★阿修羅♪ > 戦争b11 > 448.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
アメリカ人が広島長崎に原爆を落としてもキリスト教徒として良心の呵責に苛まれないのも神に許された行為だからであると考える
http://www.asyura2.com/13/warb11/msg/448.html
投稿者 TORA 日時 2013 年 7 月 31 日 14:23:26: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu292.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
--------------------------------------------------------------------------------
アメリカ人が広島長崎に原爆を落としてもキリスト教徒として良心の
呵責に苛まれないのも神に許された行為だからであると考えるからだ。

2013年7月31日 水曜日

インディアスの破壊についての簡潔な報告 ラスカサス(著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4003342712

◆「インディアスの破壊についての簡潔な報告」ラス・カサス 岩波書店
http://library666.seesaa.net/article/108242002.html

何かの本で紹介されていて気になっていた本。会社休んで神田の古書店街をうろついていてGETしました。

コロンブスが新大陸を発見後、スペイン人が続々とおとずれ、原住民のインディオ達を虐殺しまくり、金を奪い、人々を奴隷として虐げるまさに『生き地獄』が始まる。本書はスペイン本国には届かない(隠されたいた征服行為の実態を)そういった非道の行為をスペイン国王に訴え、直ちに禁止しようと働きかける為に書かれたレポートです。

本書を書いたのはカトリックのドミニコ会の聖職者。

著者はスペイン人の侵略者と混じって現地へ布教を目的に渡ったものの、大陸で見たものは、キリスト教の福音を広めるどころか、悪魔そのものの行動で原住民のインディオを略奪、拷問、虐殺するスペイン人の同胞達。

インディオにとって、キリスト教・キリスト教徒とは、悪魔の宗教とその僕に他ならず、この世の楽園のような平和が『金』を求める侵略者に蹂躙される様を数十年に渡って見続け、あまりの理不尽さと憐れみから、インディオ達によるスペイン人の殺害さえも正義の行為と看做すなど、当時にあっては、むしろ例外的な存在だった人物だったようです。

本書を読むと、その半端ではない侵略行為の凄まじさに言葉を失います。

本来はキリスト教の福音を広める為という建前の下で植民者へ付与された権利は捻じ曲げられ、ひたすら『金』と『奴隷』獲得を目的とする侵略行為を正当化に使われます。

実際、彼らが行った結果は、数百万、数十万人のインディオが住んでいた島々を全滅させ、あるいは数十人しか生き残っていない状態にまでしました。島は荒廃し、この世の楽園は見るも無残な生き地獄と化したのです。

しかもそれを行ったスペイン人は、厳しい航海で生死の境にあった時に、無償で食料と住居を提供してくれた非常に慈悲深いインディオ達に対して、その返礼として為されたのでした。

原住民のインディオは、非常に穏健且つ従順であり、また善良であったが故に、スペイン人の求めるままに食料や金まで差し出したのですが、彼等はより多くのものを求め、効率良く『金』を集める為に、人々を虐殺したのです。

本書では彼らが為した極悪非道の所業が延々と羅列されています。現実の役に立つとは思えない道徳の教科書よりは、本書を一読することをお薦めしますね。いかほども教育効果が高いでしょう。戦争はいけないとか、正義とか、立派なお題目はさておき、『正義』は勝ち取ってこその正義であります。イエーリングの「権利のための闘争」を読むまでもありません。現実の世界に、水戸黄門や遠山の金さんはいないのです。(ランボーもいませんけどね)

『大航海時代』なんて、所詮、こんなもんです。某国が石油利権の為に堂々と侵略戦争を行って未だに撤退しないのと五十歩百歩の行動原理です。利益の為に、人は大胆且つリスクテーカーとして行動するのであって、決して善意の為ではありません(例外はあるし、否定はしませんが・・・)。人の行動は今も昔も変わりません。

正義ではなくて、強者が勝つんだなあ〜と思いました(勝てば官軍って訳です!)。欲望への執着心こそ、最強の行動原理かもしれませんね。

だからといって、正義を踏みにじって利益の為に邁進するのも私の人生哲学に反するのでできませんが、負け惜しみで綺麗事の『正義』を主張するのもいかがなものかと思います。

世界史の副読本として、こういうの読まないとねぇ〜。世界史の先生自体が世界を知らないのでは話になりませんが・・・。まあ、期待してはいけないかも?

