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中国の近海からでも米国本土に核弾頭装備の弾道ミサイルを撃ちこめる能力を持つというこの中国潜水艦の配備
http://www.asyura2.com/13/warb11/msg/633.html
投稿者 TORA 日時 2013 年 9 月 04 日 12:17:59: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu295.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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中国の近海からでも米国本土に核弾頭装備の弾道ミサイルを撃ちこめる能力を
持つというこの潜水艦の配備は、西太平洋での米中戦力のバランスを変える。

2013年9月4日 水曜日

中国海軍の最新鋭の晋型原子力潜水艦


◆米国の36カ所を核弾頭が狙い撃ち?実戦配備の日が近い中国の原子力潜水艦 9月4日 古森義久
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38611

国の人民解放軍が最新鋭の戦略原子力潜水艦を完成させ、2014年から実戦配備を始めるという展望が、米軍研究機関から明らかにされた。

 中国の近海からでも米国本土に核弾頭装備の弾道ミサイルを撃ちこめる能力を持つというこの潜水艦の配備は、西太平洋での米中戦力のバランスを変えて、日本と中国との尖閣諸島を巡る対立の構図をも大きく変容させかねないという。

36発の核弾頭を積載する多弾頭ミサイルシステム
 この展望は、米空軍国家航空宇宙情報センターがこのほど作成した報告により明示された。

 同報告によると、中国海軍はこれまですでに遠距離に届く戦略核ミサイルを搭載した094型晋級潜水艦を完成させていたが、そのうち1隻は2014年から定期的な実戦配備のための航行に就くことが確実となったという。

 晋級は中国海軍保有の潜水艦の中でも最も性能の良い原子力艦で、射程距離8000〜1万4000キロの潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)12基を装備している。中国海軍ではすでに晋級3隻を完成させたが、これまでは港の停泊中の状況や、あるいは中国本土にごく近い沿岸での活動しか公開してこなかった。

 しかしいまの時点では、技術的な進歩や潜水艦操縦方法の練達によって晋級のうちの1隻は中国本土を離れ、南シナ海、東シナ海、西太平洋の広大な海域でまもなく定期的な活動をすることが可能になったという。

 米軍側の情報によると、晋級潜水艦は将来、新開発の多弾頭ミサイルシステムを装備することを目指している。そのシステムでは各ミサイルが3発の核弾頭を積載し、それぞれの核弾頭は個別に特定の目標に向かうことが可能になるという。

 この多弾頭ミサイルシステムがもし実現すると、晋級潜水艦1隻から最大36カ所を目標に核弾頭を発射できることになる。米国としては本土に大規模な核攻撃を受ける危険が生まれることになる。

東シナ海、南シナ海から米国本土への核攻撃が可能
 中国のこの新たな原子力潜水艦の配備は、米国の安全保障や日本の領土防衛に具体的にどんな影響を与えるのだろうか。

 米国中央情報局(CIA)の元専門官たちが組織した国際安全保障の調査研究機関「リグネット」がその点についての分析をしていた。この8月中旬に公表された分析である。

 その内容の骨子は以下のようなものだった。

・中国の核ミサイル装備の潜水艦は、これまで米国本土に攻撃をかけようとする場合、太平洋を長く航行して、米国にかなり近い水域まで接近せねばならず、その接近を米海軍の攻撃型潜水艦に発見される確率が高かった。しかし晋級潜水艦は、東シナ海、南シナ海からでも米国本土に核ミサイルを撃ちこめる能力を有することになり、米中間での最悪の衝突が起きた場合の中国軍の核戦力が大幅に威力を増す。

・これまで米国との最終対決への準備としての中国の核戦力は、陸上の固定サイロに配備された少数の大陸間弾道ミサイル(ICBM)だけだった。米国本土に確実に届く核ミサイルはこのICBMだけで、しかもそれらのミサイルはミサイル防衛網で守られておらず、早期警戒のレーダーもない状態だった。その状態では米国の先制核攻撃で中国の核戦力はほぼ全滅させられる公算が大きく、米国への核抑止の効力はほとんどなかった。だが晋級潜水艦の配備により、万が一、中国が米国から本土に核攻撃を受けても、潜水艦のミサイルで核報復ができる能力をなお保つことになる。この結果、中国の対米核抑止力が大幅に強くなる。

