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Re: テスト
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投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 12 月 06 日 22:17:14: igsppGRN/E9PQ
 

(回答先: テスト 投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 10 月 27 日 10:25:30)

「驕り」なのか「おびえ」なのか
http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/e/bfec68e93c60d95208ac9873fe5b55f1
★「田中良紹氏の視点ー(2013/12/05)」★ :本音言いまっせー


法案の中身が良く分からないまま特定秘密保護法案は参議院の特別委員会で強行可決された。前から書いているようにフーテンは日本版NSCや特定秘密保護法が国民の安全を守るための法律ならば反対はしない。ところがこれらの法律によって、日本はますますアメリカの言いなりになり、官僚の権限が大きくなる事が予想されるから反対している。

日本版NSCの創設はアメリカからの要請である。冷戦後に世界を一国支配しようと考えたアメリカは、軍事力と経済力の両面で覇権を確立しようとした。しかしイラクとアフガンを占領し、戦後の日本のように従順な国に作り替えようとした試みが失敗に終わり、アメリカ財政は危機的な状況に陥った。

また新自由主義経済はアメリカの豊かさの象徴である中間層を没落させ、格差が拡大して社会不安を増大させる一方、大恐慌の再来とも言えるリーマンショックが世界経済にダメージを与えた。とても一国で覇権を維持する事など出来ない。そこで目を付けられたのが日本である。

冷戦後にEUを作りヨーロッパの主導国となったドイツとは裏腹に、日本はアジアの中で戦争の記憶を消すことが出来ず、従ってアジアの主導国にはなりえない。アメリカに頼らないと生きていけない条件に満ちている。

そのくせ日本は世界一の金貸し国である。アメリカの軍事戦略に組み込み、軍事的負担を肩代わりさせる一方で、TPPで経済ルールをアメリカと同じにする。日本の高度経済成長がアメリカと異なるルールから生まれたと考えるアメリカは、同じルールにすることで日本の経済的利益を取り込めると考えている。

それが日本版NSCの創設とTPPを強く迫ってきた理由である。アメリカはそれを実現するため安倍政権に冷ややかな態度を取った。もとより安倍総理の思想はアメリカとは相容れない。アメリカは安倍総理が「歴史認識」などで持論を展開する事を許さないが、従順にさせるために冷たい対応を取ることにした。

同時期に誕生した中国の習近平国家主席や韓国のパク・クネ大統領と比べて明らかに差別的な対応を見せた。もちろん外交であるから表面上は笑顔でリップ・サービスを欠かさない。しかし腹の中は違うのである。それは安倍総理が一番良く分かっている。この子供じみた総理は相手を手のひらに乗せて操る芸当などまるで出来ないから、ひたすら気に入ってもらうためにプレゼントを送り続ける事になった。

それが臨時国会を「成長戦略実現国会にする」と国民に約束しながら、何が何でも日本版NSCを早期に作らないとアメリカに振り向いてもらえないと考えさせた理由である。従って周到に準備して練りに練って考えられた法案ではない。そのため質問をされると答えはボロボロになる。ほとんどの答弁は「法案が成立してから施行までの間にしっかり仕組みを作ります」というものだった。

肝心なことを法案が通ってから作ると言うのだから、国会質疑を聞いても何が何だか分からないのは当たり前だ。長年日本の国会とアメリカ議会を見てきたが、こんな法案の通し方を見たのは初めてである。しかも審議と並行して国民の見えないところでみんなの党や維新の会との修正協議が行われた。

普通の順番は、まず公開の場で議論をし、そこで明らかになった差異を踏まえて修正協議は行われる。ところが今回は審議で何も明らかになっていないうちから修正協議が始まり、先に合意が成立した。合意をしたのだから意見は同じになったのかと思えば、それが違う。みんなの党と維新の会の議員は合意をした後の審議でも政府の答弁に納得できないと言った。

国会は合意を作る場であるから修正協議を悪いとは言わない。しかし修正の後の審議で政府の考えに納得していない様子を見ると、フーテンは「代議制民主主義の死」を感じる。民主主義は国民が直接政治に参加するとポピュリズムに陥る可能性がある。目先の欲望にとらわれて結局は国民のためにならない愚かな政治を生み出す。それを避けるため国民の代表を選び、代表に政治を委ねるのである。

日本や英国では国民から多数の議席を得た政党が内閣を組織するが、多数党の政策をそのまま実行するのなら議会は必要ない。しかし民主主義の基本は少数意見の尊重にある。そのため議会では少数意見にも耳を傾けて修正を図る。それを国民に見せるのが民主主義である。ところが今回は国民に分からぬように分からぬように事を運びながら、それを安倍総理は「国民への丁寧な説明」と言いくるめた。

野党は強行採決を安倍総理の「驕り」と反発しているが、フーテンはむしろ安倍総理の「おびえ」を感ずる。バイデン副大統領のアジア訪問を見てもアメリカは中国ともうまくやろうとしている。安倍総理とはスタンスが異なる。またアメリカはTPPで譲歩の姿勢を見せない。来年の消費増税でアベノミクスがどうなるかも分からない。原発再稼働はできるのか。難問山積なのである。

そんな時に子供は強がって見せるのである。そして言っても分からない子供は痛い目にあわせるしかないと大人は考える。地雷原に踏み込んだ安倍総理は危険地帯に近づいているとフーテンは思う。

 

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