まあ、論より証拠で本文より印象に残った部分を抜粋してみます。実はあまりにも凄過ぎてキリがないのですが・・・(後略)


(私のコメント)


昨日の続きになりますが、西尾先生の講演の中でラスカサスの「インディアスの破壊についての簡潔な報告」という本が紹介されています。スペイン人によるアメリカにおける残虐行為を告発した報告書ですが、これは当時のヨーロッパ人の常識から見れば大罪でもなんでもなく、中世ヨーロッパという時代では野蛮行為が当然のように行なわれて、魔女狩りやリンチは娯楽だった。

西ローマ帝国が滅んだ後には、野蛮なゲルマン部族が移動してきて西欧を荒らしまわったのだから野蛮な行為が当然のように行なわれて、暗黒時代が続いた。ローマ帝国の時代にはまさに帝国であり国家があり、軍隊もあり治安も維持され裁判も行なわれていましたが、ローマ帝国が滅んだ後はゲルマンの蛮族が入り込んで、西欧は長い中世暗黒時代に入った。

西欧に文明がもたらされたのは、8世紀から15世紀まで続いたイベリア半島におけるイスラムとの戦いの時であり、ギリシャローマ文化はイスラムに引き継がれて、北アフリカからイベリアに入ってきたイスラム国家との戦いの中でゲルマンの蛮族たちは文明を受け入れていった。ゲルマンの部族たちがいかに野蛮であったかは十字軍遠征の記録を見ても分かりますが、野蛮人そのものだった。

当時は獣と人間との区別はなく、殺戮が横行して、キリスト教ローマ教会の権力は新興宗教として大きな権力となりましたが、中世のキリスト教が神の名の元に野蛮な行為を正当化する手段に使われた。免罪符や魔女狩り裁判など野蛮人そのものですが、当時のキリスト教は洗練されておらず、地動説を唱えたガリレオを宗教裁判で裁くなど、17世紀まで続いた。

しかし大航海時代になれば、天動説では大航海など出来ないから、ローマ教会も権力を失いはじめた。しかしアメリカではいまだに進化論を認めないキリスト教会があるなど、キリスト教原理主義が生き残っている。ガリレオが地動説を唱え始めたのは望遠鏡で木星とその衛星を見たからで、月を地球の衛星と見立てれば辻褄が合う。

アメリカのキリスト教がヨーロッパのキリスト教と異なるのは、アメリカには15世紀に渡って来たキリスト教が生き残っている為であり、神の名の元にインディアンを殺戮する事は正義と認められたキリスト教がまだ生き残っている為だ。スペインにはラスカサスのような良識的神父がいたが、イギリスにはラスカサスのように蛮行を告発する神父がいなかったのだろう。

むしろ南米には多くのインディオを見かけますが、USAではインディアンを見かけることはほとんどない。当初は300万人位いたというインディアンも30万人まで減ってしまったのは中南米以上に徹底した殺戮が行なわれたからだ。聖書を絶対とするキリスト教原理主義は白人のキリスト教徒のみを人間としてみなし、異教徒の殺戮は認められた。だから広島長崎に原爆を落とすなど出来たのだ。

16世紀頃のキリスト教徒がいかに野蛮であったかは、2006年1月27日の「株式日記」でも、「日本の歴史教科書はキリシタンが日本の娘を50万人も海外に奴隷として売った事は教えないのはなぜか?」
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/5a197e856586baf726f6a0e68942b400

と題して書きましたが、秀吉や家康がキリスト教の野蛮さを排斥したのは当然であり、当時は世界各地に「日本人女性の性奴隷」が見かけられた。このように特定の宗教を批判する事は、現代の日本の学校教育やマスコミでは認められていない。

日本における政教分離は500年も前に信長によって行なわれましたが、ヨーロッパの政教分離は80年戦争や30年戦争などのように凄惨な歴史を経て政教分離が行なわれて来た。中世ヨーロッパは政治と宗教は一体であり、イベリア半島におけるキリスト教徒とイスラム教徒との戦いは8世紀から15世紀まで行なわれた。

ヨーロッパ人が文明化されたのは、イスラム人から航海術や大砲や銃などの戦闘術を学んだからであり、1453年のコンスタンティノポリス陥落はオスマントルコ軍の大砲によるものだった。しかし1683年のウィーン包囲戦では火砲が不足し、城を落とせなくなり武器も旧式化して、ヨーロッパ連合軍に敗れた。その後は敗戦に敗戦を重ねてオスマントルコ帝国は衰退した。

