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国連:「殺人ロボット」に関する国際間の議論を始めよう 今回の特定通常兵器使用禁止制限条約の会合を絶好の機会に  HRW
http://www.asyura2.com/13/warb12/msg/121.html
投稿者 ダイナモ 日時 2013 年 11 月 16 日 01:10:43: mY9T/8MdR98ug
 

2013年11月13日

(ジュネーブ)− 各国政府は、完全自律稼動型ロボット兵器を禁ずる条約作成を視野に入れた国際的議論を、2014年内に開始する旨で今週中に合意すべきである、と本日ヒューマン・ライツ・ウォッチは述べた。

ヒューマン・ライツ・ウォッチとハーバード大学法科大学院国際人権クリニックは、共同で本件に関する報告書を発表。ジェネーブの「特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)」の年次会議に出席する各国政府代表に向け、なぜこうした兵器をあらかじめ禁ずる必要があるのかについての論を発表した。

ヒューマン・ライツ・ウォッチ武器局の政策提言ディレクターで、「ストップ・キラーロボット」キャンペーン・コーディネーターのマリー・ウェアハムは、「開発技術が急速に進歩する今こそ、各国政府は完全自律稼働型兵器の潜在的な危険性について、徹底的に議論をする必要がある」と指摘する。「具体的な行動に繋げたいのであれば、殺人ロボットをめぐる討議にはNGOの参加も不可欠だ。同時にそうした議論は、緊急性の認識と目的意識にしっかり支えられている必要がある。」

「致死力を備えた自律稼働型ロボット」あるいは「殺人ロボット」と呼ばれる完全自律稼働型兵器は、まだ開発されているわけではないものの、自律稼働性を高める技術開発が進んでいる。このような兵器は、人間の指示なしに標的を選んで交戦することになる。



前出のウェアハム政策提言ディレクターは、「人間を標的として武力を行使する際に、人間による意思決定を必ず介在させる必要がある。そのためには基本的に、国際的に禁止する必要がある」と述べる。

この数カ月間で、完全自律稼働型兵器は漠然とした問題から、世界中の注目を浴びる問題へと変わった。今年5月以降、アルジェリア、アルゼンチン、オーストリア、ベラルーシ、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、コスタリカ、キューバ、エクアドル、エジプト、フランス、ドイツ、ギリシャ、インド、インドネシア、イラン、アイルランド、イタリア、日本、メキシコ、モロッコ、オランダ、ニュージーランド、パキスタン、ロシア、シエラレオネ、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国(ABC順)の計34カ国政府が、完全自律稼働型兵器をめぐって見解を初めて公表した。そのすべての国が、完全自律稼働型兵器によってもたらされる課題と危険について、それぞれ関心と懸念を表した。

「特定通常兵器使用禁止制限条約」の次期会議議長国としてフランスは、同条約の2014年作業プログラムに完全自律稼働型兵器を盛り込む権限(マンデイト)を提案する意向だ。11月15日にジュネーブで開催される同条約締約国会議で、それに対する結論が出される見込み。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、完全自律稼働型兵器問題に速やかに対処できるのであれば、いかなる場のいかなる動きも支持するものである。「特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)」の枠組みで当該問題を検討する旨が合意に至ることになれば、建設的な前進といえる。盲目化レーザーは、その配備・使用の前にあらかじめ禁じられた兵器の例のひとつであるが、ヒューマン・ライツ・ウォッチは同兵器を全面禁止した1995年の同条約議定書策定に中心的に携わった。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは11月の締約国会議で、完全自律稼働型兵器の開発・製造・使用をめぐる諸問題に十分な対応が可能な権限の盛り込みを採択するよう、各国に強く求める。目標設定と攻撃決定に関して意味のある人間の介在を確保するのに、どこで線引きせねばならないのかを決定するには、兵器システムの自動化と自律稼働化の能力についての議論を行うことがまず必要だ。

ヒューマン・ライツ・ウォッチとハーバード大学法科大学院国際人権クリニックは2012年11月に、報告書「失われつつある人間性:殺人ロボットに反対する根拠」(全50ページ)を共同で発表し、両団体が法律的・倫理的・政策的ほかの理由で抱く、完全自律稼働型兵器の懸念を概説。更に2013年10月21日発表の「Q&A」文書で、先の報告書が掲げた問題の一部を更に明確化した。一方で今回新たに発表した報告書では、完全自律稼働型兵器問題には現行の国際人道法で十分に対応可能だとする考えに対し、反論を展開している。

多くの政府が完全自律稼働型兵器に関する独自の政策を策定中だ。米国防省は2012年11月21日に、同省幹部の許可なき限り、当面の間、致死力を伴う有形力の行使について意思決定をする際には、「その回路に(in-the-loop)」人間が介在することを義務づけるよう指示した。