・これまで中国側の一部軍人が、台湾有事に米軍が介入した場合には米国本土への核攻撃を示唆して脅すというケースがあった。米国側は、中国軍に実際にはその能力がなく、またたとえあっても、米軍が先制で中国の核攻撃能力を破壊することに自信を持っていた。だが晋級潜水艦の実戦配備により、中国側のそうした攻撃能力が強まり、米国の台湾や日本、韓国など同盟国への防衛誓約が侵食される恐れも生じてきた。

・中国の海洋での最終目標は、南シナ海、東シナ海などの近海から西太平洋の多くの部分に覇権を確立することだ。その一端として中国は沿岸から200海里の排他的経済水域の内部では外国の軍事活動を沿岸国としての自国の許可なしに認めないという国際的にも異端な政策を打ち出している。晋級潜水艦の第一線への配備はこうした政策の推進にも資することになる。

米国の核兵器使用が封じ込められる?
 以上の分析では中国は米国本土に核ミサイルを撃ちこむ能力を本気で強め始めたということになる。(後略)

(私のコメント)

8月31日の「株式日記」では「日本はアメリカがいつまでも同盟国でいてくれると思わないほうがいい。チャーチルは「永遠の敵も永遠の同盟国もない。永遠にあるのは国益だけだ」と言いました。と題して書きましたが、中国の軍事大国化でアメリカはアジアから追い出される日が近いかもしれない。

アメリカは、自らの戦略で中国という大国を作り上げましたが、その中国によってアメリカは戦略的な危機を招いてしまった。もし中国がアメリカとの「戦略的パートナーシップ」を大事にするのなら、核ミサイル原潜は作る必要がありませんが、核ミサイル原潜を着々と配備しているという事は、中国はアメリカの敵となることを示すものだ。

アメリカにおいては、永遠の同盟国などなく、あるのは永遠の国益だけという現実主義は世界一の超軍事大国だから言える事であり、今まではソ連崩壊後はアメリカに逆らえる国はなかった。それが中国という軍事大国化はアメリカの覇権主義に挑戦状をたたきつけている。これは日本にとってはチャンスであり、中国が在日米軍基地を追い出してくれるかもしれない。

60年間にわたってアメリカは日本に軍事基地を置き、事実上日本を軍事占領し続けてきましたが、中国のアメリカに対抗できる軍事大国化で日米安保が事実上空洞化しつつある。古森義久氏の記事でも指摘していますが、単に核ミサイルを持つだけではアメリカに対抗できませんが、核ミサイル原潜を持つことでアメリカから先制攻撃を受けても報復できる能力を持つことができる。

オバマ大統領の親中国的な外交は、ブレジンスキー仕込みなのでしょうが、中国からの硬軟合わせた工作活動でアメリカは中国に対抗できないような国になりつつあるのだろう。中国は何度もアメリカを裏切ってきましたが、中国に軍事援助をして日本の脅威から救ってあげたのに中国は共産主義国家となってしまった。

中国はソ連と手を組んでアメリカに対抗する冷戦時代を作りましたが、中国にも永遠の同盟国などなくソ連と手を切ってアメリカと手を組んだ。ソ連の崩壊には中国の裏切りがあり、ロシアのプーチンはそれを忘れていない。しかしロシアと中国は上海協力機構で手を組んでアメリカに対抗しようとしている。

このような戦略感覚は、戦国時代では当たり前の感覚であり、同盟国が敵対国となり裏切りしあうことは戦国時代の常識だった。ところが日本は大戦による敗戦ボケで60年間日米安保にどっぷりと浸かって来たから政治家たちも呆けてしまった。「株式日記」では自主防衛体制を主張し続けてきましたが、親米派はいても真の保守派はほとんどいないに等しい。

今までもアメリカは中国を舐めきってバカにしてきましたが、中国の核ミサイル原潜に対してアメリカは対抗ができるのだろうか? 地上にあるミサイル基地は先制攻撃で破壊できても核ミサイル原潜は見つけ出して攻撃することは難しい。中国との冷戦時代は始まっていると見るべきかどうかはオバマ大統領ではわからない。オバマ政権には親中派がだいぶ入り込んでいるからだ。

このような米中の軍事的な均衡は、日本にとってはチャンスでもあり、在日米軍は自らの意志でアメリカ本土に引き揚げるかもしれない。中国の核戦力に極東で対抗が出来なければ引き揚げたほうが効率的だからだ。つまり日本との同盟関係はアメリカの都合で一方的に破棄される可能性がある。90年代のアメリカは日本を敵国とみなして封じ込めを図ってきた。その事を日本は忘れてはならない。