このようなヨーロッパ諸国の急速な近代化は、アジアとの海洋路の通商と新大陸からの金銀などの富によってもたらされて来たものであり、キリスト教も聖書がドイツ語や英語に翻訳されて布教されるようになり、野蛮なゲルマン部族も自国語の文字が読める人が多くなり、文明化が進んだ為だろう。イスラム文化を学んできたヨーロッパ人が逆にイスラムに襲い掛かって逆に封じ込められてしまった。

このような事は明治期の日本にも起きた事であり、蘭学としてオランダから世界の情報はもたらされてきましたが、社会科学用語は翻訳のしようがなく、造語による翻訳で日本語自体が大きく変化して西欧文明を受け入れられるようになった。日本はアジアで始めて西洋文明を受け入れて国家の発展に寄与してきましたが、政教分離がされていたので西洋文明は受け入れてもキリスト教国化はしなかった。

日本が近代化に成功したのに比べて、他のアジア諸国の近代化が遅れたのは、中国などもいまだに中世社会が残っている為であり、法の支配よりも人の支配の社会であり、契約や約束もなかなか守られない社会が続いている。借金は踏み倒されるし国際条約すら守られない。中世を克服する為には近代国家の建設が避けられませんが、近代国家は倫理や道徳の大切さが徹底しなければ成り立たない。

日本は終戦後、憲法まで書き換えさせられて、倫理道徳教育も軍国主義を支えたとして否定された。日本国の歴史もアメリカ占領軍によってひそかに書き換えさせられましたが、7700冊の歴史書が発禁処分され、新聞なども検閲されてNHKラジオなども「真相はこうだ」という放送が行なわれて日本人の反発を招きましたが、東京裁判による「日本が戦争犯罪国家」という汚名を一方的に着せるものであり、アメリカによる戦争犯罪は裁かれる事はない。

ラスカサスの報告書は何処まで正しいのか分かりませんが、USAによるインディアン大虐殺や黒人奴隷などの歴史は裁かれる事はない。非キリスト教徒殺害はイスラム教徒ばかりでなくユダヤ教徒にも向けられており、ナチスドイツの犯罪は現代の「ラスカサスの報告書」だろう。しかし日本には神の名のもとに人を殺めても良いと言った思想はない。

「中世におけるユダヤ人迫害」
http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~tamaki/joyama/joyama99/99nkzt2.htm#nisho

によれば、『最初の迫害は、早くもクレルモン公会議直後の1095年12月、フランスのルアンにおいて発生した。狂信的な十字軍志願者達は武器を手に取り、同市のユダヤ人をシナゴーグに詰め込んだ。そしてそこから引きずり出して性別、年齢に関係なく無差別に殺害したのである。しかしこの時、「キリスト教信仰に帰依することを同意した者は虐殺の脅威を免れ」た。』という事ですが、

ラスカサスに報告書に開かれた事は、十字軍の時代に行なわれた残虐行為の延長線上の行為であり、スペイン人ばかりでなく、北米アメリカはイギリスの流刑地であり、送り込まれたイギリスの囚人達がこれより残虐行為を行なった事は疑いがない。オーストラリアでもタスマニア人は狩の射的として撃ち殺されて絶滅した。だからアメリカ人が広島長崎に原爆を落としてもキリスト教徒として良心の呵責に苛まれないのも神に許された行為だからであると考えるからだ。キリスト教徒はそういう宗教なのだ。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2013年7月31日 17:44:12 : nJF6kGWndY