こうした指令を出した米国の政策は評価されるものの、完全自律稼働型兵器によってもたらされる潜在的危険の総合的あるいは恒久的な解決ではない、とヒューマン・ライツ・ウォッチは指摘。米国が採用した自己規制策は、他国が完全自律稼働型兵器システムを配備し始めた場合に、維持困難となる恐れがある。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、4月に市民社会団体の国際的連合体が開始した「ストップ・キラーロボット」キャンペーンのコーディネーター。同キャンペーンは人間の介在なしに標的を定めて攻撃することが可能な兵器をあらかじめ禁ずるための、国際条約並びに各国国内法ほかの措置を求めて活動している。

ストップ・キラーロボット」キャンペーンの創設メンバーであるヒューマン・ライツ・ウォッチを含む、同キャンペーン代表者らが、2013年11月13日の国連イベントで完全自律稼働型兵器についての懸念を発表する。


http://www.hrw.org/ja/news/2013/11/13-1  

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コメント
 
01. 2013年11月16日 11:05:10 : nJF6kGWndY

訓練された兵士は、完全自律稼動型バイオ兵器だから

あまりロボット(ヒトが部品レベルから作ったマシン)を禁止しても意味はない


例えば今でも、イルカやクジラ、チンパンジーなど動物を訓練すれば、ロボット兵器の頭脳として使えるし、

遺伝子操作で、動物の肉体と、ヒトレベルの知能をもったバイオ兵士が、じきに可能になるだろう


02. 2013年11月16日 12:49:27 : Fz9HdhePO6
上手く表現出来なくてスマン。

人同士、戦争や殺し合いは勿論許されない事なのだが、
そこには互いに何らかの感情の動きが(有るだろう)、
互いに心の中で葛藤が(有るだろう)、
生き残った方には悔恨や祈る気持ちが(有るだろう)、
みたいな期待が有って(?)。

何となくそこには暗黙の妙な納得ずくみたいな空気が
微かでも存在したかも知れないのが、
まるで存在しない魂の無い物、
「機械」と戦争する、殺し合う、殺される事に抵抗が有るのだろうか?

死にゆく兵士が機械兵士を見上げ、
少しは悲しそうな顔してくれよ、
心で手を合わせてくれよ…って、
何か凄く辛そうだよな。


03. 2013年11月16日 13:12:46 : nJF6kGWndY

機械とヒトに本質的な違いはない

単に現在の機械は、ヒトがデザインした非自己増殖型システムだが、

ヒト(生物)は進化の過程で生み出された自己複製マシンであるという違いがあるだけ

じきに差はなくなる


04. 2013年11月16日 13:17:44 : nJF6kGWndY

>>02
>互いに心の中で葛藤が(有るだろう)

実際の戦場では、ほとんど無いだろうな

でなければテロリストや対立する政治勢力が子供も含む一般人や異民族を大量殺戮して平気でいられるはずもない


そうでない感情移入強化型の人間は、戦場では精神を病んで淘汰されるだろう

逆に言えば、戦場で虐殺を行い、平時には冷酷に他人を利用するコンクリート事件の犯人のような
サイコパスとは、長期の戦争が生み出したヒトの適応形態かもしれない


05. 2013年11月16日 14:23:32 : YxpFguEt7k
【参考】
国際的な規制の枠組み
・ミサイル技術管理強化レジーム(MTCR)
・新ココム(ワッセナー・アレンジメント)
http://podcast.tbsradio.jp/ss954/files/20131115main.mp3

特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)も枠組みのひとつになるのですね。さまざまなルートで規制していきましょう。


06. 2013年11月16日 15:39:04 : 3qLE7NbFTk
>>04
いや寧ろ戦場が人を変えるんじゃない?
虐殺ってのは戦場に居る人間が殺される恐怖におかされて
怪しい奴は敵、の精神で殺す事で引き起こされるんだと思うよ。
だから無人兵器が大々的に導入されても
戦場で非効率なオーバーキルが増えることはなさそう。

それよりTEDでプレゼンテーションがあったみたいに
自律兵器だと人の意志を介す事が減るし責任逃れすらできるから
対テロ戦争や治安維持に利用されるとなると自律兵器は相当危険。
大国の利益にならないから大変だと思うけど、禁止にすべきだと思うな。


07. 2013年11月18日 10:13:35 : 1geRdsjJSg
あいつらは自分たちが独占したいばあい、こういう制限をかける条約を作るね。

08. 2013年11月18日 18:45:58 : 3nxUU5BxsI

 NPT(核拡散防止インチキ不平等条約)と似たようなものか?

 既に持っている方は手放さず、後発を規制するだけ。


09. 2013年11月19日 05:36:52 : BDDFeQHT6I
軍事ロボコンでもやれば。

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