ネット上では、中国や韓国が日本が右翼化していると騒いでいますが、右翼化=親米化であり、親米化しているというとアメリカを刺激するので右翼化と言い換えて言っている。安倍総理も親米派であり保守派ではない。保守派なら村山談話や河野談話の否定や靖国参拝を回避したりはしない。自主防衛体制を主張しているのは保守派だけであり、親米派はアメリカに防衛を全面的に依存する政策を取っている。

しかし中国の核ミサイル原潜は、アメリカの極東の軍事力を無力化するものであり、アメリカ軍は自発的に極東から撤退していくだろう。そうなった場合日本の防衛はどうすべきか、中国の核の傘に入るか、自前で核保有国となり、日本も核ミサイル原潜を保有して中国に対抗していくべきだろう。問題はアメリカがそれを認めるかどうかですが、在日米軍の引き揚げと同時に日本の核武装を認めるかもしれない。戦略的にはそこまでの想定はしておくべきだ。

 

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コメント
 
01. バイク乗りの流浪人 2013年9月04日 15:31:01 : B/csDM0pqrQHg : PzJPaX9sjw
世界侵略とアジア分断を狙う寄生虫白豚猶太・極悪米利堅國の多国籍軍が中国国旗を掲げて自国のポテチン潜水艦を使って自作自演してただけだ。従って投稿者TORAはアジア分断を狙う猶太金統一狂怪のスパイだこいつは。死ね。

02. 2013年9月04日 19:04:13 : MBD1umCKSk
TORAのようなネトウヨは中国の軍事力や諜報力を過大に吹聴して、
中国脅威論を煽っている。
コメントでも選択肢を提示するように見せかけてネトウヨお得意の核武装論を主張する。
TORAは外交力や諜報力の向上を無視して軍事力の増強ばかり主張するが、
日本もアメリカのように軍事力をバックにした脅迫外交を展開するべきということなのだろうか?
そもそも日本が核武装してもコストがかかるだけで防衛力としては意味がない。
なぜなら国土の狭い日本が大国と核を打ち合えば、必ず負けるから。
それとも相手がミサイルを発射する前に先制攻撃で核を打ちまくって
滅ぼすという戦術を取るつもりなのか。

まぁいずれにしろTORAは中国、アジア板に篭っていてくれないか?
そこならたくさんのネトウヨや工作員が賛同コメントをくれるじゃないかw


03. 2013年9月04日 21:35:13 : dEwkOIiuBY
>>01
もしあなたの言う自作自演が真実だとしても
結局ソレは米中の強大な軍事力が背景にあるわけで

たとえそこで日本のリーダーが
「やらせでねーか!」と言ったとして
それを米が嫌ってグル(笑)の中国に
日本を攻めるように頼んだら一巻の終わり

>>02
軍事力で外交する気かー!って
そらそうでしょ
だって相手は諸悪の根元(笑)アメリカだよ
もし日本が自分らの都合の良い奴隷でなくなるとき
奴らが経済・外交戦略だけでそれを阻止すると思ってんの?
だって奴ら、日本によって莫大な利権(笑)得てるんだよ!
悪の枢軸(笑)を相手に血を流さずに
日本が真の独立を果たせるとでも思ってるの?
もしそんなこと出来ればとっくにやってるでしょ
てなわけで(万が一日本が真の独立を果たすなら)
やはり日本には軍事力が必要なのだが
アメリカ相手だと通常兵器では脅しにもならない
そこで核武装するんですよ!
国土の広さがどうとか核抑止力と相互確証破壊を
混同してるバカはおいといて
さてそうしたら日本の国際的な立場はどうなるか
ちょうど近くに「米の思うままにはならん!」
と頑張っている小国があるじゃないすか
一方その南にはアメリカべったりの国がある
よいサンプルだよあれは
さて皆さん、あなたならどちらの国民になりますか?