キリスト教では、元々、人は全て生まれつき罪人だから、悪をなすのは仕方がないということだろう

そして罪を自覚し、懺悔すればキリストが救ってくれるが、そうでない人は救われず、煉獄行きだ


少しだけ浄土真宗とも通じるものがある


02. 2013年7月31日 17:48:15 : nJF6kGWndY

>日本には神の名のもとに人を殺めても良いと言った思想はない

共同体の穢れを払うために、異人を殺すという思想はある


03. 2013年7月31日 17:51:45 : nJF6kGWndY

日本人が、自分の属する共同体の中で、異人、劣った者を虐めたり、排除しても平気な心理は、こういう思想からきているのだろう

その辺はキリスト教やイスラムの普遍主義とは大分違う


04. 2013年7月31日 17:58:53 : nJF6kGWndY

>オーストラリアでもタスマニア人は狩の射的として撃ち殺されて絶滅

昔、黒人は人ではなく、動物だとされていたから、殺しても平気だったのだろうな

生物学的にヒトであることと、人間として同じ人権を認め受け入れることとは別なのは、どこの世界でも共通しており、

キリスト教社会に限らず、競合する異民族の虐殺は普通に行われてきたし、狩猟社会ではカニバリズムも珍しくはない

基本的には、自分達と容姿や生活パターンが異なっており、軍事的に弱く、言語的にコミュニケーションがとれない場合、相手の人権を認めないのは、昔から普遍的なヒトの行動パターンだろう


05. 2013年7月31日 18:29:00 : Uz37vxK8oM
別に広島長崎に限らず
ネイティブアメリカンの虐殺から
戦後はベトナムイラクアフガンと
極悪の限りを尽くしてきたのがアメリカ

でもね、日本人も日本の犯した戦時中の数々の汚点を認めようとしないよね


06. 2013年7月31日 19:28:53 : F1Sr2Hx0Nj
神が許した、て、だれが神からその許しをえたのだろうか、神を勝手に持ち出して、
人間(米国人)は言い訳してるだけだろう。
トル−マン大統領はソ連の参戦まえに、戦争を終結させるために原爆を落としたといわれている、原爆を実戦使いで効果を確認する意味もあったようだ。
アングロサクソンはアジア人など人間と思ってない。

07. 2013年8月01日 12:14:03 : BNNiX9cDkU
>>05. 2013年7月31日 18:29:00 : Uz37vxK8oM
>>別に広島長崎に限らず
ネイティブアメリカンの虐殺から
戦後はベトナムイラクアフガンと
極悪の限りを尽くしてきたのがアメリカ
>>でもね、日本人も日本の犯した戦時中の数々の汚点を認めようとしないよね


アメリカが汚点をみとめて謝るのが先でしょ。
世界中にでかけて何百年ものあいだ数多くの国の民族を滅ぼし続けてごめんっていわなくちゃいけない。


08. 2013年8月01日 13:44:39 : JCZok3JClo
単にじこちゅうどもが群れてグルになって
不埒な悪行三昧してるだけでしょ。
そして正当化のために「神」「宗教」「科学」なる
迷妄を捏造してるだけ。
こいつら都合過去の記憶も都合の良いように捏造して
都合の悪い事は全て忘れる訓練だけは達者な

多重人格精神病患者だから、こいつらあの●世に早く送るか
精神病●院に措●置入院するしかないね。
何百万人虐殺しても「記憶にございません」ですっかり忘れる
プロ基地害になる訓練だけは一流の連中だからさ。


09. 2013年8月01日 15:05:17 : F1Sr2Hx0Nj
「ユダヤ人大富豪バーナード・バルーク  ヘキサゴンより
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/348.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2012 年 12 月 12 日」

過去の阿修羅への投稿であるが、ユダヤ人大富豪が、原爆製造の中心人物であり、かつ日本への原爆使用を強く進言したとある。戦争仕掛け人と呼ばれた人物で戦争の裏で大金を稼いでいたユダヤ人。

