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[#政界再編]安倍・菅の官邸コンビが引っ掻き回す野党再編―「新しい『1と4分の1』体制演出か」 ジャパンハンドラーズと
http://www.asyura2.com/13/senkyo157/msg/735.html
投稿者 初心に帰るお天道様に恥じない生き方 日時 2013 年 12 月 12 日 06:09:46: 4hA5hGpynEyZM
 


江田憲司・細野豪志・松野頼久の3人が中心になって、「既得権益を打破する会」というグループ勉強会が結成されました。そして、都議会では徳洲会から5000万円の借金をしていた猪瀬直樹都知事を引きずり降ろそうとする動きが始まっています。臨時国会会期末を迎え、政治のニュースが枯れ勝ちになると新党結成の動きが出始めます。それではこのグループ、果たして野党再結集の切り札になるのでしょうか。私の答えは、もちろんノーです。

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というのは単純な話です。「みんなの党」の分裂劇というのは安倍政権の官邸が仕掛けた野党コントロールの一環であるからです。筋を描いているのは安倍晋三首相と菅義偉官房長官です。

 
「みんなの党」の渡辺喜美代表には安倍首相自らが、同党の江田憲司前幹事長には菅官房長官とのパイプがあるようです。渡辺喜美はもともと今年の秋までは野
党結集の軸としての「ブロック構想」というものを掲げていました。これは、政策ごとのかつての「パーシャル連合」構想の焼き直しのようなもので、中小政党
が解党しないで連携するという構想でした。

 ところが、秋になると渡辺喜美と一緒にみんなの党を立ち上げた江田憲司幹事長の間で不協和音が聞こえ
始めた。「国民運動体
日本の夜明け」を立ち上げ、みんなの党を2009年1月に結成した二人だったが、政党のオーナーであるミッチーの息子と都会派の元官僚という体制はほころびを露わにしたということです。

 渡辺喜美代表は、ある時期を機に一気に安倍晋三首相に急に擦り寄るようになりました。それは11月14日のことです。この日の首相動静では、安倍、菅、渡辺が夜に会食したことを伝えています。

 時事通信の同日の首相動静によると、「 午後7時35分、東京・赤坂の中国料理店「Wakiya一笑美茶樓」着。渡辺喜美みんなの党代表、塩崎恭久自民党政調会長代理、菅義偉官房長官らと会食。午後9時44分、同所発。」となっています。

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11月25日の外国人特派員協会での会見では、渡辺喜美は次のように安倍政権を高く高くヨイショをしています。もともと渡辺喜美が自民党で与党閣僚として
構造改革を推進しようとしていた安倍第一次政権を支持する立場でした。

 しかし今回は安全保障や治安維持をめぐる特定秘密保護法や集団的自衛権を巡っても安
倍政権を高く高く評価している。これはすごい変貌です。裏で何かあったとしか思えません。おそらく、それが11月14日の夜の会食だったのでしょう。

 注目すべきは、14
日の前日には徳洲会事件で、徳田虎雄一族の関係者が逮捕されていることです。

 徳洲会事件というのは能宗(のうそう)克行という徳洲会の元幹部職員がグループ内で冷遇されたことの腹いせに検察に会社の内部事情を曝露した報告書を持ち込んだことがきっかけで検察が動いていますが、徳洲会事件では反TPP推進勢
力が狙い撃ちにされているという風にもみえる。安倍首相を翼賛体制で応援する産経新聞が口火を切った報道をしています。

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 徳洲会事件はつまり安倍政権が検察を上からコントロールして摘発をやらせているということでしょう。

 徳田虎雄という人は自由連合をかつて率いた叩き上げの素晴らしい病院経営者でしたが、それ
がゆえにカネの配り方は尋常ではない。叩けばホコリの出る国会議員は与野党ともにいるのでしょう。

 猪瀬直樹都知事が徳洲会の徳田虎雄からの借金で叩かれていますが、もともと徳田虎雄都の関係が深いのは前都知事の石原慎太郎です。更に言えば、石原と仲が良かった今は無所属の亀井静香衆議院議員も仲が良かった。