04. 2013年9月04日 23:29:20 : MBD1umCKSk
>>03
スレのテーマは核武装してアメリカから独立するということではないのだがw
悪の枢軸(笑)を相手にスパイ防止法のない日本がどうやって核武装まで
行き着くのかという疑問はあるが、まぁそれは置いておいて。
そもそも核抑止力とはなんなのか、核兵器を持てば何故他国が攻めてこないのか
わかりやすく説明してくれ。
相互確証破壊にならないと言ってるのに混同とは言ってる意味もよくわからない。
dEwkOIiuBY は読解力と文章力が致命的に低いと言わざるを得ないぞ。

05. 2013年9月05日 09:08:26 : niiL5nr8dQ
JBpress>日本再生>国防 [国防]
米陸軍が国防費枯渇で存亡の危機に、
立ちはだかる中国の「A2/AD戦略」
2013年09月05日(Thu) 北村 淳
 先週、アメリカ・バージニア州フォートベルヴォア陸軍基地の将校クラブで、米陸軍、米海兵隊、米特殊作戦軍が主催する「戦略的陸上戦力」に関するカンファレンスが研究者なども招いて開かれた。

 この会合は、陸軍が中心となって呼びかけられた。陸軍は、自分たちが打ち出そうとしている「戦略的陸上戦力」という新しいコンセプトを、陸上での戦闘に関わっている海兵隊と特殊作戦軍と共に盛り上げて、海軍と空軍を利する「エアシーバトル」(AirSea Battle)に対抗して陸軍の存在意義を高めようと考えた。なぜならば、強制財政削減の直撃を受けたアメリカ全軍の中でも、存在価値まで問われだしたのが極めて巨大な組織(予備役・州兵を加えると兵力およそ110万5000名)である米陸軍──“大”陸軍──だからである。

存在理由を問われている米陸軍の思惑

 「戦略的陸上戦力」とは、いまだに具体的な戦略を伴った構想が確立されているとは言えないが、「イラクやアフガニスタンでの10年以上にわたる戦争はなぜ失敗に終わったのか?」という反省から引き出された教訓をもとに“大”陸軍を生まれ変わらせようとする構想である。

 すなわち、これからアメリカが直面するであろう軍事行動には、敵の軍事目標を殲滅する「太い棍棒の領域」だけではなく、現地の言葉はもちろん文化や習慣、それに現地の人々の考え方や感情などを理解し現地の社会に溶けこみ協働する「人間的領域」に対処する備えが必要である。「これら2つの領域での作戦を同時にこなしていくためには、やはり大規模な陸軍が必要なのである」というのが、米陸軍が言わんとしたいところである。

 そこで、イラクやアフガニスタンの人々の間に入り込み、現地の言葉で会話を交わし、現地の人々の考え方を理解し、現地の人々が何を欲しているのかを把握したうえで様々な作戦を実施してきた「人間的領域」のエキスパートである特殊作戦軍と、イラクやアフガニスタンで陸軍部隊の“戦友”として陸上戦闘に従事してきた海兵隊を“仲間”に加えて、「戦略的陸上戦力」を表看板に掲げて、陸軍の存在価値を政府や連邦議会、そしてアメリカ社会に認識させようというのである。

陸軍と組む必要がない海兵隊

 特殊作戦軍は、自らの“おはこ”である「人間的領域」への対処を強調する「戦略的陸上戦力」の考え方には当然のことながら乗り気である。しかしながら海兵隊があまり陸軍に協力的でないのは明らかである。なぜならば、フォートベルヴォアでの会議には海兵隊からの出席者は少なく、発言も極めて控えめであったからである(ちなみに、この種の戦略的テーマに関する会議では、通常最も雄弁を振るうのは海兵隊というのが定評になっている)。

 海兵隊としては、これまでのイラクやアフガニスタンでの擬似陸軍部隊的な作戦行動から、「(海兵隊本来の)海から陸へ」、すなわち水陸両用作戦を表看板にかけ直そうという取り組みの最中であり、なにも陸軍と協力して再び陸上戦闘部隊の側面を強調する気はない。

 そしてなにより、海兵隊は海軍が主導する「エアシーバトル」構想においても重要な役回りを与えられるはずである。そうであるならば、陸軍とはイラクとアフガニスタンでまさに戦友として数々の激戦や厳しいパトロール活動を共にくぐり抜けてきたとはいっても、得体の知れない「戦略的陸上戦力」などという概念を振りかざす“大”陸軍と同盟する必要性は乏しいのである。

「アジアシフト」に立ちはだかる中国人民解放軍

 そもそも「戦略的陸上戦力」というのは、オバマ政権による「アジアシフト」に勢いを得て注目を浴びている「エアシーバトル」に対抗するためにアメリカ陸軍が打ち出そうとしているコンセプトである。

