHQが日本人に植え付けたものだな。台頭する 黄色人国家、アジアの白人植民地を侵食しそうな黄色人国家を真綿で首を絞める如く、イヂメぬき、真珠湾に追いやった。それに手を貸したのが蒋介石の中国だ。 アジアの解放者・日本の足を引っ張り、欧米植民地勢力の側についたのが中国。 その後ろめたさもあって、今も、戦前日本＝悪と大宣伝しておる。糞左翼と グルになって。
02. 2013年12月12日 06:53:24 : t4CoW637LY >>01 そんなにお前はヒトラーに憧れてんのか？ そんなにお前は東条英機に憧れてんのか？ そんなにお前はファシズムに憧れてんのか？ じゃあお前だけ戦場に行け。 勝手に戦死するなりしろ。 お前みたいな時代遅れのジジイがどうなろうが俺らは知ったこっちゃねえ。
03. 2013年12月12日 10:42:45 : n2UQD7kEys 　日本は何時から治安の悪い国になったのか？又テロリストに狙われる国になったのか？日本は世界中で治安の良い国にでありテロの対象になり難い国の一つです。それは平和憲法に守られていたからです。にも関わらずこんな法律を作をうとする目的は、権力による管理社会を作るこは明らかです。断固廃案にするべきです。
04. 2013年12月12日 23:54:11 : c8uYroBnUM >>02 いやいや。ファシズムを体験した世代や、其の世代と自身の生活圏で直接接触した事の在る者は斯う云う阿呆にはならない。当然ジジイ世代の大半は除外対象だよ。 俺はオッサン世代だけど少なくとも此の世代との接触は深かった。先ず近い血縁は嫌でも其れを含んで居たし、街中歩いてれば戦争の体験してないオッサンやじーちゃんばーちゃんなんざ一人も居無かった。 当時を振返る話なんざナンボでも耳にして…ああこういう世の中になっちゃイカンな…と嫌でも考える機会を得たんだ。 事が怪しくなって来るのが恐らく俺等の同世代の一部（恐らく血縁内の高齢者の全滅が早かったりで且つ周りの居住者が団塊だらけの新興住宅地住まいと云う不幸な組合せが揃った連中）からで（この新興住宅地に引越してみると同学年で時の首相の名前すら知らない人間が山程居る事に愕然としたもんだ）、 俺の下の世代辺りになると… …とある日、斯う云う事を然る御年配から伺って愕然とした。 仕事で会社詰めが重なったので何日目かの徹夜を過した早朝最寄りのコインランドリーに洗濯しに出た時の事だ。 たまたま其処の御主人…此れは御歳の御年配…がたまたま掃除にやって来ていたので「御邪魔します。有難く使わせて頂きます」と、挨拶も其処其処に単車から溜まった衣類を下ろし始めると、背後から此の方が声を掛けて来た。 「これはハーレーですか？」「いえいえちがいますよ(笑)」と…会話を続けて居ると、御年配曰く、往時南方に遣られて居て陸王に乗って居たとの事。 シルエットが似て居たのでふと思い出したのだろう。丸木を転がしただけの一本橋を側車を持上げ、あのべらぼうに重い車体を曲芸宜しく渡るハメになった話やらから始まって其れこそ此の人の目で見た南方の実態を色々伺う機会を得た。 …もう大陸で銃弾喰らった腹の傷を一緒に風呂に入りながら往時の話を山程聞かせてくれたウチの爺さんも亡くなって久しかった此の頃だったので「もうそんな話を伺える人に出会える事もそうそうは無くなって行くのだろうな」と思っていた中だったので、此れ程の幸運に恵まれるとは、出会いという物の妙に感謝した物だった。 …そんなこんなの一時だったのだが、最後、 御年配曰く、こう吐露した事に愕然とした。 「ウチの息子がね（此処はホントに『息子』だったんですよ！）。ついこないだ斯う云ったんですよ。 　『へえ！おとうさんって戦争に行ってたんだ。　偉かったんだね！』」 …とうの御年配も愕然としたでしょう。そりゃそうだ。 　どう云ったボタンの掛け違いでそうなったのか、恐らくは家庭の事情から幾らでも組合せが在ろう物で、いちいち突っ込む野暮こそしなかったが、 とにかく「それは大変な事ですね」と、正直な気持ちを述べ立てて此の御年配の気持ちへの心底の共感を示した。 …が、だ。 此処で学生の頃時の総理の名も知らなかったあの有象無象共の事が脳裏を過った。 そしてこの御年配の息子さんである。 学生の当時「此奴等の事だ。程度から考えて恐らく知能よりも先にチ◯ポやマ◯コだけが立派に成人しちまった『ヒト』として欠落した輩として社会に出るに違いない。 　生殖能力だけで常識に欠いた輩が社会を占める様になれば、そう云った連中の産み落とした純粋培養の世代が鼠宜しく増殖する筈だ。恐らく何れ俺が何れ見る世の中は今とは違って目も中てられない程ボロボロになる筈だ」と危惧した物だが、 此の頃もう１０年そこら経たその日、俺の子供の頃居た田舎ではなく遠く離れた此の都会の地で、奇しくもこの御年配の話を伺う事でほぼ確信に足る形になってしまった訳だ。 「もう時間の問題なのだな」と。 そして今。 何処で仕入れたかしらんがあちこちで此の手合い斯様無知丸出しで金太郎飴の様に吐いて回る>>01なのだ。 実に不幸な世代だな、此の若僧は…と同情はするが、 しかし不幸で在るが故に容赦はしない。無知は己の怠慢である。故に己の無知は人類としての犯罪だ。 ジジイ直系の世代として斯う云う痴れ者の駆逐は厭わん。 真面な若者をワカゾー如きのイカレ狂った物言いに巻き込んで溜まるか。 チマチマ丁寧に芽は摘むぞ。 …って事で>>02さん。 ジジイ宜しく(笑)。　おっさんもね！ （いや、御年配に帝国バンザイな妙な輩が目立つのも解らいでもないよ。俺もそう思う。　しかしこうも考えてくれ。奇行に走る輩は目立ち易い。 　俺はこう考えて居る。…恐らく其奴等は内地に居て出征していない。内地にあって大本営を最後迄信じ切って敗戦の日を迎えた輩共だと見てる。或いは大本営に大なり小なり近い位置に居て実情を知って尚安全圏に居た連中だ。此奴等は前戦等知りもしない。彼等の云う「戦前の世界」は其の範囲なのだ。だから「其れを全て」として懐古すれば如何云う良い様になるかは想像に易い。 　困った事に、斯う云う連中は戦後ピンピン元気が良かった分、今其れなりに発言を露出しやすい位置に在って>>01等の様な青カビ培養や、其の他物考えぬ蒙昧の養殖に余念が無かった形だ。前戦に行った人達ではこうは行かない(死人に口無し。あわ良く帰還叶ったとしても先ず困窮が待って居た。酷な話だ。先の話の、肩を落として居らしたコインランドリーの御年配等恐らく此の中の一人だったのだろう)。 　何方の絶対数が多いかは火を見るよりも明らかと想像して貰える筈だ。死地に赴いて来た人数の方が余程に多かろう。彼等がファシズムを礼賛する事は在り得ない）

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