 ネットアイビーの永田薫氏の記事では次のようにあります。

(引用開始)

 
 亀井静香氏、石原慎太郎氏、徳田虎雄氏の関係は緊密だ。2001年には東京都知事だった石原氏を擁立して、石原新党を立ち上げる動きがあった。狙いは同
年に行われた参院選だ。現職が改選の石井一二参院議員しかいない自由連合にとって起死回生を図る好機であり、同年の自民党総裁選で小泉純一郎氏を支援した
ものの、政策で裏切られた亀井氏にとって政界で浮上するチャンスでもあった。

 しかし、もっと大きな動きになると期待した石原氏がしり込みしたため、新党構想はとん挫してしまう。

 
だが亀井氏の石原新党への夢は消えていなかった。昨年12月の衆院選前、同構想は再燃の兆しを見せた。しかしスポンサーであるはずの虎雄氏はすでに政界を
引退し、その身体はALSの難病にむしばまれていた。石原氏は80歳を迎え、歩くのもおぼつかない様子だった。実際に翌年の参院選では、街宣車の上にも上
がれなかったのである。

http://www.data-max.co.jp/2013/09/26/post_16455_ngk_1.html
(引用終わり)

 この記事によると、永田町では「徳洲会から亀井氏が得た金額は、数十億円にものぼる。この金が亀井氏を通じて石原慎太郎氏にも流れているようだ」という話が飛び交っているそうです。さらに永田氏の記事は、次のように書いています。

(引用開始)

 
石原氏は、三男の宏高氏の問題がある。昨年12月の総選挙で返り咲いた宏高氏の落選中に、妻が代表を務める会社に有力遊技器具メーカーから月額100万円
のコンサル料が支払われていた。昨年の衆院選で宏高氏は遊技器具メーカーから「選挙応援」を受けていたとされる公職選挙法違反疑惑がある。

(引用終わり) 

 
この遊技機具メーカーとは、パチンコの「アルゼ」、現在は「ユニバーサルエンターテインメント」
という会社です。この企業の会長の岡田和生は世界のカジノ
王の一人である、米ウィングループのスティーブ・ウィンと一時はカジノビジネスで提携していたのですが、2010年にフィリピン娯楽ゲーム公社側の関係者
に総額4千万ドル(約40億円)の賄賂を支払ったとの疑惑などで国際的に批判を浴びるようになり、岡田氏は躓いたようです。この辺の事情は今月号の「ファクタ」誌に詳しいです。

 ファクタによると、どうも岡田―石原ラインで、お台場カジノ構想が進んでいたようなのです。ところが、これに対して安倍
首相のバックアップを受けたセガサミーが、三井不動産、鹿島、フジテレビと組んで巻き返しを図ります。石原の息子の宏高が衆院選でユニバーサルのスタッフ
を運動員として雇っていたなどの朝日新聞の一連のスクープは、どうも不自然です。これは2012年3月14日の朝日新聞ですが、この時期はまだ民主党政権です。
安倍政権になるのはこの年の年末ですが、朝日のスクープは民主党野田政権のリークなのでしょうか、このへんは私にはわかりません。

 ファクタでは
石原前都知事が代表を務める維新の会の衆院選の公約では「カジノ」の文字が消えていた、ということまで書かれています。カジノ議連は、自民党から生活の党
まで議員が参加してい、るまさに超党派の議連ですが、ユニバーサルとの関係がダメになったことで石原としてもカジノというわけには行かなくなったのでしょ
う。

 ということで、いまは鹿島とフジテレビ主導の計画が主導権を握っているのだそうです。フジテレビといえば、ネット右翼からは韓流ブームの火
付け役として反対デモまで仕掛けられていましたが、ご存知のようにネット右翼のご本尊である安倍晋三はフジテレビの日枝会長とは仲良し。8月16日には山
梨県ではともにゴルフ三昧に興じた間柄でもあります。