 その「アジアシフト」を露骨な言葉で表現するならば、「中国人民解放軍を打倒することを念頭に置いた軍事的準備態勢を取る」ということになる。

 中国人民解放軍の対アメリカ軍事戦略は「接近阻止・領域拒否(A2/AD)」と呼ばれている。すなわち、アメリカ軍とその同盟軍が中国人民解放軍による作戦海域に侵攻してくることを阻止し、もし作戦海域に外敵が侵入した場合には外敵の自由な作戦行動を阻害する、といった基本方針である(作戦海域は、まず「第1列島線」と呼ばれる東シナ海や南シナ海などの海中・海上・上空から始まり、将来的には地上発射型対艦ミサイル最大射程圏あるいは「第2列島線」と呼ばれる西太平洋やフィリピン海へと拡大する。下の地図参照)。


中国A2/AD戦略とエアシーバトルの戦い
拡大画像表示
 このような「A2/AD戦略」に立脚する中国人民解放軍との軍事衝突が避けられなくなった場合に想定される主戦場は海洋(海上・海中・上空それに域内の島嶼)ということになる。そこで、「A2/AD戦略」を念頭に置いてアメリカ海軍が中心となって編み出してきたのが「エアシーバトル」構想である。したがって「アジアシフト」を標榜するオバマ政権の軍事戦略の支柱として「エアシーバトル」が採用されたのは当然の帰結と言える。

中国人民解放軍を打ち破るのは海軍か陸軍か

 「エアシーバトル」構想では中国人民解放軍を撃破する主役となるのは米海軍と米空軍ということになり、限定的には米海兵隊も活躍することになる(例えば中国軍が宮古島を占領した場合の奪還作戦は、米海兵隊と米海軍水陸両用戦隊、それに新設自衛隊水陸両用戦部隊が実施する)。

 しかし、大規模陸上戦闘部隊、すなわち米陸軍の出番はない。

 米陸軍が生み出した「エアランドバトル」(AirLand Battle)が主役であった湾岸戦争やイラク戦争それにアフガニスタン戦争ではほとんど“出番がない”状況が続いていた米海軍にとって、「アジアシフト」は、強制財政削減という大逆風の中とはいえ、“主役”に躍り出るチャンスなのである。

 一方の陸軍は、「エアシーバトル」では活躍の場がなくなるだけでなく、イラク戦争やアフガニスタン戦争での惨憺たる失敗の詰め腹を切らされかねない状況に直面しており、さらには強制財政削減措置(これは陸軍だけの問題ではないのであるが)というダメ押しまで加わってしまった。

 その結果、これまでアメリカ海兵隊がいくども経験してきた組織存在の危機に、今度は“大”陸軍が直面することになったのである。

 (例えば第1次世界大戦後、「海兵隊は陸軍と変わりがないから陸軍に編入すべきである」との声が高まり、海兵隊の消滅は免れたが、海兵隊将校団定数は半分以下になり、下士官兵定数は25%以下の規模にまで減らされた。その後も海兵隊は、この種の組織存続の危機に幾度かさらされた)

 米陸軍は、オバマ政権の「アジアシフト」に関連して、「アジアには海も多いが広大な陸地があるため、アジアシフトはエアシーバトルを意味することにはならず、広大なアジアの大地で中心となって活動できるのはやはり陸軍である」と主張している。それとともに、「人間的領域」それに対サイバー戦などに対応できるのは「何と言っても“大”陸軍である」ことを強調し「アジアシフト」から陸軍力を除外する傾向に異を唱えている。

 しかしながら、中国の基本戦略が「A2/AD戦略」である以上、中国人民解放軍を打倒するには何と言っても「エアシーバトル」に軍配が上がるのは避けられない。

この種の議論から日本が学ぶべき点

 強制財政削減措置によりアメリカ国防予算は大幅に縮小されつつあり、各軍とも未曾有の危機に直面している。中でも、上記のように、米陸軍はこれまでに経験したことがない組織の存在意義そのものを問われるという事態に直面している。

 しかしながら、限られた予算を最大限に効率よく分配して国防の任務を全うするのは、国防当局の責務の第一歩である。特に現在は、機械化・ハイテク化により、ますます多額の予算が必要な状況となっている。そのため、それぞれの組織(陸軍、海軍、空軍、海兵隊)の存在理由から問い直して必要な規模や内容を抜本的に見直す作業は、苦しくとも避けては通れない道である。

 これは日本にとっても決して他人事ではない。米国に比べると極めて貧弱な国防予算しか割り当てられていない日本国防当局としては、アメリカ国防当局以上に各自衛隊の存在理由を再検討して、限られた国防費によって最大限の効果を上げる方向性を模索するのが当然の姿であろう。