米国のユダヤ人(大富豪)が原爆製造と使用に大きくかかわっていたらしい。


10. 2013年8月01日 15:10:24 : nJF6kGWndY
被爆者・丸山真男、悔悟の肉声 録音、平和資料館へ
写真・図版
1985年当時の丸山真男
写真・図版
丸山真男が被爆体験を語ったインタビューの録音テープ(下)
 【後藤洋平】「その日、何をしていたのか、全く覚えていない」。戦後日本を代表する政治学者の丸山真男(1914〜96)が、広島での被爆体験を語った録音テープが確認され、広島平和記念資料館(広島市中区)にコピーが寄贈された。
 丸山は東京帝大助教授になったが、太平洋戦争が始まると、軍に召集された。原爆が投下された45年8月6日の時点では、広島の陸軍暁部隊情報班の1等兵だった。テープは、中国新聞記者だった故林立雄さんが69年、東京都内でのインタビューを録音したもの。
 証言は約2時間にわたる。丸山は、爆心地から約4・5キロ南にある広島市宇品町(現・南区)の司令部で被爆時の様子を「突然、目がくらむほどの閃光(せんこう)が走った。参謀の軍帽がプーッと飛んだ」と描写。巨大なきのこ雲や傷ついた市民たちの様子のほか、被爆翌日に「原爆を投下した」と伝える米国の短波放送を傍受し、上司に報告したエピソードも明かしている。
 丸山は戦後、著作などであまり被爆体験に触れなかった。「原爆の意味をもっと考えなかったことは懺悔(ざんげ)です」「戦争については論じたが、原爆を論じなかった。至近距離からの傍観者」などと、悔悟の念も率直に語っている。
 テープは広島県廿日市市にある林さんの自宅に保管されていた。林さんは昨年12月に死去。遺族が今年2月、資料館にテープのコピーを寄贈した。長女のかおりさんは「父と丸山先生は手紙のやりとりをするなど交流があったようです。貴重な音源なので多くの人に聴いてほしい」と話す。資料館は今秋以降に公開することも検討している。
■丸山真男が語った被爆体験(要旨)
 8時の朝礼で、点呼の後に司令部の塔の前で参謀の訓話を聞いていた。突然、目がくらむほどの閃光(せんこう)が走った。参謀の軍帽がプーッと飛んだ。背中に圧力を感じたような記憶がある。壕(ごう)から泥だらけではい出した。司令塔の真後ろに、きのこ雲を見た。話にならないほど巨大で、ゆっくりゆっくり、立ち上っていく。
 食堂のおばさんが、顔を血だらけにして運ばれていった。着物がぼろぼろになったり、頭にガラスの破片が刺さったりしている市民が流れ込んできていた。背中の皮がむけた人の上に太陽がさんさんと照りつける。その日、何をしていたのか、全く覚えていない。
 7日は救護で動員があり、一人で留守番していた。短波をいじっていた。偶然、トルーマンの放送が入った。「歴史上最初の原子爆弾を投下した」という。メモに書いて、参謀室に持って行った。
 市内を歩いたのは9日。至る所にテントがあり、やけどの傷(に薬)を塗ってる。死体はきれいに一列に並べられていた。
 原爆の意味をもっと考えなかったことは懺悔(ざんげ)です。日本自身がどうなるか分からないという事態の方に注意を奪われた。司令部前の広場に横たわった何百という人の悲惨なうなり声が、今でも耳に聞こえる。にもかかわらず、念頭にないのか、意識の下に無理に追い落とそうとしたのか、あれだけ戦争については論じたが、原爆を論じなかった。僕は、至近距離からの傍観者にすぎない。
 今日でも新たに原爆症の患者が生まれ、長期の患者、あるいは2世の被爆者が白血病で死んでいる。いわば、毎日原爆が落ちている。広島は毎日起こる現実で、毎日新しく我々に問題を突きつけている。
     ◇
 〈丸山真男〉 大阪市生まれ。東京帝大法学部卒業後、同助教授などを経て東大教授に。1946年に雑誌「世界」に「超国家主義の論理と心理」を発表。日本型ファシズムと日本政治を分析して戦後の政治学を確立し、論壇でも大きな影響力をもった。主な著書に「日本政治思想史研究」(52年)、「戦中と戦後の間」(76年)など。

11. 2013年8月05日 03:14:17 : G7YRcgrCrU
 ついこの間まで「黄色い猿」として、我が日本自民が差別されていた歴史を忘れてはならないぞ。欠色人種と同じプールに入ることを黙認されたのはついこの間のことだぜ。 北米でも、南アフリカでもな。以前のドイツ皇帝があからさまに黄禍論とほざいたことも忘れてはなるまい。チンピラ阿呆(安部)の下痢小僧の所業を見たら、誰でも黄色い猿といいたくなるわな、無理もない。

12. 2013年8月27日 00:28:49 : AiChp2veWo
広島原爆投下行為は,ホロコースト(魔神に、生贄として焼き尽くす)であると書いてあったが、そう思う。彼らの中枢は有色人種、特に日本人をゴイム(醜悪な物言う家畜奴隷。)とみなしているし何をしても良いと成っている(表向きはそんなこと言わない)。自然は彼ら人間のために神が作られたからと、どんどん利用(破壊し食べつくす)、、、。日本人の感覚と真逆。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

 次へ  前へ

▲上へ      ★阿修羅♪ > 戦争b11掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

▲上へ      ★阿修羅♪ > 戦争b11掲示板
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