(引用開始)

首相動静(2013年8月16日)

  【午前】6時59分、山梨県富士河口湖町のゴルフ場「富士桜カントリー倶楽部」。森喜朗元首相、茂木経産相、石原環境相、萩生田光一自民党総裁特別補佐、日枝久フジテレビ会長らとゴルフ

 【午後】2時15分、同県鳴沢村の別荘。5時30分、古森重隆富士フイルムホールディングス会長、秘書官らとバーベキュー。6時3分、日枝氏加わる。9時12分、古森、日枝両氏出る。

(引用終わり)

 
このように、安倍首相は産経新聞だけではなく、フジサンケイグループの日枝久会長とも仲良し。日枝は、フジテレビに入社したあとは報道畑、組合書記長を経
験、そして、1980年には編成局長になっています。数年前のデイヴィッド・ロックフェラーの回想録の出版パーティには幸田シャーミンらとともにホテル
オークラに姿を見せたことでも知られます。息子のデイヴィッド・ジュニアとは世界文化賞の会合で毎年顔を合わせています。

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 産経新聞は「もうすぐ潰れる潰れる」と毎年のように言われてきましたが、未だに潰れていない。それどころかすべての記事をネットで無料で公開している。

 これはマイクロソフトとの提携でクリック広告収入があるからなのでしょうが、それ以外にも安倍晋三が保守論壇として産経を温存したいという強い思惑があるからでしょう。

 日枝のフジサンケイがカジノを
経営することになれば、「お台場共和国」が「ゼニゲバ共和国」になるでしょうから、これでフジサンケイの経営も安泰です。

 その産経新聞ですが、
JR東海の葛西敬之に今年の「正論大賞」を授与することを決めたようです。そしてその記事がのった昨日10日の夜には、葛西を含めた財界人と会食をしてい
ます。そのメンツたるや、原発財界人とネオコン財界人の寄せ集めです。葛西敬之JR東海会長、古森重隆富士フイルムホールディングス会長、中西宏明日立製
作所社長、佃和夫三菱重工業相談役、小島順彦三菱商事会長らが揃って東京・南麻布の「有栖川清水」で会食です。

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 だいぶ本題からそれてきたので、話を野党再編の話に戻します。ここで重要なのは江田憲司もまた、渡辺喜美と同様に安倍政権のキーマンと連絡を密にしていたのです。それを書いているのは『選択』の11月号の「情報カプセル」という記事です。

(引用開始)

 現在、菅義偉官房長官は幹事長を解任された江田憲司氏と連絡を取り合っている。機密費が江田氏に渡り、党内にばらまかれれば渡辺氏の代表解任も起こりうる。このため、渡辺氏は完全野党に舵を切らねばならない事態になったようだ。

(引用終わり)

 
この記事は11月上旬の時点での内容ですからこの時点では安倍官邸は「喜美切り」を江田にそそのかしていたということになります。しかし、14日の安倍・
渡辺会談で情勢はガラッと変わりました。

 渡辺喜美は90度右旋回して安倍政権に重要法案での合意を軸に合流する様子を見せ始めました。これが機密保護法の
修正というか、秘密期間を30年から60年に伸ばすというさらなる改悪につながっていきます。

 渡辺喜美に対して安倍と菅官房長官は次のように囁
いたはずです。「なあ、喜美ちゃん、徳田の毅ちゃんもいずれ逮捕される。政治家は一寸先は闇だよなあ」と。その上で、渡辺喜美は「江田憲司の動きを止めて
くれ」と菅官房長官に懇願したでしょう。それでああいう醜悪な右旋回になったと理解することができるでしょう。

 更に言えば、今年5月の産経新聞
では、菅官房長官は渡辺喜美だけではなく、維新の会の松野頼久ともコネクションがあるという事が書かれています。これを理解すれば、要するに「既得権益を
打破する会」の主要三人のうち、反安倍の野中広務と親しい京都人脈を持つ細野豪志(と前原誠司)は菅官房長官のネットワークの外にあると分析できるでしょう。