 何と言っても日本はアメリカよりも直接中国人民解放軍の脅威にさらされ、領土・領海失陥の危機にさえ直面しているのは大多数の日本国民が実感しているところである。

 中国の「A2/AD戦略」にせよ、アメリカの「エアシーバトル」にせよ、それらの戦略的概念においては日本は主たる戦域に組み込まれている。それどころか日本の航空基地や海軍基地はアメリカ空軍・海軍・海兵隊にとっては「エアシーバトル」遂行にとって欠かせない存在である。もちろん、それらの基地は中国の「A2/AD戦略」にとっては真っ先に無力化してしまいたい目標である。

 したがって、日本としては、唯一の同盟軍が打ち出している「エアシーバトル」と連動させ、さらには台湾、フィリピン、オーストラリア、ベトナムといった友好国をも巻き込んだ形で、当面の軍事的脅威である「A2/AD戦略」に対抗し得る基本戦略を打ち出す必要がある。それとともに、各自衛隊の存在理由・存続価値といった国防政策の第一歩から問い直して、限られた国防予算(たとえ倍増されたとしても国際水準からすれば依然として“貧弱”の域を出ない)をどこに最大限有効に割り当てるか、という、厳しいが必要な作業に取り組まねばならない。
http://miu.ismedia.jp/r/c.do?cAZ_4m7_kY_sds


06. 2013年9月05日 16:19:00 : 7OpGsifAXA
ほっとけ。日本には関係ない。尖閣も他人の所有で我々のものではない。取られたら所有者が自力で取り返せばよい。

07. バイク乗りの流浪人 2013年9月05日 17:30:35 : B/csDM0pqrQHg : PzJPaX9sjw
>>3はTORAのレトリックWWWWW
馬鹿だコイツは、そんな稚拙な成りすまし文書で騙される思うのかWWWWWW
毎度だがバカウヨ特有の負け惜しみというか逃げる時のイタチの最後っ屁
だなWWWW

08. バイク乗りの流浪人 2013年9月05日 17:40:58 : B/csDM0pqrQHg : PzJPaX9sjw
>>3
どうしても戦争したいならお前の好きなアへ壺三に志願して
シリアにでも行くがいい!!中国脅威論を出すこと自体が
好戦的なこの国を破壊する明治以来続いてる侵略者毛唐猶太に
操られた田舎者長州の部落田布施人脈の現在の第一人者アベ壺三と同じ
獅子身中の虫で危険な考え方であるのだ。

09. 2013年9月05日 20:14:11 : dEwkOIiuBY
>>04
すいません
よく日本は米奴隷から脱却せよ!
てな主張をこのサイトでよく見かけるもんですから
「軍事力をバックにした外交」の話と
脱却云々への皮肉があって書き込みました
確かにあなたにいってもしょうがないや…

あと相互確証破壊とかの話について
そもそもこの話は日本が米から独立するっていう
ほぼ現状ではあり得ない設定が元になるんですが
まず、02さんは大陸国とか国土のこと言ってます
しかしソレが重要になるのはあくまで相互確証破壊を求めるときであって
おそらくネトウヨなんかが求めるのは核抑止力なんですよ
別にお互い反撃できないまでボロボロになるから戦争しないのではなく
相手を攻める得が、核で反撃される損を下回るため戦争を仕掛けられないという話
特に「米の日本独立妨害戦争」なんてとんでも設定の元では
日本側にはその戦争に国の興廃そのものがかかっているわけです
だから領土紛争とは覚悟が違い、持ってれば核も撃つでしょう
さらに核の撃ち合いになれば、苦労して手に入れた日本は見る影もなく
結局何も手に入れられずに廃墟の日本だけが残ることになる
そのことを分かっていれば米は戦争を仕掛けられないのですよ
核抑止力を国土の広さや物量と結びつけて語ることはナンセンスです
それは相互確証破壊を語る上でのお話
よって核抑止力と相互確証破壊を混同してる、と言っているのです

まぁ実際、自分は日本独立の為に死ぬわけにはいかないし
殆どの日本国民は同じ気持ちだと思いますよ
それにあなたの言うとおり配備するまでも大変です
日本の核配備は難しいと思います


幼稚な荒らしがいますが
本来こういうのはスルーするのがマナーでしょう
でもそうすると投稿された方に申し訳ないんで一応
私はTORAさんとは別人です
それを証明する手だてはないので言われれば仕方在りませんが
さすがに03に対して戦争に行く云々を言うのは…
まぁ人に在らぬ議題をふっかけた人間の言えたことじゃないけど


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