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狼野郎アメリカ
http://www.asyura2.com/13/warb11/msg/326.html
投稿者 けたぐれ后王 日時 2013 年 6 月 23 日 07:32:29: UvPT7J.Q47XFw
 

▼私の闇の奥
2013/06/19
狼野郎アメリカ
http://huzi.blog.ocn.ne.jp/darkness/2013/06/post_1c3e.html

 イソップの狼少年の話なら誰でも知っています。ブッシュやオバマは少年ではないので狼男にしようかと思ったのですが、狼男はホラー映画で知られた怪物、ヘンな月夜になるとヘンな顔毛が生え出し、牙が伸びてくる男なので「狼が来た!!」と叫んで人を騙す役には嵌りません。もっともブッシュやオバマの狼男への変身ぶりを想像するのも一興ですが。で、やむなく狼野郎ということにしました。
 「イラクのフセインは大量破壊兵器を持っている!!」、「リビアのカダフィは国軍の男性兵士にバイアグラを配って自国の女達をレイプさせている!!」、そして今度は「シリアのアサドはサリン毒ガスで反アサドの自国民を殺した!!」驚くべきことに、この国際的“狼が来た!!”は何と2度目まで見事に成功したのです。国連でのカダフィ非難決議に、おそらく安易な外交計算から賛成したロシアも中国も、その直後から開始された出撃回数1万回におよぶNATO空軍によるリビア諸都市の戦略猛爆には予想が及ばなかったのだと思います。しかし、この3度目は違います。マスメディアの語り口をそのまま鵜呑みしている人々(困ったことに、あるいは、都合のよいことに、米国人や日本人の多くが含まれるかも知れませんが)を除けば、3回目の“狼が来た”に騙される者は居ない筈です。あまりにも見え透いた虚言ですから。シリアでのサリン毒ガス使用については今年の5月8日付けのブログ『巨悪アメリカ』で取り上げましたが、今回のアメリカの行動は十分予期されていたものです。ですから、問題は話にもならない言いがかりを傲然と世界に押し付けてくるアメリカというテロ国家の傲慢にあり、またその傲慢に諾々として追随するマスメディアの人たちにあります。

藤永 茂 (2013年6月19日)

▼私の闇の奥
2013/05/08
巨悪アメリカ:海坊主さんにお答えする
http://huzi.blog.ocn.ne.jp/darkness/2013/05/

 いまリチャード・バーンシュタインの『Radical Evil』(2002年)という本を読みかけています。このタイトルは「根本悪」とでも訳せばよいのでしょうか。本書の終章第三章では「アウシュヴィッツ後(AFTER AUSCHWITZ)」でレヴィナス、ヨナス、アレントの三人をめぐる議論が展開されています。この三つの名を見ただけで私の気は重くなります。この本は大きく乗り越えられなくてはなりますまい。しかし、よく読んでから私の考えを書き付けます。いま直ぐに言えることは、現前する圧倒的巨悪は米国とイスラエルの共同体だということです。これはノーム・チョムスキーが随分前から声をからして我々に告げていることですが、人々は、とくに日本人はあまり聞く耳を持たないようです。
 4月13日の当ブログ『再び北朝鮮のこと』に対して、海坊主さんから、“ついにイスラエルがシリアを空爆してしまいました。Youtubeを見るとキノコ雲のような爆風も・・・”というコメントを頂きました。シンボリックにはこれは極めて重大な事件です。イスラエル政府は、これはイスラエルを防衛するための行為だと言い、オバマは「自国を守る権利はどの国にもある」としてイスラエル支持を表明していますが、北朝鮮も自国を守るために自らに可能な手段を用いることを認めようとは絶対にしません。北朝鮮が米国を“挑発する”理由は何もありません。何とか自国を守りたいという必死の思いがあるだけです。
米国は実に恐るべき国です。最悪最大のテロ国家、最悪最大のフェイルド・ステイト(failed state)です。
 イスラエル/アメリカはシリアがイスラエルをミサイル攻撃したという報道を流しています。イスラエル領内に数弾着地したが、人的損害は無かったそうです。シリア国内の反政府軍傭兵に命じて八百長をしたのだろうと思います。危なくない所を狙って数発ミサイルを打ち込ませて、それをシリア政府軍がやったように見せかけたのでしょう。しかし、インチキの作り話がばれかけることもあります。「シリア政府軍が化学兵器(サリンガス)を使用した」ことを米国は反政府勢力の全面的支援に踏み切る口実に使用しようとしていますが、毒ガス使用の問題を調査している国連の調査団の内部から、サリンは罪をアサド政府になすり付ける目的で、反政府傭兵側が使用したことを示唆する強い証拠があるという声が上がりました。発言者はスイスの有名な肝っ玉おばさん Carla del Ponte です。この人はルワンダのカガメ大統領の悪業を暴きかけたために米国のその筋の不興を買い、命を狙われたことがあります。この人、いつ消されるかわかりません。

藤永 茂 (2013年5月8日)


 

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