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 維新の会が去年の衆院選前に太陽の党(旧・たち上がれ日本)に乗っ取られてから一年。徳洲会問題で石原慎太郎は自民党に人質に取られた愚息の宏高・伸晃の行方が心配でしょうし、維新の大阪組の橋下・松井は今こそ維新の主導権を取り返そうとするでしょう。石原も橋下も安倍晋三の手のひらで転がされ
ているだけです。

 野党再編も菅官房長官とつながっている江田と松野の二人から官邸に情報が流れていくことでしょう。官房機密費はそのためにあるのでしょう。その結果、野党再編は寸止まりで頓挫、巨大与党は少数野党がまとまってもびくともしないでしょう。これが冷戦時代の55年体制と同じような、形だけの野党体制を意味することは言うまでもありません。そのように私は予測します。

 
ただ、野党巻き返しがあるとすれば、1月の名護市長選、2月か3月に行われるであろう東京都知事選、そして4月の消費増税のあとで行われる細かい地方選挙
でしょう。ここで与党が敗れれば多少はチャンスは有るでしょう。ただ、大きくは2016年まで自民党の与党時代も安倍政権も続くのではないでしょうか。

 それを象徴するのが、秘密保護法案の参議院本会議での採決の前に出された内閣不信任決議の賛成討論の終わりに共産党の穀田恵二議員が、マイクのはいっている状態でぼそっとつぶやいた京都弁の「まあ心配すな・・・」という一言でしょう。衆議院で巨大与党が議席で多数派を占めているのではどんなことでもできてしまうのが実情です。

 小沢一郎は、御厨貴ら参加した『政権交代を超えて』というインタビュー本の中で、「野党再編の旗を立てるのは野党第一党である民主党がやるべきです。僕が前面に出ると旧体制からの反発も強くなるでしょう。野党が民主党を中心にまとまる必要がある。そうでなければ金丸信先生のいう馬糞の川流れになってしまう」と語っています。そのとおりだと思いますが、だったら民主党を割らなければよかったのではないかと批判したくもなります。

[政界用語]

「馬糞(まぐそ)の川流れ」【名】川に投げた馬糞がちりぢりにばらけるように遠心力ばかり働く様子」。 自民党副総裁をした政治家の金丸信の造語とされる。(用例)『現代 1993.5』収録の野村進執「金丸信は日本に何をしたか」に金丸氏の言った言葉として「安倍派はバラバラ、馬糞の川流れだ」との記述あり。

(追記11日夕方)

 今度は安倍晋三と石原慎太郎が飯を食うようです。

(貼り付け開始)

近く安倍首相と会食=維新・石原氏






 日本維新の会の石原慎太郎共同代表は11日、都内で記者団に、近く安倍晋三首相と会食する予定であることを明らかにした。その上で、「みんなの党の渡辺喜美代表が首相と飯を食って、是々非々で自民党の提案にイエスと言ったら『擦り寄った』というのは批判に当たらない」と指摘した。 
 先の臨時国会で焦点だった特定秘密保護法に関し、みんなは渡辺氏主導で与党と修正合意し、衆院採決で賛成した。これにみんなの江田憲司前幹事長らが「自民党に擦り寄った」と反発し、集団離党につながった経緯がある。石原氏の発言は渡辺氏の行動を擁護したものだ。(時事通信 2013/12/11-16:57)

(貼り付け終わり)


 石原は徳洲会事件の捜査情報を知りたいんでしょうね。


[#政界再編]安倍・菅の官邸コンビが引っ掻き回す野党再編―「新しい『1と4分の1』体制演出か」 ジャパンハンドラーズと合理的選択
http://blog.livedoor.jp/bilderberg54/archives/35556939.html#more
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コメント
 
01. 2013年12月12日 06:43:36 : t4CoW637LY
渡辺と江田の喧嘩も所詮は表向きだけで、安倍と菅がプロレスをさせたんじゃね?

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